DTPデザインの仕事に向いてる人の特徴は?どんな仕事?活かせる経験についてもご紹介!
DTPデザインの仕事に興味のある方は必見です。
DTPデザインに限らず、「デザイン」という言葉を聞いただけで、「私には無理だ」「センスがないと務まらない」などと自分が生きている世界とは別の世界の仕事のように捉えています。
果たして本当にそうでしょうか。
ここでは、何だか敷居が高いイメージのあるDTPデザインとはどのような仕事なのかを紹介しながら、向いている人の特徴なども詳しく紹介していきます。
DTPデザインをより詳しく知っていただき、様々な方に働いてみたいと思っていただけたら幸いです。
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目次
閉じるDTPデザインの仕事はどんな仕事?
DTPデザインの仕事は主にクライアント様から依頼のあった広告やチラシなどの印刷物から、企業の商品のパッケージやディスプレイ、パンフレットなどの販促物まで、印刷物の分野で幅広く活躍できる仕事です。
仕事のどの段階で関わるかによっても業務内容が異なります。
クライアント様の依頼についてアイデアをまとめて指示を出す人、アイデアを実際にパソコンの画面上でデザインのデータに落とし込む人、デザインデータを印刷物として形にする人、全ての場面において文字の誤字脱字や写真がきれいに印刷できるかをチェックする人などと様々です。
普段何気なく目にしている新聞屋やスーパーのチラシ、お菓子のパッケージの印刷から本屋さんに並んでいる商品まで。
至る所でDTPデザイナーが関わったものに囲まれて生活をしていることに驚くかもしれません。
DTPデザインの仕事はどんな人に向いている?
デザインと聞くと、絵が描ける人、上手い人というようなイメージを持つ方が多いようですが、それは一つの要素にしか過ぎません。
デザインや美術系の学校を出ていない人も沢山いらっしゃいます。
確かに年齢を重ねてから絵を描き始めた人は同じ舞台では勝てないでしょう。
しかしデザインは絵を描くこととは違います。
絵が描ける以外にも必要な要素が沢山あります。
実はどんな人でも?様々な経験をしてきた人
いつの時代もデザインには新しい表現やアイデアが求められています。
実は新しいアイデアを思いついた!と思っても、実はすでに過去の人、別の人がやったことのあるアイデアだったということも度々あります。
ある本の中でこんな言葉があります。
「アイデアとは既存の要素の組み合わせにしか過ぎない」
もしそうだとすると、「既存の要素」をどれだけ知っているかによって表現の幅が変わってくるということです。
小さい頃からずっと絵を描いてきた人で学校は美術学校を卒業している…そんな人ばかりがDTPのデザインをしていたらどうなるでしょうか。
とても独創的で綺麗な制作物ができるかもしれません。
しかしそれがクライアントが求めているかどうかは分かりません。
だからこそ別業種からの人が入ることで新たな視点と表現が組み合わさり化学反応が起きて、本当の意味で今までにないものが作られるのです。
どんな分野にせよ経験は活かすことができると思います。
社会人の基礎・基本ができている人
「ホウレンソウ」という言葉を聞いたことはありますか?
野菜のほうれん草ではなく、報告・連絡・相談の頭の漢字をとって「報連相」という造語です。
何を今更と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、とても大事なことなのです。
DTPの現場では常に並行して様々な依頼をこなしています。
どの依頼にも当然期限が設定されています。
そのため、どこかで手違いが一つ起きてしまっただけで全体のスケジュールに影響が出て期限に遅れてしまうということが往々にしてあります。
お客様から訂正の依頼があったのに適切に担当に内容を伝えることができなかったり伝達漏れなどは厳禁の世界なのです。
慎重な人
読み合わせ、版下校正といったワードが現場では聞き慣れたワードになります。
パソコンのモニター上でデザインを行ったり、編集したデータを実際に印刷物として出力して内容の確認をする作業です。
文字の誤りがないか、載せている写真は適切であるか、イメージ通りの色が出力されているか。
実はデザインをした後の業務の方がとても大変な労力を伴うと言う人もいるくらいです。
締め切りがタイトな依頼に関しては、最短で納品をするためにデザインから印刷をする現場までスケジュールを立てて進めていきます。
印刷の段階で訂正があったり誤字脱字が発見されたとなると、一つの工程だけでなく後に予定されている工程も遅れていってしまいます。
そのため、訂正・修正は初期の段階で見つけられることが大切になってきます。
校正というのものは面白いもので、何度も繰り返しているとどんなに真剣に集中して静かな状況で行っていたとしても、見逃してしまう時には大小関わらず見逃してしまうものなのです。
だからこそ物事を慎重に進められる人はとても重宝されます。
整理整頓が得意な人
DTPのデザインは整理整頓と似ているかもしれません。
それはDTPデザイン=レイアウトをする仕事とも言えるからです。
レイアウトというのは情報の整理とも言えるかもしれません。
例えば、チラシの例を挙げてみましょう。
チラシの依頼があった時、クライアント様は「ああしてほしい、こうしてほしい」というはっきりとした要望を伝えてくることもあれば、「◯◯のような感じで作ってもらいたいのだけど」とややぼんやりとしたイメージで依頼をされる場合もあります。
どちらしても、まずはターゲットとなるチラシを読む人はどんな人なのかを想像して、クライアント様の要望を取り入れつつ、伝えたいことがきちんと伝わるようにするにはどうしたら良いかを検討します。
そこからようやく文章、画像、写真などをレイアウトしていきます。
あれもこれも伝えたいからと言ってクライアントの要望のままにレイアウトをしていくといくら紙面があっても入りきりませんし、沢山の情報が詰め込まれたチラシは一瞬眺めただけで見るのが嫌になってしまいます。
だからこそ、情報の整理が必要なのです。
紙面に乗せる要素を減らしたり、大きさや色などに強弱をつけて視線を誘導して読みやすくしたり、その逆にインパクトのある表現で大きく情報を載せて目を惹きつけるなど様々な表現をするためにも、情報の整理がベースになってきます。
新聞や雑誌を読む習慣のある人
皆さんのお宅のポストに入ったチラシを眺めたことがありますか?
いつもチェックするチラシがある人もいれば、もしかすると興味がないものはそのままゴミ箱へ直行という方もいらっしゃると思います。
しかし、手にとって眺めたことがあるチラシには、何かしら気になる要素があるから手に取ったのでしょう。
普段から新聞や雑誌を購読している人は、知らぬ間に目が肥えていたという人が少なくありません。
いつも目に付く広告は、よくよく思い出してみると惹きつけられたキャッチコピーにはあんな表現があったなぁ…など。
例えば赤や黄色で装飾された数字を見ると必ずチェックしてしまうなどの特徴があるはずです。
そういう小さなこともDTPの仕事に役立てることができます。
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DTPデザインの仕事をするために活かせる、今までの経験は?
どんな経験でも活かすことはできると思いますが、ここでは新たにDTPデザイナーとして働く際に「すぐに活かせる」経験を紹介していきます。
主に似た業種での実務経験が役立つ傾向があります。
WEBデザイナー
現在では、紙媒体のチラシや広告は年々減少傾向にあります。
WEBデザイナーの経験を持っていると、印刷物と自社のホームページなどを併せて一貫した企業の宣伝を行うことが可能になります。
今はどのチラシにもQRコードにHPのアドレスが埋め込まれていて、チラシから直接HPにアクセスすることが当たり前になってきています。
紙のチラシから自社のホームページなどへストレスなく誘導してより高い宣伝を行うことができるなど、組み合わせることでより効果のある広告を製作することができるはずです。
広報
広報の仕事は主にDTPデザインを発注する側の仕事と言えます。
自身が所属している会社の商品やサービスに対する情報の発信を主な仕事としているため、どうすれば売り上げをアップさせることができるかや、企業イメージのアップの方法などを熟知しています。
そうした経験から、デザインをする際にクライアント様の目線に合ったデザインを製作したり、企業側の目線になって提案を考えることができます。
実務を経験している方は、他のDTPデザイナーにはない強みとして活躍することができるでしょう。
カメラマン
繰り返しになりますが、DTPの仕事はレイアウトがメインとなります。
そのレイアウトをするためには、そもそも「素材」が必要になってきます。
文章、画像、写真と様々ですが、その中の「写真」という素材を生み出せる人はとても付加価値が高いと言えるでしょう。
写真にも様々ありますが、実際にカメラマンやスタジオを手配してコーディネーターさんに被写体の準備をしてもらうなど一通り依頼をすると、非常にコストがかかってくるのが現状です。
更に写真を自らが設置して撮影することで細かい調整を行うことができるので、表現の幅が広がっていくでしょう。
編集者・ライター
前述したカメラマンと同様に、文章という素材を生み出すことができるのは仕事に大いに活きてきます。
クライアント様との打ち合わせでは、どのようにPRしたらよりアピールできるかが課題になります。
そのような場面で様々な表現のキャッチコピーや文章を提案することができたり、使用できる文字数が制限されている中でも適切な表現を生み出すことができます。
どうしても良い表現がなかなか思いつかない!
もっとインパクトのあるキャッチにしたい!
などの場面でアドバイスを求められることも多く、頼れる存在になるはずです。
DTPデザインで働くメリットとは?
自己PRのアイテムを製作することができる
一番のメリットは、自分で自分のプロモーションアイテムを製作できるということでしょうか。
現代では起業されたり、スタートアップ企業に勤めている方も多い時代です。
そんな時にネックになってくるのがプロモーションの部分です。
小さな名刺からパンフレット、広告まで、外部に依頼をすると時間がかかってしまったり、何よりもコストがかかってしまいます。
しかしデザインの部分を自分で製作することができるとデータを印刷会社に依頼するだけなので、最低限の印刷代と紙代だけで済むことが殆どです。
個人が情報を発信できる時代なので、大変役に立つスキルを手に入れることができます。
デザインは様々な場所で必要とされている
一度DTPデザインの仕事をすることで、印刷物以外でもデザインのスキルが活かせます。
営業部であれば、プレゼンの資料を作成するときに今まではただ既存のテンプレートにベタ打ちだったものが、文字の種類や挿絵などを工夫するなど情報をしっかりと整理して内容以外でも表現方法を変えることによって、より相手に内容を伝わりやすくすることもできるでしょう。
また社内向けの書類に関しても、より優れたレイアウトを行って更に見やすいものに仕上げることもできます。
世の中の流行り廃りを知ることができる
DTPデザインの世界に長くいると、他の業界と同じく様々な表現がある中でも流行り廃りがあります。
また、お客様とのやり取りの中から経済や世の中のトレンドも窺い知ることができます。
例えば昨今のように環境についての関心が高まっている時にはあまり華美な表現や豪華な包装は好まれず、シンプルでエコな素材を利用した印刷物を制作する機会が増えたりします。
また著名人を掲載する場合にはやはりイメージの良いモデルさんや俳優さんなどが採用されているので、どんな方が、どのようなイメージを持っているかなども分かるかもしれません。
その後のキャリアについて
この仕事に就いた後のキャリアアップの道は?
ディレクターを目指す
印刷会社や広告会社に継続して勤めてキャリアアップを目指すのでしたら、やはりその企業で現場を取りまとめ指示を出す役割へと進むことがキャリアに繋がります。
ディレクターへと進むことで、今まで雑誌のごく一部のページ飲みの担当だったものが掲載する企画を取りまとめる立場になったり、更に上にいくと雑誌全体の構成から企画を行うまでになります。
実はDTPデザイナー、オペレーターからディレクターへと進む人は多いですが、成功できる方は半々くらいでしょうか。
周囲の人の進行状況をチェックしながら、期限までのスケジュールを常に更新していく…。
いつも期限との戦いなのでプレッシャーはとても大きいですが、できる仕事の幅も扱える予算も大きくなるので、よりやりがいのある仕事に挑戦することができます。
デザイン事務所を立ち上げる(独立)
企業に所属しているからできる仕事もありますが、独立して自らが得意な分野で勝負してみたいという人は一定数存在しています。
広告やチラシを主に製作したい人もいれば、企業のCIやロゴなどを専門にする人もいます。
最終的に自らが仕事を選んで仕事をすることができるのは大変な楽しみでもあり、目指す先の一つではないでしょうか。
専門性を突き詰めることで他にはないデザインをすることができるようになり、あなたやあなた方だから仕事を頼みたいということになります。
他の仕事にもこの経験を活かせる?
DTPデザインを経験した方と親和性が高い仕事は、主に「企画」や「広報」の仕事だと思います。
一番の理由は、クライアント企業様の中でも企画や広報の方々と一緒に仕事をすることが主になるためです。
仕事の内容の多くはチラシ、広告物や書籍などの印刷物です。
実際にデザインの現場で働いた経験があると、様々な企業の印刷物に関わる機会に恵まれます。
デザインの面でも勉強になることはもちろんですが、企業の担当の方との打ち合わせやその他やり取りを重ねることによって、企画の人がどのようなことを考えているかが分かるようになってきます。
また印刷部数や再版や重版などの結果によって、どのようなデザインが今の世の中で受け入れられるのかやどのような広告をお客様が求めているのかなどが数値として出てくるため、感覚的に理解することができるようになります。
デザインができると引く手数多?
現在では、DTPデザインを含めデザインができる方は、見方によっては引く手数多の時代と言えるかもしれません。
一昔前までは、企業が宣伝・広告などを使って販促活動を行う際にはその地域に根ざしたデザイン事務所や広告会社、印刷会社などへ、企画からデザイン、印刷をするところまでを一貫してお願いしてた時代がありました。
当時は、デザインをするためには専用のパソコンやソフトウェアが必要だったことにも起因しています。
しかし現在ではパソコンの性能は比較にならないくらいに向上し、デザインをするためのソフトについても価格が下がってきています。
様々なハードルが下がったことで、各会社ごとにデザイナーを雇い入れて自社の製品のパッケージやポップ、各種広告・冊子などを自前でデザインを行うことが増えてきました。
今までは細かい訂正を行うだけでもコストがかかっていましたが、自社でデザインの編集を行うことができれば常に新しい情報を発信することができます。
DTPデザインをすることができれば会社の印刷物を一手に任される場合もあるので、とてもやりがいがあるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
DTPデザインの仕事については経験やスキルによって向き不向きはありますが、未経験の方でも独学で学ぶこともできますし募集している会社もあります。
この記事が、実際にこの世界に興味は持っていてもなかなか踏み出せない方への後押しになれば嬉しいです。
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