塾講師の仕事は人気なの?人気な理由から大変なことまでご紹介!
塾講師正社員になりたい方は必見です。
塾講師というと正社員で勤務している方もいますが、人数で考えれば、多くの学習塾においてアルバイトや派遣講師として働いている方の方が多いのが現状です。
教員を目指す学生や、既卒で塾講師を専任で勤務する方など、学習塾には様々な講師が勤務しています。
そこで今回は、そんな塾講師の正社員の勤務内容、アルバイトや派遣講師の違いなどを中心に解説いたします。
皆さんが塾講師の社員事情をここで詳しく知るいい機会となれば幸いです。
目次
閉じる塾講師の正社員で働くメリット
どの業種でも言えるかもしれませんが、基本的には正社員で働く方が当然安定した収入を得られます。
また、それ以外にもメリットはいくつもあります。
まずは、正社員で働くメリットについて詳しく解説します。
安定した給与
まずは何と言っても安定した給与が挙げられるでしょう。
これは、どんな企業であれ一般的なことかと思います。
これを学習塾業界に当てはめるとどうでしょうか。
正社員の場合は授業数の多少に関わらず給与は決まりますが、派遣社員やアルバイトの場合は受け持つ授業数に応じて給与の金額が変わってきます。
例えば、塾によっては受け持つクラスの生徒人数によって若干給与が異なることがあります。
1クラスの人数が、1人~3人までは時給1,500円、4人~9人までは時給2,000円、10人以上は時給2,500円といったような給与体系になっている学習塾もあるようです。
派遣やアルバイトではない福利厚生制度
福利厚生制度も正社員こその特権の一つではないでしょうか。
福利厚生は、実は入社してからでないと分からないことも多いかと思いますので、入社前の皆様に参考になればと思います。
また、会社によって差はありますが、福利厚生制度の一部をご紹介させていただきたいと思います。
社員旅行
私が勤務していた会社では、年1回の社員旅行がありました。
その年によって旅行先はまちまちでしたが、楽しく参加していました。
北海道、沖縄、箱根・・・といった、家族旅行などでしばしば挙がるような場所へも行くことができました。
ありがたいことです。
しかし、良いことばかりではありません。
10年前くらいに社員旅行で沖縄に行った時は宿泊先のホテルの部屋が2人部屋だったのですが、苦手な上司との相部屋で息が詰まる思いを経験したこともありました。
夜の宴会でも上司のお酒の相手に気を遣い過ぎてしまい、疲弊して帰ってきた社員旅行もありました。
提携会社の各種サービスの利用
最近では、福利厚生サービスも様々な内容があります。
例えば、以下のようなものがありました。
- 提携会社のスポーツジムを格安で利用できるチケットを頂ける。
- 映画のチケットを定価の2割引きで購入することができる。
- 抽選で旅行券や商品券などが当たる。
私は、このような制度を目一杯使ってきましたが、今まで利用させていただいたものとしては
- 映画の無料チケット10回くらい
- Jリーグの観戦チケット2回くらい
- プロ野球の観戦チケット3回くらい
- 新米5kgの当選
- ピザの割引チケットの利用多数
- スポーツジムの格安利用10回程など・・・・。
です。
実に色々と利用させていただきました。
本当にありがたかったです。
もちろん、入社前はそのような福利厚生があるとは知りませんでしたが、色々と使えるものがありました。
逆に、同じ会社にいてもそのようなものを全く使わない、興味がないという方もいます。
その方々のお陰で私が沢山利用できたのかもしれません。
クラブ活動
会社のクラブ活動(サークル活動)がある会社もあります。
会社によって設置しているクラブ活動はもちろん違いますが、社員の有志が集まって様々な活動をしているようです。
私がいた会社ではサッカー部、アウトドア部といった運動系の活動や、美味しいものを食べに行くためのグルメ部のような部活っぽくない集まりなどもありました。
クラブというよりは、サークル活動といった方が良いかもしれませんね。
年2回の賞与
正社員であれば、ボーナスが出るのも非常にありがたいことです。
全社的な業績や所属校舎の業績によって、若干金額が変わることもありますが、安定した収入を確保することができます。
企業によっては、先のリーマンショックの頃には、業績によって賞与のカット・・・なんていうニュースが流れた時期もありましたが、現状この業界では賞与のカットという話は耳にしたことはありません。
責任ある仕事を任せられる
責任のある仕事を任せられることも正社員だからこそのメリットの一つであると言えるのではないでしょうか。
私の場合は、中学受験の担当者として長い期間働いておりました。
そのため、地域で行う説明会の話者や、入試問題に関する執筆など、多方面の仕事に関わらせていただくことができました。
もちろん、メインの仕事は教科指導ではありますが、それ以外の仕事も任せていただいたことは非常にやり甲斐も感じましたし、モチベーションが上がったことを覚えています。
意見を通しやすい
これは、正社員ではないと難しい点の一つでしょう。
とは言え、なかなか役職によっては意見を反映しづらい立場の方もいるのではないでしょうか。
風通しの良い会社であれば、現場からの意見を吸い上げ運営や経営に取り入れる、そんな会社もあると思います。
私が勤務していた会社ではないのですが、様々な意見を公募し、全社的に改善をしていく項目として選ばれれば表彰を受ける、といった会社もあるようです。
ただ、極力簡単に意見を反映させるには、やはり出世するのが一番早いのではないでしょうか。
経営を学べる
学習塾と言っても、所詮企業です。
合格実績を求められることと同時に、当然売上や利益向上についても会社や株主から求められるでしょう。
例えば、校舎長であればその校舎の損益計算書を目にする機会も多いはずです。
初めの頃は損益計算書を見てもほとんど意味がわからず、ある程度理解するまでにかなりの時間がかかりました。
売上総利益?営業利益?経常利益?特別利益?税引前当期純利益?当期純利益?など、全部同じに思え、頭がパニックになったことを今でも覚えています。
しかし、しばらく校舎長を努めていく中でようやく様々な項目を理解し、今では一通りのことを理解できるようになったと思います。
研修の機会が多い
私の勤務していた学習塾では多くの研修が行われていました。
教科指導研修はもちろんとして、進路指導研修、外部の講師をお呼びしてのマナー研修など、幅広い研修制度が整っておりました。
また、経営を勉強する勉強会といったものもあったりと、研修の機会には恵まれていたのではないかと感じています。
塾講師の正社員で働くデメリット
前述の通り、正社員で働くメリットが色々とあります。
その一方で、デメリットや大変なことも多々あります。
学習塾業界で正社員を目指す方においては、メリットもデメリットも含め、理解した上で入社することをおすすめします。
では、塾講師の正社員として働く際のデメリットに関してご紹介させていただきます。
残業が多い
残業が多い時期は体力的にも精神的にも非常にキツいです。
特に受験の天王山の夏休み、そして、1番は受験直前の1月〜3月の残業時間は非常に多くなります。
特に生徒さん達の多くが受験をする1月中旬以降は残業が多いのみならず、定休の確保も難しいです。
毎週の定休の日に生徒の合格発表が重なったりすると、どうしても出社せざるを得ないこともあるのではないでしょうか。
私が以前勤務していたところでは、中学受験から高校受験まで対応しておりました。
ですので、1月上旬は冬期講習会、そして、1/10前後からは中学受験、1/20過ぎには高校受験と入試が続いていきます。
さすがに、合格発表の日に休むわけにはいきませんよね。
特に1月については、休めないことが多いことが予想されます。
しかし、そんな忙しい時期も、生徒からの合格の知らせを聞くと一瞬で吹き飛びます。
また、2月も同様に最繁忙期です。
首都圏においては、2/1から本格的に中学入試がスタートし、2/10前後からは私立高校入試、そして、2月後半は公立高校の入試です。
1月同様、なかなか休みが取りづらいと同時に残業が多くなってしまいます。
身体と相談しながら可能な限り無理のないシフトを組むことが望まれます。
プレッシャーが多い
塾講師として受けるプレッシャーは、2つあると考えています。
1つは保護者様からのプレッシャー、もう1つは会社や上司からのプレッシャーです。
塾講師の仕事はある意味医者の仕事のようなものだと私は思います。
通ってくる子どもたちの学習状況を把握(問診)し、その状況に応じて宿題を出したり学習方法をアドバイスしていく(治療していく)、学習塾の講師の仕事というのは、まさに勉強におけるお医者さんなのではないでしょうか。
常に、保護者様からは成績を上げる、そして志望校合格を期待され、必ずその期待に応えなければなりません。
そういった意味では、1つ目の保護者からのプレッシャーは計り知れないものです。
2つ目は上司からのプレッシャーです。
前述しましたが、教育という業界であれ、学習塾は民間企業です。
やはり、売上や利益を出していかなければいけません。
売上目標を達成するためのプレッシャーや圧力は半端ではなかったです。
基本的に連休は取りづらい
学習塾業界は、土日祝日が忙しいことが多いです。
土日に保護者面談や保護者会、校舎説明会といった企画が目白押しです。
お客様の保護者も週末でないとお時間をいただけないことも多いので、自然と週末は忙しいことが多くなります。
また、日曜日であれば志望校別の対策講座なども行われますので、日曜日の休みも取りづらい傾向にあります。
そういったこともあり、私自身の定休は平日になることも多く、しかも休みが飛び飛びでしたので、連休はGWや年末、お盆休みくらいしかありませんでした。
平日休みということもあり、出かける際にはどこに行っても空いているという意味ではメリットでもあるかもしれませんね。
塾講師の正社員はどんな会社で募集があるの?
1. 株式会社早稲田アカデミー
株式会社早稲田アカデミーは、「早稲田アカデミー」を全国150校以上展開している東証一部上場企業です。
教員免許は不要ですが、塾講師経験が求められます。
40台・50台の方の採用実績もあるとのことで、塾講師としてのキャリアアップや新たな環境でのチャレンジを歓迎しています。
タイミングによって募集が終了している場合もあるため、詳細はリンク先でご確認ください。
2. 株式会社 臨海
株式会社臨海は、「学習塾臨海セミナー」を全国に360校以上開校しています。
未経験でも中途採用募集をしていて、研修制度と授業方式の確立によって、塾講師デビューを可能としています。
教務力を活かして、専門職としてのキャリアパスも用意されています。
タイミングによってこちらの募集が終了している場合もあるため、詳細はリンク先でご確認ください。
その他の塾講師募集は?
上記の会社以外にも塾講師の仕事はたくさん募集されています。
見てみたい人は、以下のボタンからチェックしてみて下さい。
派遣やバイトは正社員とどう違う?
仕事の量や責任の度合いは変わる?
校舎全体を統括するという意味では、正社員の責任は大きくなります。
しかし、授業を行い成績を上げるという意味では、正社員であろうと派遣であろうとバイトであろうと責任は全く変わりません。
バイトであろうと、生徒から見たら1人の先生です。
どんな立場であれ、合格・成績向上に向けては全力で指導していかなければいけませんし、その点では同一の責任を持っていると言っても良いのではないでしょうか。
収入面は?
正社員とそれ以外の雇用形態では大きく収入が異なりますので、それぞれご説明致します。
正社員
正社員であれば月収制ですので、基本的には授業数の多少に関わらず、毎月決まった金額となります。
もちろん、当月の勤務時間によって若干時間外勤務手当が出ることもあろうかと思います。
額面的には新卒であろうと中途であろうと、特別給与が高い業界ではありません。
派遣・バイト
派遣・バイトの場合はあくまでも受け持ち授業数によって給与が変わります。
また、皆さんがどれくらい稼ぎたいかによって、どれくらい勤務すれば良いのかなども変わります。
通常時であれば、週1日~2日勤務であれば月2万円〜3万円、週4日〜週5日ほど勤務すれば月に10万円を超えていくこともできますし、長期休み(春期、夏期、冬期講習)であれば朝から晩まで授業をすることもありますので、その月は20万円〜30万円近くいくことも充分あり得ます。
もちろん授業以外の不定期の業務もありますから、上記以外にも追加で働くこともできますし、それ以上稼ぐことも可能です。
塾講師の正社員になるために他にも知っておきたいこと
最繁忙期の仕事について
塾講師の繁忙期について知っておくことが必要です。
まずは、夏休み期間です。
夏休みは夏期講習や夏期合宿などがあり、非常に忙しい毎日を過ごすことになります。
かなりの連勤になることもありますし、更に朝から晩まで働くことも充分あります。
私が働いていた学習塾では朝9:00~夜21:00までほとんど授業だった経験もあります。
もちろん、合間に小休憩を取ることにはなっておりますが、生徒からの質問が来てしまい充分な休憩も取れないことも多々ありました。
また、一年で一番忙しいのは、何と言っても1月~2月です。
学習塾がどの受験を対象にしているのか(中学受験、高校受験、大学受験)によって変わりますが、この時期は本当に忙しいと思っていて良いでしょう。
かなりの連勤になってしまうこともありますので、その点を覚悟しておくべきです。
最新の入試情報や社会情勢に目を向ける
当然ではありますが、最新の入試情報はぜひ押さえておかなければなりません。
保護者様も入試情報には敏感ですから、私たちプロが情報を知らないようではお話になりません。
入試日程、受験科目、学校長の変更などといった内容はもちろんしっかり把握していかなければなりませんから、教育情報については普段から意識していく必要があります。
また、今教育業界に関わる社会情勢としては、大学入試改革が進んでおり、センター試験や英語4技能などの話を耳にすることも多いのではないでしょうか。
それ以外にも、私立高校の学費の実質無償化や保育園無償化などといったニュースも時々話に挙がります。
そのような、ニュースなどにも目を向け、普段から新聞やニュースから情報を集めていくことも必要でしょう。
常に自分自身も勉強が必要
前述の通り、教育業界の情報などには常に意識していかなければいけませんから、新聞やニュースを見ることが非常に大切です。
ただし、それ以外にも教科ごとの勉強はしっかりやっていく必要があります。
最新の入試傾向を把握するために、自身が過去問を徹底的に解くことが求められます。
また、塾講師の正社員になるということは、1つの校舎の中心となっていくことになるわけです。
その点ではアルバイト講師などをまとめる意味でのコミュニケーション能力を養うことも必要になってきますから、私自身色々なビジネス書を読んだり先輩社員の方に色々と聞いたりと、積極的に学んでいました。
自分に合った塾講師の正社員の求人の選び方や注意点
では、どのように塾講師の求人を選べば良いのか、選ぶ際のポイントなどをご紹介します。
給与や雇用条件から考える
新卒入社した場合。
新卒入社では初任給はそれほど高いわけではありません。
少しずつ経験を積むことで段階的に給料が上がっていきます。
この業界に限ったことではないでしょう。
会社によりますが、初任給は手取りの月収ベースで20万円いくかいかないかぐらいだったと思います。
もちろん、年数を重ねていくことで少しずつ給料は上がっていきますので、最初は辛抱の期間かもしれませんね。
しかし、長く勤務していけば必ず出世の道は切り開かれます。
実績を出し、会社やお客様の期待に応えていければ、次なるステップがあるはずです。
私自身、時間はかかりましたが校舎長に就くことができ、入社当時から比べると相当給料が上がりました。
転職で入社を考える場合。
この業界で働く人は、転職で競合他社に行く方も多いです。
私自身は競合他社に転職したことはありませんが、会社を辞めて転職をした元同僚に話を聞いてみました。
その同僚の話によると、転職の際には前職の給与をベースに考えて下さったとのことでした。
もちろん試用期間などもありますから、最初の数ヶ月は一時的に給与が下がることもあるようですが、正式契約した際には前職の給与と同等の待遇をして頂けたとのことです。
これはあくまで一つのケースに過ぎず、転職した場合に必ずしも前職より上がるとは限りませんから、その点は注意が必要かと思います。
パート・アルバイト
集団授業では時給2,000円〜、個別授業であれば時給1,200円〜が一般的です。
しかし、アルバイトの方の中でも既卒の専任講師の場合だと、週6日ほどの勤務の方で月収が20万円を超えることもあります。
新卒の正社員の場合はまだそこまで給与が高くありませんから、給与から厚生年金など諸々が引かれた時の手取りは、週6日勤務しているアルバイトの方が多いということもありますね。
会社のタイプから考える
会社によって、指導方針や社風は非常に違いがあります。
学習指導においては、徹底的にスパルタ指導を行い生徒を鍛え上げていくような塾もあれば、逆に優しく丁寧に面倒見よく指導していく塾もあります。
また、営業に力を入れている会社もあれば、逆に指導を第一に考えている会社もあります。
そういった意味でも会社によってカラーがまちまちですので、どのようなタイプの会社を選んでいくのか、非常に重要な点となります。
タイプ別の向き不向きとは?
塾講師といえば、メイン業務は「授業」を行うことです。
ここでは、塾講師の仕事の授業の中で「集団授業」と「個別授業」に分けてタイプ別に向き不向きをご紹介したいと思います。
集団授業
集団授業といえば、少ない場合であれば生徒4人~5人、規模が大きいクラスであれば30人ほどの人数で授業を行うこともあります。
基本的に学習塾といえば、何かしらの通塾目的を持って通塾しますので、そこまでやる気のない生徒はいません。
その意味ではやりやすい部分がありますが、人数によってはやはり指導は大変です。
集団授業はどんな人が向いているの?
大人数の生徒に対して統制を取れるかどうか、これは非常に大切な点です。
統制を取れないようであれば、授業は成立しません。
近年、小中学校では学級崩壊と言われ、授業中に生徒が出歩いているなんて話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?塾でそのような状態を聞くことはありませんが、やはり大人数の生徒をまとめる力は必須でしょう。
また、生徒を注目させるトーク力も必要です。
魅力のある話や授業展開で生徒たちを引きつける、そんな力が集団授業の教師には求められます。
個別授業
基本的には1:1〜1:2の授業が主流です。
個別授業というと何となく楽にできそうな印象を持つ方が多いですが、実際に楽かといえば、必ずしも楽とは言えません。
理由としては、決まったカリキュラムがあるわけではないので、授業は構成しづらいことが挙げられます。
そのため、授業担当者のスキルによって授業の品質が大きく変わってしまい、生徒の成績に直結していきます。
また、個別指導の性質から月謝も高く、保護者様の成績向上に対する期待値も高くなりますので、集団授業より結果を求められ易いと言えるのではないでしょうか。
個別授業にはどんな人が向いているの?
前述の通り個別授業はすぐに結果を求められることが多いです。
そのため、成績向上までの学習プランを細かく立てていくことが必要となります。
一言で言えば、生徒の学習状況を「細かく把握」し、今後の学習指針を「細かく決めていく」といった、細かさやマメさが求められると言えます。
ですから、逆に言えば、大雑把なタイプの人は個別授業には向いていないかもしれません。
塾講師経験者がよくある質問にお答えします!
さて、今までの内容はいかがでしたでしょうか?
ご存知ではなかった内容も幾つかあったのではないでしょうか。
この後は、皆さんからよく質問頂く内容について、経験者の私がお答えさせていただきたいと思います。
塾講師は未経験でもなれますか?
はい、なれます。
正社員で働いている方々で、学生時代に塾講師や家庭教師などの指導経験者の割合はそこまで大きくありません。
指導経験がない方のほうが圧倒的に多いですね。
ただ、指導経験がなくとも、将来教員を目指していたが教員採用試験に受からず、同じ教育関連の仕事に就きたいということで学習塾を選ぶ方も多いようです。
私自身は学生時代に学習塾での勤務経験がありましたが、就職活動では教育業界を始め幅広い業種を検討しておりました。
最終的には数社から内定を頂きましたが、その中で給与や福利厚生など諸々検討した結果、学習塾を選び勤務をしていくこととなりました。
どんな人が採用されやすいですか?
採用基準については人事担当者でないと分からない部分はありますので、あくまでも私の考えとして書かせていただきます。
学習塾の仕事のメインは学習指導で、お預かりする生徒さんの成績向上や志望校合格が最大のミッションとなります。
その成功のためには、自身の指導力はもちろんですが、一緒に頑張っていく生徒さんとの関わり、保護者様との連携、そして職員・スタッフとの連携は非常に重要になってまいります。
他業種にも通ずる部分かとは思いますが、コミュニケーション能力がある方は求められる傾向にあり、採用されるためには重要なポイントかと思います。
面接ではどういうことを聞かれますか?
まずは他業種でも聞かれることかと思いますが、何故この学習塾を希望されているのかはよく聞かれます。
多くの企業がひしめく学習塾業界、その中で何故面接を受けている企業・学習塾を選んだのでしょうか?と、当然聞かれます。
また、学習塾ですから、得意教科や苦手な教科、そして生徒に教えられる教科は何かについても聞かれます。
特に、中学受験を経験したことがあるかどうかについても含めた出身学校などの学歴についても質問されるので、答えられる準備は必要です。
持っていると有利になる資格ってありますか?
基本的には、資格を持っていなくとも就職ができます。
教務指導を行うので教員免許は必須ですよね?と訊かれることがありますが、必ずしも必要はありませんし、また、教員免許を持っている方が良い授業をしているかといえば、必ずしもそうではありません。
転職の時にこの経験は役に立ちますか?
これは、どの学習塾に勤務するかによって大きく変わる部分かと思います。
また、どの業界に転職をするかによっても違いがあります。
同業種への転職であれば、普通に転職は可能でしょう。
しかし、会社によっては教務のみに特化しているところもありますので、そのような場合つぶしが利かなく転職が難しいことも多いでしょう。
一方で、教務のみならず、営業全般にも関わる会社であれば、ある意味バリバリ営業もやっているわけですから、同業種以外への転職も充分考えられるのではないでしょうか。
このお仕事をしていて嬉しかったことは何ですか?
嬉しかったことといえば、間違いなく一番は生徒の第一志望校合格でしょう。
これをなくしてこの仕事は語れません。
学習塾に通う生徒の通塾目的の多くは受験での第一志望合格です。
生徒たちは遊びたい気持ちを抑え、たった数日の受験に向けてほぼ毎日塾に通塾します。
また、保護者様とは進路に関しては何度も面談し、生徒たちだけでは解けない問題に何度も一緒に取り組み、特に、春休み、夏休み、冬休みはほぼ毎日朝から晩まで一緒に勉強します。
時には気が抜けている生徒を叱り、喝を入れることもあります。
大変な受験勉強を一緒に乗り切ってきた生徒達が、無事に志望校合格を勝ち取った時には、言葉にはならないほど嬉しいものです。
もう1つ嬉しいことと言えば、塾を卒業した生徒たちが大学を決めて顔を出しに来てくれた時や、就職を決め挨拶に来てくれることです。
合格を勝ち取り、一旦塾から卒業した生徒に再会する機会はそんなにありません。
その生徒たちが顔を出してきてくれた時に近況を聞いたり、生徒の成長を目の前に見ることができるのも、非常に嬉しいことですね。
このお仕事をしていて一番辛かった業務はなんですか?
嬉しいことの真逆で、志望校の不合格でしょう。
私たち塾講師においては毎年ある受験ですが、生徒たちにとっては1度しかチャンスはないわけです。
そのたった1度しかない受験での不合格は、私たちにとっても非常に悔しく辛いものですし、ましてや当事者の生徒や保護者にとっても辛いものであると思います。
でも、そこで気持ちを切り替え次のステップに向けて頑張る子どもたちの姿に、我々が勇気付けられる場面も多々ありました。
子どもの数が減ってきていて、教育業界の今後って心配なのですが・・・。
業界内にも、子どもの人数が減ってきているため今後教育業界がどんな風になっていくのかが心配、という話はしばしば耳にします。
確かに子供の人数は減っています。
しかし、私が勤務している学習塾もそうでしたが、年々通っている生徒は増えてきています。
背景としては、出産の高齢化などの理由により、近年一人っ子のご家族が増えています。
子どもに塾を含めた習い事をさせるご家庭が増えている、また、受験をさせたい方々増えているなんてところではないでしょうか。
とは言え、近年はIT化が進んできている中で、今まで「人」が直接やっていた仕事が、「コンピューターやインターネットなど」に代わってくることになっていくと思います。
そういった意味では、ここ数年でも様々な変化が出てくることは推測されますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
塾講師のお仕事は大変なこともいっぱいありますが、それを越えるやりがいのある仕事です。
もちろん派遣やアルバイトでも働くことはできますが、正社員として生徒と触れることで、長い期間子どもの成長に関わることができる仕事だと思います。
また、大きい学習塾であれば福利厚生などもきっちりしていますから、是非塾講師の正社員をお考えの方は、この業界に飛び込んできていただければと願います。
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塾講師でおすすめな学習塾のタイプって知っていますか?塾講師は他の職種と比べても時給が高く、人気のアルバイトの一つですが、今や様々な学習塾があり、どこがいいのかなんて求人募集を見ているだけではわからないですよね。そこで、これから働いてみたいと考えている方に、塾講師の指導形態別の特徴や待遇、上手な働き先の選び方などを詳しく紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしていただき、自分に合う学習塾の講師の求人を探してみましょう。塾講師の大まかな仕事内容塾講師の大まかな仕事内容として、生徒に勉強を教える他に、保護者への連絡やテスト採点の作業などがあります。しかし、仕事内容の8割近くが教える仕事だと考えて問題
塾講師の仕事でやりがいを感じる6個のこと
塾講師のやりがいを感じる瞬間について詳しくお話しさせていただきます。大学生に人気のアルバイトの一つに、塾講師があります。学生時代の塾講師のアルバイトにやりがいを感じて、そのまま塾講師として就職をする人が少なくありません。そんな塾講師の魅力とはいったいなんだと思いますか?これから紹介する記事は、塾講師のアルバイトに興味がある人や、就職先に迷っている学生や社会人におすすめできる内容になっています。教える仕事はやりがいが持てるのでおすすめですよ。塾講師はどんな仕事?塾講師の仕事は、大きく分けて2つに分けることができます。1つ目はご存知の通り、生徒への教科指導です。これはアルバイト・社員問わず、全ての
塾講師のバイトはブラックなの?!大変な点や良い点を経験者がすべてお話しします!
ここ最近では、アルバイトを劣悪な環境で働かせるなどの「ブラックバイト」がメディアで取り上げられることが増えました。そのブラックバイトの中には塾講師も含まれており、ニュースで報道されるなど話題になりました。では、塾講師のアルバイトがブラックバイトかと言われると、そんなことはありません。最近のメディアなどで、塾講師のアルバイト=ブラックバイトだと報道されたことが拡がっていき、塾で勤めることはブラックだというイメージが付いてしまったのかもしれません。しかし実際は、塾講師のアルバイトは、「価値のある仕事」の代表例とも言えるでしょう。今回、塾講師のアルバイト経験者である私の経験に基づいて紹介します。私の
塾講師バイトの時給はどのくらい?私の周りの相場や時給の決まり方を紹介します
塾講師バイトの時給事情についてお話しさせていただきます。この記事に興味を持ってくださったあなたは、恐らく塾講師のアルバイトを始めようかと迷っている方ではないでしょうか。こんな方に役立つ情報が沢山お伝えできればと思いますので是非最後まで読んでみてください。今回は誰もが知りたい塾講師の時給の相場や給料アップのコツまでご紹介させていただきます。塾講師のバイトの給料の相場はどのくらい?塾講師の給与の相場は?基本的に塾講師の時給は、他のアルバイトに比べて高く設定されています。特殊なスキルは必要ありませんが、ある程度の学力が必要になるからです。このことから、学力が低い方には務まらない仕事になっています。塾
塾講師を辞めたいと思う7つの瞬間は?!ストレスをためないために知っておこう!
塾講師のアルバイトは辞めてしまう人が多いとよく言われています。割合で見ると、塾講師のアルバイトを始めた方の約7割が、1年以内に塾講師のアルバイトを辞めるというデータもあります。その原因の大部分は、受験生を多数受け持つことから、その責任の重さやストレスの負荷が大きいことによるものです。今回は塾講師を辞めたいと思う瞬間、辞めたくなる理由を紹介したいと思います。今現在塾講師のアルバイトに就いていて辞めたいと思っている方にとっては、気付くことも沢山あるかと思います。これから塾講師のアルバイトを始めようと考えている方にとっても、最後までお読みいただくと非常に役立つ情報になるかと思います。塾講師を辞めたい
塾のアルバイトをやっていて良かった3個のことと、事前に知っておけば良かった4個のこと
塾アルバイトを始めてみたいという方は、この記事をぜひ最後までご覧ください。あなたにとって為になる情報をまとめてみました。時給も高く拘束時間も短いことから、大学生や副業をする社会人に人気の「塾講師」。塾講師のアルバイトの時給や勤務時間、やりがいなどをしっかりご紹介していきます。「塾講師のバイトはネイルはありなのか?」など気になる疑問にもお答えしますので、必見ですよ。私はこんなところで塾のアルバイトをしていましたテレビCMや電車のドア上に広告を出している割と有名な大手学習塾で塾講師としてアルバイトをしていました。指導形式は集団講習と個別指導があり、講師は集団講習も個別指導も両方やるかどちらかをやる
塾講師募集はココを見て!良い求人、悪い求人の見極め方を教えます
将来、学校の先生を目指す皆さんの中には、大学生の時に塾講師のアルバイトや家庭教師をやってみようと思った方も少なくないと思います。私は大学生で塾講師のアルバイト経験があり、学校の先生になりたいという思いを持った上で塾講師のアルバイトを始めてみようと思いました。加えて、アルバイトを始めるなら、時給が高い方が良いという考えもありました。実際に働いてみて、給与以外にも塾講師の仕事に魅力を感じ、4年間塾講師のアルバイトを続けることができました。今回は、私の体験も踏まえて、塾講師の魅力や求人の見分け方などを紹介します。塾講師の仕事とはどんな仕事?通われる生徒の通塾目的に沿って、学習指導を行うことがメインと
塾講師バイトがおすすめなのはこんな人!アルバイト経験から考える向き不向き
塾講師のバイトのおすすめポイントとはいったいどんな内容なのでしょうか?私は塾講師を3年勤めてきましたが、その経験から塾講師のバイトに向いている人・向いていない人の特徴を詳しく解説していきたいと思います。また、正社員とアルバイトの違いまで説明していきますので、求人探しの際はぜひ参考にしてみてください。子供と目標に向かって学業を高めれる、そんなやりがいの持てる塾のバイトは本当におすすめですよ。塾講師の仕事塾講師の仕事は生徒に勉強を教えることであり、生徒が抱える目標に向かって前進できるようサポートすることでもあります。アルバイトの大まかな仕事内容アルバイトの主な仕事内容は、授業をすることややテストの
大阪塾講師バイト求人の募集内容や時給の相場は?おすすめの塾会社や向き不向きややりがいなどを解説!
大阪塾講師バイトに興味がある人、是非やってみたいと思う人に少しでもプラスになる情報を提供したいと思います。今回は大阪の塾講師求人について分かりやすく簡単に説明していきます。この記事を読んで、少しでも学習塾の仕事のイメージが明確になれば幸いです。大阪塾講師アルバイトに興味のある方は、この記事でやりがいについてや自分に向いているのかを知って、ぜひ求人に応募をしてみてくださいね!大阪の塾講師求人の仕事塾講師のメインとなる業務は、塾に来た子供に勉強を教えて、問題を解けるようにフォローをすることです。塾の指導形態に多少の違いはありますが、基本的に塾講師の仕事が大きく異なることはありません。ここで言う塾の
塾講師年収の相場は?給料を上げるためにやるべき4個のことも紹介します
塾講師の年収っていくらぐらいだと思いますか?様々ある職種において、正社員、派遣社員、アルバイトと、雇用形態も多用にあります。それは塾講師も例外ではなく、雇用形態によって給与体系などに違いは出てきます。そこで今回は、塾講師経験のある筆者が、様々な雇用形態における塾講師の給料事情、年収アップ方法など、入社してから分かったことなども含め詳しく解説します。気になる方はぜひチェックしてみてください。ズバリ!塾講師の給料の相場はどのくらい?正社員の塾講師における給料の相場は、勤務する会社や役職によっても大きく異なります。正社員で新卒入社した場合の塾講師の給料相場新卒で入社の場合、決して高いとは言えません。
塾講師アルバイト求人でよくある仕事内容とやりがいポイント&向いてる人
塾講師のアルバイトにおける業務内容は「授業」ですが、それ以外にも塾によって様々なやるべきことがあります。 では、実際にどのような業務があるかを今回はまとめてみましたので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います! 塾講師のアルバイトだからこそ大変なところや、やりがいを感じるポイントも必見です。 今後、教員を目指したい方は、まずはアルバイトで経験を積んでみてはいかがでしょうか?塾講師アルバイトの仕事内容授業塾講師の主な業務となる授業は、集団指導と個別指導の2タイプに分かれます。集団指導は5名以上の塾生に一斉に指導を行います。理解度が異なる担当塾生に理解させる指導が求められるので、個別指導よ
塾講師仕事内容10個の業務と向いている人・向いていない人の特徴など解説します
塾講師という職業に就いてみて初めて、意外と塾講師の仕事内容は多岐にわたり、収入が良いことも理解できると感じる方が多いのではないでしょうか。塾講師の仕事を始めてから戸惑うことがないよう、仕事内容ややりがいなど大変なことも交えて、塾講師経験者が仕事の魅力について詳しく紹介します。塾講師の仕事に興味がある方は、向いている人・向いていない人の特徴についても参考にしてみてください。塾の形態は大きく分けて2つ。その違いは?集団指導集団指導は、塾講師1人に対し、5名以上の塾生を指導します。授業時間は塾によって違いはありますが大体60分〜90分、指導科目は英・数・国の3教科が中心です。「授業」と「授業における
塾講師バイト求人を探すときに役立つ情報をご紹介!業務内容や種類についてもご説明します
アルバイトを探そうと考えた時、飲食店やコンビニなどの接客業が頭に浮かぶと思います。今回紹介する塾講師などの教育関係も接客サービスを行うアルバイトの一つです。「塾講師のアルバイトを希望しているけれど、初めてなので不安だ」「塾講師のアルバイトをしているけれど、今働いている塾が合わない」と感じている方もいるかもしれません。そこで今回は、塾講師のアルバイトを探す時に役に立つ情報を集めてみました。塾講師の業務内容塾講師なので塾で授業をするのは当然ですが、授業をすること以外にもすべき業務があります。例えば、チューターとして塾生の進路相談を受けたり、保護者との面談を行ったり、事務的な仕事をしたりするなど様々