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人生の節目となる様々なスタートと同時に始まる新生活!

そんな時、新たな生活スタイルを整えるべく、一度は足を運ぶのがホームセンターではないでしょうか。

新居を彩るべくワクワクしながら生活雑貨選びを楽しみ、ついつい本来の目的から脱線した商品を買い物カゴに入れてしまった!

なんて経験がある方も少なくないはず。

日用品はもちろん日曜大工から家庭菜園まで、好きな人は一日中入り浸ってしまう豊富な品揃えで、用もないのに覗いてしまうホームセンター。

今回は、そんなホームセンターでアルバイトをして働いて身についたことや良かったことをご紹介します!

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私はこんなところでホームセンターアルバイトをやりました

私がアルバイトしたホームセンターは、規模としてはとても小さい方の地域密着型なお店でした。

実は当の私も、そのホームセンターで物干し竿を買ったり小物を買ったりと、時々利用していました。

実際にお店に勤めてみると、常連の職人さんとご近所さんがお客様の半数を占めるようなアットホームなお店でした。

平日は早朝から職人さんがその日使う資材を揃えに、休日は近所にお住まいの方々が生活用品や日曜大工の木材、家庭菜園用の苗を買いに。

春には新生活の準備の家族連れがキッチン用品や合鍵、夏はすだれにかき氷機、秋には落ち葉用の竹箒、冬は雪を溶かす融雪剤やスコップ、カイロなど、平日休日を問わず、春夏秋冬季節に関わらず、沢山のお客様が訪れるなかなか忙しいお店でした。

ホームセンターアルバイトの時給は?

ざっくり言ってしまえば、時給は高くありませんでした。

立地やお店の規模により違いはあるかと思いますが、私の場合は国が定める最低賃金からスタート。

仕事は、まずレジ打ちから始めました。

大きいお店などではレジ打ち専門や各部門ごと(工具・電気など)の売り場での募集もあり、その部門ごとの時給があるところもあります。

しかし私の場合は小さいお店だったので、レジ、品出し、案内できる人がいない場合は私自身でお客様のご案内をするような時もあり、できることが増えると時給に反映されていく形でした。

実はそれが時給とは別の価値、やりがいへと繋がります。

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ホームセンターアルバイトでやりがいを感じたこと

ホームセンターは、大工さんや左官屋さんなどその道のプロが商品を求めてくると同時に、一般のお客様も多数利用されます。

そのため、レジ打ちをしていようが品出しをしていようが、容赦なく質問が飛んできます。

時にはプロの方々が現場で使う専門用語であったり、一般のお客様の『普通』の質問であったり。

プロの方々の質問は当然難しいのですが、一般のお客様の『普通』というのも実はかなり難解でした。

その人その人の十人十色な『普通』に応える必要があるからです。

お客様は『普通』だと思って使っているモノが、実は意外と特殊だったり希少だったりということも珍しくないため、根気強く何について話しているのかを読み取る必要があります。

更にその要望に応えるには、販売する側に最低限の商品知識が必要になります。

DIY(日曜大工)が流行っている昨今では、そもそも初めから存在しないものを、既存の商品を応用して作りたいという要望も少なくありません。

当然最初は何を言っているのか、何を探しているのか、そもそも訊かれていること自体何のことなのかが全く分からずあたふたし、部門の担当者などベテランの方に助けてもらいました。

そうやって試行錯誤を繰り返す内に少しずつ慣れて商品の知識が身についてくると、だんだんと質問の意味が理解できるようになります。

やがてある程度の案内ができるようになり、更には数ある商品の中から、お客様の求めるものを選び出すことができるようになります。

小さなことですが、少しずつ確実に前進していることが実感できるのです。

商品が多く、用途や求められることが毎回違うため、失敗したり分からなかったりしたことが、次第に自分の知識となり誰かのために役立つようになることは、想像以上にやりがいがありました。

そしてその知識は、お客様のみならず自分自身にも大きく役立つモノになるのです。

ホームセンターアルバイトをやっていて良かったことと身についた役立つスキル

ホームセンターの商品は完成されたものばかりではありません。

むしろ部品であったり補修するためのものであったりと、必要とする方のニーズに細かく応えるための品揃えが大半です。

そのニーズや商品に対して一つ一つ応えることは、そこで働く人にとって難問、難題となることも少なくありません。

しかし、それ以上に新しい発見やスキルを与えてくれます。

良かったこと① 商品の特徴に興味を持つようになる

ホームセンターでの一般のお客様の質問やお買い求めになる商品の半数は、家庭のちょっとした補修に必要なモノです。

そういった商品を探しにくるお客様が来ない日は、一年の営業中に一日としてないと言い切れるほどです。

例えば、居間や玄関、お風呂場と、一年の内に一度はどこかの電球を交換しませんか?

そこでホームセンターに買いに行った時、うっかり切れた電球を持って行き忘れ、沢山ある電球の棚からどれを選べば良いか分からなかった経験はありませんか?

電球と一口に言っても明るさ、サイズ、光の範囲、色、省エネ、様々な個性があり、いざ売り場に立つとどれを選べば良いのか迷ってしまう方が多くいらっしゃいます。

実は電球には大きく分けて三色あります。

働き始めた頃の私は、「電球の色なんてどれも一緒では?」くらいにしか考えていなかったのですが、知れば知るほどその違いから生まれる印象であったり、照明の色の効果の違いに驚かされました。

こうして、何気なく使っていた商品への新しい目線が培われていきます。

身についたスキル① 生活環境にちょっとした変化を加えたくなる

電球に限らず、私たちの身のまわりにある何気なく使っているモノには、日本のもの作りの大きな長所でもある、さり気ない気遣いが実は沢山詰まっています。

それは本来ならパッケージや説明書の一角にひっそりと記されていて、普段はなかなか気が付きません。

しかし商品知識が必要となるホームセンターでの仕事では、それらを否応なく知る必要があり、知ってしまうとついつい自宅で試したくなってしまいます。

それをいつの間にか自分の生活環境で当たり前に使えるようになります。

地味かもしれませんが、一生活用できるホームセンターならではのスキルだと思っています。

ちなみに私は、トイレには穏やかな電球色の電球を、寝室にはクリーム色に淡く光る昼白色の電球を、リビングには最も明るい昼光色の電球を使うようになりました。

良かったこと② 商品の本来の使い方を覚える

水道の水漏れ、破れた網戸、壊れてしまった雨どい。

電球の交換と同じくらいの頻度で、家具などの補修に必要な材料を求めて来店するお客様もいらっしゃいます。

特に多いのは水道関係です。

一番手っ取り早いのはプロにお願いすることですが、そこまで重度の故障じゃないけど気になる…とホームセンターに足を運ぶお客様の多くはこういった故障を直す為にやってきます。

実際ホームセンターでは、使い方さえ分かればそれ程時間とお金をかけずに軽度の故障を解消できる優秀な補修材が揃っています。

ただ問題は、その補修材の正しい使い方を知っているかという点です。

先ほども述べた様に、こういった軽度の修理の相談や質問はホームセンターでは日常茶飯事です。

そのため、最初は使い方が分からなかった補修材の使い方も、お客様に案内している内にいつの間にかマスターすることができます。

使い方だけ知っていても…とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。

優秀な補修材の数々は、使い方さえ間違わなければその効力を存分に発揮してくれるのです。

ホームセンターで働くとその手順を頻繁に案内することになり、いつの間にか自分の知識になっています。

また、会社によってはパートやアルバイトでもやる気があれば勉強会に参加させてもらるため、実際に商品を触って知識を得ることもできます。

身についたスキル② ちょっとした補修なら自分でできるようになる

これは非常に経済的なスキルです。

どんなに大切に使っていても、年月や使用頻度により水道など生活の要となる部分の故障は避けられません。

プロにお願いすると些細な修理でも5,000円~が相場な昨今、この『補修材の正しい使い方を知っている』というスキルを持ち合わせていれば、500円以下で対処できてしまうこともある、非常に強力で有能なスキルが身につきます。

自分で直せた時の達成感も結構あります!

ただ、私自身簡易補修は自力でやるようにしていますが、あまり重度な時は大人しくプロにお任せしましょう。

補修について多少分かるようになると、職人さんの技術の凄さも分かるようになり、補修が自分でできるかできないかをある程度見極めれるようにもなります。

良かったこと③ 新たな趣味が見つかる

「へーなるほどー」と自分が販売している側でありながら感心したり、関心を持つ商品がホームセンターには沢山あります。

私の場合、最も心惹かれたのは家庭菜園でした。

きっかけはホームセンターの屋外で販売していた土。

「土なんてどれも一緒では?」と、電球の時と同じく最初はなんとも思っていなかったのですが、お客様を案内している内にその奥深さに興味を持ち始めました。

そして気が付けば種と鉢を購入し、ベランダで大葉やミニトマト、オクラなんかを収穫するまでにハマっていました。

私はたまたま家庭菜園でしたが、ホームセンターには電動工具など日曜大工には欠かせない商品もずらりと並んでいます。

その一つ一つに、その魅力にハマッた人がついつい手に取りたくなるような仕掛けや機能が備わっています。

商品を知ることにより、今まで関わらなかった世界やジャンルにも視野が広がります。

知っているからこそ最初の一歩が踏み出しやすくなり、新しい趣味を見つけることができます。

身についたスキル③ 実体験と言う最高の例ができる

ホームセンターにいらっしゃるお客様の求める要望は、一人一人全く違います。

求める商品が同じでも、お客様の抱える事情はまるで違ったりします。

そんな時、自ら経験したことがあれば、商品の説明以外に実際私の場合はこうなったという生きた例えを提示することができるのです。

私の場合はよく家庭菜園での失敗談を例に挙げ、これから家庭菜園を始めようとするお客様に自分なりの商品のプチプレゼンをすることもありました。

このスキルはホームセンターに限らず、仕事や実生活で応用可能な能力になるのではと考えています。

上記の良かったことはほんの一例ですが、数え切れない沢山の商品の中からお客様の要望に沿う商品を見つけたり、自らの体験談や商品の詳しい説明がお客様の役に立ちリピーターになって下さる方が現れたり、「ありがとう」や「助かったよ」なんて言葉をもらうと、難題や難問も多く大変ですが嬉しい気持ちも大きいです。

商品の数だけ違った問題を抱えたお客様がいらっしゃいます。

その一人一人と真摯に向き合う姿勢を学ぶことができるようになりました。

以上が、私がホームセンターで働いて良かったと思える部分です。

それでは実際に働いてみて私が思う、ホームセンターで働くのにオススメなタイプの人はどんな方かご紹介します。

ホームセンターアルバイトはこんな人におすすめ!

ホームセンター好き

こういう方は文句なしですね。

一日中いても飽きないという方にとっては天国かもしれません。

ただし自分の興味のあることばかりに夢中になり過ぎないよう、注意が必要です。

学ぶ意欲のある人

とにかく覚えることが多いため、メモ帳を携帯しましょう。

だからと言って焦りは禁物。

いきなり全部は覚えられません。

すぐに覚えられなくても良いので、教えられたこと、気になったこと、関心を持ったことを、走り書きでも良いので書き留めておくことが大切です。

忙しい時は、他の同僚にヘルプを頼めない時もあります。

そういったときは後からそのメモに助けられることが多々あります。

気になったことはお客様にでも訊ける人

正直プロの職人さんが使う道具は、本当に何に使うか分かりません。

名前や用途を聞いてもさっぱりなことも多くあります。

そんなときはお客様である職人さんに素直に「それどうやって使うんですか?」って訊いてしまうほうが早いです。

相手はその道のプロ。

時と場合にもよりますが、大抵の場合親切に教えてくれます。

知らないままを良しとせず、商品知識を様々な形で取り入れることが大事です。

新しいことに出会いたい人

興味を持つと深みにハマってしまうような商品が、ホームセンターには多いです。

自らを無趣味と思っている人も、まだ知らないだけで実は熱中してしまうものに出会えるかもしれません。

ホームセンターで取り扱う商品は、実生活で直接役立つものから日々の隙間を埋めるような遊び心のあるものまで多種多様です。

商品の知識を頭に入れることは大変ですが、新しい発見ができるかもしれません。

まとめ

ホームセンターでのアルバイト経験を基に紹介してきましたが、いかがでしたか?

もちろん大変なことも少なくないですが、実生活にすぐに役立つ知識とスキルを身につける機会が多いように思います。

様々なことに興味を持ち、分からないことが徐々に分かるようになっていく過程を楽しむことができれば、ホームセンターでのアルバイトはきっとあなたにとっても意味のある時間になることでしょう。

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