皆さんは家庭教師の仕事に対してどんなイメージをお持ちですか?

「時給が高い」「子ども相手でやりがいがありそう」「大学生以上なら誰にでも簡単にできそう」…そんなところでしょうか。

ポジティブなイメージが多い家庭教師の仕事ですが、当然デメリットもあります。

今回は、家庭教師の経験者でもある筆者が、あえて家庭教師のデメリットを紹介いたします。

家庭教師の仕事に興味のある方は、後で「こんなはずではなかった!」とならないように、デメリットも踏まえてこの仕事を選択することをおすすめします。

皆さんの就職活動・転職活動の一助となれば幸いです!

まずは「家庭教師」の仕事例をチェック

家庭教師のおおまかな仕事内容

まずは家庭教師の仕事内容を簡単に紹介します。

家庭教師の仕事内容は、その名の通り、ご家庭に教師として出向き、主に小学生から高校生までの児童・生徒を対象に勉強を教えることです。

教える教科は国語、算数(中学以降は数学)、理科、社会、英語(近年では小学生対象でもニーズがあります)です。

必ずしも全教科教えるわけではなく、1教科のみを教えている家庭教師もいます。

通常は家庭教師の派遣会社が、生徒・ご家庭の「苦手教科を克服したい」「理系教科を伸ばしたい」、または中学受験、高校受験、大学受験など「受験形態に合わせた指導を行ってほしい」とった様々なニーズと、家庭教師の資質、得意教科を考慮してマッチングを行い、適切な家庭教師をご家庭に派遣します。

尚家庭教師の雇用形態では、中には正社員として雇う会社もありますが、多くはアルバイトです。

空き時間を効率的に利用したい大学生や主婦の方に特におすすめの仕事であると言えます。

家庭教師のデメリット

できるだけ具体的にデメリットを紹介します。

ぜひ参考にしてください。

自分自身も勉強が必要

筆者が家庭教師のアルバイトをしていたのは大学生時代です。

当然、高校までに学んだ知識はあるわけですが、誰しも完璧ではありません。

高校時代、全教科のテストの点数がいつも100点だったという方はいるかもしれませんが、そんな一部の超成績優秀な方を除いて多くの人は毎回100点を取れていたわけではありませんし、得意な教科もあれば苦手な教科もあった、というのが普通です。

毎回100点ではなかったということは、全ての知識が完璧ではないということです。

つまり大学生以上の人でも、高校までに習ったことを全て理解し、記憶できているわけではないということです。

それでも人にものを教えるのですから、プレッシャーを感じない人はいないでしょう。

「分からないところを生徒に質問されたらどうしよう」という不安も出てきて当然です。

より効果的に生徒に勉強を教えるためには、毎回授業の前に自分でも疑問点や難点を洗い出し、答えとその理由を調べておくなど高校までの学習の復習が必要です。

しかし多くの家庭教師派遣会社では、教師用のテキストブックやマニュアルを用意してくれているので、過度の心配は要りません。

「成果を出さねば」というプレッシャーとの闘い

多くのご家庭はなぜ家庭教師を雇うのでしょうか?

親御さんの中には「勉強の楽しさを知ってほしい」「勉強する習慣を身につけさせたい」という理由で家庭教師をつけることもありますが、多くの場合はもっとはっきりした別の目的があります。

例えば「〇〇高校合格」や、「成績(通知表)アップ」、更には「次回のテストで〇点以上取る」などです。

親御さんがそうした目的を家庭教師に直接伝えることはないかもしれませんが、「家庭教師をつけたからには、目に見える結果がほしい」と願うのは自然なことです。

家庭教師という仕事は、そんなご家庭からの期待をひしひしと感じながら行う仕事でもあるのです。

生徒との相性が合わないことも!?

家庭教師の仕事は、大勢の生徒と同時に向き合う塾講師とは異なり、基本的に教師と生徒1対1の関係の中で行うものなので、1人の生徒に集中して向き合うことになります。

そのため、教師の指導の仕方が生徒のやる気・モチベーションに直結します。

生徒が「この先生のおかげでやる気が出る」と思ってくれるよう、生徒のペースに合わせて分かりやすく教える工夫をしたり、生徒の精神面をサポートするような言葉をかけたりと親身にならなければ家庭教師は務まりません。

ただ、いくら教師と生徒の関係とは言え基本的には人間と人間ですから、相性があります。

教師が一生懸命最善を尽くしても、生徒から気に入ってもらえないということもあり得ます。

掛け持ちできないと高額は厳しいかも…

一般的に正社員は少なく、アルバイトが多くを占めているのが家庭教師の雇用状況です。

例えば1人の生徒を週1回教えるというようなシフトでは、いくら時給が高くても、生活に充分な月給には達しません。

家庭教師の仕事だけで高額の給与を得ようと思ったら、正社員になる以外には、生徒を複数担当する掛け持ちが不可欠です。

生徒の掛け持ちが簡単にできれば良いのですが、地域の人口、教える教科のニーズや各ご家庭とのスケジュールが合うかなど、様々な条件次第で上手くいかないこともあります。

掛け持ちができない場合、家庭教師のアルバイトだけで生活するのは、かなり難しいでしょう。

お小遣い程度の金額を稼ぎたいという方、副業として家庭教師をお考えの方、他のアルバイトと掛け持ちしたいという方には適しています。

学歴・学力が仕事内容・時給に影響することも

自分の学歴あるいは学力次第で、教える対象や内容、時給が変わってきます。

例えば東大を目指す高校生に東大に受からなかった大学生が教える、というのはちょっと無理がありますね。

高い偏差値の大学や高校を目指す生徒には、派遣会社もそれなりの学歴がある人材を派遣する傾向があります。

派遣会社に登録したからといって、必ずしも自分の好きなように仕事内容を選べるわけではありません。

在籍している大学や卒業した大学などの学歴がそのまま時給に影響することはあまりありませんが、自分の学力によって担当できる仕事範囲が違ってくるため、間接的には時給も変わってくると言えます。

しかし、多くの家庭教師派遣会社の求人の間口は広く、幅広い人材の登録を行っているので、まずは実際の求人を沢山見てみることをおすすめします。

準備の時間や行き帰りの時間は時給に含まれない

他の仕事でもそうですが、自宅から派遣先のご家庭までの行き帰りにかかる時間は勤務時間としてカウントされません。

家庭教師の仕事は時給が高いので、求人情報を見た時に「1時間で〇〇〇円か!時給が高くていいな!」と飛びつきがちです。

ところが、いざ始めてみると、派遣先まで距離があって予想以上に移動時間がかかる場合もあり、「結局移動時間を含めると1回2時間かかっているから、時給に換算すると〇〇〇円か。」などとガッカリすることがあります。

生徒により良く教えるために事前準備に時間をかけることもありますが、それも当然勤務時間には含まれません。

家庭教師の時給が高いのは、そういった勤務時間外の手間暇に対する配慮が、含まれているからだと言えます。

経験者が語る!家庭教師をしていてやりがいを感じたこと

ここまでデメリットを色々と挙げましたが、時給が高めで、肉体的疲労も少ない家庭教師の仕事は魅力的です。

ここからは、家庭教師を経験した筆者が、家庭教師をしていて感じたやりがいを紹介します。

頑張る生徒に逆に励まされる

家庭教師になると「生徒を励まして、勉強にやる気を出してもらわねば」という気持ちでご家庭に出向きます。

毎週毎週時間を重ねて生徒に向き合っている内に、成績が良い子も悪い子も自分なりに勉強に取り組んでいるのが伝わってきます。

学習の速い、遅いといったスピードや、教科ごとの得意、不得意といった資質の差はあれど、生徒は真面目に勉強に向き合っています。

そんな姿に逆に励まされて「こちらも頑張らなければ。もっと勉強の面白さも味わってほしい。どうしたら楽しく教えることができるだろうか」と自然に前向きになるものです。

知識を誰かに伝える面白さ

自分が長年かけて学んできた知識を人に教える仕事には、コミュニケーションを工夫する面白さがあります。

特に生徒が分からない問題で、どう答えを導くのか、その過程を語ることはまるでマジックの種明かしを教えるような楽しさがあります。

テキストには載っていないけれど、本筋の知識に関連するちょっとした豆知識などを教えるのも楽しいものです。

勉強の楽しさが生徒に伝わると和やかな雰囲気で学習が進み、生徒もだんだん問題を解くことが好きになったり知的好奇心が刺激されたりして、教師があれこれ言わなくても主体的に勉強するようになります。

学生時代の努力が社会で評価される

家庭教師経験者の多くが、大学生時代に初めて家庭教師のアルバイトをしています。

筆者の場合もそうでした。

まだ社会人ではない、しかしもう子どもではない「大学生」という貴重な時期に、自分がそれまで継続してきた勉強に対する努力が社会で認められ、更にお金までいただけるということがとても嬉しかったことを覚えています。

家庭教師は、大学生をはじめとする様々な人ができる間口の広い仕事であり、子どもの将来に貢献し社会で評価されるやりがいのある仕事です。

就職活動や転職活動でアピールできる

家庭教師の経験があることは、その後の就職・転職活動でも役に立つことがあります。

生徒に教える中で、難しいことを分かりやすく伝えたり相手のペースに合わせて指導したりと試行錯誤することで鍛えられたコミュニケーション力は、教育以外の業界や職種の様々な仕事で活かせます。

小・中学校や高校の教員を目指す方にとって、家庭教師のアルバイトは実際に子どもに接して勉強を教えるという点で良い訓練になります。

アルバイトの家庭教師を続けて、その後、正社員の塾講師になる人もいます。

経験者が語る!家庭教師をしていてうれしかったこと

最後に、家庭教師経験者の筆者が実際にアルバイトをする中で体験した嬉しい出来事を紹介します。

生徒の信頼が感じられたこと

家庭教師という仕事では、最初から生徒の信頼を得られることは少ないと思います。

筆者の場合もなかなか生徒が自分に打ち解けてくれなくて、学習がスムーズに進まない時期がありました。

かと言って途中で匙を投げるわけにはいきませんから、教え方にあれこれ工夫をしたり勉強以外の学校の話も聞いてみたりと、試行錯誤している内に、いつの間にか生徒からの質問が増え、勉強に対して前向きな言葉が聞かれるようになりました。

そして「先生のおかげでテストの点数が上がった」と言われた時、「信頼してくれているんだなぁ、私についてきてくれているんだなぁ」と感じることができました。

志望校に合格してくれたこと

受験生の生徒さんを教えていた時はプレッシャーを感じながらの1年間でしたが、無事に志望校の一つに合格してくれた時には、ホッとすると共に、生徒さんの新しい未来が開かれたことが自分のことのように嬉しく感じられました。

生徒の進学が決まったということは、自分の教師としての役割は終わり仕事を一件失うことなので残念なことではありましたが、その残念さよりも受験生に向き合って1年間指導を続けてきた達成感の方が大きかったです。

学習後のご家族との団らん

勉強を教えた後、生徒のお母様が毎回お茶とお茶菓子を出してくれていました。

生徒はもちろん筆者も密かに楽しみにしており、雑談しながらお茶とお菓子をいただいてホッと一息つける寛ぎの時間でした。

こうした時間は、生徒と仲良くなったり親御さんとの信頼関係を築くためにも大事だったと思います。

まとめ

今回は敢えてデメリットも含めてお伝えしましたが、家庭教師は基本的には、一度始めたら安定して長く続けられる仕事です。

勉強が好きな人、子どもが好きな人には大きなやりがいを感じられる仕事だと思いますので、興味がある方はぜひ引き続き情報を集めてみてください。



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