コンピュータゲームには画面に表示するグラフィックが必要です。

それはゲームのジャンルに問わず、例えば単純なルールのパズルゲームでもグラフィックというビジュアル要素がなければプレイもままなりません。

そんな時にはゲーム全体の面白さを左右するぐらい重要なファクターであるゲームのビジュアル部分を担う仕事、ゲームグラフィックデザイナーの仕事の詳細や内情に経験者が迫ります。

ゲームグラフィックデザイナーの仕事は大きく3個の役割に分けられる

キャラクターデザイン

昔はイラストやマンガは得意だけれど、PCが使えないのでCG化はできないといったスキルの人もゲーム業界のデザイナー職では「キャラクターデザイナー」として専任化して雇用していた経緯があります。

いまはさすがに、ラフは紙とペンをベースに描いても、企画として正式に提出する際にはPCで描かれる人がほとんどです。

そうなるとゲームグラフィックデザイナーの仕事の範疇に、キャラ自体を生み出すキャラクターデザインの要素も含まれてきます。

いまは普通に、ゲームグラフィックデザイナーがゲームに登場するキャラを考案する役割を担うことも当たり前のレベルで多くなってきています。

フリッカー

画面構成やデザイナーの指示に従って絵やテクスチャを描くことに専念するセクションです。

こちらの業務も近年シームレス化が進み、専属のスタッフを置かない制作会社も増えてきていると思います。

アートディレクター

テレビゲームをとりまく技術が向上し映像面での演出においても非常に凝ったものが作れるようになり、そういった映像面でのアートディレクションやゲーム内のCGムービーのデイレクションをゲームグラフィックデザイナーが手掛ける場合も多くなってきています。

キャラクターデザインの2個の業務

ゲーム内容の企画

キャラデザインができるゲームグラフィックデザイナーが、ゲームの企画やストーリーの制作にどれだけ関わるかは別にして、少なくともそこに登場するキャラクターを創造するわけですから、企画面でも制作プロジェクトの中核を担う位置にいてゲーム内容をよく理解したうえでデザインをする必要があります。

また、コンセプトによってはキャラクターありき、もっと言えば絵柄の雰囲気ありきでゲーム性が変わる場合もありますから、絵やデザインを専任するスタッフであっても、キャラクターデザインをするのであれば、企画への関与はマストです。

実際のキャラクターデザイン

ゲームのコンセプトや世界観にあったキャラクターを実際に生み出していく工程です。

性格などのキャラクター設定についても絵とデザインで表現する必要があります。

フリッカーの2個の業務

ブリーフィング

自分ではキャラクター設定やデザインには関与せず、デザインや設定が決まったキャラクターや舞台を実際にゲーム画面に表示される「絵」に起こすフリッカーの仕事も、まず最初は作るゲームがどんなもので、どんなことをコンセプトとしているのかを知ることから始まります。

そのために、まず最初にすることは企画陣の立てたコンセプトをしっかり理解するため、ブリーフィングや打ち合わせで内容をしっかり理解することを一番最初にやる必要があります。

制作実務

全体のコンセプトや仕事内容を理解したら、実際にプレイ画面に表示されるグラフィックやキャラクターをCGで描いていきます。

昨今、リバイバルで見かける「ドット絵」のゲームのゲームグラフィックデザインは一種、職人芸のような趣きすらあります。

アートディレクターの2個の業務

ブリーフィングと企画業務

ゲーム中に使われるビジュアルやムービーのディレクションをするので、アートディレクターについても作るゲームのコンセプトや企画をしっかり理解しておく必要があります。

また昨今、アートディレクターがゲームの企画やストーリー自体に大きく関与するタイトルも出てきています。

その場合は、アートディレクターがゲームの企画やストーリー制作に積極的に参加します。

アートディレクション実務

人材のアサイン、企画にそったビジュアルができているか、設定・世界観は守られているか、スケジュール通りにいっているかなどマネジメントを含めたディレクションを実際に制作現場で行います。

時にはゲーム全体をディレクションする総監督的な立場をとる場合もあります。

通常のグラフィックデザイナーとの仕事内容の違い

同じ「グラフィックデザイナー」という肩書きながら、印刷物や出版物のビジュアル作りを担うグラフィックデザイナーと、ゲームグラフィックデザイナーは必要スキルもやっていることも全く違います。

ゲームグラフィックデザイナーはゲーム画面に表示されるキャラクターやビジュアル、UIのデザインが主な業務になりますので、例えばデザインと言っても印刷DTPのようなデザインスキルではなく、イラストやコミックを描く感覚が必要なイメージです。

ゲームグラフィックデザイナーの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

ゲームグラフィックデザインに携わっていて、やりがいを感じるのはどういったところでしょうか。

経験上感じたことをあげてみました。

世間で広くプレイされるゲームの制作に関われる

ゲームがおもちゃの殻を破り、一種のエンターテインメントとなっている今、ゲームの制作に関わるということは工業製品を開発するというより、映画監督が映画やミュージシャンがアルバムを発表することに似ています。

世界中で自分が関わった作品がプレイされる喜びはかけがえのないやりがいポイントです。

面白いポイント

ゲームグラフィックデザインの仕事の面白いところはどんなポイントでしょうか。

やりがいとは別に仕事をする上での面白いところをあげてみました。

一大エンターテイメントを生み出す現場に身を置ける

やりがいのポイントでも書きましたが、今やゲームは一大エンターテインメント。

その世界であなたの描いたイラストや創造したキャラが大活躍する。

そんな貴重な体験ができる現場であるのがゲームに関わっていて面白いところです。

まとめ

いかがでしたか。

技術者というより、いまやクリエイターやアーティストの一面もあるゲームグラフィクデザインの世界。

ゲーム好きが多く憧れる職場だけに入社には技量的な条件がつきますが、ゲーム好きなら一度チャレンジする価値のある仕事ですね。