日本は今、少子高齢化などにより、今後人口減少が必至と言われており、労働者不足が懸念されています。

そのため、日本政府は外国人労働者の受け入れに積極的に動き出しました。

日本人としては、治安の悪化などのデメリット要素も考えてしまうところですが、それを払拭するための取り決めを進めている状況です。

つまりは、今後は日本にいながら多国籍な文化も受け入れる必要があるのだと思いますが、日本人として伝統や文化も引き続き継承することも忘れてはいけないでしょう。

そしてもう一つ重要になってくるのが、世界に誇るべき言葉である日本語を決して絶やしてはいけないうということではないでしょうか。

「子どもの時に家庭で覚えた言葉で、世界の見方が決まる」という学者もいるように、言葉は人の心を作るものです。

日本語がなくなるということは、日本人の心がなくなるということです。

そして、日本語教師というのは、日本語を外国人に教え、日本人の心を伝える仕事です。

大袈裟かもしれませんが、もしかすると、今後の日本を救うことができるかもしれない、そんな日本語教師求人についてご紹介したいと思います。

日本語教師のおおまかな仕事内容

日本人が英語などの外国語を学ぶように、外国人の方々に日本語を教える作業を行うわけですが、準備やその作業は、考えているよりも大変なことです。

どのような職場かにもよりますが、何よりも学習者側の希望を尊重することが大切です。

日常会話を使いこなしたいのか、ビジネスで使えるような日本語を習得したいのか、大学の授業についていけるように専門用語を使いこなしたいなど、様々な要望があると思います。

とにかく、学習者は限られた時間の中で日本語を習得しなければならないことが多いため、教える側としても事前準備がかかせません。

まずは、見取り図的なものとなるコース・デザインを考えることが必要です。

コース・デザインとは、教えることの初めから教えた後の事までを考えるということです。

①日本語の事を知る、②学習者のことを知る、③何をいつどのように教えるか決めるという大きく3つが準備事項になります。

①は、教える側が日常用いている日本語について、教えるためにわかりやすく組み替えることです。

②は、教える前に学習者の様々な事情を知るためにアンケート用紙のような質問票を出して調査するレディネス分析という方法をとります。

そして、学習者のニーズを把握することが必要です。

具体的には、日本語を学ぶ理由や文字の習得、どのくらいの時間勉強したいのか、今まで勉強したことのある外国語について、などです。

③は①と②を踏まえて考えますが、教科書選びから始めることが多いかもしれません。

なぜなら、学習者に必要な単語をリストアップするのはなかなか大変な作業だからで、教科書には教えるべき内容がカリキュラムで書かれているため、学習者の都合に合わせていくことができるからです。

教科書が決まれば、より分かりやすく教えるために必要な最低限の道具の用意も必要です。

実際に授業に入ると、ウォーミングアップ→復習→導入→説明→ドリル→アクティビティ→まとめ→クーリングダウンのような流れを自分で作り、相手に応じて臨機応変に対応していきます。

そして教えた後は、授業の反省も大切です。

これはもっと良い授業をするため、技量を伸ばすためにやるべきことです。

その方法は、授業の日誌をつけてみる方法や録音や録画して後で見る方法、毎回、前回の授業とは違うことをする方法などです。

こうしたことを繰り返しながら、学習者が希望するような日本語を使えるようにするのが日本語教師の仕事です。

日本語教師でよくある募集内容とは?

国内での日本語教師の求人は、日本語学校や専門学校などが募集をかけることが多いようですが、その他にもオンラインレッスンなどで授業をしたり、ボランティアというのもあります。

では、どんな内容で募集があるのか、具体的に見てみましょう。

給与相場

常勤講師の場合は、経験等にもよりますが、初任給はおおよそ20万位前後のようです。

ただ、経験を積むことでクラス運営や学校運営なども行うようになると、管理職の手当などもついて月給40万位になるようです。

非常勤講師は、時間給のことが多く、時給1500~2000円が多いようです。

勤務時間や休日、残業

常勤の場合は月曜~金曜までの8時間勤務で、土日祝は休日がほとんどです。

非常勤は、自分の担当の授業だけの勤務なので、その時間だけ出勤します。

福利厚生

非常勤には福利厚生がないことがほとんどですが、常勤には福利厚生があります。

交通費については、上限つきで支給されます。

勤務場所

勤務場所は主に学校が多いですが、オンラインレッスンの場合は自宅で行うこともできます。

日本語教師に求められる人物像やスキル・経験は?

外国人に日本語を教えるために必要な要素とは何でしょうか?

求められる人物とスキルや経験などについて考えてみます。

求められる人物像

お互い様の気持ち、学びあう姿勢のある人

外国の方々に日本語を教えるということは、子供たちに勉強を教える学校の教師や塾の講師とは違い、ほとんどの場合が大人の学生やビジネスマン、主婦など、日本で生活するために必要な日本語を学ぶ人たちのために教える訳です。

彼らは時には自分よりも年上で経験豊かな人物かもしれません。

日本語教師は、教師という名がつくことをいいことに思いあがってはいけないと思います。

言語はとても奥が深いもので、しかも進化している部分もあります。

数年の日本語教育の勉強だけで習得できるものではありません。

母語が日本語であることは、自然に日本語を習得しているため、理屈で考える習慣がなく、違いを説明することが難しいものです。

生徒から「これは本です」と「これが本です」は何が違うのですか?

と質問された時、私たちはどう説明したら良いのか戸惑いませんか?

この時必要なのは、外国人の目線で捉えなおす作業です。

日本語教師も常に勉強が必要であり、それを気づかせてくれるのが、日本語を学ぼうとしている外国人なのです。

日本人特有の「お互い様の精神」を忘れては続けられない仕事だといえます。

言葉に興味のある人

常に学ぶ姿勢があるということは、言葉に興味がなければ続けることができません。

大前提として言葉に興味があり、理解したいという欲求が必要なのでしょう。

求められるスキルや経験

高学歴

日本語教師の募集を見てみると、大抵は4年制大学卒業以上というのがあります。

教師という名がつくからでしょうか、学歴は高いにこしたことはなく、特に教員免許があると優遇されることが多いようです。

大学で日本語教育の勉強をされているか、次に述べるような養成講座や日本語教育能力検定試験の合格者が就職の条件になっていることがほとんどです。

420時間の養成講座を受ける

専門学校や通信教育で420時間の養成講座を受講することは可能です。

筆者は25年ほど前に短期大学卒業後、日本語養成講座がある専門学校に通い420時間の単位を取りましたが、すぐに就職先を探すのは難しかったです。

当時から学歴優先だったので、4年制を卒業していないことがネックになっていました。

日本語教育能力検定試験合格

そこで、学歴関係なく就職に有利になるのが、日本語教育能力検定試験に合格するということでした。

ただ、これも合格すれば絶対に就職できるわけではなく、検定試験に合格した学歴の高い人で尚且つ外国語をいくつか習得している人が優先でした。

これは20年以上も前の話ですが、当時は就職難の時期でもあり、日本語教師という仕事で生活するのは厳しかったです。

今は日本語の需要も高まりつつあり、昔とは違い、募集の数もたくさんあるようです。

日本語教師の仕事がおすすめな理由

世界の文化や言語を知ることができる

いろいろな国の方々と接することにより、彼らが母語とする言語と日本語の違いに気づいたり、異文化に触れることができます。

これは、通常の会社員では体験できないことだと思います。

筆者もボランティアでイラン人、アメリカ人、モンゴル人、韓国人、中国人、フランス人、デンマーク人などに日本語を教えていました。

言語の違いはもちろんのこと、今まで知らなかった、日本でも断食をするイラン人の生活スタイルやモンゴル人の食生活、韓国人から見た日本人について聞いたり、とにかくビックリすることがたくさんありました。

若い時のこれらの体験は、刺激的で興味深いものです。

やりがいがあり、役に立ち、喜ばれる仕事

日本語を教える作業は難しいこともたくさんありますが、日本語を少しづつ習得することで喜ばれることはもちろん、自分のためにも上述したように面白い体験ができます。

筆者が一番長く教えたイラン人は主婦の方で、日本語がわからないために外出も友人も作ることが出来なかったのですが、筆者が介入することで、買い物ができるようになったり、日本人の友人が少しづつできるようになりました。

日本語を教えることを通して、日常生活の出来なかったことが少しづつ出来るようになるのは、教えている側としてはとても嬉しく励みになりました。

日本語教師のおすすめ求人のポイント 

全国各地はもちろん、海外の募集もある日本語教師というお仕事ですが、海外で仕事をすることは様々なトラブルもあるようです。

主に日本国内の求人では、どのような点に気をつければ良いのか考えてみたいと思います。

具体的な条件や情報が載っていること

曖昧な表現があったり、条件が少なすぎる求人は注意が必要です。

いざ入社すると全く違う業務をさせられることもあります。

日本語教師についてよくある疑問

わかっているようでわからない日本語教師。

外国の方々に日本語を教えることに興味があって、是非ともチャレンジしてみたいと思っても様々な疑問があるかと思います。

そんなよくある疑問に答えてみたいと思います。

外国語ができないと教えられないのか?

日本国内の求人では、外国語(特に英語や中国語)ができると優遇されますが、外国語を話すことができなくても日本語教師になることはできます。

例えば、英会話教室に通った経験がある人は、日本語のできない外国人に英語を習うことは当たり前なのと同じことです。

経験がなくてもできるのか?

経験についても同じように優遇されることですが、経験がない場合にはボランティアという手もあります。

筆者もボランティアから始め、経験を積みました。

ボランティアの場合、教える外国人の仕事や日常生活の困り事などにも相談に乗ったり、かなりプライベートな部分にも介入することが多くなるので、大変な面もありますが、より多くの経験を積むことができます。

まとめ

いかがでしたか?

日本語教師というお仕事についてさらりと解説しましたが、今初めて日本語教師について知った方も少し興味が湧いてきましたか?

冒頭でお話したように、これからはある意味、多民族国家になる可能性がある日本、私たちが当たり前に使っている日本語という言語について興味を持ち、大切にする人たちが増えてくれることを期待しています。

特に若い人たちが外国人に触れることで著しい成長を遂げることは、筆者自身が体験してきたことです。

是非、言語に興味がある人はチャレンジしてもらいたい日本語教師。

この文章を書いている筆者も、あらためて日本語の面白さや難しさを考えさせられました。

そして、実はまだ合格していない日本語教育能力検定試験にチャレンジすることをここに誓います。

ブランクがあることで人生経験を積んできたつもりの筆者が、あらためて日本語教育を学びつつ、いつかまた外国人に日本語を教える機会があれば、25年前とは違う形で教えられるような気がしています。

思い返すと、同期で70歳を過ぎた方が、生き生きと日本語教育を学んで、外国人に教えている姿を見ていました。

その方から、人生いつも学ぶ事だらけ、挫折からだって学ぶことができる、だから興味があることにチャレンジすることが大切だと教えてもらいました。

みなさんはどのようなことにチャレンジしてみますか?



関連キーワード

教員求人

教員求人についてもっと深堀りした情報を見る

教員補助員求人でよくある募集内容やおすすめ求人のポイント、気になる疑問について解説します

教員補助員という仕事をご存知ですか?小中学校などに配置されており、学校の先生の補助をする仕事です。補助と一言に言っても、その仕事内容は多岐にわたっています。この記事では、教員補助員求人の仕事について詳しく解説していきます。教員補助員の仕事内容とは?現在、学校現場で活躍されている小中学校の先生はとても多忙な日々を送っています。本来先生の仕事の中核は教材研究をし、より良い授業を行うことで子どもたちの学力を向上させ、安心して過ごせる学級経営により子どもたちの学校生活を尊重することです。しかし、配付物を印刷したり、集金のお釣りを用意したり、廊下に貼る掲示物を作成したり、テストの結果をパソコンに打ち込ん

中学教師の年収はどのくらい?私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します

非常に人気で目指す方も多い中学教師。実際になる上で最も気になるのが「年収」ではないでしょうか?間違いなく忙しく、大変なことが約束されている職業ですから、それなりの年収をもらっているはず…と思いたいところですが、実際のところ働いてみなければわからないことがありますよね。今回は「実際、教師の給料って多いの?少ないの?」と疑問を持つ方に向けて「中学教師の年収」について詳しくまとめました!現役中学校教師の私が、周囲の先生たちに聞き込みをしながら集めた実体験と実情を交えて、解説していきます!中学の給料の相場はどのくらい?正規採用正規採用(各都道府県の教員採用試験に合格した先生)をされた場合の年収を最初に

高校教師の仕事はどんな人に向いている?向いている人の5個の特徴やキャリアについて解説します

高校教師の仕事には、どのようなイメージがありますか。高校教師として働くには、どういったキャリアが役立つのでしょうか?もしかしたら皆さんの中には、「人前で緊張せずに話すことが出来る人が向いているのではないだろうか」といった、なんとなくのイメージはあるかもしれません。しかし、それだけが高校教師の適性として求められる訳ではありません。今回は、自分が高校教師に向いているのか知りたい人に向けて、どの様な適性が求められるのかについてお話させていただきます。高校教師はどんな仕事?高校教師の仕事は、ただ授業を行ったり、生活指導として制服の着こなしを指導したりするだけではありません。高校教師は、高校生という社会

中学教師の仕事はどんな人に向いている?得意な人の5個の特徴やキャリアについて解説します

「ブラック公務員」なんて呼ばれる中学教師。それでもまだまだ、中学教員を目指す人はかなり多いですよね。ただ「私って中学教員に向いているの?」「どんな力が必要なの?」などと相談を受けることが多いです。今回はそんな方のために「中学教師の仕事が向いている人の特徴やキャリア」について、実際に中学教員を務めている私がご紹介していきます!中学教師はどんな仕事?中学教師といえばどのような仕事でしょうか。浮かんでくるのは「青春」や「情熱」などの綺麗なイメージでしょうか。それとも「ブラック」「公僕」なんていう大変そうなイメージでしょうか。実際に中学教員を経験した私からすれば、どちらのイメージも正しいというところで

看護大学の教員求人でよくある募集内容や働き先の種類・おすすめ求人のポイント、気になる疑問について解説します

「看護大学教員」は少しイメージしづらい職業ですよね。看護師を養成する際、以前は専門学校での教育が殆どでしたが、現在は大学での看護師養成が主流になってきています。そのため看護大学教員の需要も増え、現在は様々な大学が「看護学科」を新たに創設し、教員の募集を行っています。看護師のキャリア形成の一つとして選択肢に挙がりやすくなってきた「看護大学教員」について、その募集内容や求人のポイントについて解説していきます。看護大学教員のおおまかな仕事内容おおまかな仕事内容看護大学とは、看護師の養成を大学の教育過程で行う場のことを言います。看護師の養成課程には、主に大学での「講義」と現場での「実習」があり、これは

小学校教員の転職はどうすればいい?方法と転職成功のためにやるべき3個のことを紹介します

小学校に限らず、教員からの転職を考えている人は多いようです。しかし、安定した職を捨てて新しい職種へチャレンジするのですから、かなりの勇気と思い切りが必要です。そのために、様々な情報をしっかり下調べしておかなければなりません。そのような皆さんのお役に立てるよう、教職からの転職成功のための方法などを紹介します。教職を辞めて新しい仕事を始めるとしても、できれば教壇に立っていた経験をそのまま活かせる職種が良いですよね。実際に教職から他の職へ上手く転職できた例として、民間の塾の先生、家庭教師、教材会社のスタッフ、児童相談員、学童保育員、学習支援員などがあります。事務室の先生や、コツコツと正確に事務仕事を

養護教諭の仕事はどんな人に向いているの?仕事内容や向き不向き、キャリアについて解説します

学校の保健室に在中し、児童生徒の心身の健康をサポートする「養護教諭」。ドラマや漫画でもよく登場する職業ですが、いったいどのような仕事をするのか、どのような人に向いているのか、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは、養護教諭の仕事内容について解説しながら、どんな人に向いているお仕事なのか考察したいと思います。養護教諭の仕事ってどんな仕事?養護教諭は、児童生徒の心身の健康のために、健康診断の計画や傷病の救急処置、健康相談やカウンセリングなどを行う仕事です。「教諭」と示されているように教育職で、中学や高校での「保健科」の授業を担当することも可能です。よく、養護教諭になるには看護師免

教員の仕事はどんな人に向いているの?仕事内容や向き不向き、キャリアについて解説します

教員と言えば、お堅い・厳しい・立派なことを言って子どもたちを育てなければならない、という難しい仕事のようなイメージがあります。ここでは、教員の仕事にはどのような人が向いているのか、または逆の例を挙げていきます。また、教員として働く上で役に立つ経験やその後の道などもご紹介します。教員の仕事はどんな仕事?教員の仕事は子どもたちの人間性を育てる、とても責任ある職業です。授業を通して学習指導をし、部活動の顧問として部の運営や大会の引率を行います。児童会や生徒会での活動は、その校種ごとによって内容が少しずつ異なります。教員の仕事に向いている人の5つの特徴とは?ここでは、教員という仕事に向いている人の特徴

教師の転職はどうしたら良い?よくある転職先や、成功させるためにやるべき3個のことと上手な転職方法を解説します

もう先生なんてやめる、と思っている人は少なくないです。私もその一人ですし、周囲には早期退職、あるいは20~30歳代で早々にやめていく人もいます。さて辞めるにしても、何の準備もなく突然というのはあまりにも無計画、というもの。以下に教師の転職マニュアルを書いてみます。教師をしている人で転職する人は多い?風邪で休む、という理由で1週間、2週間と休む。そして知らないうちに病気休暇でしばらく休むことになり、そのまま退職、という人は小中高をあわせれば非常に増えています。大体は精神系、つまり「うつ病」が原因です。また飲酒運転による退職もあります。交通法規を違反しても飲まずにいられないアルコール依存症の教師は