国家資格の一つである美容師免許。

これを持っている事で美容師として仕事ができますが、逆を言うと「美容師しかできないのではないか」と思っている方も多いでしょう。

しかし、美容師免許を持っているからこそ活躍できる仕事、美容師免許を活かせる仕事が、美容師以外にもあるのです。

その中でもおすすめの仕事を8つ厳選しましたので、ご紹介します。

美容師免許についておさらいしておこう

美容師免許は厚生労働省の認可を得た専門の機関で学び、国家試験に合格すると取得する事ができる国家資格です。

美容師免許を持つ事でできる仕事は、カット、パーマ、カラーリング、ヘアセット、メイクなどの一般的に美容室で受けられる施術の全てになります。

美容師法でも定義付けられているように、美容師免許は理論に基づき「容姿を美しくする」ための資格なのです。

似ているけれどちょっと違う「理容師免許」

ひと昔前は男性は理髪店、いわゆる床屋さんへ行くのが普通でした。

現在は美容室に通っていても、子供の頃は床屋さんに行っていたという方もいるのではないでしょうか。

この床屋さんで働いている方達は美容師ではなく「理容師」と呼ばれ、全く別の仕事なのです。

容姿を美しくする美容師に対し、理容師は「容姿を整える」事が仕事です。

分かり易い違いとしては、理容師は「シェービング(顔剃り)」ができるという事です。

このシェービングは理容師の国家試験の実技にも組み込まれており、理容師にとってはカットと同様に重要な技術でもあるのです。

おしゃれを楽しむために美容室があり、身だしなみを整えるために理容室があるのです。

美容師免許を活かせる仕事おすすめ8選

容姿を美しくする事ができる美容師免許、どのような仕事に活かす事ができるのでしょうか。

美容師免許がなければできない仕事、あれば有利な仕事の中から、おすすめの仕事8選を仕事内容と併せてご紹介します。

まつ毛専門サロン

今や女性の常識となっているまつ毛専門サロン。

まつ毛パーマやまつ毛エクステ、まつ毛ケアなども行える、まつ毛に特化した美容サロンです。

美容師免許が必須となる仕事です。

仕事内容

まつ毛専門サロンでの仕事は、パーマやエクステなどの施術が中心となります。

しかし、最も重要なのは施術前のカウンセリングになります。

お客様の要望を軸に、どのようなものが最適なのかを見極めて提案します。

また、目はとてもデリケートな部分ですので、ケアの方法などの相談の受け答えも必要となります。

おすすめポイント

美容師からの転職者が非常に多いのが、このまつ毛専門サロンです。

パーマ液を使う、カウンセリングをする、デザインするという点で、美容師の仕事に近いからと言えるでしょう。

まつ毛サロンでは、美容師の常識であるアシスタント期間がなく、技術を習得すれば施術者として責任を持ってお客様の対応をする事ができるので、そういったところも魅力の一つではないでしょうか。

また、施術を気に入っていただければリピーターに繋がるという点でも、やりがいを感じられるでしょう。

眉毛専門サロン

まつ毛専門サロンと共に人気が出てきているのが、この眉毛専門サロンです。

この眉毛専門サロンも、施術者として仕事をするには美容師免許が必須となります。

仕事内容

眉毛専門サロンでは、眉毛のカットや眉毛のエクステ、脱毛やカラーリングが主な仕事となります。

何よりも「似合わせ」が最も求められるので、施術前のカウンセリングはまつ毛専門サロン同様重要な仕事となります。

また、仕上げとしてアイブロウメイクの施術を行う事もあります。

おすすめポイント

古くから眉毛には流行があり、顔の印象を大きく変えます。

それにより、性別関係なく眉毛にコンプレックスや難儀さを抱えている人もたくさんいます。

そのためお客様の喜びをダイレクトに味わえる醍醐味があります。

また、流行に敏感な方やメイクが好きという方にも、やりがいのある仕事でしょう。

カットやカラーリング、似合わせはもちろんの事、お客様の印象を変えるという点では、実は美容師に一番近い仕事でもあるので、免許はもちろん、経験のある人には活かせるものがたくさんあるでしょう。

育毛サロン

育毛サロンというと男性というイメージが強いかもしれませんが、近年ではアンチエイジングを目的とした人、ストレスからくる髪の悩みを抱えた人など、女性でも育毛サロンを利用する人が増えてきました。

そういった方の強い味方が育毛サロンです。

仕事内容

育毛サロンでは、単に育毛をするだけではなく原因を追及するという役割もあります。

美容師が髪のプロフェッショナルならば、育毛サロンスタッフは頭髪のプロフェッショナルと言っていいでしょう。

入念なカウンセリングを行った後、どのような施術が合っているのか、とことん話し合い施術を行います。

また、育毛の他にもカラーリングやシャンプーなどの美容室にもある施術を行う事もあります。

おすすめポイント

頭髪の悩みというのはとてもデリケートなものです。

しかし、お客様と悩みを共有し信頼関係を築いていけるという大きなやりがいがあります。

また、お客様とじっくり向き合いたいと考えている人、もっと理論的に頭髪について学びたいという人にはとてもいい環境でしょう。

美容師の様な華やかさには欠けるかもしれませんが、プロとしての厚い信頼を得る事は美容師以上かもしれません。

ヘッドスパ

数多くあるリラクゼーションメニューの中でも、人気の高いメニューがこのヘッドスパです。

頭皮ケアだけではなく、リラックス効果や体の疲れが取れるのが特徴です。

美容よりもエステに近い仕事ですが、美容師免許が必要となります。

仕事内容

ヘッドスパでのおおまかな仕事内容は、シャンプー(頭皮クレンジング)、マッサージ、トリートメントです。

先にご紹介した仕事と同様に、事前のカウンセリングも行います。

美しく健康的な頭髪にする事が一番の目的ではありますが、それと同じ位にお客様にリラックスしてもらう事も目的です。

おすすめポイント

美容師の仕事であるシャンプーをする事から実務経験を求められる事がありますが、経験者にとっては一番経験を活かす事ができる仕事とも言えます。

美容の仕事はお客様との会話を求められる事が多いですが、ヘッドスパにおいては会話よりもリラックスしてもらう事、心地いい空間を提供する事が重要になるので、そういった安らぎを提供したいと考えている人には非常にいい環境でしょう。

ウィッグ販売

ウィッグ販売?とビックリされた方もいらっしゃると思いますが、ウィッグ販売は実はとても奥深いのです。

ファッションウィッグはもちろんの事、医療用ウィッグにも力を入れている企業が増えてきています。

必ずしも美容師免許が必要ではありませんが、持っている事で優遇されやすいです。

仕事内容

一般的には店頭販売が身近ですが、その場合既製品をそのままお渡しする事もあれば、アレンジをしてお渡しする事もあります。

また、要望を伺うカウンセリングやスタイリングの提案なども行います。

医療用ウィッグは、病院内に併設されている事もありますが、この場合もカウンセリングや似合わせ、アレンジなどを行います。

企業によっては展示会などでアレンジのデモンストレーションを行っています。

この場合はビジネスカラーが強くなり、営業力が必要とされる場合があります。

おすすめポイント

実務経験がなくても、美容学校に通った人であれば何体ものウィッグをカットしたりアレンジしてきた事でしょう。

また、トーク力や営業力がある人、社会貢献したいと考えている人にもおすすめの仕事です。

日本は世界でもトップクラスの高齢化社会です。

定年後にも仕事に就く方や、いつまでも若々しくいたいという方も増えてきています。

そして、抗がん剤治療などで毛が抜け落ちてしまった方のメンタルをウィッグが支える事もあるので、まだまだのびしろがある業種とも言え、開拓精神がある人にもおすすめの仕事と言えます。

美容学校の講師

美容師免許を取得する際に、必ず通らなければならないのが美容学校です。

そこで国家試験を目指す生徒に学科や実技を教えるのが美容学校講師です。

美容師免許はもちろんの事、ばらつきはありますが、美容師としての実務経験が4年以上ある事が必要となります。

仕事内容

美容学校の講師は、学科や実技などの専門教師での採用、担任や副担任といった進路相談や人材育成などの採用と様々で、雇用形態も常勤や非常勤などがあります。

また、専門学校と言っても学校には変わりありませんので、学園祭などのイベントの企画や運営、出席管理や成績評価などの事務作業もあります。

教員免許は必要ありませんが、仕事内容は教員と同じだと思っていいでしょう。

おすすめポイント

美容学校講師は、人を育て送り出す事ができる仕事です。

全員が一つの目標に向かい、その目標を達成し社会に飛び立つ姿を見送れるというのは、そう簡単に経験できるものではありません。

結婚や出産などでサロン業務が難しくなった女性でも、その経験をフルに活かせるでしょう。

また、美容に携わりながら事務スキルが磨けるというメリットもあります。

時には厳しい事も言わなくてはならない講師ですが、無事に美容師免許を取得した生徒たちの姿を見た時の達成感は非常に大きいでしょう。

ブライダルヘアメイクアーティスト

一生に一度の思い出となる結婚式。

そこで新郎新婦にヘアメイクを施すのがこのブライダルヘアメイクアーティストです。

必ずしも美容師免許が必要というわけではありませんが、持っていると非常に有利です。

仕事内容

近頃は結婚式のスタイルも多様化しており、そのシーンに合わせて新郎新婦の魅力を最大限に作り上げるのが仕事となります。

和装や洋装はもちろんの事、照明や野外屋外でもメイクの映えは随分変わってきます。

また、最近は新郎新婦が余興を行う事もあるので、より崩れにくいヘアセットをするなどの細かい点に配慮しつつ、新郎新婦の要望にも応える事も仕事の一つです。

結婚式への思い入れは、新郎新婦だけではなく親族強く持っています。

そのため、技術はもちろんの事、人間力も必要となります。

また、ヘアメイクだけでなくネイルを行う事もあります。

おすすめポイント

ブライダルヘアメイクの一番の魅力は、一番美しい表情を作るお手伝いができるという事です。

そして、新郎新婦だけではなく、親族やご友人など式に参加する全ての方の思い出に残す事もできます。

一生に一度の思い出に携わる事ができるというのは、施術側としても責任感と喜びに満ちる事でしょう。

美しくする事、喜ばせる事が好きという人におすすめの仕事です。

美容ディーラー

美容ディーラーは、美容室で使用するシャンプー材やカラーリング、パーマなどの薬剤を販売する営業職です。

必ずしも美容師免許が必要というわけではありませんが、美容師としての実務経験があることで、顧客目線で営業ができるというメリットがあります。

仕事内容

美容ディーラーの仕事は、取り扱う商品が美容室専用というだけで、職業のカテゴリーは営業職です。

なので、仕事内容もお得意様回りや新規開拓が中心です。

新しい製品の紹介はもちろん、販売した商品のフィードバックなども行います。

また、新製品の説明とデモンストレーションを行うセミナーなどの企画・運営も行います。

基本的に外回りになるので、普通免許が必要になります。

おすすめポイント

美容師免許を持った上で美容ディーラーになる場合のメリットは、先にもお話ししましたが、美容師目線で営業ができるという事です。

現場の悩みや要望というのは現場にしか分からないものですので、実務経験がなくても美容師という仕事を理解している事、実務経験があるのであれば、現場の意見を肌で感じる事ができます。

美容師との繋がりを強く持ち、営業職として活躍したいという人にはおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

美容に関心を持つ層が増えた昨今では、美容師免許は美容師として働く以外にも活かせる事がたくさんあるのです。

学んだり働く上で、将来の方向性が変わっていく事は決して珍しい事ではありません。

しかし、せっかく取得した美容師免許なので無下にしたくないという思いもあるでしょう。

今回ご紹介したように、美容師免許が活かせる場はたくさんありますので、より良い仕事に出会い、存分に楽しんでいきましょう。


関連キーワード

美容師求人

美容師求人についてもっと深堀りした情報を見る

美容師の転職を成功させるためにやるべき3個のことと、上手な転職方法を解説します

美容師の仕事は、おしゃれな美容院でおしゃれな人達が集うイメージがあります。美容師にあこがれて美容師を目指す人も少なくありません。美容師になるためには美容師や理容師用の専門学校へ通い、知識とスキルを習得し、美容師国家資格に合格しなければなりません。また、美容師国家資格に合格したから美容師になれるわけではなく、一般的にはまずどこかの美容院に入り、技術を磨き、下積みをしながらカット担当にまでのぼりつめ、初めて美容師として活動することができます。そんな時間をかけてようやくなれる美容師の仕事ははなやかで憧れる人も多い反面、激務で離職率が高いことでも有名です。美容師を辞めたらどうしたらいいのか、美容師を辞

美容師の年収はどのくらい?私の周りの相場や給料の決まり方を紹介します

手に職をつけられるお仕事で、お洒落な職業といえば、美容師を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。お客様の要望にこなえ、カットをしたり、パーマをしたりし、その人の魅力を引き出す仕事です。他にもヘアーセットといい、結婚式などのイベントの時などに美しく髪を整えることも、美容師の仕事です。このというのが、美容師のポイントです。美容師は、国家資格が必要な仕事で、美容師法(第2条第1項)にパーマネントウエーブ、結髪、化粧などの方法により、容姿を美しくすることと定められています。美容師と似た職業で混同されやすいのが、理容師です。理容師は美容師とは、違う国家資格なんですよ。理容師の仕事は理容師法(第1条の

美容師正社員求人でよくある募集内容やおすすめ求人のポイント、気になる疑問について解説します

美容院で髪をカットやパーマをしてもらうと、とてもすっきりしますよね。美容師の技術とセンスがいかされ、美しくなることでお客さんを笑顔にする職業です。手に職の職人的仕事でありながら、カリスマ美容師がテレビでとりあげられるなど華やかなイメージもある仕事です。その一方でカットの練習など拘束時間が長い、給料が安いというイメージもある仕事だと思います。今日は、求人情報を実際の美容師正社員のリアルな姿をまじえながら、解説していきます。美容師ってどんな仕事?美容師は国家資格が必要な資格で、その仕事内容は美容師法で定められています。美容師法(第2条第1項)には美容師の仕事内容は、パーマ、ヘアセット、メイクアップ

美容師の仕事はどんな人に向いているの?向き不向きやキャリアについて解説します

おしゃれに敏感な人達に人気の「美容師」。キビキビとそして楽しそうに働く姿に、憧れる方も多いと思います。今回はそんな美容師の仕事について、ご説明いたします。美容師はどんな仕事?美容師は一見華やかなサービス業に見えますが、国家資格が必要な立派な技術職です。おおまかな仕事内容は、カットやパーマ、カラーリングそしてシャンプーとなります。そこにサービス業の要となるお客様対応と、技術職の要となる技術を磨き提供する、という2つの要素が加わります。言ってしまえば、美容室という空間のすべてが美容師の仕事になります。美容師の大まかな仕事内容先にもお話ししたように、美容師は技術職です。国家試験に合格し技術を取得して


美容師求人に関するコラム

美容師になりたい!そのために必要な資格や勉強、適性の見分け方、働き先の見つけ方を実体験を元に解説します!

憧れる職業として人気の高い美容師。その美容師になるには、どのような資格や勉強が必要になるのかご存知でしょうか。企業への就職とは違い、美容師になるために必要な勉強は少々特殊です。また、美容師の仕事は細かい作業が多いので、不器用だから向いていないと思われがちですが、それ以上に大切な適性もあります。美容師を経験したからこそわかる、美容師になるまでに知ってもらいたい事、そして自分に合った働き先の見つけ方をご紹介します。美容師になるために必要な資格は?美容師として働くには美容師免許を取得している事が絶対条件ですが、それ以外は特に必要な資格はありません。この美容師免許は国家資格の一つで、厚生労働省に認可さ

美容師をおすすめする6個の理由。こんな方には美容師がオススメです!

昔から一定の人気を常に保っているだけではなく、知らない人はいないだろう美容師の仕事。おしゃれでかっこいいことはもちろんのこと、職業としてオススメする理由がたくさんあります。その理由とは一体何なのか、また、どんな人に美容師の仕事をオススメできるのかを、詳しく解説していきます。美容師という職業についておさらいしよう美容師とは、国家資格を持つ「髪を中心に容姿を美しくするために仕事をする人達」を指します。カットやパーマなどでヘアスタイルをつくったり、ヘアケアのアドバイス、そしてまつ毛パーマなども行います。これらは全て美容師資格を持っているからこそ、仕事として行う事ができるのです。私たちにとって、一番身

美容師として働くメリット5選。私が感じた良いところをまとめました

美容師というと、おしゃれでかっこいいというイメージがあると思います。しかし、「仕事としての美容師のメリット」というと、すぐに思い浮かぶ人というのは少ないと思います。非常に身近な存在ではあるけれど仕事という側面は見えにくい、そんな美容師として働くメリットを経験を基にお話しします。経験者が語る!私はこんな美容室で美容師をしていました私が勤めていた美容室は、市内に2店舗構える小規模のお店でした。どちらの店舗も駅の近くにあり、スタッフは総人数8名ほどで、平均年齢は27歳くらいです。スタイリストは固定店舗で働き、アシスタントは両方を行き来するといったシステムです。レッスンは各店舗で設けられていますが、月

美容師アシスタントの仕事内容10個の業務。経験者が教えます!

技術職の中でも男女問わず活躍できる職業として人気の美容師。一人前の美容師になるために、必ず通らねばならないのが「美容師アシスタント」です。この美容師アシスタントは、一般的に3年間と言われているのですが、その3年間で美容師アシスタントはどのような仕事をこなしているのでしょうか。美容師経験をもとに美容師アシスタントの仕事内容について解説していきます。美容師アシスタントの仕事は大きく4個の役割に分けられる美容師アシスタントの仕事は多岐に渡りますし、店舗によっても様々です。しかし、どこの店舗でも共通している仕事というものがあり、それが基本的な美容師アシスタントの仕事となります。その内容を4つに分類して

転職して美容師の仕事をするには?違う職種から転職する際に知っておきたいこと

全く別の仕事から美容師に転職する事は可能なのでしょうか。また、そのような場合にはどのような事をしておいた方がいいのか、どんな事を知っておくべきなのか、気になることがたくさんあると思います。一般的な転職と違って情報が得にくい美容師への転職を、美容師経験をもとに解説します。転職して美容師の仕事をするには?転職して美容師の仕事をするにあたり、どんな事が必要となってくるのでしょうか。まずは美容師になるための基本をおさえましょう。美容師になるにはどんな資格・経験が必要?美容師になるためには、どんな資格や経験があった方がいいのでしょうか。資格や経験については面接時に必ず話題になるので、ぜひ参考にして下さい