ここ最近では、アルバイトを劣悪な環境で働かせるなどの「ブラックバイト」がメディアで取り上げられることが増えました。

そのブラックバイトの中には塾講師も含まれており、ニュースで報道されるなど話題になりました。

では、塾講師のアルバイトがブラックバイトかと言われると、そんなことはありません。

最近のメディアなどで、塾講師のアルバイト=ブラックバイトだと報道されたことが拡がっていき、塾で勤めることはブラックだというイメージが付いてしまったのかもしれません。

しかし実際は、塾講師のアルバイトは、「価値のある仕事」の代表例とも言えるでしょう。

今回、塾講師のアルバイト経験者である私の経験に基づいて紹介します。

私の塾講師などの指導経験

私はこれまでに、個別指導塾(小学生・中学生・高校生)、集団授業(小学生・中学生)、家庭教師で指導経験があります。

主に中学生に勉強を教えていて、学力が低い生徒から高い生徒まで、幅広い学力の生徒を数多く受け持ちました。

中学生は高校受験を意識させて授業を進めていく必要があり、少なくとも学校で扱う教科書レベルの問題は簡単に解ける学力は必要になります。

高校生は大学受験を考えますので、志望校の受験対策に合わせたかなり高い学力が必要になります。

小学生の場合も、中学受験をする生徒においては、受験する中学によって指導する教科のレベルに合わせて指導する必要があります。

塾講師の仕事ってブラックなの?大変なの??

ブラックバイトの定義はご存知でしょうか?

特に法的なブラックバイトの定義はありません。

一般的にブラックバイトとは、雇っている企業に使い捨てにされたり、時間や賃金を搾取されたりするアルバイトのことだと言われています。

ブラックバイトの問題を取り上げた中京大学の大内裕和教授の定義は、

「学生であることを尊重しないアルバイトのこと。フリーターの増加や非正規雇用労働の基幹化が進む中で登場した。低賃金であるにもかかわらず、正規雇用労働者並みの義務やノルマを課されたり、学生生活に支障をきたすほどの重労働を強いられることが多い」

と著書に記されています。

またブラックバイト問題を扱う有名専門サイトの「ブラックバイトユニオン」では、違った観点から次のように定義しています。

「学生の無知や立場の弱さにつけ込むような形での違法行為が当たり前となっているアルバイトのこと。違法行為として、例えば、残業不払い、休憩時間の不付与、不合理な罰金の請求、パワハラ・セクハラの放置などがあげられる。」

このことからブラックバイトは、社会へ踏み出して行くには知識が乏しい学生を使い捨てにすることを前提にしています。

しかし誤ってはいけないのは、塾講師の仕事はがブラックなのではなく、ブラックバイトの会社があるということです。

ここではブラックな塾講師のアルバイトによくあるパターンをいくつか紹介します。

もちろん、全ての塾に当てはまるものではありません。

これから塾講師のアルバイトを始めたいと考えている人、もしくはもう既に塾講師のアルバイトを始めている人に役立つ内容になっています。

給料が勤務時間と不釣り合いな場合(教室による)

基本的に塾講師の給料は、行った授業にのみ賃金が払われる場合が大半です。

授業合間の休憩時間、授業の予習・復習に費やした時間、授業終了後の報告業務の時間などにあたる授業以外の時間は賃金を支払われることはほとんどありません。

このため、長い勤務時間に対して支給される給料は安いという場合が多いです。

恐らく、多くの塾講師のアルバイトの方が経験されていると思います。

塾講師の給与相場は、こちらの記事を参考に!

シフトに入れてもらえない場合

授業を行った授業コマ数に応じて賃金が払われる塾が多いです。

当然行った授業コマ数が少ないと、支払われる賃金も少なくなります。

例えば塾講師としてアルバイトを始めたばかりの場合、勤め始めは講師の人数が足りない時やだけやシフト変更が起こった時に授業に入ることがほとんどです。

塾にとって都合の良い働かされ方をされないように注意が必要です。

授業が担当できずお金を稼げない場合

シフトに入れてもらえない場合と似ていますが、集団授業の塾で多いパターンです。

集団授業の塾で授業を任せてもらえないことは、授業を行えるだけの力量が足りず、あまり必要とされていないことでもあります。

授業担当の講師に急な休みが出ると代役の講師が必要になるので、その人数合わせのために雇われている可能性があります。

シフトの柔軟性がない場合

売り上げ重視の塾の場合、シフトは徹底的に管理されます。

決められたシフトは絶対で、理由なく欠勤するとペナルティが課される塾などもあります。

シフトの変更は仕事を放棄したとみなされ、次回以降からはシフトを減らされるなどの措置を取られることも考えられます。

授業だけでなく事務作業が大変な場合

進学塾に多く見られますが、授業の準備だけでなく事務作業が多く課される塾があります。

社員講師が主に授業を行う塾だと、社員の仕事を減らすために、塾講師のアルバイトに事務作業を振るパターンです。

授業を行う傍らで、教室清掃や授業の報告作業など細々とした事務作業は、想像以上に時間を費やす作業になります。

DTS(デイリー・テレフォン・サービス)による報告が大変な場合

授業終了後に、保護者の方に電話でその日の内容を報告することを義務付けている塾があります。

しかし、保護者がいつも家にいるとは限らないため、電話に出なかった時は、日を改めて電話をする必要があります。

手が空いている時間に電話をする必要があるので、時間を拘束されている気分になります。

校門配布などの販促活動が大変な場合

集客もためにはある程度の販促活動は必要になりますが、執拗な販促活動を強いる塾もあります。

「〇人、体験授業の申し込みを取ってくること」など販促ノルマを伝えて、校門配布時に塾講師のアルバイトが行う塾があり、社員が率先して行うケースは少ないです。

授業外の業務手当などが支給されれば良いですが、そのようなケースも見過ごされるのがブラックアルバイトの特徴です。

でも、塾講師の仕事って良い点もいっぱいあるんです

繰り返し言いますが、塾講師がブラックアルバイトなのではなく、中にはブラックアルバイトの塾の会社もある、というだけです。

ここでは、塾講師の仕事を勤めて良かった点をいくつか紹介します。

働きやすい環境であること

塾講師のアルバイトをしている人は、基本的に高い学力である人や頭の回転が速い人が多いです。

大学生が多いので一定以上の偏差値があり、人の話をきちんと聞ける人も多く、働きやすい仕事環境があることが多いです。

授業準備で指導内容が分からない場合でも、同僚アルバイトに尋ねやすい環境であることも強みになります。

仕事内容を共有できる仲間ができやすいこと

個別指導塾では、勤務シフトによる時間帯に出勤して授業をする場合がほとんどです。

これにより毎回同じ時間帯に他の講師と顔を合わせることが増えるので、自然と顔見知りになり、話をするようになります。

勤務が終わる時間帯も同じだと仕事内容を共有しやすくなり、仕事仲間も増える可能性が高くなります。

分かりやすく説明のためのプレゼンテーション能力が上がること

塾に来る生徒の半分以上は勉強で分からないところを学ぶ人が多いです。

勉強で分からないところを生徒に理解させるためには、生徒に分かりやすい言葉で説明する必要があります。

生徒が理解できる講師が寄り添い、生徒が理解できる言葉で説明することが、プレゼンテーション能力を引き上げてくれます。

受験のプレッシャーを乗り越えた達成感と感動があること

受験生を受け持つと、受験のプレッシャーが受験生以上にかかる時があります。

受験生がやる気に満ちている場合があれば、受験生が全くやる気が出ない場合もあります。

その受験生を合格させる責任というプレッシャーが空回りし、受験生への指導が厳しくなる時もあります。

しかし、その受験を乗り越え、受験生が無事に志望校に合格した時は、何よりも得難い達成感で心が満たされます。

合格という結果が、感動を引き起こしてくれます。

人間の総合力が上がること

受験生を受け持ち合格させるまで責任を持ってやり切ると、仕事のトータルスキルが上がります。

受験準備で積み重ねてきた授業スキルや、生徒の学習モチベーションを上げるコミュニケーションスキル、また辛く大変な時期を乗り越えるメンタルも鍛えられます。

合格した受験生からは感謝されることがありますが、合格を勝ち取った受験生と共に戦ってきた信頼も含めた人間の総合力も上がります。

元生徒が講師として働く環境があること

塾の働く環境が良いと、塾の卒業生が講師として働くことがあります。

卒業生が在籍していた塾で働きたいと思ってもらえることは、その塾が良い雰囲気であった証拠です。

どの仕事にも言えることですが、雰囲気の良い職場で働けるということは、何よりもモチベーションの維持に繋がりますよね。

まとめ

いかがでしたか。

塾講師として働く上で大切なことは、あなたがブラックバイトの塾の会社で働かないことです。

そのためには、事前にしっかりと情報を集めることが大切です。

もし、今あなたが塾講師として働いている塾が上記のブラックバイトの内容と一致するのであれば、今すぐ行動を起こしましょう。

また塾講師として働こうと考えている人は、上記のブラックバイトの内容を再度確認しましょう。

今の時代、インターネットを使うことで、塾講師のアルバイトで働くのに必要な情報だけでなく塾の評判なども手に入ることが増えました。

情報を集めるだけで、あなたが塾講師として働こうとしている塾が良い塾なのかどうかがすぐに分かると思います。

良い塾で働くことであなたのスキルが上がります。

感動に満ちたあなただけの塾講師のストーリーが作られることを楽しみしています。




塾講師バイト求人についてもっと深堀りした情報を見る

塾講師のバイト面接で聞かれる4個のことと受け答えのコツ、服装などの注意点とは!?

塾講師のアルバイトは時給も高く、大学生からはかなり人気のバイトになっています。では、実際に塾講師のアルバイトはどんな仕事なのか、詳細をご存知でしょうか?アルバイトの面接はどんなことを訊かれるのか、また採用に必要な学力テストはあるのか、また、塾講師のアルバイトの求人情報で確認しておかなければならないことや知っておくべきことなどを実際の経験に基づいて書いてみました。今から塾講師のアルバイトを始めてみたいと思っている人は、ぜひ一度読んでみてください。塾講師バイトの仕事内容塾講師アルバイトの仕事内容は、個別指導と集団指導で異なる部分がありますが、仕事内容としては大きく3つが挙げられます。教える内容の予

塾講師バイトのやりがいとは?経験者の私が感じる4個のやりがいを感じる瞬間を紹介します

塾講師は大学生のアルバイト先として人気がある職種であり、また将来教員を目指す人が塾で経験を積むために塾講師を選んでいる、ということもあります。塾にも様々な種類や指導形態がありますが、この記事では塾講師の仕事のやりがいについて紹介します。学習塾に通う子どもの割合やデータある調査データによると、学習塾の総数は全国に約49,000校あり、これは全国の小中学校の総数よりも多いそうです。また中学3年生の通塾割合は、全国の中学3年生の6割を超えていることが調査で分かっています。一斉授業を主とする学校では生徒個々に合わせたレベル別対応が難しいのが現状であり、塾で学校の授業を補填するという人も少なくありません

塾講師バイト辞め方の3個の注意点。辞める理由の整理、自分にあった塾講師バイトの見つけ方、迷惑がかからない辞めるタイミングなど

大学生に人気のアルバイトの一つに、塾講師があります。家庭教師と違い、多くの生徒と触れ合う機会が多いため、子供が好きな方や教職を目指している方におすすめのアルバイトです。また多くの学生が飲食店でアルバイトをする中で、100円〜500円ほど高い時給で雇用されるので、コストパフォーマンスが良いアルバイトとして家庭教師と並び大学生に人気です。そんな人気のアルバイトの一つである塾講師ですが、塾講師以外のアルバイトと違い、辞める時に気をつけなければいけない点がいくつかあります。円満退社をするためにも、どのような辞め方が良いのか紹介していきます。塾講師の辞め方の3個の注意点円満退社をするためにも、辞める時に

塾講師バイトの給料はどのくらい?私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します

大学生に人気のアルバイトである塾講師。家庭教師のアルバイトと肩を並べる高待遇バイトとして、コストパフォーマンスが良いことで人気のアルバイトの一つです。多くの大学生が飲食店などでアルバイトをする中で、塾講師のアルバイトをするメリットはやりがいと給料の高さだと思います。今回は塾講師のアルバイトの給料についてご紹介します。塾講師バイトの給料の相場はどのくらい?塾講師アルバイトの給与事情について見てみましょう。相場を知っておくことで、求人の選別をしやすくなります。給与の相場は?塾講師のアルバイトの時給は約1,200円程度が相場です。飲食店の時給相場は900円程なので、金額面で比べるとかなり待遇が良いこ

塾講師バイトの時給はどのくらい?私の周りの相場や時給の決まり方を紹介します

この記事に興味を持ってくださったあなたは、恐らく塾講師のアルバイトを始めようかと迷っている方ではないでしょうか。この記事には、塾講師のアルバイトを始めようと考えている方に役立つ情報が沢山あると思います。是非最後まで読んでみてください。今回は誰もが知りたい塾講師のバイトの時給についての内容の記事になっています。塾講師のバイトの給料の相場はどのくらい?塾講師の給与の相場は?基本的に塾講師の時給は、他のアルバイトに比べて高く設定されています。特殊なスキルは必要ありませんが、ある程度の学力が必要になるからです。このことから、学力が低い方には務まらない仕事になっています。塾講師の仕事は誰にでもできる仕事

塾講師バイトがおすすめなのはこんな人!アルバイト経験から考える向き不向き

筆者である私は塾講師をアルバイトとして3年勤めてきましたが、その経験から塾講師のアルバイトはどのような人におすすめできるかを紹介します。塾講師の仕事塾講師の仕事は生徒に勉強を教えることであり、生徒が抱える目標に向かって前進できるようサポートすることでもあります。アルバイトの大まかな仕事内容アルバイトの主な仕事内容は、授業をすることややテストの採点や添削をすることもそうですが、塾講師には授業以外にも行うべき業務があります。また、これからアルバイトとして塾講師を志望する人にとっては、社員の業務と違ってどこまでの業務をこなせられれば良いかを知っておく必要があります。塾講師のアルバイトに向いている人の

大阪塾講師バイト求人の募集内容や時給の相場は?おすすめの塾会社や向き不向きややりがいなどを解説!

塾講師の仕事に興味がある人、是非やってみたいと思う人に少しでもプラスになる情報を提供したいと思います。今回は大阪の塾講師のバイト求人について分かりやすく簡単に説明します。この記事を読んで、少しでも学習塾の仕事のイメージが明確になれば幸いです。大阪の塾講師求人の仕事塾講師のメインとなる業務は、塾に来た子供に勉強を教えて、問題を解けるようにフォローをすることです。塾の指導形態に多少の違いはありますが、基本的に塾講師の仕事が大きく異なることはありません。ここで言う塾の指導形態とは、集団指導、個別指導、グループ指導などを指します。大阪塾講師バイト求人の大まかな仕事内容基本的な仕事は主要五教科(英語・数

塾講師アルバイト求人でよくある仕事内容とやりがいポイント&向いてる人

塾講師のアルバイトにおける仕事内容は「授業」ですが、それ以外にも塾によって様々な業務があります。では、授業も含めてどのような業務があるか見てみましょう。塾講師アルバイトの仕事内容授業塾講師の主な業務となる授業は、集団指導と個別指導の2タイプに分かれます。集団指導は5名以上の塾生に一斉に指導を行います。理解度が異なる担当塾生に理解させる指導が求められるので、個別指導より集団指導の方が高いスキルを必要とされています。一方、個別指導は講師1名に対し塾生は1名から3名までと限定されており、塾生に個々に指導します。集団指導とは違い、担当塾生の学年や指導教科が異なるので、時間配分や生徒の理解度に細かく配慮