2021年8月26日

カウンセラーは未経験でも働ける職業なのでしょうか?

残念ながら、カウンセラーは心を扱う専門職であり、誰でもなれる仕事ではありません。

就職先としてもなかなか枠の少ない職種な上に、成功できる人も一握りです。

ですが、「心が病んでいる人を助けたい」とカウンセラーを目指したいと思う方は少なくありませんよね。

そんなカウンセラーになる為にはどんな方法があるのでしょうか?

今回は、カウンセラーに未経験の方がなるために、これからやるべき事についてご紹介致します。

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カウンセラーの仕事はどんな仕事?

カウンセラーの仕事は、日常生活で触れる事がない職種な為、その内容を詳しく知る方は少ないでしょう。

皆さんのイメージでは、病院によくあるカウンセリングではないでしょうか?

確かに、カウンセラーの主な職場は病院や福祉施設ですが、近年では自営業で独自のカウンセリングを営んでいる人達も沢山います。

中にはアロマや音楽などを取り入れたカウンセリングを行うカウンセラーもいて、その種類は多種多様となってきています。

カウンセラーの仕事は未経験でも出来る?

結論から言うと、未経験ではカウンセラーにはなれません。

カウンセラーは心を扱う専門職の為、とにかく必要なのは「人生経験」となります。

お金を払ってまで悩み相談をするわけですから、友達に相談する程度の悩みはカウンセリングの場では出てきません。

人生を左右するほど深刻な悩みばかり扱う事になる為、そのカウンセリングに対応する為には、それ相応の経験値が必要となります。

つまり、カウンセラーになる為には、とにかく人生経験を沢山積まなければカウンセラーは務まりません。

未経験からいきなりカウンセラーになろうとは考えず、遠回りをしてでも人間力を身に付けてから目指す事を考えると良いでしょう。

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未経験からでもカウンセラーの仕事に就く方法とは?

未経験でいきなりカウンセラーになれる仕事はない為、大前提としてカウンセリング関係の学校に通うか、資格を発行してくれる講習を受ける必要があります。

カウンセラーの就職活動をするのは、それらの学業が完了してからです。

つまり、しばらくは学業をメインとし、それまでの仕事は副業として頑張っていく事になります。

では、どのような仕事を選べば、未経験からでも無駄なくカウンセラーを目指せるのでしょうか。

ここからは、未経験からでも目指せるカウンセラーへの道のりについてご紹介しましょう。

応募できる仕事はある?

上に書いているように、未経験でカウンセラーとして働くことはかなり難しいです。

しかし近い仕事は、かなり数は少ないものの、探せばあります。

仮にカウンセラー学業の資金集めだったとしても、カウンセラーという人生経験を必要とする職業を目指す以上、腰掛の仕事でも時間を無駄には出来ません。

その為、副業もカウンセラースキルを磨ける仕事をする事をおススメします。

ここでは、未経験からでも始められるカウンセラー関連の仕事を3つご紹介しましょう。

個室タイプのリラクゼーション業務

リラクゼーションは体の疲れが取れるだけでなく、気が緩んで来ると自然と自分の話や世間話をしたくなるものです。

特に個室空間でのリラクゼーションとなると尚更。

こうした業務であれば未経験からでも始められますし、カウンセリングを前提としていない為、お客様も回答を期待して話しません。

ただ話を聞いてほしいだけのケースが多い為、スタッフはただ傾聴に徹すれば仕事は終えられます。

そしてリラクゼーションの仕事は、研修制度を取り入れている企業も多い為、未経験からでも始められる企業は少なくありません。

また、自営業でカウンセリングにリラクゼーションを取り入れてる人も少なくない為、ここでの経験は決して無駄にはならないでしょう。

カウンセラーとは名乗れない職種ではありますが、未経験からカウンセラーを目指す上では申し分ない職種ではないでしょうか。

受電のコールセンター

コールセンターの仕事は、電話越しに悩み相談を受ける仕事です。

一つ一つの重さはカウンセリングの比ではありませんが、傾聴スキルや受け答えのスキルは磨けるでしょう。

特に受電の業務は、相手からどんな内容の質問が飛んでくるかわからない為、カウンセリングの訓練には丁度良いでしょう。

コールセンターの仕事は常に、人手不足である上に必ず研修制度がある為、正直なところ誰でも雇ってくれます。

もちろん研修でふるいに掛けられますが、そこすらクリアできないようであれば、カウンセラーの夢は夢のままで終わるでしょう。

自分を試す意味でも、コールセンターから始めてみるのはいかがでしょうか。

法律事務所の事務スタッフ

直接は関われないものの、こうした事務職でしたら間接的にカウンセリングを学びながら働いていく事ができます。

法律事務所は、人生を左右するほどの悩みを抱えた人達が集まる場所です。

その受付スタッフは、直接的に関わる事はないとはいえ、守秘義務を携えた責任のある立場です。

仕事で知り得た情報は漏らしてはいけませんし、クライアントの悩みの一部を聞く事もあります。

法律事務所の事務仕事は、カウンセラーを目指す上ではとても勉強になる副業ですし、給与もそれなりに良い為、将来の開業資金や学校へ通うための資金を稼ぐ為にも適しているでしょう。

もちろんこの仕事に就く事自体が簡単ではない為、今の自分のスキルでは就職できないようであれば、副業としておススメできる仕事ではありません。

ここで働く事が目標ではない為、目標を見失って遠回りをしては本末転倒だからです。

今の自分で働ける仕事を副業とする事。

そして、もしこのような職場で働く事ができる自分を持っているのであれば、臆せずチャレンジしてみてください。

カウンセラーを目指す為に必要な事は、人生経験です。

法律事務所であれば、十分カウンセラーとしても大人としても沢山の事を学べるでしょう。

履歴書作成のポイント

カウンセラーはそもそもが、未経験から始められない職種の為、履歴書についてのアドバイスは「カウンセラーに近い職種」からのスタートになります。

つまり、前項でご紹介したような職種に応募する事が前提となります。

では、こうした職種に未経験で応募する際の履歴書作成の注意事項には、どんなものがあるのでしょうか。

参考例として2つご紹介しましょう。

カウンセラーを目指している事は書かない

当たり前ですが、他の職種を目指す上での腰掛として入る事は、企業側には伝えない方針で履歴書を書きましょう。

単純に失礼に当たりますし、素直に話せばまず雇ってはもらえないでしょう。

その企業に入るからには、最低限その仕事を一人前にこなせるようにならなければなりません。

建前だけでも良いので、その企業に関心があるような内容で、履歴書の志望動機欄を作成する事をおススメします。

それが応募する企業に対しての最低限の礼儀ではないでしょうか。

条件欄はしっかり記載

目指すゴールは、カウンセラーの仕事に就く事です。

その為の人生経験を積む事が目的の為、履歴書の条件欄は、カウンセラーの勉強や学校通学が出来るような条件を記載しなければいけませんが、ここを遠慮してしまっては本来の目的が達成出来なくなる為、遠慮せずに最低限の条件は記載しましょう。

面接時のポイント

カウンセラーを目指す上での腰掛の仕事となる為、面接は失礼のないように、建前上では相手に合わせて面接を受ける必要があります。

ここでは参考例として例を2つ挙げましょう。

志望動機は簡潔に

相手に失礼のないようにとは言え、本来の目的はカウンセラーになる事です。

その為、仕事の条件はカウンセラーの勉強もしくは学校への通学が成り立つようにしなければなりません。

その為には履歴書の条件欄は正直に書かなくてはなりませんが、そうなると面接で質問されるのが志望動機です。

企業側としては条件欄を見れば、目指す目標は別にある事ぐらいはすぐに察します。

その為心構えておかなければならない事が、相手に失礼のない言い訳を考えておく事です。

「カウンセラーを目指す為に通学している為、このような条件を記載させて頂きました」「人と密接に関われるこの仕事であれば、自分のスキルアップも出来るのではないかと考え志望しました」など、前向きかつ簡潔な弁明が適切でしょう。

いつまで働くのか明確に

目標はカウンセラーになる事です。

その為の副業の為、企業側もこの人が長くは働かない事は前提として面接をします。

その為企業側が気にするのは、いつまで働いてくれるかです。

ここを明確にしなければ、企業側も雇うかどうか判断できません。

とは言え、こちらとしてもどれくらい頑張ればカウンセラーになれるかわからないもの。

学校に通学していれば、その卒業時期を伝えれば問題ありませんが、講習などを受ける独学の方法で目指しているのであれば、自分で期限を決めなければ終わりはありません。

目安としては「開業資金が貯まるまで」「資格を取得して準備が整うまで」と伝えるのが無難でしょう。

その期限が前向きかつ相手を納得させられるものであれば、問題はないはずです。

むしろここで相手のご機嫌を取ろうと「出来るだけ長く働きたいです」と伝えてしまっては、「この人は本気で目標を達成するつもりはないな」と評価は下がってしまいます。

自分の志は一貫しなければ、面接官にはその浅ましさが見透かされてしまうでしょう。

おすすめなカウンセラー関連の仕事の見極め方とは?

自分が目指すカウンセラーはどんなものなのか。

それが明確にわかっていれば迷わず道を進んでいけますが、皆が皆、自信を持って道を踏み外さず進んでいけるわけではありません。

自分にはどんな道が適しているのか。

どんな仕事が向いているのか。

未経験でカウンセラーを目指すとなると、そこからわからなくなりますよね。

ここでは、未経験の方の為の、自分にあった仕事の見極め方をご紹介しましょう。

自分の得意分野は?

まずは、自分の得意分野をしっかり把握する事から始めましょう。

そこがわからなければ、自分にあった仕事はまず見極められません。

目標を達成する為には、目の前の問題を一つ一つクリアしていかなければ、前には進めないからです。

例えば、自分が得意とするカウンセリングスタイルが傾聴型なのであれば、おすすめの職業は精神保健福祉士やケースワーカーといえます。

そしてそこを目指すのであれば、進むべき道はそれに近い事を経験しながら出来る事を一つ一つクリアしていける道です。

つまりこのケースで言えば、初めに働くべき仕事は受電のコールセンターやリラクゼーションなどの仕事でしょう。

両方とも受容型の仕事の為、目標とする仕事の為のスキルを学べるはずです。

このように、自分の得意分野がなんなのかがまずわからなければ、スタートの時点で働く仕事さえ見極められません。

まずは自分の得意分野をしっかり把握してから始めの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

必要な資格や経験をを把握する

自分の得意分野が把握できれば、自ずと今の自分に出来る仕事も見えてきますが、そこからさらに自分の目標達成に適した仕事を見極める為には、その目標達成に必要な資格や経験を把握する事でしょう。

例えば、国家資格が必要なのであれば、大前提として専門の大学などを卒業する必要が出てきますが、その為に必要なのは学資金となってきます。

つまり、貯金をして大学に通学できる環境からまず築いていかなければ、入口にすら立てないということです。

とはいえ、貯金をする為の仕事も時間を無駄にはしたくないですよね。

どうせ働くなら、仕事からもカウンセラーになる為のスキルを学びたいものです。

学資金を稼げる高収入の仕事で、カウンセラーのスキルも学べる仕事。

この時点で選ぶべき仕事は大分絞られてくるのではないでしょうか。

このように、自分の目標達成に必要なものが何なのかわかれば、今目の前の就職活動で自分が働くべき仕事も自ずと見えてくる事でしょう。

得意分野を見極め、自分が今働ける仕事を把握し、その上で目標達成に必要なものが得られる道筋を選択する。

この時点で自分に適した仕事は見極められるはずです。

この二つのフィルターを通して、是非自分に合った仕事を探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

カウンセラーの仕事は未経験からは始められません。

それに近い関連の仕事からでないと始められない為、どうしても遠回りになってしまいます。

それでもカウンセラーを目指したいのであれば、あなたのカウンセラーへの気持ちはそれだけ本気だということです。

自分の気持ちと向き合ってどこまで本気なのかを再確認し、スタートの一歩として適した仕事を探してみてください。

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