誰もが幼い頃には学校に通い、たくさんの先生と関わって来た経験があるはずです。

幼い頃は物事をたくさん教えてくれた先生は、実際にその立場になって働いてみると、想像以上に忙しさと時間のなさに追われているものでした。

教員の忙しさやその責任の重さは、毎日の報道で誰もが知るところとなっています。

ここでは、実際に教育現場で勤務していたその経験を踏まえて、教員を辞めたくなった理由と、辞めたい反面に感じられるやりがいについて紹介していきます。

経験者が紹介!教員を辞めたいと思った4つの理由とは?

子どもたちと一緒に毎日を過ごし、一緒に遊んだり話したりして忙しさの一方で楽しさが感じられる教員の仕事。

実際に教員として働いたことのある筆者が、その経験を通して辞めたいと思った瞬間を紹介します。

教員を辞めたいと思った理由1:休日がほとんどない

教員には休日出勤が当たり前のようにあります。

中学校・高校では部活動の顧問をしている場合は土日も練習や大会の引率があるので、休みが休養日となるわけではありません。

また、小学校の場合も授業や行事の準備があるときや、特設されている部活動の顧問になっている場合は出勤しなければなりません。

部活動がなかったとしても、平日の勤務で終わりきらなかった仕事を終わらせに学校に来る先生も実際にたくさんいました。

教員を辞めたいと思った理由2:教員一人に対して仕事が多すぎる

教員の仕事内容は、授業・部活動・生徒会活動・生徒指導・行事・保護者対応など多岐に渡り、その一つ一つに向けての準備や事後評価があります。

一日の休憩時間は設定こそされていますが、実質ありません。

休み時間は次の授業の準備、空いている時間ができたら子どもたちの課題チェック、放課後は部活動や職員会議など、息をつく暇がありません。

実際に筆者自身が中学校で臨時講師として働いていたときは、教科担任を5クラス分、3つの部活動の顧問、委員会の運営、お客様がいらしたときのお茶菓子の準備、学年の清掃担当を任されていました。

あまりの忙しさに手助けをして欲しいと思っても、周りの先生方も自分のことでいっぱいいっぱいになっていますし、自分にしか分からない仕事内容が多いので、一人で終わらせる事が多かったように感じます。

教員を辞めたいと思った理由3:残業が多い

前の項目と関連しますが、教員は残業時間がとても多いです。

むしろ、残業をしないと自分の仕事は終わりませんし、残念ながら残業代は出ません。

授業の準備は放課後の部活動が終わった後にやるしかないのです。

その日に行った授業の評価や次の日の分の授業の準備をしておかなければならないので、終業時間をだいぶ過ぎてから帰宅するのがほとんどです。

筆者の勤務していた中学校は定時が16時50分でしたが、部活動が16時40分まで、時間を延長しても良い期間は18時30分までとなっていたので、部活が終わって生徒が帰宅するのを見届けてから自分の仕事をするという流れでした。

なので、筆者自身の場合は毎日20時前後に学校を出るのが当たり前でした。

それでも筆者は早く帰宅している方で、20時を過ぎてもまだ仕事をしている先生方はたくさんいました。

教員を辞めたいと思った理由4:職員室内の人間関係

教員は基本的に優しくて面倒見の良い人がほとんどですが、中にはそうでもない人もいます。

また、指導力のある先生に周りの先生の意見が流されてしまったり、年上の先生からチクチクと小さな嫌がらせのようなことをされたりすることもあります。

一番厄介だったのは、先生の中で派閥のようなものがあったときでした。

◯◯先生派と□□先生派が分断していて、職員室内は冷戦のような状況でした。

先生といえども人間なので、様々な気質の人がいるのは当たり前のことですが、子どもたちのお手本になるべき存在の教員がこのようないじめのようなことをしている状況を見ると、まだまだ経験不足の筆者と言えどもあきれたものでした。

ホントに辞める?教員を辞める前にできることとは?

せっかく教員採用試験を突破して教諭になる事ができたにもかかわらず、辞めてしまうのは勿体無いですよね。

辞めたいと思ったときに、また、辞めたいと思わないようにできることを紹介します。

教員を辞める前にできること1:気楽に話せる先生を一人は作る

職員室内でも人間関係は複雑なものですが、一人でも気軽に話せる先生がいると良いです。

年の近い先生や一緒に学年や部活を見ている先生だと、自分の持っている悩みや辛いことに共感してもらえるでしょう。

直接的な解決には至りませんが、悩みも聞いてもらうだけでかなり気持ちが軽くなるはずです。

教員を辞める前にできること2:管理職の先生に相談する

辞めてたいという気持ちが強くなったときは、校長や副校長などの管理職の先生に相談しましょう。

どのような事が辛いのかを話すことで、解決策を一緒に考えてくれます。

校内での分掌があまりにも多すぎる場合などは、他の先生と一緒にできるように先生を増やしてくれることもあります。

仕事内容でのことはもちろんですが、職員室内の人間関係のことで悩んだ場合は、管理職の先生に相談すると解決に至る事が多いです。

モンスターペアレントからのクレームで困ったときも、学校全体への意見だという事で、すぐに上に相談する事が大切です。

先生が全員気持ちよく働けるように環境を整えるのも管理職の先生の仕事なので、どんどん相談しましょう。

大変な仕事だけど、やりがいを見つけるポイントとは?

様々な方面からの目があり、責任ある立場にある教員の仕事は、実際にやってみると体力的にも精神的にもきついのが本音です。

しかし、その大変さを帳消しにしてしまうほどのやりがいがそこにはあります。

ここでは、そのやりがいを見つけるポイントを紹介します。

やりがいを見つけるポイント1:子どもたちの成長

教員にとって、最もやりがいを感じる瞬間は「子どもたちが成長した姿」を見られることでしょう。

それは1日2日で結果として出るものではありませんし、物として形に現れるものではありません。

4月から3月の終わりまで、1年間を通して長い目で見ると分かる子どもたちの成長した姿に気付くことこそが大切です。

子どもたちと一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、その変化は見て取れるようになりますよ。

やりがいを見つけるポイント2:毎日コツコツと準備をすること

子どもたちを教え導く立場として、教員は様々なことに対して多くの前準備をし、どのようにすれば子どもたちにわかりやすく伝えられるか、子どもたちは楽しみながら学びも得る事ができるかを常に考えながらの毎日を過ごします。

そのようにして過ごす中で、子どもたちが自分のやって来たことに対して「楽しい」と言葉に出して言ってくれたり、行動で示してくれたときは本当に嬉しいものですし、何よりも達成感があります。

その達成感は自信へと繋がるものですし、教員としての実力に結びつくでしょう。

まとめ

どのような仕事に就いたとしても、もう辞めたいと感じることは誰しも一度はあるはずです。

教員として勤務していると、子どもたちのことを最優先に考えて行動することになるので、自分自身のために使う時間がなくなってしまいがちです。

また、その責任の重さから心身の健康を害してしまったりと、教職を離れてしまう理由は様々です。

しかし、その一方で大きなやりがいを感じられるのも、教員として働くことの醍醐味です。

辞めてしまうことは簡単にできますが、続けることはそうではありません。

教員を辞めたくなる瞬間があったとしても、自分のやって来たことや子どもたちと過ごしてきた時間を思い出して、一歩踏みとどまって考えてみるのも良いかもしれませんね。