皆さんが日頃買い物に行く機会のあるスーパーマーケットから、身近なコンビニエンスストアまで意識してみると、実の多くの食品が陳列されていることに気がつきます。

陳列された棚をみると色とりどりのパッケージに梱包されて、所狭しと並んでいます。

いつも買っているメーカーの商品に手を伸ばそうとすると、隣に魅力的な商品がならんでいます。

そうしてまた隣をみると・・・。

こうして商品選びに迷ってしまったことありませんか?

お客様に魅力的なパッケージで商品の良さを伝え手にとってもらう、そしてようやく食べてもらってファンになってもらう、食品会社では様々な人が関わり世の中に商品を提供しているのです。

この記事では、食品メーカーの職種や仕事内容について紹介します。

食品メーカーの仕事とはどんな仕事?

食品会社の仕事は商品を生み出す仕事、製造・生産をする仕事、販売をする仕事の3つに大きく分けることができます。

それぞれに業務内容は異なりますが、商品を一から生み出して消費者様へ届けるまでに橋渡しをすることになるので、連携しながら業務を行っています。

食品メーカーの大まかな仕事内容

仕事を大まかに分けると新商品を発売するまでの仕事と、既存商品のアフターケア・リニューアルの仕事に分けられます。

新商品の発売については、新しいプロジェクトとして企画を立ち上げてから、各関係部門が連携しながら動き商品の中身となるものができて初出荷を迎えるまでが仕事です。

その後は既存商品となり、発売されている間にアフターケアを行い、市場の状況に応じてリニューアルを行います。

食品メーカーの職種はこんなにあるんです!

実際にあげてみると、多くの職種があることに驚きます。

自分は食品会社は興味がないという人や、未経験という人も活躍できる場を見つけることができるかも!?

事務関係

受注部門

お客様からの注文を受ける仕事です。

電話や電子注文によって注文数や配送日などを受け付けて、発送できる日を返信します。

大口の注文があった際には、製造部などと相談をしながら、実際に発送できる日程を組むことがあります。

注文に沿って、製造部や配送部が動くため誤りがあると様々な部署に影響が出てしまいます。

また、直接お客様や取引先様とやりとりをする仕事でもあるため、丁寧な対応が求められます。

カスタマーセンター・お客様相談室

お客様からの質問、意見を伺ったり、クレーム対応までを行う仕事です。

原産地やアレルギーについての質問を受けたり、食品の味をこうしてほしい、小包装に分けてほしいなど要望を受けます。

クレームについては幅広く、不良品についての返品の希望や、美味しくないといった感覚的なものまでと様々です。

これらのお客様からの声は、各関係部署に情報を共有して改善に努めたり、新商品開発のヒントとして反映させて行くこととなります。

総務

会社の組織全体に関わる業務、言い方を帰ると個々の従業員に対して仕事をしていると言えるかもしれません。

各種福利厚生についての応対から、雇用条件について通知をしたり、各種備品の発注など雑務と言われるものも対応している場合があります。

各会社によって業務内容は様々ですが、他の部門が表舞台の仕事とするならば、裏方に回って組織が円滑に回るように下支えしている仕事と言えるでしょう。

経理

主な仕事は会社が経済活動を継続していく中で発生する経費、お金の動きを経営状態を示す決算書としてまとめるのが経理の仕事です。

仕事を通じて経営関係するコストが見えるため、経営層へコスト削減についての提言を行ったり、各部門ごとへの設備投資などについてのアドバイスをしたり相談を受けたりします。

予算の割り振りについても関わる場合あります。

生産部門

製造管理

実際に製造の現場に立って生産に関わります。

主な仕事としては、従業員を適切に配置をして製造計画通りに生産できるように管理をします。

その他製造に必要な原料や、資材の発注などを行います。

製造は食品の中身を製造する部門と、包装資材に詰める部門とで分かれます。

大手企業ではそれらをオートメーション化しているために、機械の監視・運用が主な仕事になります。

品質管理

食品の製造工場において、大切な要素があります。

それは安全な食品を製造することです。

お客様が食品を食べて万一怪我をしたり健康被害が起きたりしては大変です。

また、問題が起きた場合には多大なコストを払って、全品回収などに繋がってしまうことも。

そうした自体を未然に防ぐために、工場内を常に清潔な状態に保つための仕組みを作ります。

製造された食品は、毎回サンプルとして受け取り、見た目、臭い、味など確認する「官能検査」を行ったり、人間の目では見ることができない細菌類の検査を行います。

開発・研究

食品メーカーの開発というと、新商品に関する仕事の他にも様々な役割があります。

特定保健用食品、栄養機能食品といった付加価値をもたせた商品を開発するために特定の成分を抽出したり、生成する研究行うこと。

既存で販売している食品が、風味や食味を維持したまま、より長く品質を保持できるようにしたり、今までになかった味やフレーバーを作り出したり、会社の収益の元となる開発を主に行い、幅広い業務を担います。

営業部

商品営業

実際にお客様の元へ行って、商品を売り込む仕事です。

自社の商品を提供したり、食品会社の営業先は取り扱う商品のジャンルによって様々です。

主なお客様には食品の卸会社、スーパーなどの小売店、外食産業などがあります。

各地域によって流通の経路が異なるため、どのように営業活動を行っていくかを検討しながら、商品を売り込んでいきます。

販売促進

販売促進の仕事は、自社の商品をどうしたらより効果的にアピールできるか、どの流通経路を利用すれば目的の層のお客様に届けることができるかなど、販売をするための方法を立案し、実行します。

必要に応じて様々な媒体において広告を製作したり、SNSなどで自ら情報を発信をしていきます。

また季節に応じてキャンペーンやイベントを企画します。

企画営業(マーケティング)

マーケティングは、消費者の嗜好性や、トレンド・流行の変化を把握し、その時々の時代にあった商品開発ができるように情報を集めます。

市場調査やアンケート、新商品の宣伝・広報活動、販売後の売上データから顧客層の分析を行うなど、業務は多岐に渡ります。

また、他の部署と連携して動くことが多いことも特徴です。

企画

新商品の企画を立案したり、従来商品のリニューアルなどの仕事を行います。

商品のリニューアルは一見すると単純な仕事に見えますがとても複雑です。

リニューアルと聞くと商品の味やパッケージが変わるようなイメージが湧きますが、それだけにはとどまりません。

原料、内容量、食品のパッケージのくまなく見ると数多くの項目が記載されています。

日本では様々な法律によって基準が定められています。

その一部をあげてみると、薬事法、食品衛生法、健康増進法、景品表示法、JAS法、リサイクル法などがあります。

その法律が一つ変わるだけでもパッケージの表示を改めなければなりません。

また、法律を違反してしまうと商品全回収となる場合もあります。

配送部

主に、自社で生産した最終製品を倉庫からピッキングを行い、出荷する仕事です。

お客様からの受注した注文内容について、受注部門から指示を受けて仕事を行います。

指定の納期に合わせて製品を準備して出荷を行います。

また、生産した商品の在庫の管理も行います。

各製品ごとに作るまでのリードタイムが設定されているため、在庫の状況に応じて生産部門に情報を提供して、常にお客様の注文について対応できる体制を整えます。

食品メーカーのおすすめ求人の特徴とは?

食品メーカーはますます外部環境の悪化によって、業界自体が縮小傾向のトレンドにあります。

どの企業を選択するかによって、経験できる業務や、関わる商品が変わるため、自身がどんなことに関わりたいのか、今後どのようなキャリアを積んでいきたいかを考えることが大切です。

海外に拠点を持っている

会社によっては、海外に営業拠点や製造工場を有している場合があります。

求人を出している業種にもよりますが、海外へ出向・配属されるチャンスがあるため、キャリア形成においても魅力的に映るのではないでしょうか。

海外で多くのことを経験して、グローバルな視点を持つことができるのはもちろん、より自らを成長させる機会を得られる機会を与えてくれる企業を探すのも良いでしょう。

海外向け、外国人向けの商品を作っている

これからの日本は人口減少のトレンドがより、強くなっていくことが予想されています。

ですので、単純に市場が縮小していくので国内向けだけに販売している企業よりも、海外に販路を持っている企業もおすすめです。

近年ではイスラム教の戒律に法った商品を開発して、ハラール認証を得ることで新たな需要を開拓する例など、グローバル化に向けて食品業界も動き出しています。

新しい分野にチャレンジしている

ひと昔前までは◯◯というメーカーと言えば、□□を製造している会社だよねといったように、主な売り上げを稼ぎ出す商品を持っています。

従来までは、そのメインの商品に注力して、生産を行い、販売をしていればよかった時代もありました。

しかし、時代の変化とともに従来の価格で商品が提供できなくなったり、トレンドや需要の変化によって、それでは会社が成り立たなくなってしまう例も増えています。

経営に下向きになってから何か新しいことを始めているようでは、生き残ることが難しいといえるかもしれません。

会社のホームページや、IR情報などを参照しながら、新しい分野にチャレンジしている、投資をしている企業を選ぶのも一つの方法でしょう。

他の分野に進出している

食品メーカーに限らず、従来は業界別に住み分けがされていた企業の形が変わってきています。

全く食品の分野に関係ないと思われる会社が進出してきたり、その逆に食品メーカーが他の分野に進出する例も増えてきました。

これは従来のやり方だけでは企業が生き残ることが難しい時代になっていることの表れでしょう。

他の分野に進出している様子をみると、一見本業の業績がよくないように見えたり、一時的に業績不振になったりすることがありますが、実は全く関係ないように見えていた別事業が将来、本業の食品の分野との相乗効果によって本業の業績へ転化されることもあります。

食品メーカーでよくある募集内容とは?

食品メーカーの規模や、所在の地域によって内容は異なります。

給料相場

一般の正社員での採用ですと平均年収としては300〜500万円程度になります。

しかし業種によって給料は異なり、製造現場での勤務の場合には一般社員で300〜400万円程とやや少なくなっている反面、営業職、企画開発、研究職などの職種ですと平均よりもやや多い400〜500万円程と幅があります。

各部門において役職についている場合、年収で10万円から、多いところで200万ほど手当がつきます。

勤務時間

1日の労働時間は8時間前後となっています。

工場勤務であれば、生産部門の時間に合わせて、始業時間が8時~9時のスタートとなり、終業時間が17時〜18時となることが多いです。

部門によってはフレックスタイムを採用している場合がありますので、調べてみましょう。

求められる人物像

近年はますます消費者の目が厳しくなってきています。

食の現場においては、安心で安全な商品を提供することが大事なテーマになってきています。

最低限のモラルはもちろんですが、何か問題が起きてしまった際にすぐに対応できる、報告できる人物が好ましいと言えます。

早期発見ができれば、会社への損害を軽減することができます。

リスクマネジメントができる人材が求められています。

必要なスキルや資格、経験

食品製造の現場においては衛生管理者や、栄養士などの食に関する資格を有していると、優遇される場合があります。

各種製造、配送の現場においてはフォークリフトなどの運搬機の免許を取得していると有利になります。

生産部門では工場での管理業務の経験や、仕入れ部門では輸入関係の知識、英語などの外国語を話すことができる、企画開発では広告・クリエイディブ系の職についていると、重宝される例があります。

食品メーカーで働くために他にも知っておきたいこと

食品メーカーで務める上で知っておきたいことをまとめてみました。

大手メーカーと地方メーカーの違い

食品メーカーの給料は世間的には安いイメージがあるようです。

実際に他の一般企業と比べると平均的にみえていても、一部大手企業の給料が平均を押し上げているためです。

日常的な食品を提供している場合には、一つの商品が売れた際の利益は小さいものです。

ですので、利益の出すには多くの商品を販売する必要があります。

高価格帯の商品を販売していても、原料や包装資材などにコストをかけていることも多く、それほど儲かっていない場合も。

希望する会社が、どのようなビジネスモデルで、収益の柱はどうなっているかなど、企業を研究することが、より良い企業に出会えることにつながります。

キャリアパスを考えておこう

食品メーカーに務める場合には、将来どのような分野で活躍をしていきたいかしっかりとキャリアパスを考えてから選択をしましょう。

将来そのメーカーでずっと働きたいのか、ステップアップして他の会社、分野に進んでいきたいかによって入り口が異なります。

食品の開発に関わりたいのでしたら、企画・開発に関係する仕事につくことが大切ですし、バイヤーとして活躍して行くためには、仕入れの業務につくのも良いかもしれません。

それぞれに目的を持って、食品メーカーを選択することでよりあなたの自身のためになるでしょう。

もしもの時がある

食品業界では、お客様に健康被害が出てしまったり、不正・偽装行為によって会社のイメージが毀損し、場合によっては会社そのものがなくなってしまうリスクがあります。

一度そういった悪いイメージがついてしまうと、なかなか払拭することができません。

商品はあらゆる店頭から撤去され、新たに棚に並ぶまでには並大抵ならぬ労力を必要とするのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

食品メーカーでは数多くの職種が密接に関わりながら日々商品を生み出し、お客様に提供しています。

食品は人のカラダに取り込まれ、生きる糧となり健康を支えるものとなります。

そんな食品会社のこの職種について働いてみたいかも。

そう思ってくれたら嬉しいです。


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