スーパーのバイト面接では何を聞かれる?スーパーの人事担当者が教えるスーパーマーケット面接あれこれ
スーパーのアルバイトに興味のある方はぜひご覧ください。
今回は、日本が誇る二大食品小売業であるスーパーとコンビニについて、その業態の違いと仕事内容、またスーパーで働く方がおすすめできるポイントについて解説します。
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スーパーとコンビニの違いについて
食品小売業と言えば誰もが思い浮かべるスーパーとコンビニ。
日本全国にはスーパーが約3万店舗、コンビニが約5万店舗あり、世界的に見ても過剰なオーバーストア状態になっています。
これはスーパーやコンビニが生活していく上で欠かすことのできない「食」を取り扱う業界であり、また広大な売場スペースを有し100km以上遠方より顧客が来店するGMS(ジェネラル・マーチャンダイズ・ストア)と比較して、半径5km程度の比較的狭い商圏で、少ない顧客で成り立つことが可能だからです。
また、その特性を活かして人口が少なく他の業態では採算が合わない地域へも出店し、買い物難民が問題となるような過疎地域でのライフラインになったりと、社会的貢献性を強めているという側面もあります。
そんな食品小売業の代表格と言われるスーパーとコンビニ。
両者の明確な違いは何でしょうか?
その違いが、仕事をする上でのおすすめ具合に関係してきますので、まずその違いについて解説します。
皆さんは「食事の種類」が何種類あるか、ご存知でしょうか?
あまり食事に種類があるという認識は少ないかもしれませんが、答えは3種類。
「外食」「中食」「内食」です。
「外食」はレストランなど家の外で食べる食事。
「中食」はお惣菜やお弁当など出来上がったものを買って帰り家でレンジでチンして食べる食事のこと。
「内食」は魚や肉、野菜など材料を買って帰り家で調理して食べる食事のことを指します。
スーパーとコンビニ、その違いの一つ目は「取り扱う食材の違い」です。
先述の食事3種類の内、スーパーは内食と中食に対応した食材、コンビニは中食に対応した食材を主に取り扱っています。
つまりスーパーは家で作る食事、コンビニは家に買って帰って食べる食事のシーンを請け負っているということです。
違いの二つ目は「店舗スペースの違い」です。
店舗スペースは、スーパーが平均400坪に対しコンビニは100坪です。
このようにコンビニは、スーパーと比較して狭い売場で店舗を運営します。
違いの三つ目は、「働く人1人あたりがこなす仕事量の違い」です。
スーパーは部門別管理と言われる手法で、肉、魚、野菜などそれぞれの商品ごとに部門を持ち、部門ごとの担当者が業務を行います。
また業務内容も、商品加工を専門に行う人、発注を専門に行う人など分業されているのに対し、コンビニは部門が分かれていないため、1人で発注し・品出し・レジ打ちなど、何役もこなさなければいけなくなります。
スーパーのアルバイトはコンビニとどう違う?
次に、スーパーのアルバイトはコンビニと何が違うのかについてご説明します。
一つ目に、「仕事量の違い」です。
コンビニは1人で何役もこなす謂わば「何でもできる人」を目指すのに対し、スーパーは部門別に分かれた職場で仕事の内容も分業制です。
そのため、全てを器用にこなすのではなく、一つの業務を専門的に極める専門性を高めた人を目指すことになります。
二つ目に、「顧客へのサービス内容の違い」です。
先述のようにコンビニは中食…つまり惣菜などの既に出来上がったものを販売するのに対し、スーパーは内食…つまりこれから調理するものを販売します。
すでに出来上がった商品を販売するコンビニにおいては商品の販売が中心となるため、顧客への情報発信については特段注力されません。
一方これから調理するものを販売するスーパーは、調理方法に対しての情報発信が必要です。
スーパーの顧客である一般家庭層は共働き世帯や高齢世帯など、家事に時間をかけられない方、時間をかけたくない方が近年増えています。
そのため買い物にかける時間や料理を作る時間が少なくなり、毎晩の献立を決めたり調理方法を考えたりすることに非常に負担を感じている方もいます。
スーパーはこのような顧客の悩みを解消するために食材の調理方法や栄養素、または電子レンジなどを活用し、調理時間の短縮ができる方法など店舗での情報発信を強化しています。
つまり、コンビニは「販売業」という言葉がぴったりくるのに対し、スーパーは「販売業」に加えて「料理提案業」という側面を色濃く持っています。
提供するサービスも、顧客への情報発信との意味合いが強いです。
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スーパーのアルバイトが、コンビニよりおすすめできる3つの理由
ここからは、先述のスーパーとコンビニの違いから、コンビニと比較して「スーパーで働くとここがお得」な点についてご紹介します。
スーパーのアルバイトがコンビニよりおすすめな理由1:専門性が身につく
スーパーはコンビニと比較して分業制で専門的な仕事を行うとお話しました。
アルバイトとして一つの部門で専門性の高い仕事を数多くこなすことによって、各部門の専門的な業務スキルが身につきます。
惣菜の揚げ物を作る専門家、寿司を作る専門家、加工食品の陳列の専門家、レジ接客の専門家など、専門的なスキルは多種多様です。
仕事を通じて身につけたスキルはアルバイトを辞めた後でも、また別のアルバイトを始める場合や正社員としてスーパーに採用された場合でも引き続き役に立ちます。
コンビニでもスーパーでも業務内容は業界全体でほぼ統一されており、他企業のスーパーやコンビニで働く場合でも問題なくスキルを活用できます。
一度覚えてしまうと長く経験として使うことができる専門的なスキルが身につくため、おすすめのポイントです。
スーパーのアルバイトがコンビニよりおすすめな理由2:料理知識が身につく
スーパーの仕事はコンビニと比較して販売だけではなく顧客へ料理提案の情報発信を行う要素も含むと先ほどお話しました。
食材に関する知識だけではなく、どう調理したらより美味しく且つ栄養価を損なうことなくいただけるか。
どうすれば手軽に短時間で調理することができるか、顧客に提案するこのような知識は、食というテーマを通じてご自身のプライベートにもそのまま活かせます。
つまり仕事で料理知識を高めるということは、そのままご自身のプライベートの食生活も充実することに繋がるのです。
例えば普段自炊をしない人や料理が不得意でコンプレックスを抱いている人は、スーパーのアルバイトを通じて料理知識を高めることでご自身の料理スキルや食生活を変えるきっかけになるかもしれません。
スーパーのアルバイトがコンビニよりおすすめな理由3:食材の旬や季節催事の知識が身につく
日本には古来からの季節催事に応じた様々な食生活、食文化があります。
皆さんは二十四節気をご存じでしょうか?
これは1年を月ではなく二十四の季節に分類したものです。
例えば「冬至」や「立春」などといった言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
また日本には「五節句」という暦もあります。
これは「人日(1月7日)」「上巳(3月3日)」「端午(5月5日)」「七夕(7月7日)」「重陽(9月9日)」の五つの節句のことです。
このように日本には古くからの行事催事が色濃く残っており、それに伴う食文化が形成されています。
例えば「冬至にはかぼちゃを食べる」「1月7日には七草がゆを食べる」などです。
また日本は四季がはっきりしている国であり、周囲を海に囲まれていますので、春夏秋冬の美味しい時期に量が多く収穫でき且つ安い旬の食べ物が沢山あります。
また「大阪と言えば?」「名古屋と言えば?」「博多と言えば?」という質問に複数のご当地にちなんだ食べ物を答えることができるように、地域ごとに特徴的な食文化が多くあります。
このような食文化や旬が最も色濃く現れるのは家で作る食事、つまり内食です。
つまりコンビニと比較して「内食」に関する食材を多く取り扱っているスーパーで働くことで、食材の旬の知識や各地方の食文化、日本に古くからある季節催事などの知識も習得できます。
例えば学校で文化人類学などの勉強をしている方にとっては、地域の食文化というテーマでフィールドワークができる職場とも言えます。
スーパーでのアルバイトはこんな人におすすめ!
ここまでの「スーパーで働くメリット」を踏まえて、スーパーでのアルバイトが向いている人とはどんな人でしょうか。
スーパーでアルバイトがおすすめな人1:手に職をつけたい人
例えば魚や肉の加工、惣菜の調理などは専門的な技術のため、アルバイトを通じてそのような技術を身につけた方は、その経験を活かして小売業や外食産業に就職する際に有利に就職活動を進めることができます。
また退職後も身についた技術は残りますので、資格と同じように技術経験を活かして転職を容易にできるなど、生涯を通じてメリットが生まれます。
スーパーでのアルバイトがおすすめな人2:料理が得意になりたい人
スーパーは家庭で調理する内食食材を中心に販売しており、家事に時間をかけられない顧客の要望から、「食品販売業」より「料理提案業」として顧客への提案が重要視されてきているとご紹介しました。
スーパーマーケットで働きそのような料理提案の知識を得られれば、食材の調理方法など料理全般の知識が身につきます。
料理が得意になりたい方、美味しい料理を作って食生活を充実させたい方にはおすすめの仕事です。
スーパーでのアルバイトがおすすめな人3:日本の行事催事や地域の文化、歴史などに興味がある方
スーパーには「料理提案業」の側面がありますので、季節の旬や行事催事、地域の食文化なども商品と併せて顧客に提案しています。
例えば他の地域にお出かけする際になどその地域のスーパーマーケットに立ち寄ってみると、ご当地食材のようなその地域にしかないものをお土産に買うことができます。
観光地のお土産ではなく各地域に根ざした食文化を感じられたりと、新たな楽しみを見つけることもできます。
そのため、スーパーで働くと、日本に古くから残る行事催事や地域の食文化などの知識も身につけることができます。
歴史や文化に興味を持っている方、自分の生まれ育った地域に関してより深く知りたいという方におすすめの仕事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、スーパーとコンビニの違いについて、またスーパーで働く方がおすすめできるポイントについてご紹介しました。
スーパーとコンビニの違いは、一言で言うと「専門性」と「料理提案」があるかないかです。
スーパーでは「料理提案」を行うため、働きながら行事催事と食文化の知識も身につけることができます。
またスーパーは地域密着型で、その地域の食文化や食生活を守るという役割もあります。
そのため地域ごとに特色がある店も多く、旅行に行く時など地元のスーパーを覗いてみのぞいてみると地元ならではの食文化を肌で感じることができ、観光地のお土産屋を訪ねるのとはまた違った楽しみを見つけることができます。
専門技術や料理知識を身につけることも良いですが、スーパーで働くことで是非そのような地域性を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
皆さんが地元から離れて生活している場合は、地域性の違いに驚かれることもあるかもしれません。
今まで気づかなかったふるさとの食文化や、食生活の大切さも実感することができるでしょう。
現代はIT技術の発達により地域間交流が増え、各地域固有の文化が減少してきている面もありますが、食に関する文化はまだまだ地域ごとに色濃く残っています。
是非そのような地域性にも触れながら、スーパーで働いてみるのも良いのではないでしょうか。
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