カウンセラーの将来性とは?私が考えるこの仕事をずっとやっていたいと思う5個の理由
現代の世の中では様々な理由によってその辛い気持ちを抱え混んでいる人が沢山います。
どこにも吐き出せずに一人で抱え込み、離婚や退職、自殺や犯罪など、最悪な結果を招いてしまう事は珍しくありません。
そんな現代で今需要が高まりつつある職業がカウンセラーです。
一人で潰れそうになっているクライアントに寄り添い、サポートするのがカウンセラーの役割です。
今回は、そんなカウンセラーの仕事について詳しく解説致します。
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目次
閉じるカウンセラーはどんな仕事?
カウンセラーとは主に悩みを抱えた人に寄り添って話を聞き、一緒に解決の道を探していく事をサポートしていくお仕事です。
時には聞くだけ、時にはアドバイスをするなど、相手が求めている事を汲み取り対応を切り替える必要があるため、ヒアリング力と豊富な人生経験などが必要となります。
近年では様々な形式でのカウセリング需要があり、企業専属のカウンセラーや学校専属のカウンセラーなど、時代の変化に合わせて様々なスタイルでカウンセラー業務を担う人が増えています。
カウンセラーの大まかな種類と仕事内容
カウンセラーは主に二つのタイプに分かれます。
病院や学校などに常駐し、悩みを聞く事を専門とする「傾聴タイプ」のカウンセラー。
もう一つはコーチングやアドバイザーとして、積極的に提案や問題点を指摘をして悩み解決に導く「アドバイザータイプ」のカウンセラーです。
まず「傾聴タイプ」のカウンセラーについてですが、こちらは文字通り聞く事が9割を占めている業務です。
カウンセラーからアドバイスする事はほとんどありませんが、相手の話をしっかりヒアリングし共感するスキルが求められます。
主な職場は病院や学校となり、どこにも辛い気持ちを吐き出せない、誰も理解者がいないといったクライアントの話を聞いて癒しへ導く事が求められます。
こちらのタイプはアドバイスをする事は基本厳禁とされていて、クライアントからアドバイスを求められた際にだけ多少のアドバイスをする事があります。
次に「アドバイザータイプ」のカウンセラーについてですが、こちらは傾聴タイプのカウンセラーとは真逆で、主に悩み解決に導けるアドバイスのスキルが求められます。
もちろんクライアントの悩みを理解する為にヒアリング力も求められますが、それ以上に豊富な経験や情報量から「このケースならこうした方がいい」といった的確なアドバイスが求められます。
その為こちらのタイプのクライアントは「話を聞いてくれるだけ」では物足りなさを感じてしまう為、一歩踏み込んだ対応が求められます。
働く現場やクライアントのタイプによって全く違うタイプのスキルが求められる為、カウンセラーは各々の現場で何を求められているのか、請け負ったクライアントや患者さんは何を求めているのかをしっかりと把握する必要があります。
次に代表的なカウンセラーの職業として、下記に様々なタイプのカウンセラー業務を記述致します。
心理カウンセラー
心理カウンセラーとして求人を出しているのは主に福祉施設や病院となり、そのほとんどが臨床心理士や社会福祉士といった公的機関が発行している資格を必須条件としています。
また、民間企業発行の心理カウンセラー資格を取得した人の多くは自営業としてカウンセラー業務を生業とする方が多く、その勤務地や業務スタイルは人それぞれとなっています。
業務内容
主には自営業となるため、特別限定された業務スタイルはありません。
アロマカウンセラーや音楽カウンセラーといった付加価値をつけたカウンセリングや、占いやコーチングなどカウンセリング内容そのものの種類を変えたスタイルなど、その業務スタイルは人によって様々です。
心理カウンセラーの仕事内容は、こちらの記事も参考に!
産業カウンセラー
主な勤務先はカウンセリング部門を取り入れた企業となります。
求人情報でその情報を確認できるケースはほとんどなく、元々自営業でカウンセラーをしていた人が何かの経緯で専属カウンセラーの仕事を引き受けたり、企業として募集していたとしても、「キャリアカウンセラー」や「生活相談員」といった通常のカウンセラーとは違った形式での募集が多く見受けられます。
業務内容
企業専属のカウンセラーとなって、社員さん達の悩みを聞き職場環境の問題点を把握し、それを各担当者に報告するのが主な業務となります。
企業専属の為、そのほとんどの問題点についてカウンセラー一人で解決する事が出来ないケースが多く、大半は各部署の管理者と話し合って職場環境の改善に努めます。
また、各企業独自の相談員となると、その業務内容は通常のカウンセラー業務とは全く異なったものとなっていきます。
例えば、人材派遣企業だと仕事を斡旋するキャリアカウンセラー。
福祉施設だとケースワーカーや生活相談員など、その業務内容は各企業によって全く異なります。
臨床心理士
臨床心理士は、臨床心理学の知識や技術を用いて心理的な問題を扱う専門家であり、内閣府が認可する公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が資格認定しています。
主な勤務先は精神科や心療内科などの病院となり、必須資格にこの資格を求める病院も多くあります。
業務内容
主には病院に訪れた患者さんの話を聞き、精神疾患の原因となっている問題を洗い出します。
そして原因を突き止める事が出来れば、今度はその原因をどう解決したらよいのかを、主治医と情報共有をしながら患者さんと話し合って一緒に考えていきます。
カウンセラーの仕事はどんな人に向いている?
そもそもクライアントは悩みを相談しに来る為、カウンセラーは悩みを話しやすい人柄でなくてはいけません。
その為、カウンセラーに向いている人は、柔らかい雰囲気の人、普段からよく悩み相談をされる人、自己主張をあまりせず聞くに徹する事のできる人が向いていると言えます。
また、人生経験が豊富な人ほど様々な悩みに対して共感し理解する事ができるため、自分が経験してきた事を武器にしてカウンセリング業務を生業としている人も多く、離婚・病気・障がい・失恋など、本来であればマイナスとなる経験をプラスに変えられる職業でもあります。
しかし逆に、「私もそんな経験あるよ。私の場合はね~」と自分の話に切り替えてしまう癖のある人にはカウンセラーは向きません。
クライアントによってはアドバイスを求めて来る人もいますが、そもそもカウンセラーの経験談を聞きたいのであれば講演会などに足を運べば済む話です。
個別にカウンセリング依頼が来るという事は、大前提でまずは話を聞いてほしいという事。
そこを汲み取れず自分の話ばかりしてしまう人には誰も相談したいとは思いません。
その為、人の話を聞かない、自分の話をする事が好き、相手の立場になって考えられない人には向かない職業と言えます。
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カウンセラーの仕事をするために活かせる、今までの経験は?
本来であればマイナスとなる経験を武器にできる職業の為、離婚の経験を生かした離婚カウンセラー、失恋の経験を生かした恋愛カウンセラー、転職の経験を生かしたキャリアカウンセラーなど、様々の失敗の経験を生かす事ができます。
クライアントとしても経験のあるカウンセラーの方が説得力がある為、むしろ過去に沢山の失敗を経験しているカウンセラーの方が人気となる傾向にあります。
特に人気の高い経験としては、自殺未遂や離婚といった、本来であれば重たくて触れられたくないような経験をしている人。
そもそもお金を払ってまで相談したい悩みというのは、普段誰にも話せないような重たい悩みが多いです。
その為そんな深い悩みに共感できるカウンセラーは自然と人気が高くなり評判となります。
苦労人ほど売れる職業と言えるでしょう。
カウンセラーとして働くメリットとは?
カウンセラーとして働いていると、自然と世の中の裏の面や、人の心理について学ぶことができます。
その経験はどんな場面でも役立ちますし、AIが進歩し人の働く場所がなくなると言われている現代でも、機械には解決できない人の心の専門家であるカウンセラーの仕事はなくなる事はないでしょう。
また、この仕事をしていると自然と自分自身のコミュニケーション力や人間力も成長できるため、いつの間にか自分自身の人間関係の悩みがなくなり、そして公私共に充実していくケースが多くあります。
初めはただの自分の人間関係の悩みを解決するために始めたカウンセラーの勉強が、気付けば仕事に生かされそのままカウンセラーになっていたなんて話もよく聞きます。
その後のキャリアについて
この仕事についた後のキャリアアップの道は?
カウンセラーになれたとしてその後スキルアップを図ろうとするのであれば、一番効率的なのは複数人の友達と遊ぶ事でしょう。
一見簡単そうに見えますが、限られた人と遊ぶのではなく、毎月違った人と遊ぶというのはコミュニケーション力がないと出来ない事です。
そして、様々な個性を持った友達との交友関係を持つ事で、それぞれが得た経験や知識なども自然と共有する事が出来ます。
その共有した知識や経験はそのままカウンセラーとしてのアドバイス力にも役立ちますし、個性の違う複数人の友達との交友関係を維持する力は、そのまま社会を生き抜くコミュニケーション力としても培われていきます。
そもそもカウンセリングに訪れるクライアントの悩み解決に最も必要なのはこのコミュニケーション力の為、普段からそのコミュニケーション力を磨いているのであれば、その経験を基にアドバイスしていく事が最も的確なアドバイスと言えるでしょう。
また、カウンセラーの経験を積んだ後に転職された方の中には、それまで管理職になった事がない方が管理職へスピード出世したという話を聞きます。
根本的に人間力が上がるだけでなく人の心理も読み取りやすくなる為、特に営業職や接客業へ転職した人には大きな影響があるでしょう。
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自分にあったカウンセラーの求人の選び方や注意点
前項でも述べた通り、カウンセラーの仕事にはいくつかタイプがあり、タイプによっては全く真逆のスキルが求められます。
ここから先はカウンセラーを目指している人に向けて、自分はどんなカウンセラーが向いているのか、参考例をいくつか挙げてみましょう。
【選び方①】雇用形態から探す
雇用形態で言えば、大きく分けて二つがあります。
まず一番多いのが自営業として独自にカウンセラー業務を営む道。
もう一つは病院もしくは企業の専属カウンセラーとなる道です。
付加価値を付けた独特なスタイルでカウンセラーとして仕事をしたい方は自営業が向いているでしょうし、典型的なタイプのカウンセラーが自分に向いていると思う方は病院務めが望ましいでしょう。
また、営業職や接客業が得意だった方は社員の気持ちや相手を上手く乗せる技に長けているので、企業専属のカウンセラーが向いているでしょう。
【選び方②】職種から探す
カウンセラーの仕事はなにも病院や学校だけとは限りません。
例えば、派遣会社のキャリアカウンセラー、就労支援の生活相談員、営業職にしてもお客様と一対一で交渉する仕事はカウンセラーのそれとほとんど似たスキルが求められます。
人と深く関わる仕事がしたい。
人を支える仕事がしたいと考えている人は、自分の持ってるスキルや人柄がどの仕事だと一番生かされるか、カウンセラーという枠に捕らわれず、そのイメージにピッタリ当てはまる仕事にチャレンジする事をお勧めします。
【選び方③】会社の業態から考える
例えば、ある企業に営業部門、サポート部門、制作部門があったとしましょう。
接客や提案が得意という事であれば営業が向いているでしょうし、聞き役が向いているのであればコールセンターなどのサポート部門、身内と連携して一つのものを作るのが得意であれば制作部門といったように、カウンセリングスキルはそのタイプによって活躍できる場所が違います。
自分のカウンセリングスキルはどのタイプなのか、どんな事が好きでどんな事が苦手なのか、同じ会社に勤めるとしても、今一度自分と向きあってみて考えてみるのもいいでしょう。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
カウンセラーの仕事はその雇用形態や職種によって給与や条件がかなり違います。
代表例としては自営業としてカウンセラー業務を生業とする道と、福祉として病院や就労支援に勤めるケースです。
自営業であれば個々の個性やスキルによって売れるかどうかの差は激しいですが、経営が順調に波に乗れば単価の高い仕事ですのでかなりの収入になります。
一方で福祉勤めの場合は安定して仕事は入ってくるものの給料は一般のサラリーマンより安い傾向にあります。
ただし、特別な個性やスタイルは求められず、典型的なカウンセラータイプを求められる事が多いため、安定的な生活を望む人には向いているでしょう。
どちらもメリットデメリットはありますが、自分がどんな生活を送りたいのか、どこまで挑戦してみたいかによって道を考えてみるとよいでしょう。
【選び方⑤】エリアから考える
自営業であれば場所は問いませんが、会社勤めとなると就業地は生活に大きく影響してきます。
企業や病院務めとなれば街中となる可能性は高いですが、介護福祉となると街から離れた静かな場所に施設があることが多いため、車通勤などが条件となるケースもあります。
また、自営業にしても出張のスタイルで業務をするとなるとクライアントによっては県を跨ぐケースもあるため、カウンセラーの仕事はそのスタイルによって様々な勤務地で働く事ができる職種と言えるでしょう。
まとめ
カウンセラーの仕事は今後どんどん需要が増えていく仕事です。
それだけ社会が病んでいるということですが、どんなにロボットが発達したとしても、人の心は人にしかわかりません。
そのためこの仕事はどんな時代でも求められる仕事と言っても過言ではないでしょう。
人と深く関わる仕事がしたい方、人を助ける仕事がしたい方、自殺者が増えている現代ではあなたの力を必要としている人が沢山います。
興味のある方は是非ともチャレンジしてみてください。
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