今や私たちの、毎日の食卓には必ずといっていいほど登場するパン。

日常を生きていてパンの存在を目にしない日は、おそらくないといってもいいかもしれませんね。

そんな日々の暮らしを彩ってくれるパンを作るお仕事は、とても重要でなくてはならない存在です。

ここでは、パン屋のアルバイトをやってて良かったことを紹介したいと思います。

パン屋でのアルバイト経験者の私は、こんなお仕事をしていました

どんなお店?

私がお世話になっていたパン屋さんは、皆さんがイメージするような、町や地域に根づいていて、地元の住民が足しげく通う個人経営の小さなパン屋さんでした。

従業員の人数はそれほど多くはなく、パンを作る職人さんが数名とパンを売り場で販売する店員さんが何人かいるようなこぢんまりとしたお店です。

仕事内容は?

それぞれのスタッフが受け持つお仕事の内容は、所属する部門によって異なりました。

厨房で働く職人さんは、日が昇る前の朝早くから出勤して、前日に仕込みをしておいた今日焼く分の生地を取り出して、切り分けてから発酵して膨らませ、オーブンで焼成までを行います。

それ以外にも、材料を計量したり、商品に飾り付けるためのパーツを作ったり、パンを作る際に用いる酵母を起こしたりなど、次から次へとやらなければならないお仕事が押し寄せてあっという間に一日が終わってしまうような毎日でした。

販売スタッフの方々は、お店を開けてお客様を迎え入れる準備をすることから一日が始まります。

店内の床や窓からショーケースまで至るところを掃除して、職人さんが朝早くから出勤してどんどん焼き上げてくれるパンを売り場に手際よく並べていきます。

そんなこんなで時間も過ぎて、お店がオープンする時間がくれば、お客様をお迎えして接客していきます。

昨日のお店の売り上げを計算したり、今日の天気の状態を把握して、職人さんに作ってもらうパンの個数を調整して指示を出すことも販売スタッフが行うことが多いです。

やりがいを感じた点は?

お客様がお店に訪れて、パンを買っていってくれたことがなにより嬉しかったです。

毎日のように通ってくれる常連さんとは不思議と会話も進み、お仕事を続ける上での楽しみになりました。

食べてみて美味しかったからまた来たよと言われた日には、もう一日中テンションが上がりっぱなしです。

お客様にありがとうとお礼を言われることがなによりも嬉しかったですし、そう言ってくれたお客様が次にお店に来たときに、がっかりしてもらうことなくお店を後にするように頑張ることがやりがいに感じました。

パン屋のアルバイトをやってて良かった7個のこと

パン作りの基礎を習得できる!

パン作りはなかなか一筋縄にはいきません。

作るパンの種類によっても違ってきますし、なにより知識が必要です。

そういったパン作りに関するノウハウはお店の職人さんがきちんと教えてくれます。

技能が身に付けば、自宅でいつでも美味しいパンを作ることが出来るので、毎日の食卓が一層華やかになりますね。

職人さんはパン製造に必要な全ての作業をこなす技能を身に付けているプロです。

気になったことも質問すればきちんと論理的に説明してくれますし、作業場で時に思わぬ問題や出来事にも落ち着いて対応してしまう頼りになる存在です。

一日が長く有効に使える!

パン屋さんのバイトは、早起きが一般的です。

朝早くから出勤するのは大変かもしれませんが、その分だけ早く終わる場合がほとんどです。

早起きする分、一日が長くなり時間を無駄なく有効活用出来るのは嬉しいところ。

その空いた時間に何をするかで、その後の人生が変わってくるかもしれませんね。

新商品を食べられる!

職人さんは毎月のように新商品を考案していて、お客様に違いを提供しようと頑張っています。

そんな気になる新商品を、お店の店員ならば、買わずとも試食出来るかもしれません。

新商品だけでなく、試作品も食べる機会があるでしょう。

もちろん試食して味を楽しむだけではなく、きちんと新商品に使われている材料や構成を理解して、必要とあらばお客様に説明出来るようにしないといけませんが、率先して食べられることはラッキーなことですし、パン屋さんバイトならではの特権ですね。

売れ残りが持ち帰り可能!

働くお店によって異なる場合もありますが、閉店後の売れ残りパンを持ち帰ることの出来るお店もあります。

パンはお米と同じくらい生きていく上での栄養が詰まった食品ですので、エネルギーになりますし食事代の節約になるのも嬉しいところです。

食事だけでなく、おやつとしても活躍出来るのも素敵なところですね。

様々なシーンに活躍してくれるパンの存在は、食生活では頼れる存在です。

作業中は美味しい香りに包まれる!

パンから発せられるあの香ばしくて、なんとも言えないような幸せな香りはたまりません。

お店一杯に溢れるパンの香りは、お店の外にもただよい、その香りに誘われて足を運んでくれるお客様も多いものです。

そんな香りの中で働ける喜びはパン屋さんならではのものです。

特に焼き上がりは別格で、オーブンから出た直後のパチパチとした音と共に漂ってくる香りはそれだけでお腹が満たされそうです。

私は以前、シナモンロールがオーブンから出た直後の店内に広がるシナモンの焼けた香りが、あまりにも香ばしく感動したことを覚えています。

早起きが習慣になる!

パン屋さんに出勤するための早起きを続けていきますと、やがてそれは習慣になるでしょう。

早く起きることが苦に感じなくなることは、かなりメリットがあるはずです。

一日に出来ることも増えて、有意義な時間の使い方ができますし、健康にも良いです。

早朝手当ては時給が上がることも!

早朝からの勤務は大変かもしれませんが、その分特別な手当てがつくこともあります。

高時給を狙いガッツリと稼ぎたい方にもおすすめできます。

店舗によっては早朝だけの勤務シフトもありますので、高い時給の早朝時間だけシフトに入るなんて、パン屋さんならではの働き方も可能になります。

パン屋でのアルバイト経験は、私にとって、こんなふうに役立ちました

パン屋さんで働くことに憧れていて、応募したことが始まりでしたが、華やかでどこか優雅なイメージを持っているパン屋さんの裏側を見ることができたことも、とてもよかったと思います。

お店でパンを買うだけでは見えず、働くことでしか感じることの出来ない世界が広がっていていました。

中でも特にパン作りの製造に関する知識や技能を身に付けることが出来たことがよかったと思います。

今の時代では、テレビでも本でも料理教室でもインターネットでもパン作りに関する知識を学ぶことができる世の中ですが、パン屋さんで働いているこの道何十年のベテランのパン職人に、製造の最初から最後まで教えてもらうことが出来たことは、私にとって何よりの経験になりました。

そして知識や技術が身に付いたことで、ますますパン作りに意欲が沸いてきました。

自宅でも自分の理想をとことん追及したパンを作ることが楽しくなり、これからの長い人生で楽しめる趣味にもなりました。

お店に売っている食品添加物の入ったパンが悪いとは全く思いませんが、自分の納得した材料を用いて、一から作り上げるほうが安心して食べてもらえます。

パンは贈り物にも良いですし、ご馳走にもなりますし、お酒のお供にもなりますし、何よりも毎日の食卓を彩ってくれる主食です。

様々なシーンに顔を変えてくれるパンの多様性は、作れば作るほどに変化して興味が尽きません。

調理している際に、何か思いとどまったときなんかも、このパン屋さんでの経験を思い返すことも多いくらいに役立っています。

将来はパン屋さんになりたいという人は、どんなところで働くのがいい?選ぶときのポイントを教えます

独立を考えるなら個人店がおすすめ!

チェーン店のパン屋さんで学べることもたくさんありますが、本気で独立を考えている方には、個人経営のパン屋さんをおすすめします。

チェーン店ですと、どうしても仕込み専門や成形専門、あるいは焼き専門とカテゴリー毎に分担して作業することが多いので、なかなかパン作りの製造の全貌を把握することは難しくなってきます。

こういった仕組みの中で働くことが長く続けば、出来ることと出来ないこととにはっきりと分断されてしまいます。

その点、個人店ではパン作りの最初の計量から焼き上げるまでの行程をじっくり学べる機会が多いです。

パンは生き物のように接するようにと言われることもある通り、パンの製造行程では天候や温度、といった日々変わってくる仕込みの微妙な調整や、複雑きわまりない発酵に関する知識とちょっとした勘なども必要になってきます。

そういった微妙な変化を感じ取れるかどうかがパン作りをする上で重要になってくることは間違いありませんし、必要な技術とも言えます。

チェーン店では、作業を通してこういった感覚を養う場としては少々不向きな場合も多いように感じます。

経験者から見た、バイトするのにおすすめのパン屋さんとその理由

個人店

とにかくパンが大好きで、パンの作り方を学びたいという方には、個人店で働くことが正に天職といえそうです。

パンは好きだけど、働いた経験がないという方にとっては、いきなり個人のお店で働くとなると少し難しいかもしれません。

とにかく、個人店の小さなパン屋さんではパン作りの最初から最後までの行程をつきっきりで行えるという、チェーン店やパン工場にはない利点があります。

パン職人を目指そうと考えている方、専門学校等で学んだ知識を活かしたい方には、個人のお店をぜひ選んで貰いたいと思います。

チェーン店

チェーン店のパン屋さんでは、各行程毎に分担して作業を行っていくことが多いので、専門知識や技能を持っていなくて作業しながら、覚えていくことができます。

疑問に思ったことや分からないことも先輩スタッフがきちんと教えてくれますし、マニュアルも設定されていますので、経験や知識の不問は特に考えなくて良いと思います。

個人店と異なる点を挙げてみますと、各担当毎の分担作業となるので、ひとつずつの行程をじっくり学ぶことが出来ることと、マニュアルがあり、決められた作業を行っていきますので、非常時のトラブルはそれほどなく安心して作業できること、一人一人の負担がそれほど多くないこと等が挙げられます。

パン工場

パン工場バイトでの、個人店やチェーン店との絶対的な違いとしましては、お客様と触れ合う機会が一切ないところです。

そのため、人見知りや人付き合いが苦手な方には、ぜひともおすすめのバイト先です。

また、作業自体も単純な工程の繰り返しがほとんどなので、あまりものを考えずに働きたい方や、とにかく働いてお金が欲しい方に向いていそうです。

実際にあるお店のなかから、おすすめをピックアップ

ドンク

ドンクは、明治38年に神戸で誕生した大変歴史のあるお店で、日本にパンの文化を浸透させたとも言われるお店です。

全国各地に幅広く展開していて、幅広い年代から愛され続けています。

ドンクの特徴は、スクラッチ法と呼ばれるドンク独自の製造方法を用いて、各お店で粉からパンを作り上げるところです。

他のチェーン店では粉から作ることはあまりありませんので、個人店はハードルが高いけれど、きちんと作り方を学びたい方に大人気の職場です。

パン屋さん本来の製造方法で学べるということもあり、職人さんを目指す方にも評判です。

地域にもよりますが、全国的に若い女性スタッフが多く、各お店の職人さん毎に作られる同じ種類のパンでも味が少しずつ違っているのも面白いところです。

ヴィ・ド・フランス

昭和58年にオープンしたヴィ・ド・フランスは、ベーカリーカフェの先駆者として有名なお店です。

フランスを思わせるイメージでおしゃれを演出しつつ、季節の新商品を毎月のように発売しているのでお客様を飽きさせることがありません。

タッチパネル形式の販売などの先進的なアイデアを大胆に取り入れ、お客様のニーズに合わせてお店の姿も変化させるヴィ・ド・フランスは業界でトップの売り上げを誇ります。

時給も業界内では高く、働く側にとっても魅力的ですね。

神戸屋キッチン

神戸屋キッチンは数あるパン屋バイトの中でも、制服が可愛いという理由で女性から絶大な人気を得ています。

そのため、店内スタッフはほとんど女性のみになります。

落ち着いた雰囲気を持つ神戸屋キッチンには、ビジネスマンやお年寄りといった落ち着いた年代のお客様も多く、それぞれに微妙に違った対応を求められるところがやりがいになると思います。

社内割引も充実していてまかないもつく場合もあるため、特に学生バイトのおすすめとして知られます。

まとめ

華やかで楽しそうなパン屋さん。

お客様にパンを売るお仕事に憧れる方も少なくないはずです。

重労働や長時間労働、早起きしなくてはならないなど、辛そうな一面もありますが、そんな困難はパンを買ってくれるお客様の笑顔で吹き飛んでしまいます。

パンに少しでも興味のある方は、ぜひパン屋さんでバイトをしてみてください。

合う合わないはありますが、それはどのお仕事も同じこと。

今回挙げたパン屋さんの他にも数えきれないくらいのパン屋さんがありますし、条件は選び放題です。

ぜひ、お気に入りのパン屋さんを見つけてみてください。