貿易営業の仕事内容に興味を持ったものの、どういったものかなかなかイメージはつきにくいかもしれません。

漠然と貿易業とは?と言われると海外とのやりとりだけに思えますが、実は色々と業務があります。

今回は、貿易会社の営業職について五つの役割に分けてご紹介していきます。

この記事で貿易会社の仕事内容を詳しく知っていただき、今後の就職や転職活動のお役に立てればと思います。

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貿易営業の仕事は大きく5個の役割に分けられる

輸入営業

バイヤーとして海外から商材を買い付けるのが主な仕事になります。

輸出営業

セラーとして自社商品などを海外へ販促することがメインの仕事です。

貿易事務

営業には外勤と内勤があります。

貿易事務は主に内勤の仕事で外回りの営業のサポート役です。

チームリーダー

会社によっては輸入と輸出の営業部が分かれていて、それぞれのセクションでまとめ役のチームリーダーがいます。

主にはチームのケア、新人教育や人材育成、部長や上層からの指示をチームへ伝達することが仕事です。

営業部長

輸出と輸入の営業部を統括する総責任者として、両方のセクションをまとめる役が仕事です。

輸入営業の3個の業務

顧客へのメール・電話対応

顧客からの問い合わせにメールや電話で対応します。

顧客は主に国内ですが、取引先やサプライヤーだと海外からが多いです。

買い付け商材の提案・プロモーション

輸入営業なので、バイヤーとして海外に買い付けに行ったり展示会などで商材をプロモーションしたりします。

輸送業者と取引先への納期調整

海外から商材を仕入れるため、輸送業者への納期確認と取引先への納期の連絡をし、場合によっては納期の調整をする必要があります。

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輸出営業の3個の業務

顧客へのメール・電話対応

輸出の場合、海外の顧客からの問い合わせにメールや電話で対応します。

取引先やサプライヤーは国内が多く、顧客は主に海外になります。

売り込みたい商材の提案・プロモーション・新規顧客開拓

自社や仕入れた商材を売り込んだり、展示会などでプロモーションをしたり、輸出営業の場合は新規顧客の開拓を海外で行うケースもあります。

取引先への納期・納品書の連絡

取引先への納期を連絡・調整したり、納品書を作成して送付したりします。

貿易事務の3個の業務

見積書作成

外回りの営業のサポートとして見積書を作成し、顧客へ送ります。

輸送業者への納期問い合わせ・輸送業者の手配

輸送業者の手配が必要な場合は、輸送業者の手配や連絡、納期の問い合わせをしたりします。

売り上げのデータ管理

顧客のデータ管理の一環で売り上げデータを整理しておくのも貿易事務の仕事です。

チームリーダの3個の業務

新人教育・人材育成

チームリーダーはフロントラインに立って仕事するよりはまとめ役なので、新人の教育や人材の育成が仕事の一部になります。

ミーティングの取りまとめ

必要に応じてミーティングを開催し、現況の報告を受けたりビジネスの進捗をチェックし管理します。

上層への報告書作成

ミーティングなどで集めたデータをまとめて月毎、週毎など期間を区切って上層へ報告します。

営業部長の3個の業務

会社の戦略やプランを部内へ伝達

部長職は上層部と部内を繋ぐ架け橋なので、会社の戦略やプランなど上層部からのメッセージを部内へ伝達します。

レポートから進捗を把握し、各セクションへ戦略の指示

月毎や週毎などで集めたデータを元に進捗情報を確認したり、必要に応じてそれぞれのセクションと打ち合わせしたり戦略の指示をしたりします。

上層部へ部内の意見を伝達

上層からの戦略やプランを部内に伝えるだけでなく、職場環境を整えるために現場からの意見を集めて上層に提案したり報告するのも仕事になります。

貿易営業の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

貿易営業の仕事の内容が分かったところで、次に気になるのはやりがいではないかと思います。

どういったポイントが貿易営業のやりがいになっているのかを紹介します。

海外マーケットに携われる

貿易営業の醍醐味は海外のマーケットに携われることです。

輸出であっても輸入であっても、海外と必ず繋がりがあります。

海外のマーケットは日本と違うトレンドのため、刺激的でやりがいを感じます。

英語や多言語が活かせる

学生時代や留学などで習得した英語や英語以外の言語はやはり貿易営業で活かすことができるので、やりがいを感じます。

面白いポイント

貿易営業の仕事内容とやりがいが分かったところで、他にも何か貿易営業の仕事でポイントとなることを考えてみました。

仕事をするに際して、以下のような面白いポイントもモチベーションに繋がります。

日本との文化の違い

海外とのやりとりが必然的に増えますので、ビジネスにおいても日本との文化の違いや習慣の違いを実感できます。

例えば日本のビジネスシーンですとスーツにネクタイをしてジャケットを羽織ってきっちりとした装いがまだまだ好まれていますが、アメリカなどではネクタイをしたりジャケットを羽織らないケースもあります。

他にもヨーロッパは有給取得率が高いので、夏や冬などのバケーションシーズンになると取引先もサプライヤーもなかなかつかまらないことがあります。

ただ、そういった日本との違いを知ることは面白いポイントと言えます。

海外出張・展示会

海外出張や海外の展示会への参加は、日本とは違う雰囲気や環境で仕事ができるので面白いポイントと言えます。

日本とは違って仕事が決まるスピードが早く、良いものはすぐ反応が出ますので、ビジネスの決断のスピードの早さなどを知ると非常に面白いと感じます。

また、日本では馴染みの製品を海外の展示会で紹介した時にバイヤーが知らなかったため、説明することで興味を持ってもらえたらやりがいと面白みを感じることができます。

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まとめ

貿易営業の仕事について、お分かり頂けましたでしょうか?

貿易営業は海外との繋がりを持ち、国内の製品を海外に、海外の製品を国内に流通させるための架け橋の役割を担います。

海外のマーケットを知ったり、海外の文化に触れる楽しさや面白さ、実際に仕入れた商品や海外に販売した製品が売れていることを知ると、大きなやりがいにもなります。

貿易営業への就職や転職を考えている場合、この記事を参考にしてぜひチャレンジしてみてください。




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