生命保険営業の仕事内容をご紹介!向いてる人の特徴ややりがいについてもお話しします!
稼げると聞いて入ってみたけど、現実はそんなに甘くなかった。
生命保険の営業経験がある人なら必ず思い当たる悩みだと思います。
確かにこの業界は営業成績が良ければ給料も上がりますし、社内での評判も上々、生活も安定します。
しかしながら、営業成績が芳しくない人が大多数を占めるのが当たり前の世界。
生命保険の営業をもう辞めたいとお考えの皆様へ、よくある理由と対策をご紹介しますので、当てはまるところがないか是非ご覧ください。
目次
閉じる生命保険営業の仕事を辞めたい…6個のよくある理由とそれの対策とは?
お給料が安定しない
国内生保の生命保険の営業担当の場合、多くの会社では最低限の基本給+契約の成約率や金額に応じた歩合給で毎月のお給料が計算されます。
その為、会社から課されたノルマをクリアしないと生活もままならないほどの給料しか受け取れないこともしばしば。
毎月の給料が手取りで15万円を下回るなんてこともよくある話です。
とは言え、ノルマを達成して安定した給料を維持するのも非常にハードルが高いですよね。
しかも、契約したお客様から保険を解約したいなんて申し出られることもあります。
そうなると、歩合給で受け取った給料の分、解約があった翌月にマイナスで反映されるなんてことも。
非常に厳しい営業の世界です。
それに対する対策とは?
最低限保障されている基本給に合わせた生活水準にしておくことが一番の対策と言えるでしょう。
夢も希望もありませんが、これが一番現実的な対策です。
そして、歩合給で入ってくる分はボーナスだと思って貯金に回すなり、ご褒美と思うようにしておきましょう。
歩合給が高い月が当たり前、自分の給料なんだという感覚でいると、契約率が下がる=給料が下がっても、生活水準を下げることができずに辛い思いをします。
そして新規契約を取らないと、という焦りの気持ちが営業中もにじみ出るのでお客様は逃げてしまいます。
契約率が安定してきたら、その分も基本給と考えても良いかもしれませんが、保険がとれたら、成約になればという「たられば」で給料を見積もっていると益々給料が安定せずに、生活スタイルが崩れてしまいます。
上司からのプレッシャーが尋常ではない
どこの部門でも、自分の部署が一番でいたいと上司は常に考えています。
部下のお手柄は上司のものとはよく言ったもので、部下たちの成績が上がれば部署の成績も当然上がるので、そこを取りまとめる上司の社内評価にも繋がりますよね。
その為、会社からの目標に対する上司のプレッシャーは尋常なものではありません。
部署内全員の営業成績を毎日朝礼で確認し、ノルマが達成されていないとその場で怒鳴られるなんて光景もあるあるではないでしょうか。
もちろんこんな上司ばかりではないと思いますが、多くの生命保険の職場で見られる可能性が高いです。
本人はデスクにふんぞり返って部下からの報告やテレアポの様子を伺っているだけなのに、叱責する声は誰よりも大きい。
罵詈雑言を浴びせられ人格否定され、なぜ成績が上がらないのか分析したレポートを毎週提出する、なんて謎の課題を課せられるなんてことを続けていると段々感覚が麻痺してきます。
受け流しきれず、その責めを一心に浴びてしまうと鬱やメンタル系の障害を起こす可能性があるので、自分の限界を見極められるようになりましょうね。
ただ、その上司(支部長や営業部長)は更にその上の部長から叱責されているのも普通なのんです。
その叱責が現場の職員にそのまま落とされるなんてことも、実はよくあります。
それに対する対策とは?
ノルマが達成できないならきっぱりと退職の決意をする。
もしくは、上司からの言葉を完全に受け流す。
このどちらかしかありません。
確かにノルマを達成できず、会社に貢献できていないと言われたらそれまでですが、とは言え契約を一件も取っていないわけではないし、これから成約に繋がるような種まき活動は必死に行っていると自己判断できるのであれば、もうこの二つの対策しかありません。
あまりにもノルマが達成できず、また上司からの叱責を受け流せないのであれば、余程強いメンタルを持ち合わせていない場合遅かれ早かれ精神が参ってしまいます。
それに呼応するように体調を崩す人が多いので、潔く退職するという決断を選択肢に入れましょう。
もしくは、上司からの叱責は言葉ではなく、ただの雑音、叱責されている間は「この人はこんなに大きな声を出して疲れないのかな?」ぐらいに聞き流す胆力を身につけましょう。
筆者はこの方法で6年間の営業生活を送りました。
どちらにせよノルマを達成できればそれが一番良いのですが、簡単に達成できないノルマが設けられていることがほとんどです。
自分の性格と仕事との相性を吟味して、潮時を見極めましょう。
もし、今の仕事で体調を崩しているのであれば、こちらからもっと自分に合った仕事を探すことをおすすめします。
休日、早朝出勤当たり前?!プライベートの時間がない
生命保険の営業相手として、大きく分けると個人と法人があります。
法人営業の場合は先方の会社が営業中に訪問するので、大抵の場合、平日の勤務時間中に営業しに行くことがほとんどです。
しかし、個人営業だとそうもいきません。
平日は仕事で忙しいので休みの日に説明してほしい!なんてことは日常茶飯事です。
学資保険の場合はお子さんにも面談する場合があるので、平日は塾と部活があるし土日も習い事があるから、塾から帰ってきた後か家を出る前にお願いできる?
または、お盆休みか年末年始にしか帰省しないからその時に来てもらえる?なんてこともよくあるので、自分の長期休暇はあってないようなものだと感じることも多々ありました。
その分がきちんと成約まで繋がって給料や個人成績になれば良いものの、説明を聞くだけ聞いて「やっぱり加入しない」とお断りを受けることも少なくありません。
そうなると、時間外出勤な上に、何にもならない無駄な時間を過ごすといったことになりかねません。
それに対する対策とは?
事前に、ご家族や契約の決定権者にある程度お話を聞いて頂く時間を確保するしかありません。
何も直接会って話すだけが営業ではないので、電話や手紙など他の手段でアプローチすることも可能です。
もちろん直接会って説明するよりも情報がきちんと届いていない可能性が高まるので丁寧に分かりやすい説明を心掛けたり、面倒がられても接触回数(電話でも手紙でも)を増やし時間をかけて営業していく必要も出てきます。
あまり時間をかけた営業は成績に繋がりにくかったり、時間をかけた割には小さな契約になってしまうというリスクもあります。
ですが、時間外出勤をできるだけしない為には、営業時間中にどれだけ効果的なアピールができるかにかかってきますので、小さなことをコツコツ積み上げることも大切ではないでしょうか。
身内への営業
これが地味に一番辛いと感じる人が多いと思います。
家族だからこそ、営業成績のために手伝ってあげたいと高額な保険に加入してくれようとします。
ですが、保険を売っているからこそ入らなくても良い余分な保険があることも知っていますよね。
ノルマの為に頼れるところがない気持ちは痛いほど分かりますが、身内への営業は最後の切り札として、ギリギリまで手を付けないでおきましょう。
それに対する対策とは?
むしろしっかりと必要な保険を提案してあげるべきなのです。
自分の成績のためだけにお願いする保険なんて、はっきり言って相手には不要な品物です。
そうではなくて、相手が入っている保険をきちんと分析して、内容が悪いとか不必要な特約が付いてるとかしっかり伝えることで身内からの評価は大きく上がるのです。
例えば結構前の保険だと20日以上の入院しか給付金が出ないという時代がありました。
全くもって今の時代にマッチしてない保障です。
身内がこんな使えない保障に入っていたら、切り替えを促しませんか?
相手もどうせ保険に入るなら、身内の力になってあげたいというのが人情ですし、こちらも持てる知識を総動員して、相手のために最善のプランを選びますよね。そうなればお互いwin-winになります。
無理やりお願いをして加入してもらう営業ではなく、相手が必要としたタイミングを逃さない営業を心掛けましょう。
テレアポ、飛び込み営業がキツい
地区活動をメインとする営業所の場合、担当地区にある一般住宅に営業活動を行います。
与えられたリストをもとに電話しアポイントを取るか、飛び込みをしてお客様に話を聞いてもらうしかありません。
しかし、何件電話をかけても何件飛び込んでも門前払いということもあります。
電話したら忙しいと怒る方もいます。
契約が取れないどころか、話も聞いてもらえないと思うと辛いし、精神的肉体的に堪えるものです。
【対策】営業スキル、保険知識を高めつつ、2年~3年我慢する
テレアポ、飛び込み営業は効率面で言うと悪く、紹介による新規顧客獲得が一番効率的です。
しかし、縁故セールスを除けば、最初から紹介があることはありません。
既存顧客と信頼関係を構築することが大切です。
そのためには、営業スキルと保険知識を磨く必要があります。
2年~3年もすれば紹介や乗り換え客がある程度出てきますので、テレアポや飛び込み営業の苦労も和らぎます。
また、一度断られたお客様も数回訪問することで、ライフイベントが変化し保険の必要性を感じ、話を聞いてくれることもあります。
【対策】ルート営業の保険会社を狙う
とは言え、2年~3年我慢するのは精神的に耐えられないという人もいるでしょう。
そうであれば、求人広告にも時々テレアポや飛び込み営業なしというルート営業職が募集されます。
既存顧客への提案やフォローが仕事の柱のため、営業職の中ではテレアポなどの苦労は少ないと言えます。
お客様に本当に合う保険なのか自信がない
生命保険は万が一の病気や事故に対し、お客様を金銭的な面から支えるものです。
中には自分の提案した保険が本当にお客様にベストなのか悩む人もいるでしょう。
真面目な人ほど考えてしまうと思います。
健康保険の制度である高額療養費の還付など自社商品だけではない面もあるので、自信を持つには他の制度を学ぶことも重要です。
【対策】知識を身につける
自分の提案に自信がないというのは、知識の少なさによるものでしょう。
ファイナンシャルプランナーなどの資格取得を通じて客観的に自分の知識の深さを示すものがあれば自信になることでしょう。
保険業界では生保大学、損保大学という資格があり、受験日程などを考えると国家資格の2級FPより難しいかもしれません。
また保険の提案には税制、年金、入院費用の傾向なども解説し、提案の根拠にします。
関係する書籍や雑誌を常にチェックしておきましょう。
お客様に紹介した背景、お客様の契約時の反応などをきちんとメモに残しておくことをおすすめします。
後から見た時も、自分の提案は間違っていないという信念を持つこともできますよ。
【対策】保険代理店に勤める
中には自社の保険ラインナップではなく、他社の保険のほうがお客様のニーズにあうと思うこともあるでしょう。
その場合、保険代理店に勤め、お客様に保険を提案するのはいかがでしょうか。
複数社取り扱いの乗合保険代理店は各保険会社の保険商品を取り扱い、ある程度中立的立場でお客さまに提案できます。
本当に辞めていいの?生命保険営業を辞める前に考えること
生命保険営業は大変なことも多く、給料面でも恵まれているとは言えません。
そのため、もし肉体的、精神的に限界を迎えているのであれば、鬱などになる前に辞めたほうが良いでしょう。
しかし保険営業を辞める前に一度以下について考えてみても遅くはないかもしれません。
知識不足が原因ではないか
生命保険営業は保険商品概要、年金、税金事情など覚えることが多く、知識量が営業成績に繋がることもあります。
最近はネットにより簡単に情報が手に入り、お客様自身も勉強をしています。
契約が取れないのは、もしかしたらあなたの知識量にお客様が疑問を持っているかもしれません。
もし知識不足が原因で辞める決断をしたのであれば、勿体ないかもしれません。
どこの業界、職種でも新しい知識を覚えることには苦労するものです。
保険会社は多く、会社によっては継続できることも
生命保険営業は、相手にする顧客で法人営業か個人営業かに分けられます。
また営業手法もルート営業が主な企業もあれば、テレアポなどの手法が主な企業もあります。
個人営業には向いていなくても、生命保険の知識はあり接客スキルは高い場合、ルート営業の保険営業では成績を残せることもあります。
また私の先輩には、特定の保険会社にいる時代は成績が芳しくなかったものの、代理店で勤務を始めてからはお客様に本当に合った商品を提案しやすくなり、保険営業を継続している人もいます。
せっかく身につけた保険知識を、手放すのではなく生かす方法もあるかもしれません。
保険営業職は求人も多いため比較的求人を比較しやすく、また就職転職も容易なためチャレンジしやすいのも利点です。
まとめ
完全実力主義の、非常に厳しい業界の一つが生命保険の世界です。
もちろん営業が向いていて、契約がサクサク取れる人であれば非常に楽しい仕事になり得ますが、そうでない人が大半で離職率が高いのも現実です。
これらの対策を読んで、職場環境や仕事に対する気持ちが少しでも改善できれば幸いです。
そうでない場合は生命保険の営業で培ったスキルを武器に他社の営業職や、別業種に転職することも視野に入れてみてくださいね!
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