家庭教師のアルバイトを通じて学べることは沢山あります。
家庭教師は、結果を出さないと厳しい仕事なので、「家庭教師バイトはきつい」なんてことを聞いたりしますが、実際は「やっていて良かったな」と思えることも数多くある、やりがいを持てるアルバイトなんです。
ここでは、そんな家庭教師バイトのメリットや身に付くスキル、実際に働いてみて嬉しかったことなどについてお話していきます。
自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)
私はこんなところで家庭教師のアルバイトをやりました
一般的には、生徒さんのお宅へ伺って生徒さんのお部屋で1対1で指導をします。
家庭教師派遣会社によっては教室を設けていて、教室内で1対1の指導をすることもあります。
ちょっと変わったところでは、学生寮の生徒さんのお部屋へ伺ったり、カフェやファーストフード店を指定されたりということもありました。
また、生徒さんのお宅へ伺ってリビングでお茶を飲みながら生徒さんではなく生徒さんのお母様への指導といったこともありました。
生徒さんのお宅の事情によって、様々なシチュエーションが経験できるのも家庭教師の面白いところです。
家庭教師のアルバイトの時給は?
家庭教師派遣会社に登録して紹介を受ける場合、中学生の一般的な指導で最初は1,200円~1,800円くらいが時給相場です。
経験を積んだり難関校に合格させたりすることで時給も上がっていきます。
個人で生徒さんを探す場合には、会社が取る中間マージンがありませんので、会社からの紹介で得ているよりはるかに良い金額で交渉することができます。
その分、会社がフォローしてくれる部分を自分で全て行わなければなりません。
自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)
家庭教師のアルバイトでやりがいを感じたこと
家庭教師のアルバイトでやりがいを感じるのは、何と言っても「先生のおかげで合格できました」と志望校合格の報告をいただく時です。
教師も生徒さんも、それまでの苦労がすべてこの時のためにあったのだと思える瞬間です。
日常でやりがいを感じる瞬間としては、試験で前回よりも良い点を取った時や、順位が上がった時などです。
生徒さんがテスト用紙や成績表を嬉しそうに見せてくれる時は、一緒に嬉しい気持ちになります。
最初は全然理解してくれなかった内容を、ある瞬間に理解し始め、問題をスラスラ解き始めた時などのように、あれこれ工夫したことが実を結んだ瞬間にやりがいを感じます。
家庭教師のアルバイトをやってて良かったこと
生徒さんのお宅では授業の後におやつや食事を用意してくださるところがほとんどです。
普段、自分では買わないようなお菓子が食べられたり、お中元やお歳暮のおこぼれに預かったり、旅行のお土産をいただいたりということもあります。
そんな思いがけず良かったこともありますが、家庭教師のアルバイト自体の良いところをいくつか紹介します。
家庭教師のアルバイトをやってて良かったこと1:効率的に稼げる
1回の授業は1時間〜2時間程度なので、空き時間に上手く授業を入れていくと、普通のアルバイトより時給が良い分、かなり効率良く稼ぐことができます。
生徒さんのご家庭と交渉次第で、日にちや時間に多少融通がきくので、他の予定との調整がしやすいです。
家庭教師のアルバイトをやってて良かったこと2:人に教えることで自分にも勉強になる
人に何かを教えるためには、教える時間の倍以上の時間を準備に費やす必要があります。
自分は当たり前のように分かっていることでも、人に教える時にはより深く掘り下げて理解しておく必要があります。
生徒さんに理解してもらうために分かりやすい表現方法を考えたり、一つの事柄に対する周辺情報まで調べたりすることで自分自身の知識も深まり、相手により分かりやすい伝え方を習慣づける訓練にもなります。
それが身についてくると、日常生活においても、周りの人からも説明が分かりやすいとか博学であると評価をされるようになります。
家庭教師のアルバイトで身についたこんなスキル
家庭教師の仕事は、ある事柄をそれを知らない人に伝えて理解してもらうということの繰り返しです。
教師が当然と思っていることが分からないのですから、何を難しいと感じて、何につまづいているのかを観察しながら、丁寧に教えていく必要があります。
それによって身につくスキルは日常会話でも活かされることが多いです。
家庭教師のアルバイトで身についたスキル1:奉仕力
生徒さんが授業を理解し、問題集をすらすら解けるようになると、こちらも嬉しくなるものです。
普段からどうしたら理解しやすいか、どんな展開で話をもっていくかなどを考えたり、教材を準備をしたりして、授業以外の日常生活の中でも生徒さんのために費やす時間が増えてきます。
それによって生徒さんの成績が伸びると、時給が上がるのはもちろん嬉しいですが、それ以上に生徒さんと共に得られる満足感が大きく、対価を得るだけが目的ではない、奉仕の心が身につきます。
家庭教師のアルバイトで身についたスキル2:どうしたら分かりやすく伝えられるのかを考える力
既に知っていて当然だと思っている内容をまだ知らない人に伝えるということは非常に難しいことです。
何となく使ってしまう熟語や漢字などを、生徒さんのレベルに合った言葉や表現で伝えていくことが重要です。
家庭教師のアルバイトをしていると、相手のレベルに合った話し方や、難しい話題でも理解しやすい簡単な言葉で話すスキルが身につきます。
家庭教師ののアルバイトをやっている中で嬉しかった瞬間
家庭教師のアルバイトをやっている中で嬉しかった瞬間は、生徒さんの反応によるものが大きいです。
自分の苦労を生徒さんが倍以上の結果で返してくれていると感じることもあり、生徒さんの言葉や行動に嬉しい瞬間が沢山あります。
家庭教師のアルバイトをやっている中で嬉しかった瞬間1:生徒が志望校に合格したとき
合格発表当日は、生徒さんと同じくらいドキドキしながら結果を待ちます。
大抵の生徒さんが合格発表を見てすぐに連絡をくれます。
生徒さん、あるいは生徒さんのお母様から合格の連絡をいただいたときは本当に嬉しい瞬間です。
それまで成績が伸び悩んでいたり試験が難しかったりして生徒さんががっかりして帰ってきていたことを思えば、合格の連絡でそれまでの苦労が報われます。
家庭教師のアルバイトをやっている中で嬉しかった瞬間2:生徒のモチベーションを上げられたとき
担当初日に苦手科目は何かを訊いたところ、数学と答えた生徒さんがいました。
早速数学の授業をしましたが、公式を覚えておらず、ほとんどの問題が解けない状態でした。
ただ、数字の感覚はとても良いものを持っていたので、数字のセンスが良いことを伝えると、そこから急にやる気を見せ始め、半年ほどで一番得意な科目になりました。
授業の最終日に生徒さんからいただいたお手紙には「先生のおかげで数学が好きになりました。高校へ行っても数学頑張ります」と書かれていました。
この手紙をもらった時は本当に嬉しく思いました。
家庭教師のアルバイトをしていると、ちょっとしたことで生徒さんのモチベーションがぐんと上がり、嬉しい結果をもたらしてくれることが度々あります。
家庭教師のアルバイトはこんな人におすすめです!
家庭教師のアルバイトは生徒さんに寄り添った指導を忍耐強く続けることが必要となるため奉仕力のある人が向いていますが、加えて以下のような人におすすめです。
家庭教師のアルバイトにおすすめな人1:人に教えることが好きな人
人にものを教えるということは、知っているからできるというものではありません。
自分が知っていることを、相手も同じ感覚ですぐに分かってくれないとイライラしてしまうような人には向いていません。
理解するまで手を替え品を替え工夫しながら伝えていくことができ、それを楽しめる人にはおすすめです。
家庭教師のアルバイトにおすすめな人2:向上心がある人
家庭教師は生徒さんの個性に合わせて、教え方をあれこれ工夫する必要があります。
この生徒さんはこんな特性を持っているから、こういうふうに教えたらどうだろうと色々チャレンジできる人、向上心のある人ならば、家庭教師のアルバイトをおすすめできます。
家庭教師のアルバイトにおすすめな人3:コミュニケーション能力が高い人
教えるということには高いコミュニケーション能力を必要とします。
分からない言葉や理論などを、かみ砕いて分かりやすい言葉で伝えていく必要があり、年代が違う生徒さんに親しみを持ってもらえるようなコミュニケーションスキルも必要です。
同時に、親御さんにも、安心して任せてもらえるようなコミュニケーション力も必要なので、シチュエーションに合わせたコミュニケーションがとれる人におすすめです。
家庭教師のアルバイトのデメリット
まだ家庭教師を始めたばかりの時には、各学年の学習要綱などが頭に入っていないと、下準備に時間がかかることや、適正な教材を用意するのに手間取ることがあり、それがデメリットとも言えます。
ある程度慣れてくると、さほど下準備も必要なくなりデメリットを感じることも少なくなります。
家庭教師のアルバイトのデメリット1:勤務外で授業の準備をしなければいけない
家庭教師を始めたばかりで学年ごとの指導内容があまり頭に入っていないと、自分自身の予習もかなり必要となってきます。
教材の準備や下調べなどに時間を取られるのがデメリットとなりますが、長く続けるほど、そこに割く時間は少なくなっていきます。
家庭教師のアルバイトのデメリット2:生徒の学力が上がらないと評価されにくい
教師がいくら工夫をして教えても、生徒さんにやる気がないとなかなか学力が上がらないのが現実です。
なかなか結果に表れないと、親御さんに不信感を抱かれ、先生を替えてほしいと言われてしまうこともあります。
家庭教師を辞めたいと言う人のよくある理由は、こちらの記事を参考に!
家庭教師のアルバイトの仕事ってどんな内容?
仕事内容は、受験対策の場合と学校の予習復習の場合によって、それぞれ少し取り組み方が変わってきます。
家庭教師のアルバイトの仕事内容1:生徒への授業
受験対策の場合、難関校を志望される生徒さんだと受験の数年前から受験を見据えての勉強になることもあります。
実際の学年よりも数年先の学習内容を勉強することも少なくありません。
問題集をこなし、確実に定着させることを目的とすることが多いです。
学校の予習復習の場合には、まず、勉強が嫌いという生徒さんも多いため、勉強が楽しくなるように内容を工夫していく必要があります。
学校で出された宿題を一緒にやり、試験前には試験範囲の復習をすることなどがメインとなってきます。
家庭教師のアルバイトの仕事内容2:進路相談
受験校がはっきりしている場合には、その生徒さんの学力から合格可能な範囲かどうかの見極めなども必要になってきます。
家庭教師派遣会社によっては、授業の担当と進路相談の担当が違う場合もあります。
親御さんや生徒さんから進路についてふいに尋ねられる場合もあり、常に学区内や近隣の学校の最新データを知っておくことが必要です。
家庭教師のアルバイトのおすすめの選び方
教師と生徒さんの間に派遣会社が入るか入らないかで、同じ生徒さんに同じ授業をした場合でも時給が大きく違ってきます。
会社が間に入ることでマージンを取られるため、時給は安くなりますが、その分、リスク面を会社が引き受けてくれます。
家庭教師を初めてする人や学生さんで家庭教師のアルバイトを考えている人などは、多少時給が安くなりますが、会社に登録して紹介してもらう方がより安心して仕事ができるでしょう。
家庭教師のアルバイトのおすすめの選び方1:会社に登録して紹介してもらう
家庭教師派遣を行う会社は多数あり、契約内容や指導方法をよく吟味して選ぶと良いでしょう。
会社が中間マージンを取る分給料は安くなりますが、会社が個人に代わって様々な責任を受け持ってくれることが多いです。
指導方法がマニュアル化されている、会社指定のテキストや参考書がある、初心者でも指導がしやすい、進路指導には専門の担当者がいる、などという点は、組織であればこそのメリットです。
一人の生徒さんに対して、全ての教科ではなく得意教科のみを受け持つことができるところもあります。
家庭教師のアルバイトのおすすめの選び方2:個人契約サイトで探す
会社に登録せずに直接やり取りができるため、手取りの時給が高くなります。
サイト内を検索、対象となる生徒さんを選ぶことができますが、正式に契約するまでに保護者とのやり取りや生徒さんとの面談、体験授業などが必要な場合もあり、営業力も必要です。
また、何か問題が起こった時には、自分で解決していかなくてはなりません。
家庭教師のアルバイトのおすすめの選び方3:知り合いに紹介してもらう
知り合いに紹介してもらうのは一番手っ取り早い方法で、生徒さんも教師もお互いに様々な調整がしやすいのが良いところです。
しかし、きちんと契約をしないと、一方的に都合良く利用されてしまう可能性もあります。
また、生徒さんと相性が良ければ問題はありませんが、そうでない場合や何か問題が起きたときなどはお互いに言い出しにくく、我慢するようなことが起こる場合もあります。
まとめ
家庭教師のアルバイトは生徒さんの成長を通じて、喜びをもらったり忍耐強さを養ったりすることができ、人のためになるというだけではない大きな満足感を得られ、自分の成長にも繋がる仕事です。
実際に家庭教師のアルバイト求人を探す時は、こちらの記事を参考に!
自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)