皆さんこんにちは。

夏季のインターンシップも始まり、新卒採用の企業研究もスタートしつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は企業紹介として、人気業界でもある食品メーカーの仕事内容や面白いポイント、就職する為に覚えなければいけない事などについて紹介させていただきます。

皆様の就職活動のお役に立てれば幸いです。

食品メーカーの仕事は大きく5個の役割に分けられる

商品企画

食品メーカーで取り扱うのは、一般的に「加工食品」と呼ばれる、お菓子や飲料、調味料、冷凍食品、パンなどの、生鮮食品以外の食品であり、調理加工、梱包を既に行われている商品になります。

商品としては完成している為、店頭においては陳列するだけで販売ができるものになりますが、特にお菓子やパンなどは顧客の嗜好の変化が激しく、一部のロングラン商品を除いては商品の改廃のスピードが非常に速い分野になります。

その中で、商品企画の仕事は、将来に渡っての顧客ニーズやトレンドを掴み、商品の味やフレーバー、加工方法や1個当たりの容量などを企画、決定する仕事になります。

商品開発は複数でチームを作って実施し、試作品の開発や商品モニターによる試食会を経て、内容の決定をしていきます。

出来上がった商品は新商品として販売されることになりますが、当然顧客ニーズを掴み切れなかった場合は売り上げが伸びず、早々に廃盤となる場合があります。

しかし、爆発的にヒットしロングラン商品となる可能性もありますので、一つ一つの企画に対し、真摯に向き合いながら開発を行う必要があります。

製造管理

主に工場における生産管理になります。

商品ごとの調理方法、味、フレーバーなどにより、製造ラインを時間帯ごとや機械ごとに分けて一括生産していきます。

あまり手作業で行う事は無く、機械による作業が主ですが、日々の生産量に合わせて製造ラインのコントロールをしたり、人員の配置を変えたりする、ラインの稼働計画が人による主な業務になります。

その他にも、特に食品の製造においては、そのまま人の口に入るものですので、品質管理が大切な業務となります。

異物混入があったり、雑菌が繁殖した商品を販売することは、企業における信用を大きく落とすことになり、また、最近では一個でもその様な商品が見つかると、その日に製造したラインの全ての商品を自主回収(リコール)する事が当たり前になっていますので、回収費用や、商品の破棄などにより莫大なコストが生じます。

品質管理の仕事は、その様な大きなリスクと常に向かい合わせになっており、万が一のミスも無い様、慎重に対応する必要があります。

営業活動

できあがった自社の製品を売り込む業務になります。

食品メーカーの場合、大手企業はアンテナショップを持っており、直接小売りを行う場合もありますが、その多くはスーパーやコンビニなどの、小売業に対する卸売りが中心になります。

消費者に対してというよりは企業に対しての営業活動が中心となり、各企業のバイヤーと商談を行い商品の販売計画を立てていきます。

販売計画は長期間にわたることが多い為、年間や月間の単位で打合せをしながら、どのタイミングで広告掲載や、売場への大量陳列を行うか、テレビCMや街頭ポスターなどの商品認知度を上げる時期はいつになるかなどの情報交換により、その商品を拡販する時期を打ち合わせし、顧客ニーズの高まりに対して適切に店頭でアピールできる様、店舗とのスケジュールの確定をしていきます。

広報活動

新商品や既存商品に対するアピールの方法、時期などを決定する仕事になります。

加工食品といえども商品には旬があり、例えば夏場はアイスクリームや飲料が売れる、冬場はチョコレートやコーヒーが売れるなど、季節によって拡販する商品が違ってきます。

それぞれの商品に対して、どのタイミングでアピールするか、年間スケジュールの決定と、アピール方法の決定を行います。

例えば、テレビCM等の投入は、認知度が非常に高くなりますが、その分大きなコストがかかります。

小売りの店頭で、その商品を大量陳列して販売することは、コストはかからず大きな効果を出すことができますが、小売り側にとっては在庫が増えるというリスクが生じる為、例えばその時期だけ卸価格を低く設定するなど、原価調整をする事が必要になります。

この様に、商品のアピールする時期、費用、効果などを総合的に考えながら、最適のタイミングで、最大のコスト効果をあげられるよう、企画を行っていきます。

お客様対応

商品を買っていただいたお客様からのお問い合わせに関する対応を行う仕事になります。

まず、お問合せの中で最も重要なのがクレーム対応です。

商品の傷みがあった場合や、味などがおかしいと感じた場合など、特に食品に対して健康に直接かかわることですのでお客様の意識が高く、お問い合わせに対して誠実に対応することが最も重要になります。

また最近では原材料に対する問い合わせも多くなっています。

アレルギーを引き起こす原因となる特定原材料の有無や、原材料の産地、あるいはカロリーや塩分含有量など、お客様の商品に対する興味は多岐にわたっており、対応する側は、その商品を構成している材料や栄養価、製造方法などに対して深い知識を持つ事が必要になっています。

それでは、次の項目より、ここに挙げた業務のより具体的な内容について紹介させていただきます。

商品企画の業務

マーケットリサーチ

市場を調査しながら、顧客の嗜好がどのように変化するのか、次にトレンドとなるのは何かなど、開発する商品が時流に乗るものである様、データ分析などにより予測をしていきます。

試作品の開発、モニター調査

マーケットリサーチに基づく商品開発を行い、試作品を作成した後、社内モニターによる試食会を行い、意見を聞きながら改善を行います。

レシピ作成

基本となる味やフレーバーが決定したら、それを基にレシピの作成を行い、製造に委託して商品の生産を開始します。

製造管理の業務

製造計画

商品企画より渡されたレシピを基に、日間、月間の製造個数の確定と製造スケジュールを立てます。

原料調達

製造計画に従って、原料の調達量、時期を決定し、発注を行います。

製造管理・品質管理

製造計画に従って、製造ラインや製造シフトの稼働計画を立てて実施します。

機械トラブルや人員の欠員など急遽の事態に対応したり、また製造途中での品質管理に対しては、異物混入などの事故が生じないよう最大限の注意を払います。

営業活動の業務

商品プレゼン

各小売業に対して、新規商品の試食を中心に、味の特徴や売り込みの際のテーマなどを紹介します。

商談

それぞれの販売拡大時期に合わせて、卸売りの際の価格や、数量、特別な値引き条件などの交渉を行います。

店頭販売の補助

必要に応じて、店頭での陳列の企画に参加したり、試食販売などの企画を店頭で自ら運営したりなど、実際の販売業務に携わります。

広報活動の業務

広報企画

それぞれの商品に対して広報活動を行う時期、媒体、投入コストなどを企画し、各報道機関やマスコミなどと連携しながら実施していきます。

費用対効果の算出

投入コストと販売実績を基に、それぞれの商品の広報活動に関して、投入費用に見合った効果が出たか否かを算出し、広報活動の成果について判断し、また問題点や改善点などの検証を行います。

お客様対応の業務

電話応対

お客さま相談室に掛かってくる商品に対しての質問に回答したり、クレームに対して初動の応答を行います。

クレーム対応

クレームに対しては担当部署と連携しながら、お詫びと今後の対応について、時には直接お客様のお宅に来訪してお話しします。

情報の共有化

商品のお問い合わせの内容や、クレームの内容について社内で共有化し、問題解決や商品の改善についての情報を商品企画、製造管理などの部署と擦り合わせを行います。

食品メーカーの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

新たな商品を世の中に出す

今までにない商品を開発し、世間に向けて販売をすることで、商品の新たな時流を作り出す事は、食品メーカーの仕事の中でも非常にやりがいを感じるポイントです。

自身の開発した商品がヒットしたり、更には長く愛される商品に成長するなど、商品に対する大きな可能性を感じながら業務を行う事ができます。

新たな食生活シーンを創造する

新商品に対して、どの様な時期に、どの様な方法で食べたらよいか、また料理などにどの様に活用できるかなどの、商品だけではなく、その商品を食べる状況に対しての提案を行う事で、お客様に対して新たな食生活シーンを創造し、提供する事ができます。

自身の力で様々な提案を行ない、食生活に影響を及ぼす実感を得られることは、より大きなやりがいにつながります。

面白いポイント

自分の仕事が目に見える形になる

開発した商品は勿論ですが、広報活動におけるTVCMや販促ポスターなど自身の仕事がはっきりと目に見える形として残り、その形を世間と共有化できます。

ロングラン商品などは、長い期間にわたってパッケージのデザインやCM、キャッチフレーズが残りますので、影響力の強い仕事ができたという実感を感じる事ができます。

商品を通じてお客様と会話できる

商品に対しては、お客様よりクレームの言葉もありますが、その商品に関する愛着や、感謝の言葉も聞くことができます。

自社の開発した商品を通じて、多くのお客様と会話をし、感想を承る事は、自社の仕事や商品に対してとても誇らしい瞬間と言う事ができます。

商品を通じて自分のプライベートも充実する

自社で開発した商品を購入し、実際にプライベートで活用することで、自身の食生活も充実しますし、その様な実際の消費活動を行う中で身についたその商品の食べ方や、活用方法などの知識は、営業活動における提案業務を行う際に、自身の感想を交えた消費者の生の声として提供することができる為、その商品を通じて、自身のプライベートと仕事を両方充実させることができます。

食品メーカーの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

安全管理、衛生管理の知識

食べ物を取り扱う仕事に就くにあたって、安全衛生に関する知識は必ず覚えなければいけない知識です、人の健康に直接影響を与える仕事についているという自負を持って、業務にあたることが必要です。

自社の商品に関する知識

商品企画や、営業、広報などの仕事以外にも、食品メーカーに勤務する社員として、自社の商品に対しては深い知識を持つ必要がありますし、実生活の中でも積極的に利用して、一人のユーザーとして、その商品に関する感想を持つ事は、消費者目線に立って仕事をする上でも、大切だと言う事ができます。

販売知識、消費者ニーズの掴み方

食品メーカーは製造業である為、物流で言うと最終消費者より最も遠い場所で仕事をしています。

その為、製造側の視点が優先され、消費者目線で商品開発をすることがどうしても疎かになりがちです。

時には最も消費者と近い食品小売業に出向き、お互いに商品の販売方法や陳列方法などの意見を交換しながら、実際に売り場に立って商品を売り込むことで、現場で消費者のニーズを直接肌に触れる機会を持つ事も大切になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

食品メーカーは流通業における最も川上の部分で、物流の基となる商品を開発している業界になります。

食品メーカーが商品を製造しないと、流通業の他の業界である卸売業も小売業も仕事ができない為、安定的に良く売れる商品を供給できるよう、常に消費動向を把握しながら計画的に生産を行う事が必要になります。

小売業などと密接に連携しながらも、時には大胆に、メーカー主導でユニークな商品を市場に投入することも求められます。

綿密なリサーチ力と、独創的なアイディアの両面が必要とされる業界という事ができますし、生活をしていく上で最も必要な「食」を提供しているという誇りを持って、業務を行う事も必要です。

自身の仕事を通じて、多くの人が何十年に渡って食べ続ける商品が産まれる可能性もあります。

自分が日本の食文化を成熟させる、食品メーカーを志望される方は、是非その様な大きな夢を持って飛び込んできて頂ければと思います。


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