美容院で髪をカットやパーマをしてもらうと、とてもすっきりしますよね。

美容師の技術とセンスがいかされ、美しくなることでお客さんを笑顔にする職業です。

手に職の職人的仕事でありながら、カリスマ美容師がテレビでとりあげられるなど華やかなイメージもある仕事です。

その一方でカットの練習など拘束時間が長い、給料が安いというイメージもある仕事だと思います。

今日は、求人情報を実際の美容師正社員のリアルな姿をまじえながら、解説していきます。

美容師ってどんな仕事?

美容師は国家資格が必要な資格で、その仕事内容は美容師法で定められています。

美容師法(第2条第1項)には美容師の仕事内容は、パーマ、ヘアセット、メイクアップにより、容姿を美しくすることと書かれています。

よく間違えられやすいのが、理容師です。

実は理容師と美容師は異なる資格で、理容師の仕事は理容師法(第1条の2第1項)でシェービングなど容姿を整えることと定められています。

美容師は容姿を美しくするのが目的で、理容師は容姿を整えるのが目的なのです。

これが各々の仕事の範囲を分けています。

例えば、パーマやスタイリング、ヘアセットは美容師の仕事です。

対して顔そりは、美容師には認められていなく、理容師の仕事です。

その為、国家試験の内容は実技試験の内容が2つは違います。

勿論、両方の取得は可能なので、美容師でありながら、理容師免許を持つ人も多くいます。

美容師正社員求人でよくある募集内容とは? 

職種

多くのサロンは、ランク制を導入し、正社員求人でも施術レベルの目安として用いています。

アシスタントは、美容師になりたての人で、技術レベル的にはまだ一人前とみなされません。

多くのサロンでは下積みが必要なレベルとされています。

任せられる仕事も清掃、シャンプー、ドライヤーなどが中心です。

スタイリストは、実際にハサミをもち、顧客のカットなどを担当します。

トップスタイリストは、スタイリストのなかでも経験豊富で、技術が秀でている美容師です。

トップスタイリストクラスになると、常連客もつき、指名料なども発生するケースが多いです。

さらに売れっ子になり、店を代表する美容師はサロンディレクターです。

またオーナーレベルのスタイリストになると、アートディレクターと言われます。

求人情報では職種で募集をかけられ、給与や任せられる仕事の内容が大きく異なります。

給与相場

美容師の給与は平均年収で、260万円程度と言われてます。

一般のサラリーマンなどの平均年収が400万円前後であることを考えると、給与相場は低いといえるでしょう。

勿論、前述の職種で解説したように、ランクにより給与が異なることから、求人は13万円前後~30万円前後と幅があるのが実態です。

大体アシスタントクラスであれば、13万円~17万円前後でしょう。

スタイリストで20~30万円前後という求人が多いようです。

給与は勤めるサロンや地域によっても異なります。

例えば青山などの一流サロンでは、アシスタント時代は、見習いとしての位置づけから、月の給与が10万円など、一層少ないというサロンもあります。

対して、地方のサロンでは、美容師が都会より余っていないため、アシスタントで月給16万円という求人もありました。

給与をみるときは、いくつかサロンを比較するのがよいでしょう。

勤務時間や休日、残業

勤務時間は10時間~12時間と長めです。

また美容師の仕事は、技術の習得向上が必須のため、勤務後に残り練習や講習をうけることも多いです。

そのため、早出や残業が多いといえます。

休日は月6日ほどというサロンが一般的です。

お客さんが集中する土日祝日に休みがとれることは少なく、平日休みが一般的です。

最近は、少し遅い時期に夏休みをまとめて取得させてもらえるサロンや完全週休2日制を導入するサロンもでてきています。

美容師を辞める原因として、給与の割に拘束時間が長くてきついという声がよく聞かれます。

就職、転職活動時は、求人先のサロンの休日制度をチェックしておくと、長く働けるサロンを見つけやすいかもしれませんね。

福利厚生

厚生年金、健康保険などの社会保険について、加入していないサロン求人が多くありました。

自分の勤めるサロンの社会保険加入状況を必ずおさえましょう。

住宅手当や家賃補助などの福利厚生、交通費などは、サロンにより支給状況、条件が異なります。

他に美容師独特の福利厚生として、みられたのが独立支援という単語です。

特に大型チェーン店、大型サロンで多く用意されている福利厚生です。

経験を積み、将来的に独立を考える人は、独立支援制度があるサロンのほうがノウハウを知ることができ、リスクも少なくなりますね。

求められる人物像

求められる人物像はサロンにより異なります。

ただ一般的に求められる人物像は3つです。

まずお洒落さやセンスです。

美容師はお客様を美しくする仕事です。

やはり自分の容姿にある程度、気をつかい、美を追求する姿勢をもっていることが大切です。

さらにサロンにより、顧客層が違うので、サロンの雰囲気を壊さない服装や髪形なども大切ですね。

あとは向上心がある人という求人も多くありました。

技術職の側面が強いため、自分の技術をあげていこうとする姿勢をもつ人物が求められます。

最後は、コミュニケーション力があり、お客様との会話が楽しめる人です。

他にも、チームワークを大切にする人というのも大型サロン求人で、よくみかける人物像です。

美容師正社員求人のおすすめのポイント

ここで、美容師正社員の求人のおすすめポイントを2点ご紹介します。

イメージで選ばない

なんとなくサロンの求人をみるとき、青山などの一等地にあるサロンの給与は高いイメージもあるかもしれません。

確かに、顧客の単価も高いし、テレビで活躍するカリスマ美容師もいて、稼いでる美容師は稼いでます。

しかし、アシスタントやスタイリストになりたての時は、他のサロンに比較し、給与は低いかもしれません。

なぜならこれらのサロンは、給料を低くしても、その知名度や憧れから美容師が集まるからです。

逆に地方や個人の美容院は、美容師を集める必要があるため、これらの有名サロンより給与が高い求人も多いです。

このように自分のイメージだけで、決めつけないようにしましょう。

最近増加している1,000円カットは、その回転率の高さから店の売上と利益率が、他のサロンより高いとされています。

1,000円カットは普通指名制度がないため、歩合がつかず、給与は低いイメージがあるかと思います。

実はそんなことはなくて、大手1,000円カットサロンの求人をみると、募集給与は25万~30万以上となっています。

他のサロンでは、25万以下であるところが多いので、1,000円カットの給与が業界的に恵まれていることがわかるでしょう。

大手1,000円カットチェーンでは、社会保険を完備し、福利厚生が充実しているところもあります。

講習などが少なく、拘束時間が少ないことや顧客との会話が最低限でよいことなど、働く環境的にも優れているかもしれません。

将来的年収を確認する

技術職ですから、アシスタント時代に給与が少ないのは、ある程度どこのサロンも共通です。

確認するのは、実際にお客様のカットを担当するスタイリストになったときの年収です。

昇給やランクによる手当、歩合は売上に対してどれくらいかを確認しましょう。

求人は実際の給与より高めに設定してあることが多いです。

実態を確認してみましょう。

ただ、求人の段階で給与や待遇などばかりに着目して質問すると、オーナーや経営者にいい印象を与えないかもしれません。

技術の向上をメインに、モチベーションのひとつとして質問を上手にまぜましょう。

美容師正社員求人についてよくある疑問

では、ここで美容師の求人をみながら感じる疑問をまとめてみます。

なぜ美容師は、全体的に給与が低いのか

求人をみていくと、全体的に美容師の給与は低いということに気がつき、「国家資格なのに何故給与がこんなに低いのだろうか」と疑問を持つ方も多いと思います。

これは美容師の構造が、6割以上が若手だということに原因があります。

美容師の仕事は拘束時間も長く、立ちっぱなし、薬品や水で手荒れなど体力的にも厳しい面があります。

加えて、経験を積んだスタイリストクラスでも、福利厚生がなく、他の企業より低い年収ということも多いです。

そのため、家族を養う30代になると、他の業界に転職をしてしまう男性が多いのです。

また経験を積んだ女性美容師も、30代になると、出産や育児との兼ね合いで、時短勤務やパートなど給与が下がる働き方を選択する人が増えます。

このため2美容師の年収は低くなっています。

委託(フリーランス)とはなにか

求人をみてると、委託で自由に働けるという文言がいくつかありました。

「委託ってなんだろう」という疑問を持つ方もいるでしょう。

美容業界の働き方には、正社員、契約社員、派遣社員、パートなどがあります。

その一つに委託という働き方もあるのです。

委託には業務委託と面貸しという2つの形態があり、どちらも個人事業主としてサロンと契約を結ぶ点が同じです。

違いは売上の扱いです。

業務委託は、売上はサロンのもので、そこから美容師に報酬が支払われます。

面貸しは、売上は美容師のもので、美容師はそこからサロンに地代などの場所代を支払います。

ほかには業務委託が集客はサロンの看板で行うのに対して、面貸しは美容師の腕で行う違いもあります。

これらで働く美容師は、技術や経験をもったスタイリストクラス以上です。

責任は個人に生ずるので、安易な気持ちでは取り組めませんが、近く独立する美容師、副業として働きたい美容師、時間の制約をうけたくない美容師におすすめの働き方です。

残業代の支払いはあるのか

若手美容師といえば、夜遅くにカットモデルやカットウィッグを前に練習している姿をみかけたこともあるはずです。

ヘアサロンの清掃なども、基本的に終業後や始業前に自分達で行います。

「残業が多そうだけど、残業代の支払いはあるのかな」と、求人を見ながら不安に思う方もいるかもしれません。

残念ながら、残業代を支払うヘアサロンは全体的には、まだ少ないのが実態です。

本来は昇給技術習得のための残業などは、会社命令の側面もあるため、残業代を支払わなくてはならないはずです。

しかし、美容師という世界は、技術職で、技術を高める練習は、ある程度は必要なのです。

当然それらを経験してきた店長やオーナークラスは、「練習は自分のためなんだから、残業代なんてとんでもない」というような考えをもつ人も多いです。

勿論、この業界の体質は問題となっていて、最近は改善に取り組むサロンも多いです。

例えば、業務命令としての練習は営業時間中にやらせて、残業そのものをさせないサロンもあります。

また別のサロンでは、残業手当を導入し、厳格に管理して、残業代を支払うサロンもでてきています。

年収アップの秘訣はあるのか

上記を読んできて「美容師として働く以上、年収は低いままなのかな」と疑問に思う方も多いでしょう。

確かに美容師は、スタート年収や平均年収は低いですが、トップスタイリストクラスになると月給50万円以上稼ぐ人もいます。

店長クラスになると、年収1,000万円をこえる人もいます。

どのサロンに勤めるにしろ、アシスタントや若手スタイリストは、技術を習得し、ランクをあげていくことが年収アップに繋がります。

ランクがあがれば、歩合による給与アップも期待されるほか、役職手当がつくこともあります。

私のまわりでは、技術をみにつけた美容師のもとには、ヘッドハンティングがきて、有利な条件で転職した人もありました。

身に着けた技術は一生ものというのが、美容師の強みです。

給料を上げるためには、こちらの記事を参考に!

まとめ

いかがでしたか。

美容師は、平均年収でいけば、日本の平均年収を下回ります。

加えて、福利厚生、休日、残業時間などの職場環境が決して恵まれているとはいえないサロンも多くあります。

特に若手であれば、給与は少ないでしょう。

しかし、技術を習得していくにつれ、年収アップも期待できるやりがいのある仕事ともいえるでしょう。

サロンによって、求人条件は大きく異なります。

福利厚生を充実させ、残業代支払いを厳格に行うなど、今までのサロンの問題点を改善することで離職率をさげようとするサロンもでてきています。

求人をみる時は、大手、個人、都市部、地方、客層などいくつかのカテゴリーをつくり、比較してみることで、そのサロンのもつ特徴がより鮮明になるので、おすすめです。



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