企画営業とはどういう仕事なのでしょうか。

その役割や具体的な仕事内容、企画営業の良い面・悪い面やその後のキャリアなどについて経験者が紹介します。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業とはどんな仕事?

企画営業というと聞き慣れない方も多いと思いますが、ひとことで言うと「企画と営業を両方行う担当者」です。

一般的に企画職と営業職は別の人間が担当することが多く、それぞれの感じ方や立場によりズレが生じてしまうことも多いものです。

しかし、企画営業は一人の人間がどちらも行うため、両方の立場を理解しながらお客様であるクライアント企業のニーズにより応えた商品開発やサービス提供が可能となります。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業の役割とは?

企画を自社のリソースをもとに提案する

例えば印刷技術を持っており、印刷を得意とする会社であれば、新しい印刷技術やプリンターを活用した新商品を企画することもあります。

そして、自社の取引先であるクライアント企業のニーズに合致しそうな商品を考えて、「こういった商品が新たに出来ましたがいかがですか?」とご提案するのです。

クライアント企業への営業で課題をヒアリングする

企画営業の担当者は、お客様であるクライアント企業に対し定期的に営業訪問を行います。

特に用がなくとも、「新年のご挨拶」や頼まれたパンフレットを郵送ではなくわざわざ持参し、手渡ししながら顔を見て話すことで新たな受注が取れることもあります。

話の中で「今度新しいこんな事業を始めようと思っていて、そのために必要なこんな商品を御社でできませんか?」などといった内容を引き出すことができれば最高です。

自社に持ち帰り、再度企画案や試作品を持って提案に伺います。

ヒアリングしてきたクライアント企業の課題を解決する商品・サービスの企画を開発し提案する

営業訪問時にヒアリングしてきたクライアント企業の課題をもとに、その課題を解決するような商品・サービスの企画を開発し提案します。

次回訪問の日までに間に合わせて企画をすることもありますし、都度連絡や確認を取りながら企画を進めることもあります。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業の具体的な仕事内容とは?

具体的な業務

それでは企画営業の具体的な業務の内容について見ていきましょう。

クライアント開拓

まず入社時はクライアント開拓から始めます。

自社の商品を必要としてくれそうな企業をリストアップし、電話やメールでアポを取ります。

例えばノベルティメーカーであれば、自社のノベルティ制作をする予定のありそうな企業はどのような企業かをまず考えます。

就活イベントを控えた大企業であれば、社名入りのクリアファイルを作るニーズがあるかもしれませんし、上場間近の会社であればそのPRに使うノベルティの制作を検討している可能性があります。

このように、自社のこれまでの実績のある取引先に限らず、これから自社の商品を利用してくれそうな企業をどれだけ沢山リストアップできるかが重要です。

営業訪問

リストアップした企業の中からアポを取ることができたら、その企業に営業訪問します。

まずは簡単に自社がどのような商品・サービスを提供することができる会社であるかの説明と、現状のニーズや必要としているもの・予定などをヒアリングします。

その場で過去の実績を見せて「この商品にこんな要素が加われば良い感じでしょうか」とか、「例えばこんなサービスがあればもっと業務が楽になるのですね」などと確認をしながら企画のイメージを固めていきます。

企画提案

その後ヒアリングしてきた内容をもとに企画を考え、商品開発の提案資料や試作品などを作成し、再度営業訪問を行った際に提案します。

優秀な企画営業の担当者であれば、ヒアリングしてきた内容の反映だけでなく、さらに自分なりにお客様であるクライアント企業ですら気づいていないニーズを盛り込んだ企画を提案します。

新商品開発

企画し提案した商品やサービスをお客様であるクライアント企業が気に入ってくれたら商品の開発がスタートします。

そして、納期や数量が決まっていれば合わせてスケジュールを組みます。

仕事の流れ

では、企画営業は具体的にどのような流れで仕事を進めていくのでしょうか。

順番に見ていきましょう。

クライアント探し・アポを取る

まずはクライアント探しとアポ取りです。

入社時や異動時に先輩からクライアントを引き継ぐ場合もありますが、必ずしもコンスタントに受注をしてくれるとは限らないため、できる限り自分の担当するクライアント先は増やしておきます。

特に、毎月の売上目標を定める必要がある場合には、目標を下回らないように常にどこかのクライアント企業が発注してくれている状態を作るのが理想です。

そのため、ベテランの企画営業であっても常にクライアント開拓はし続ける必要があります。

企画立案

企画立案は自社のリソースを活用しながら、クライアント企業の課題を解決したものがベースになります。

例えば、アクリルキーホルダーを安価かつ高いクオリティで作ることを得意とするメーカーであれば、「何か目立つノベルティが欲しい」というクライアント企業の依頼に対しては、これまでにない「デカアクリルキーホルダー」作成などの提案をすることで、自社のリソースを活用しつつクライアントの要望に応えたることが可能になります。

もしここで「デカい缶バッジ」の提案をしたとすると、自社があまり缶バッジづくりが得意ではない場合には他社との差別化ができず、あるいはコストがかかり過ぎて利益率が下がってしまうなどの問題が発生します。

この企画立案は営業訪問後に行うこともありますし、アポを取った時点で簡単にヒアリングをしたり自分で課題をイメージしたりしておき、事前に簡単な企画をまとめておくこともあります。

営業訪問にてヒアリング・企画提案

最も重要なのがこの営業訪問です。

どんなに良い商品を作ってもその商品を買ってくれるクライアント企業にその魅力が伝わらなければ、商品を購入いただくことは難しいと言わざるを得ません。。

最初の訪問では、クライアント企業の課題や欲しい商品のヒアリングに力を注ぎ、2回目の訪問では企画した商品を全力でプレゼンし、提案内容の良さを伝えます。

制作開始・納品

クライアント企業が提案した企画に対して発注することになれば、その商品の制作を開始します。

協力工場や自社の製造部門との調整やスケジュール管理を行い、クライアント企業の希望納期や数量に合うように調整します。

そして、最終的に納品や請求までを一括して企画営業が行います。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業の給料事情は?

気になる企画営業のお給料事情ですが、一般的な営業職や企画職と比べ、とても高いというわけではありません。

しかし、転職などの場合であれば、企画か営業どちらかの経験が豊富であったり、前職で大きな実績を上げている場合は少し給料が高めに設定されることもあります。

企画営業で良い点ややりがいを感じることとは?

企画営業の、他の仕事と比べて良い点ややりがいを感じることとはどのようなことがあるのでしょうか。

お客様自身も気づいていなかったニーズに応えることができたとき

企画営業は、お客様のニーズをヒアリングしてその内容を企画に落とし込みますが、その際お客様自身も気づいていなかったニーズに気づき、そのニーズを顕在化して、新たな商品・サービスの提供という形で応えることができたときにはお客様からお褒めの言葉を頂き、とても嬉しいものです。

例えば、特に指示はなかったけれど、ノベルティのバッグの持ち手を流行の形状にして提案することで、「若い女性がターゲットなのでこの方が喜んでもらえそう」と喜んでもらえたことがありました。

一緒に開発した商品が売れたとき

企画営業は、最初のクライアント企業開拓から最終的な商品の納品までかなりの長いお付き合いとなることが多くあります。

それだけに、自分で初めて電話をかけてアポを取った企業と苦労を重ねながら商品の開発を行い、最終的にその商品が販売され、それが最終消費者の手に渡った時には大きなやりがいと喜びを感じることができます。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業の仕事で悪い面や大変なこととは?

それでは逆に企画営業の仕事での悪い面や大変なことには何があるのでしょうか。

仕事量が多い

企画営業は、その名の通り企画も営業も全て一人で行わなくてはなりません。

そのため、とにかく仕事量が多く負担が大きいのは事実です。

日中は営業訪問を行い夕方帰社し、そこからその日訪問した企業のニーズをまとめて企画に着手する……などというハードな毎日を送る人もいます。

分業ではないからこそやりがいがある反面、仕事量が圧倒的に増えてしまうのはデメリットでもあります。

毎回新しいことを考えなくてはならない

一般的な営業のように、すでに完成している自社商品のパンフレットを見せて、この中から選んでくださいというものではないのが企画営業の仕事です。

毎回が新しい商品開発の連続で、再度同じものを作ることはありません。

仕事がマニュアル化され流れ作業のように進んでいかない難しさと、お客様の満足度向上を念頭におきながら、仕事の目標や質を上げて行く必要があるという点で、そのハードルを毎回上げられてしまう苦しさは常に付きまといます。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業の仕事に就くためにはどうしたらいい?

そんな企画営業の仕事に就くために、意識することには何があるのでしょうか。

常に常識への疑問を持つクセをつける

企画営業は、現状の課題に対し商品やサービスを通じて新しい価値を提案する仕事です。

そのため、「何故そうなの?だから何が良いの?」というように常に常識や慣習への疑問を持ちながら「Why? So what?」を繰り返すクセを身につけていることが大切です。

「いつもこうやっているから」「ノベルティと言えば普通はこういうものを作っていたから」というお客様に対し、「弊社であればこんなに新しくお客様の気を引くノベルティが作れます」と提案する力があるということはとても大切なことです。

流行や話題に敏感になる

全てのクライアント企業に当てはまるわけではありませんが、流行や話題を取り入れた商品開発・サービス提供を求められることは多くあります。

ノベルティであれば「いつもクリアファイルが主流」と思われていた業界に「今年流行のハンドスピナーをノベルティにしませんか」と提案するなど、常に新しいものを把握し取り入れるアンテナを持っていることが大切です。

言葉には表れない本当の「困りごと」に気づく洞察力をつける

クライアント企業の担当者がヒアリング時に言うことだけを鵜呑みにしていては企画営業ではなくただの御用聞きになってしまいます。

言葉には表れない真のニーズに気づく洞察力があれば、より良い企画営業の担当者になることができます。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業で転職を成功させるために

企画営業の募集は近年増えてきています。

では、企画営業への転職を成功させるためにはどうすれば良いのでしょうか。

企画経験か営業経験があればアピールする

企画か営業のどちらかの経験があれば、よりスムーズに業務を習得しやすいため、企画経験か営業経験があるのであれば、そのことを強くアピールするようにしましょう。

その際に、過去の実績でアピールできるものがあれば積極的に、より具体的に伝えることで、企画営業の担当者になった時の活躍をイメージして頂くことに繋がり、転職成功率が高まります。

知らないこともどんどん自分で勉強し吸収するというやる気をアピールする

企画営業には、新しいことや初めてのことにどんどん挑戦するというマインドが求められます。

そのため、受け身の姿勢ではなく知らないこともどんどん自分で勉強し吸収するというやる気をアピールすることで、内定をいただける確率が高まります。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →

企画営業の将来性は?

企画営業という仕事自体の将来性はどうなのでしょうか。

スペシャリストよりゼネラリストが求められる時代へ

現代はスペシャリストよりゼネラリストが求められる時代です。

1つのことを極めるよりも複数のことができるタイプが重宝されます。

そのため、多くの人を巻き込みながら営業も企画もしつつ商品制作の工程管理もできる人材になることができれば、その後どのような仕事に就いたとしても自信をもって取り組むことができます。

1種類のものを大量に売りさばくのではなく個々へのカスタマイズが求められている

個人であっても企業であっても1種類のものを大量に売りさばくのではなく個々に対するカスタマイズが求められています。

そのため、各クライアントのニーズを解決していく企画営業の必要性は今後ますます高くなっていくことが予想されます。

企画営業の仕事がおすすめな理由

毎日が新鮮でやりがいがある

企画営業は毎日が新鮮でやりがいのある仕事です。

常に新しいことに挑戦するのが好きな人にはおすすめしたい仕事と言えます。

逆に、毎日同じことを繰り返しルーティーンのように行うことが好きな方にはおすすめできません。

まとめ

企画営業の仕事内容についてイメージいただけたでしょうか。

大変だけどとてもやりがいのある企画営業の仕事にぜひチャレンジしてみてください。

「企画営業」が自分に向いているか診断するにはこちら →


関連キーワード

企画営業求人

企画営業求人についてもっと深堀りした情報を見る

企画営業正社員求人の年収や仕事内容、おすすめ求人の特徴とは?よくある募集内容や正社員として求められることを解説!

転職を考えている方の中には最近企画営業の求人を多く目にすることから、企画営業の年収や仕事内容、おすすめ求人について知りたいと思っている方も多いと思います。そこで今回は企画営業正社員のよくある募集内容や正社員として求められることについて解説致します。企画営業正社員の仕事内容とは?企画営業とは、メーカーやイベント会社などクライアントからの要望に応じて商品やサービスを企画・提案・制作し販売・提供する仕事で、営業職と企画職の両方を担当する職種のことです。一般的に、その2つの仕事は別々の担当者をアサインすることも多くあります。企画営業は一貫して自分の担当するクライアントの意向を反映させた商品開発やサービ

企画営業の年収はどのくらい?私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します

最近、企画営業の求人が増えていますが、気になる年収はどのくらいなのでしょうか?この記事では、企画営業の仕事をしている私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します!企画営業の給料の相場はどのくらい?給与の相場は?給与の相場は年収で350万円~700万円程度です。月収としては、未経験であれば20万円程度からのスタートになるケースが多いです。転職の場合は年収350万円前後をベースに、前職の経験なども加味し、400万円程度まで増額されることもあります。給与にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?賞与賞与は多くの場合一般的な企業の場合、他の職種と同程度と考えて良いと思われます。もちろん、その年

企画営業の転職を成功させるためにやるべき3個のことと、上手な転職方法を解説します

企画営業は年々需要も増えており、人気が出ている職種です。そんな企画営業への転職を成功させるためにやるべきことや、上手な転職方法を解説します。企画営業で転職する人は多い?そもそも企画営業という職種についてまだ理解している人は少ないように思います。自分がクライアント側で企画営業と仕事をしたことがある人や、たまたま求人を見かけて企画営業という仕事について知ったという人も多く、最初から「企画営業になりたい!」と転職を考える人は少ないでしょう。しかし、近年では各種メーカーやイベントなどのサービス業を中心に求人が増えており、その言葉を目にしたことがある人も多いはずです。企画営業の転職を成功させるためにやる

企画営業の仕事はどんな人に向いている?得意な人の3個の特徴やキャリアについて解説します

企画営業というとあまり聞き慣れず、仕事内容のイメージがわかない方も多いと思います。自分は企画営業の仕事に向いているのか、どのようなタイプの人に向いているのかなど、企画営業を得意とする人の特徴やキャリアについて解説します。企画営業の仕事はどんな仕事?企画営業の仕事は、企画と営業を両方行うことでより相乗効果を生み出すことが目的です。今まで多かったのは、営業担当が案件を取ってきて、企画がその案件について検討し提案書としてまとめたり商品を作成し、営業担当がその商品を持って営業に行く……というものでしたが、これを1人の人間が行うことで効率も良く、よりニーズに応えやすいというメリットがあります。例えば商品

企画営業が向いている人の4個の特徴や必要なスキル・適正とは?

企画営業というと、企画をする人なのか?営業をする人なのか?耳慣れない上によく分からないという人も多いかもしれません。しかし、近年とても募集の増えている人気の職種でもあります。ここでは、企画営業の仕事の内容や、企画営業に向いている人について解説していきます。企画営業の仕事とはどんな仕事?企画営業とは、その名の通り企画と営業を両方行う職種のことです。具体的には、営業活動によりクライアント企業のニーズを引き出し、自社のリソースを使用して企画を立て、お客様に新たな商品やサービスを提供する仕事です。これまでに自社で製造したラインナップのカタログを持参しお客様におすすめするのではなく、これまでに存在してい