カウンセラーの将来性とは?私が考えるこの仕事をずっとやっていたいと思う5個の理由
心理カウンセラーと聞くと、悩みや相談に乗りアドバイスしたりする仕事というイメージでしょうか?実は心理カウンセラーの仕事内容はそれだけではありません。
心理カウンセラーといっても病院や学校だけではなく、企業などにもカウンセラーや類似の仕事が多数存在しています。
ここでは、心理カウンセラーの役割から種類、必要なスキルについてお話していきたいと思います。
またカウンセラーの仕事はきつそうだと思われている方に、やりがいや面白いポイントもお教えいたします。
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心理カウンセラーの役割
心理カウンセラーの業務は、主に病院や個人経営でのカウンセリングなどがありますが、カウンセラーとしての役割は大きく分けて二つの役割に分けられます。
一つはクライアントの悩みに対し、傾聴に専念して理解者となる役割。
もう一つは率先してアドバイスをし、悩み解決へ導くアドバイザーの役割です。
それぞれの役割の詳細についてご説明致します。
傾聴者としての役割
傾聴に専念してクライアントの理解者となる役割についてですが、このタイプの場合はクライアント自身に問題があるわけではなく、クライアントを取り巻く環境に問題があるケースが多いです。
会社、家庭、友人関係などに問題があり、クライアントはどこにも悩みを話せず、一人で抱え込んでいる場合がほとんどです。
その為このケースのクライアントが求めているものは、あれこれとアドバイスしてくれるアドバイザーではなく、話を聞いて理解してくれる理解者となります。
クライアントが求めていないアドバイスをすると、クライアントはただでさえストレスで追い込まれている状態の為、感じ方によってはカウンセリングがクライアントをさらに追い込んでしまう結果となりかねません。
そうならない為にも、アドバイスではなく話を聞いた感想程度に留めておき、カウンセリング中は傾聴に徹してクライアントとの絆を深め、クライアントの安心できる居場所作りに努めます。
アドバイザーとしての役割
アドバイザーとしての役割は、クライアントに足りていない判断力と経験値を補うことだと思います。
そもそもアドバイスを求めるクライアントはたいてい、自分に足りていない部分があることを自覚しています。
その為カウンセラーは、クライアントが自覚している足りていない部分を補うことと、クライアントでは気づけない部分、またはクライアントの経験則では及ばない発想や知識について、補う必要があります。
このケースの場合、最優先すべきは、クライアントのご機嫌をとることではなく、クライアントに足りないところを見つけ出して、その問題点をクライアントが吸収できるようにアドバイスすることです。
ここで難しいのがその話術です。
クライアントの様子や性格を感じ取って、「クライアントがどのように伝えれば感情的にならずに聞き入れてくれるのか」を、話を聞きながら判断しなければなりません。
これに関しては、カウンセラーの経験が必要となります。
教科書を読み漁って得られるスキルではありません。
かといって、仕事の中でこの経験を積んでスキルを磨こうとすると、その犠牲になるクライアントからは信用を得られなくなり、気付けば全く信用されないカウンセラーとなってしまいます。
アドバイザータイプのカウンセラーを目指すのであれば、日々の生活の中でコミュニケーション力を磨き、自然と意見を求められるようになるまでは、仕事では発揮しない方が無難でしょう。
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心理カウンセラーの種類と、それぞれのカウンセラーに必要なスキルは?
カウンセラーの役割は上で述べた2つに集約されますが、カウンセラーにはいろいろな種類があります。
また、中にはカウンセラーとは呼ばれないけれど、カウンセラーと同じような仕事をしている職種もあります。
それぞれの種類と、必要なスキル等について、少し解説していきましょう。
臨床心理士
臨床心理士は主な勤務地として病院が大部分を占めていますが、この資格が活かせるのはなにも、病院限定とは限りません。
障がい者向けの就労支援施設やデイサービス、障がい者専門の仕事紹介所など、この資格を活かせる場所は多岐に渡っています。
というのも、臨床心理士の資格自体は国家資格というわけではありませんが、それに匹敵する程の認知度であり、尚且つある程度のスキルと知識を証明できる資格でもあるからです。
その為、臨床心理士の資格さえ持っていれば、基本的にどこのカウンセラーの求人でも有力なアピール材料となるでしょう。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーの場合は基本的に放課後の時間での業務となるため、時給単価の高い非常勤での仕事が多くあります。
その為収入は不安定といえますが、夕方以降の勤務となるため、何か他の仕事の副業としては、都合のいい職種ではないでしょうか。
スクールカウンセラーに求められるスキルは、相手の目線になって受け答えができるスキルとなります。
相手はまだ未成年の子供の為、上から目線だと素直に聞き入れてくれない生徒もいます。
また、そもそも大人の目線では気付けないような問題などもある為、自分の物差しで測らず、相手の立場になって考えられるスキルが必要となります。
企業カウンセラー
企業カウンセラーの場合、多くは専属の部署でのカウンセラー業務や、外部企業として委託を受けるスタイルが主流となるため、定期的な安定した収入を期待できるでしょう。
しかし、これを個人営業で営もうとすると、それなりの実績がないとクライアントも仕事を依頼してくれない為、企業カウンセラーを目指すのであれば、それなりに何かの形で実績を残してからの方が良いでしょう。
企業カウンセラーの中には、カウンセラー業務だけでなく、クライアントの業務を手伝いながらカウンセラー業務を担うスタイルもあります。
というのも、現場のことがわかっていればより社員の気持ちもわかる為、その方が信頼性も状況把握の的確さも増すからです。
理想的なカウンセリングとも言えますが、一方で、現場の仕事もこなせないと信用してもらえないリスクもある為、マルチに仕事のできない方にはおススメいたしません。
個人営業のカウンセラー
最も多いカウンセラースタイルが、個人営業でのカウンセリングではないでしょうか。
というのも、そもそもカウンセラー業務は、個々の人間性や個性を売りにした商売となるため、会社としてカウンセラーを育成しようとしても、どうしてもスキルや持ち味に差が出てしまいます。
結果、カウンセラー向きな人柄の人にクライアントが集中するため、個人営業で業務を営んだ方が合理的と言えます。
また、個々のスキルや経験から、通所のカウンセリングではなく、アロマやリラクゼーション、占いや霊視など、その他の付加価値をつけてカウンセリングを行うスタイルもあります。
また、離婚や病気、営業や障がい福祉など、カウンセラーの人生経験において強みとなる経験を武器に、各分野に特化したカウンセラーになるのも、他に負けない一つの方法と言えます。
マネージメント
カウンセラーとは呼ばれないものの、中身はほぼカウンセラーと同じ職種といえるのが、マネージメント業務ではないでしょうか。
というのも、各現場の人事を管理するということは、それぞれの個性や能力を把握して割り振りをするということになります。
その為には自分の部下をしっかり観察し、時には面談をしてそれぞれの抱えている事情や短所長所を把握する必要があります。
結果的にやっていることはカウンセラーとほぼ同じであり、必要なスキルとしてもほぼ同じと言えます。
ただ、違うところを挙げるとすると、現場を管理し会社にとってしっかりと利益を出さないといけないという点では、カウンセラーと事情は異なります。
カウンセラーもサービス業の為、利益を出さなければいけない点では同じですが、個々に課せられた責務の重さはマネージャーの比ではありません。
場合によっては1000人以上の部下を抱える現場などもあるため、あまりにも管理する人数が多いとなると、一人一人にかけられる時間に差があるという点では、カウンセラーとは大きく違うでしょう。
コールセンターや受付
カウンセラー業務に類似している業務として挙げられるのが、コールセンターや受付といった相談業務です。
これらも人の話を聞いて回答するといった点で共通しているため、同じく傾聴力と判断力が求められます。
ただ、カウンセラーと大きく違うところは、一件一件が短いことです。
その為、お客様の顔を覚えることもほとんどなく、またお客様サイドとしても相談に乗ってくれた相手を覚えていることはほとんどありません。
その為、大学や高校生の内にこういった仕事を、アルバイトや派遣業務をして経験を積むことは、カウンセラーを目指す上で大いに役立つでしょう。
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心理カウンセラーの仕事の良いところ
ここからは、心理カウンセラーの仕事をしていてやりがいや面白さを感じるポイントをいくつか挙げてみましょう。
やりがいを感じるポイント
クライアントが問題を解決した時の笑顔
カウンセラーをしていてやりがいを感じるところは、なんと言ってもクライアントが問題を解決し、明るい未来へ向かって歩み出す瞬間でしょう。
お金を払ってまで相談に乗る悩みなので、クライアントの抱えている悩みは、時として命に関わる悩みです。
それ程深刻な悩みが解消され、明るい未来が拓けた時のクライアントの笑顔を見たら、これ以上ないやりがいを感じられます。
カウンセラー業務は高収入
収入面で考えても、カウンセラーの仕事は単価が高い為、毎日予約で埋まるようになると、月収としては50〜100万と高収入を見込める職種でもあります。
一つ一つの依頼が責任の重たい分、収入に反映されているのですが、もちろん個々の能力が認められないと依頼は入りません。
その為、「仕事が軌道に乗る=自分のカウンセリング能力が認められた結果として収入が高くなる」というように、経済面や功績としても非常にやりがいを感じられる部分です。
ただし、その分能力がなければ全く需要はない為、個々の人間性や経験値が顕著に差となって出る仕事とも言えます。
誰でもやれる仕事ではなく、場合によってはどこまで頑張っても収入を得られないリスクもあるため、それを理解した上で臨まないと、生計を成り立たせられない仕事とも言えます。
講師としての仕事
カウンセラーの仕事は、それぞれの経験値やコミュニケーション力がそのまま依頼数に反映される仕事の為、仕事が軌道に乗って人気が出れば、各方面から講演会の講師として呼ばれることもあります。
そうなると短い時間で高収入も得られますし、自分の経験や知識が多くの人に還元されるので、その喜びは何にも変えられないものとなるでしょう。
人によってはその感性や経験談が書籍化され、多くの人に影響を及ぼすこともあります。
そうなればちょっとした有名人です。
自分が変われる
カウンセラーの仕事をしていると「人の振り見て我が振り直せ」で、やってはいけないことを沢山学べます。
その為自然と人間力が身につくため、気付けば自分のプライベートが充実していたなんてことはよくある話です。
自分の家族関係、友人関係、恋人関係、どの分野をとっても、この仕事をしていれば影響は必ず出ます。
そして、自分のプライベートがうまくいけば、その経験を基に仕事でもより的確なアドバイスや受け答えができるようになる為、カウンセラーの仕事は公私共に非常に良い影響をもたらす仕事と言えるでしょう。
面白いポイント
カウンセラーの仕事は悩み相談を受ける仕事のため、普段はなかなか聞けないような話を沢山聞くことがあります。
そんなカウンセラーの仕事をしていて楽しい、面白いと感じられるポイントをいくつか挙げていきましょう。
非日常の話を聞ける
常識では考えられないような問題に直面している話を聞けるのは、カウンセラーならではの特質ではないでしょうか?
例えば、妻に浮気がバレてパンツを全てダサいブリーフに変えられたとか、好きな人に振り向いてもらう為に美に磨きをかけていたら、男が集まりすぎて逆に好きな人との距離が開いてしまったとか、思いもよらぬエピソードを聞けるのもカウンセラーをしていて面白さを感じる一場面かと思います。
異業種の裏事情を知ることができる
カウンセラーの仕事をしていると、稀に社会の裏事情を聞ける場面もあります。
本来、その仕事をしていないと知ることのできないようなシークレット情報を知る機会もあり、そういった相談を受けた場合、まるで自分がその仕事を経験したかのような、専門的な知識を身につけることも出来ます。
それはお金には代えられない価値のある経験と言えるのではないでしょうか。
そういった経験もカウンセラーの仕事ならではの面白い一面といえるでしょう。
思わぬ人間関係の話を聞ける
カウンセラーの仕事をしていると、プライベートにも多かれ少なかれ影響が出る為、時には友人や知人から依頼を受けることもあります。
そうすると経験するのが、自分の知らなかった人間関係の裏事情です。
「えっ!あの人と付き合ってたの!?」「ウソッ!あの人そんなことしてたの!?」など、自分の身の周りでの思わぬ話を聞けるのも、カウンセラーをしていて面白いところです。
まとめ
いかがでしょうか?
カウンセラーは、誰かの人生に大きく関わる責任の重い仕事ではありますが、その分やりがいを感じたり、自分自身も人として成長できる有意義な仕事かと思います。
将来カウンセラーを目指そうか悩んでいる方、カウンセラーを目指しているけれど色々不安を抱えている方にとって、この話が少しでもお役に立てれば幸いです。
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