家庭教師のアルバイトを始める際に気になることの一つが、辞めたくなったらどうすれば良いのだろうということです。

仕事を始めたばかりでもう辞める時のことを考えるというのはどうなの?と思われる方もいるかもしれませんが、予め辞めたくなった場合のことも考えておくと、お互いに嫌な思いをせずに、スムーズに辞めることができるでしょう。

塾などと違い、生徒との距離感が近いからこそ辞め時が分からず、ずるずると仕事を続けてしまうという人も多いのです。

筆者の経験から、「いつかの為の心構え」をお伝えしたいと思います。

家庭教師契約の形態は?

家庭教師の仕事は、斡旋会社を経由して生徒と教師を繋ぐ場合と、知り合いのお子さんに教えるなど、ご家庭と直接個人契約を結ぶ場合があります。

筆者の場合は後者でしたので、より生徒さんとの距離が密接で辞めたいと言い出すのに勇気が必要でした。

経験者が紹介!家庭教師を辞めたいと思った、辞めると決めた3つの理由とは?

家庭教師の仕事に就いた当初は、生徒と二人三脚で目標に向かって頑張るぞ!とやる気に満ち溢れていました。

しかし、次第にこれ以上続けられないかも、もう辞めたいなと考えるように。

家庭教師経験者の筆者が実際に、どんな理由で辞めたいと思ったのかをお伝えします。

生徒の成績が上がらない

これが辞めたいと思う大きな理由になることは多いですよね。

筆者の場合も、元々勉強が嫌いで勉強をしたくないという生徒さんだったので、成績を上げるのはとても大変なことでした。

勉強が好きで、よりハイレベルな勉強をしたいというお子さんはむしろ少数派です。

実際に、家庭教師を選ぶ生徒さんには、勉強が苦手だったり嫌いだったりという理由で、学校や塾などの集団授業についていけないお子さんが多いです。

成績がたとえ大きく上がらなかったとしても、勉強に少しでも興味を持つようになった、勉強のやり方を覚えたなど、家庭教師を始める前よりも上手に勉強と付き合えるようになりましたよと示すことで、ご両親からは一定の評価をいただくことができます。

仕事先が想像よりも遠方だった

これは斡旋会社を経由する場合でも個人契約でも、事前に確認すべき重要事項です。

家庭教師の場合は、生徒の自宅まで通う必要があります。

塾などの場合は、駅前や大通り沿いなどある程度様々な人が通いやすい場所に建てられていることが多いため、通うのが大変ということは少ないでしょう。

しかし、個人の自宅となると、駅やバス停からとても遠かったり、高台のため自転車で通うのも大変だったり、ということがあり得ますよね。

ちなみに筆者は、車で40分弱かかるところに生徒さん宅があり、授業料が交通費込みで90分3,000円という契約でした。

授業料自体は問題なくても、通う先が遠いだけで仕事を続けるのが大変になってきますよね。

日程の都合がつかなくなってきた

家庭教師を始めた当初は時間に余裕があっても、大学生の場合、卒業が迫ってくると卒論や卒研、サークルのイベントが増えて、バイト以外の予定が立て込んできます。

卒業以外にも、授業数が増えた、実験が本格化して研究室に泊まり込むようになった、など様々な理由から時間の融通が利かなくなることがあります。

そうなってくると、バイトのために時間を割くことが難しくなってきますよね。

家庭教師の場合、生徒さんの都合でいきなり授業がキャンセルになる場合もあります。

筆者は、車で40分かかる生徒さん宅へ移動中に「今日はお休みしたいです」と連絡がきて引き返したことが何度もありました。

こうなると給料も発生しないので、途中まで移動した交通費も出ず、バイトのためにと断った予定も惜しくなりますよね。

本当に辞める?スムーズに辞める方法は?

辞めることを決断したら、どのタイミングで伝えるか、どんな理由で辞めるのか、を考えるようになります。

自分にとっても生徒さんやご両親にとっても納得のいく形で円満に辞めることができるように、「その時」に向けての対策を考えておきましょう。

契約の時点でいつまでしかできないと伝えておく

事前に働ける期限を明示しておけば、それを理由にスムーズに辞めることができます。

卒業や進級、研究の本格化など大学生ならではの理由にしておくと相手方も理解を示してくれることが多いです。

筆者の場合は大学4年生の夏ごろから、中学2年生の生徒さんの家庭教師のアルバイトを始めました。

そのため、契約を結ぶ時点で「具体的な日付ははっきりしていませんが、12月以降、卒論が本格化してきたら家庭教師を続けることができません」とお伝えしていました。

そうすると、ご家庭の方でも、「先生、卒論大丈夫?忙しくなってきたら遠慮せずに言ってね」と、かなり気遣ってくださいました。

優しいご家庭ということもあって、事前に働くことができる期限を明示していたおかげで、円満に辞めることができました。

生徒の成績が上がること、志望校に合格することをゴールにしない

契約した時点での目標を達成していれば、辞めると言い出すハードルが下がりますよね。

これは契約を結ぶ時点で、どういった目的で家庭教師を雇うことになったかが重要なので、斡旋会社を経由した場合は確認が難しいポイントです。

初回の授業で必ず、どんな目標を掲げるのか、生徒さんやご両親と家庭教師との間で意識のすり合わせを行っておきましょう。

生徒の成績が上がることや志望校に合格することに関しては、家庭教師がどんなに努力してもどうにもならないことがあります。

勉強にやる気を出させたり効果的な勉強方法を教えたりすることはありますが、何をしても響かない生徒さんは必ずいます。

そんなとき、成績向上、志望校合格というはっきりしたゴールを掲げられていると、家庭教師側にはこれ以上できることはないと頭を抱えるしかなくなる時がやってきます。

まずは生徒さんに勉強とどう向き合えば良いのか、何故勉強をしているのかといった根本的なところを伝えることを目標にすることをおすすめします。

元々勉強が苦手だった生徒が、勉強って思っていたよりも楽しいかもと感じるようになったら、大きな成果だと言えますよね。

筆者の場合は、成績にこだわらず、まずは勉強の習慣をつけること、勉強に興味を持つようになることを目標にします、と宣言した上で契約しました。

実際に生徒さんとは他愛もない会話をしながら勉強を進めることで、勉強に対する抵抗感をなくし、結果的に成績向上に繋げることができました。

このような経験からも、生徒のためにも家庭教師自身のためにも「最初の目標設定」が大切だと言えます。

まとめ

何事も最初が肝心です。

いつか辞めることが分かっているのであれば、最初からその時のことを考えて仕事に取り組むようにしてみてください。

特に、家庭教師はお客様である生徒やご家庭との距離感が近くなり、自然と責任も大きくなるので、辞めたいと思ったときになかなか言い出せないということにもなりかねません。

また、最初から目標を大きく掲げてしまうと、まだ目標が達成できていないのに辞めるのかと生徒を裏切るような罪悪感も感じてしまい、ますます辞め時が分からなくなってしまいます。

小さな目標を段階的にクリアしていく、そして道半ばで辞めることを決意した場合は、生徒さんやご両親と真摯に向き合いつつ、辞める決意を貫き通してください。

引き留められるがままに続けてしまうと、ずるずるした関係となりますます辞め時を見失ってしまいます。

辞めると口にする前に、続けられない理由を改めて明確にして、きちんと伝え、その意思を曲げないようにしましょう。


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