花屋のアルバイトは見た目ほど華やかではありません。

花束を作成したり、おすすめな花をお客様に勧めたりなど楽しそうな半面、実は花屋は体力勝負で、華やかな店頭の裏側では水の入ったバケツや仕入れてきたお花はずっしり重い為、かなりの重労働なんです。

ここでは、そんな花屋のバイトの実態をお話しさせていただきます。

正直、花屋のバイトはきついですが、それでもやっていて良かったことについてご紹介していきます。

花に囲まれた職場で働いてみたい方はぜひご一読いただければと思います。

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花屋のアルバイトをやっていて良かったこと

花屋のアルバイトをやっていて良かったことは多々あります。

なんと言っても一番良かったことは、色とりどりの大好きな花に囲まれ、花の良い香りを楽しみながら、癒される空間で仕事ができるということです。

そんな素晴らしい環境の中で、他にも沢山の良かったことがありますので、続けてご紹介します。

花について詳しくなった

花が好きである程度の知識がある方でも、花屋でアルバイトをするとまだまだ知らない花があったり、新しい品種が続々と発売されることに驚くかもしれません。

花言葉や季節の花についての雑学なども増え、花について詳しくなることで生活が豊かになります。

また、鉢植えの育て方などもお客様から訊かれることがありますので、そういった知識もどんどん増えていきます。

簡単なフラワーアレンジメントを作れるようになった

最初はなかなか思い通りのアレンジメントが作れません。

自分の好きな花ばかりで作ろうとしても、なかなか良いものはできないのです。

花や葉のバランスやそれぞれの役割があり、それがなんとなく分かるようになる頃から、お客様にも喜ばれるようなアレンジメントが作れるようになります。

ある程度アレンジメントが作れるようになると、友達へのちょっとしたプレゼントからお祝いのアレンジメントまで、自分のイメージ通りのものを相手にプレゼントできるようになります。

「あなたのイメージで作りました」というメッセージと共にプレゼントすると相手からも大変喜ばれます。

コミュニケーション能力が向上した

お客様がプレゼント用などに使う花束やアレンジメントを注文される時は、どんな用途か、どんな人に贈るのか、その人はどんなイメージかなどをヒアリングします。

そのイメージに合った花を選んでいく必要があるので、コミュニケーション能力は必須となってきます。

最初の内はなかなか情報を引き出しきれず、お客様がイメージするものができないこともあります。

しかし、徐々にコミュニケーション能力が身についてきて、お客様に喜ばれるものが作れるようになってきます。

必要な情報を引き出すコミュニケーション能力は、花屋だけでなく、日常生活においても様々な場面でとても役に立ちます。

また、お客様の年齢層はまちまちですので、今まであまり話したことのない年齢層とお話をする機会があります。

最初は少し戸惑うこともあるかもしれませんが、花という共通の話題から徐々に会話も広げることができ、コミュニケーション能力が養われます。

咲いてしまったお花を持ち帰れる

こちらはお店によると思いますが、花屋の花は咲ききってしまう前に売らなくてはいけません。

満開の花はその時は綺麗ですが、買ってから数日ももたないということが多いからです。

咲ききった花をディスカウントで売ることもありますが、捨ててしまうこともあり、それらを持ち帰らせてくれるお店もあります。

ただ、もったいないと思って全て持ち帰ると部屋の中がお花で溢れてしまい、枯れた時の処理が大変です。

とは言え、徐々に持って帰る花は厳選できるようになります。

家に帰ってからも花に癒される空間で過ごすことができるのは、花が好きな人にはたまりません。

花屋のアルバイトで身についたこんなスキル

花屋の仕事は、大きくは「花の手入れ」と「花の販売」の二つに分けられると思います。

花屋ですから、当然花に関する知識やスキルは身につきます。

しかし、販売はそれに加えてお客様への対応が重要となります。

花屋では経験を積めば積むほどお客様への対応スキルが磨かれます、それらについて詳しくご紹介します。

接客スキル

花を買いに来るお客様はたいてい心に余裕のある方なので会話も弾みやすく、自然と笑顔で明るい接客が身につきやすいです。

自分がイメージする花束やアレンジを上手く伝えられたり、花を買うことに慣れているお客様はあまりいらっしゃらないので、お客様との会話の中で、どのようなものをお好みかなど探っていくことが重要です。

雑談を交え、必要な情報を聞き出すコミュニケーションを図りながら花を選び、お客様と楽しく過ごす接客スキルを身につけることができます。

また、先にも述べたように、お客様の年齢層はまちまちです。

母の日に小さな子供が500円玉を持ってやってくることもありますし、年配のご婦人が仏壇の花を買いに来ることもあります。

年齢を問わず様々なお客様と接することで、幅広い層に柔軟に対応できる接客スキルが身につきます。

販売スキル

花束やアレンジメントを買いにいらっしゃるお客様には、まず好きな花を選んでもらいましょう。

実際にお客様が選んだ花をまとめながら、もう少しボリュームを出す花、華やかさを追加する花を提案していく必要があります。

提案した花で作った花束やアレンジをお客様が気に入ってくれると、より多くの花を買ってくれることがあります。

工夫次第でリピーターになってもらえることもあります。

お店によっては、咲いてしまった花を小さな花束にしてディスカウントで販売したり、あるいはおまけとしてお渡ししたりします。

販売の仕方も勉強となりますが、それらをどう喜ばれるように販売するのかという販売スキルも身につきます。

どうしたら喜んでもらえるか考えるスキル

お客様は花束やアレンジメントに対するイメージは持っていらっしゃることがほとんどですが、イメージ通りに仕上げる花を選ぶことはなかなかできません。

お客様のイメージを丁寧に聞いてあげて、どうしたらイメージに近い仕上がりの花を選べるか様々な工夫が必要になります。

今までの作品を写真に撮っておき、お客様に見せてあげるのも良いでしょう。

お客様のイメージに寄り添い仕上げていくことでお客様は大変満足しますし、喜んでもらえます。

イメージ通りにいかないと露骨に顔にあらわれるお客様もいらっしゃいます。

お客様が笑顔で花を買って帰られるための工夫を常に考えるスキルが身につきます。

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花屋のアルバイトをやっている中で嬉しかった瞬間

花屋のアルバイトをやっている中で嬉しかった瞬間は、どの場面をとってもお客様に喜んでもらい、お客様の笑顔と結びつく瞬間だと思います。

どんな時にお客様の笑顔に出会えたかを紹介いたします。

お客様に喜んでもらえた時

お客様がプレゼント用のアレンジをご希望され、どんな花が良いか分からないからお願いしたい、とお任せされたことがあります。

どんな用途なのか、どんな方にお送りするのかなどを聞きながら一緒に花を選んで作成したアレンジに対して、「プレゼントする人のイメージ通りです」と大変気に入ってもらえた時は、自分の中でも満足するし嬉しく思う瞬間でした。

また、限られた予算でより見栄え良く華やかにアレンジができると「こんなに豪華にできるのですね」とにっこりとされ、喜んでもらえて良かった!と嬉しくなります。

リピーターになってくれた時

定期的に花を買いに来るお客様は何割かいらっしゃいます。

毎週、お部屋に新しい花を飾る人は素敵だと思いませんか。

そのような人が自分のアレンジメントを気に入ってくれて、毎回お任せで注文していただけるようになると本当に嬉しくなります。

また、卒業の記念、入学の記念、母の日などイベントごとに毎回、自分のアレンジでお願いしていただけると、自信にも繋がります。

お客様と一緒に様々なイベントを過ごしているような気分になり、次はどんな風にしようかな?とこちらまで楽しみになってきます。

リピーターのお客様は花に詳しい方も多くいらっしゃるので、新しい花が入ったときなど「こんな花が入荷したんですよ」と花の話題で盛り上がることも多いです。

自分との雑談も込みで花屋を訪れてくれるようになるリピーターが増えてくると本当に嬉しくなります。

自分の作った花束のプレゼントの結果報告を受けた時

彼女にプロポーズをするにあたり、花束をプレゼントしてプロポーズをしたいと仰るお客様がいました。

彼女のイメージをあれこれ伺いながら、お客様が選んだお花と、更に彼女をイメージできるような花を追加していき、花束を仕上げました。

お客様は大変満足されて彼女との待ち合わせ場所へ向かわれました。

数日後、そのお客様が彼女と共にお店に現れました。

「先日は素敵な花束をありがとうございます」とお二人から言われて、「ああ、幸せになられるのだなぁ」とこちらまで嬉しい気持ちになりました。

お客様と一緒に花束やアレンジを作っていくと、そのプレゼントがとても喜ばれたとご報告に来てくださるお客様がいらっしゃいます。

お客様に寄り添い一生懸命に仕上げた甲斐があった、と本当に嬉しくなる瞬間です。

花屋のアルバイトはこんな人におすすめです!

「花が好き」ということは必須ですが、花が好きなだけでは続けることができないと思います。

「花が好き」で且つ体力のある人、人と接することが好きな人、こんな人なら花屋のアルバイトを楽しく続けることができるのではないでしょうか。

花が好きな人

花が嫌いな人を私は聞いたことあがありません。

「花は好きですか」という質問に、大抵の人は「はい、好きです」と答えると思います。

「花が好きな人」にも度合いがあります。

例えばピンクの薔薇が好きな人で、自分が求める「ピンク」がなんという種類の薔薇かまで知りたいような人などにはおすすめです。

また、花をいつまで眺めていても飽きないというような「花が好きな人」にもおすすめです。

花が徐々に咲き始める様子や、花びらの色の繊細なニュアンスに感動できるような人なら、どんなにキツい仕事でも常に癒されながら仕事ができます。

体力仕事が苦にならない人

とにかく体力勝負です。

体力に自信がある人にはおすすめです。

まずは、花を仕入れてからお店に出すまでを考えてみましょう。

仕入れてきた花は大抵数十本から百本単位で箱に入って届きます。

このずっしりと重い箱をまずは急いでお店に運びこみます。

お店にすぐに出す分については、水を張ったバケツで十本単位くらいずつ急いで水切りをしていきます。

次に水切りした数十本の花を、店頭用のバケツに入れて店頭に並べていきます。

仕入れたばかりの花はたいてい奥の方へ置き、咲き始めている花をお客様からすぐ見える位置に移して並べていくことが多いので、花の入ったバケツを移動させレイアウトしていくことになります。

これだけでも、握力、腕力、背筋、腹筋が相当鍛えられる重労働だということが想像つくと思います。

お店が開店すると閉店までずっと立ちっぱなしですし、切った茎や葉っぱが床に散らかったり足元が水で滑ったりするので、掃除をこまめにする必要があります。

ぼーっとしているより、こまめに動くことが好きな人、そんな人におすすめです。

人と接することが好きな人

花を売る仕事はお客様とのコミュニケーションがとても大切です。

人と接することが好きな人でなければ難しい仕事です。

お店を訪れるお客様の年齢もまちまちですし、どんな人とも気軽に楽しく会話ができて、お客様に興味をもって接することができる人に向いていると思います。

卒業、入学シーズンや母の日、敬老の日などのイベント時にはお子様からおじいちゃん・おばあちゃん世代まであらゆる年代のお客様がそれぞれの想いを持って花を買いにいらっしゃいます。

一人一人のストーリーを一緒に楽しんで接客ができるような人なら、お客様のイメージする花を一緒に束ねることができるでしょう。

お客様にも喜ばれると、自分もまた楽しく仕事ができます。

花屋の仕事はどんな人に向いているかは、こちらの記事を参考に!

まとめ

花屋のアルバイトは体力が必要ですが、季節ごとの色とりどりの花に囲まれ常に癒される空間の中での楽しい仕事です。

入学、卒業シーズン、母の日や年末などイベントごとに休む暇もないくらい忙しい日があります。

そんな忙しい日には殺伐とした雰囲気になりそうですが、色とりどりの花と優しい香りに囲まれていれば、自然と穏やか気持ちを取り戻して気持ち良く働くことができます。

自分の好きな環境で働けるというのは本当に気持ちの良いものです。

そんな恵まれた環境の中で、花に関する知識やスキルだけでなく接客やコミュニケーションのスキルも身につき、体力もつき、人として成長できるのが花屋のアルバイトの良いところです。

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