「芸術」の仕事と聞くと、かっこいいイメージがあるかもしれません。

誰でも出来ることではなく、専門的な勉強が必要な場合がほとんど。

それでも中には、未経験でもやる気があれば出来る仕事もあります。

芸術に関わる仕事には、具体的にどのようなものがあるのか、解説します。

「芸術」に関わる仕事ってどんなものがあるの?

「芸術」とは、文芸・絵画・音楽など、独特な表現様式によって美を創作することや表現する活動のことを意味します。

芸術に関わる仕事は小説家やミュージシャン、カメラマン、ヘアメイクなど幅広いもの。

会社勤務をしている人も多いですが、経験を積むとフリーで活動することもあります。

自分の考えやメッセージを作品で表現する仕事といえるでしょう。

専門学校で基礎から学ぶ人や独学の人など様々で、言い換えれば誰でもなり得る仕事といえます。

芸術に関わる仕事のおすすめ5選

芸術という大きなくくりの中でも、特におすすめの仕事を紹介します。

カメラマン

芸術と聞いて一番身近に感じる仕事ではないでしょうか。

雑誌や広告など不特定多数に向けての作品を撮影したり、記念撮影やポートレートなど個人向けの撮影をすることがあります。

「写真家」として自分の作品を販売して、生計を立てている人もいます。

デザイナー

デザイナーの仕事は多岐に渡ります。

空間デザインやキャラクターデザインなど、対象を絞って仕事をしている人が主。

クライアントからの依頼を形にしていく仕事なので、コミュニケーション能力も求められます。

イラストレーター

雑誌やwebの記事の挿絵などを描く仕事。

その記事に合わせた絵を描くことが多く、自分の好きな絵を書けばいいというわけではありません。

動作をしている絵を描くことも多いので、基本的な絵の技術は必要です。

舞台や映画の美術スタッフ

舞台や映画に出てくる「モノ」を作る仕事です。

実際にある物だけでなく、その作品の世界観に合ったものを作る必要があります。

大きさなども様々なので、監督や作品を作る人達とのコミュニケーションも非常に大切な仕事です。

学芸員

博物館や美術館で働く専門職員。

資料の収集や展示、調査研究を行います。

国家資格が必要で、資格を保持していても就職先は少なく、狭き門であるといえます。

カメラマン

専門知識が0でも、師匠に師事することや写真スタジオに就職することで学ぶことが出来る仕事。

他の芸術系の仕事に比べ、職場を選ばなければ、はじめの一歩は踏み出しやすい仕事です。

仕事内容

一般の人の記念写真などを対象にしているカメラマンと、広告・芸能・報道など、不特定多数を対象にしているカメラマンに分かれます。

記念写真を主に撮影するカメラマンは、写真スタジオに勤務したり、運動会や入学式などのイベントに自ら出向いて撮影をします。

会社員として働いている人も多いジャンルです。

広告のカメラマンは、クライアントから依頼を受けて雑誌やポスターに載せる写真を撮影します。

一般の人を撮影するよりも1本の給料が多いことがほとんどですが、その分下積み時代が長いことも特徴。

忍耐力がある人に向いているジャンルです。

スタイリストやヘアメイクとの共同作業が多いので、コミュニケーション能力が高い人が好まれます。

報道カメラマンは新聞や雑誌・ネットニュースに載せる記事のために、記者会見や政治家など有名人の撮影をすることが主。

フリーで動いている人が多いですが、新聞社や出版社に所属している人も多数います。

速報などの場合は、写真も撮影出来て記事も書ける人はとても重宝されます。

カメラマンではなく「写真家」と呼ばれる人達は、風景の写真や自分の作品を撮影し、写真展を開いてそこで販売している人が多い業種。

何かに使われる写真だけでなく、作品としてどこかに飾られるものを販売していることもあります。

最近は写真展だけでなくネットで販売することも。

有名になればなる程、1つの作品の値段は上がります。

おすすめ理由

カメラマンでカメラの専門学校出身の人は多くありません。

師匠に師事したり、企業に所属してからカメラを始める人も多いです。

資格や免許が特に必要ない職業であることも特徴。

デザイン学校出身の人も多数います。

広告写真や芸能をメインで撮影したい場合は下積み時代が長いですが、一般の人の撮影は早くデビュー出来ることが多いです。

自分で仕事を取れるようになれば、フリーのカメラマンとしても活躍出来ます。

会社に縛られたくない人や自由に仕事をしたい人におすすめ。

フリーの場合は毎日同じ場所にいることがないので、毎日の仕事に変化を求める人にもぴったりです。

好奇心旺盛な人に向いています。

デザイナー

「モノ」だけでなく、空間デザインやwebデザインをする人もいます。

どんなものにも最初はデザインがあり、そこから形になっていきます。

その最初の一歩を始める人がデザイナーです。

仕事内容

製品やポスター、雑誌のレイアウト、店の内装などさまざまな「モノ」のデザインを考える人のことをいいます。

クライアントが求めるデザインをすることが最も重要な仕事で、どのような人をターゲットにするかという調査も必要です。

世界の流行の動きや、さまざまな世代の人が何を求めているかを理解することが非常に重要で、常にいろいろなものを見てアンテナを張る必要があります。

ただデザインすればいいわけではなく、そこにかかるコストをクライアントの求める範囲で抑えることも仕事のひとつ。

ポスターなど誰かに訴求するものであれば、分かりやすく目立つデザインが必要です。

例えば椅子のデザインをするのであれば、ただおしゃれな椅子にすればいいわけではありません。

どの世代を対象にする椅子なのかをよく考え、使いやすさや機能性を考えることも大切です。

おすすめ理由

デザインを仕事にするための特別な資格や経歴は必要ありません。

専門学校で学ぶなどすれば、専門知識が就職に有利になることはあります。

モノがあり続ける限り、デザインの仕事はなくなりません。

現に紙媒体のものは減少していく傾向がありますが、その分web媒体が増えています。

デザインのセンスと技術があれば、世間の流行に則って働く場所を変えることが出来ます。

イラストレーター

依頼を受けた媒体に、それに合ったイラストを描くイラストレーター。

絵の技術も重要ですが、クライアントの意向にいかに寄り添えるかも重要視されます。

仕事内容

本や雑誌の挿絵やゲームのイラストなど、活躍の場所はさまざま。

最近ではインスタグラムなどのSNSでも活動する場所があります。

その媒体のイメージやクライアントの意向に沿ってイラストを描くことが大切で、自分の好きな絵を描けばいいわけではないので、割り切らなければいけない部分もあるでしょう。

近年ではパソコンで作業をする人が多いので、イラストソフトの習得なども必要です。

他の芸術に関わる仕事と同様、企業に属する場合とフリーで活動する場合に分かれます。

フリーで活躍する場合は、かなり名前が売れていないとそれだけで生計を立てることは困難で、継続的に仕事があるのは、企業に属している場合がほとんどです。

おすすめ理由

絵を描くことが好きな人にはもってこいの仕事。

本や雑誌は多くの人に見られる機会が多いものです。

人気の媒体になればなるほど、自分の描いたイラストが見られる割合も高くなります。

舞台や映画の美術スタッフ

実際にはない世界をあるかのように表現する美術スタッフ。

大きな達成感の裏側には苦労も山程ある仕事です。

仕事内容

舞台や映画、ドラマなどのセットや舞台装置を作り出す仕事で、デッサンから製作までを行います。

大きな会社や大きな仕事になると、大道具・小道具など美術の中でも役割が分かれることも。

図面や絵コンテ・台本を見て、登場人物の性格や物語を読み解き、どのようなセットにするかを考えていきます。

イメージ通りのものがなければ、自分で作ることもあるので、デッサンや製図、造形の技術が必要です。

それらは専門学校や美大で学ぶことが出来ます。

専門的な知識だけでなくファッションやインテリアに関する知識や、美術全般の知識があると重宝します。

働く場は美術制作会社、映画関連会社、テレビ局など。

美術セットが完成しなければ撮影がスタートしないため、締切厳守は必須です。

最初は低賃金でスタートすることがほとんどで、映画やドラマがクランクインすると、深夜残業や泊まりの仕事も多くなるので、給与面と深夜残業などは覚悟が必要です。

現場によってはアルバイト募集などもあります。

おすすめ理由

体力面でも精神面でもハードな仕事といえますが、多くの人に自分の手がけたものを見てほしいという願望や、クリエイティブな仕事をしたいという願望がある人にはぴったりの仕事です。

映画やドラマの作品であれば、エンドロールに自分の名前が載ることも夢ではありません。

自分ではない「誰か」の生活を再現出来たり、異世界を自分の手で作れる仕事で、作品が出来上がると大きな達成感を感じる仕事です。

最も必要なのは創造力と立ち回りで、昔から空想することが好きな人や、自分の考えていることを形にしたいと思っている人におすすめです。

一人で進める仕事ではないので、コミュニケーション能力や察する力も非常に重視されます。

また、楽なことばかりではありません。

拘束時間が長く、縦社会の世界なので、最初は苦労することが多いという声もあります。

慣れないと体を壊す人も多いので、体力面に自信のあるタフな人に向いています。

学芸員

専門的な知識が重視される学芸員。

資格を持っているからといって必ずなれる職業ではなく、狭き門です。

仕事内容

博物館や美術館、水族館などが勤務先です。

物品の管理や展覧会の企画、広報活動などを行います。

一般的な馴染みはあまりなく、博物館で説明や案内をするスタッフと考える人も多いですが、活動は多岐に渡り、資料の収集から整理、公開、研究など非常に多くの作業を担当します。

海外では細かく仕事が分かれていることが多いですが、日本は学芸員の人数自体が少ないため、一人が多くの仕事を担当しています。

学芸員になるためには資格が必要となりますが、大学での単位取得で資格は取れます。

しかし就職となると正規採用がほとんどなく、資格を持っていても狭き門といえます。

専門性と深い知識を要求される仕事です。

おすすめ理由

自分の専門を突き詰めていける仕事といえます。

研究をしているうちに、憧れの人に会うことも夢ではありません。

非常に専門的な知識が求められるため、資格取得後に大学院まで進学する人も少なくありません。

自分の企画した展示を楽しんでもらえたり、自分の好きな専門分野で生きていきたい人にはぴったりです。

芸術に関わる仕事について、知っておきたいこと

芸術の仕事は技術職の場合がほとんどです。

生活していくために必要な給与や、拘束時間などを解説します。

給与面

残念ながら、芸術関連の仕事は一貫して、スタートしたときは給与が低いといえるでしょう。

カメラマンもデザイナーも美術スタッフも、最初はアシスタントから始まることがほとんどです。

芸術の仕事で共通していることは「見て学ぶ」ということ。

1から100まで教えてもらえることは少なく、先輩の背中を見て覚えることが求められます。

また、業務時間外にも自主練習や準備の時間があるので、実際に稼働している時間は長時間となりますが、その割に給料は少ないことがほとんどです。

そのような下積み時代を経験して、人脈を作り、フリーランスになる道が多いでしょう。

フリーになれば給料は自分で決められます。

クライアントと相談の上で決定するので、自分の価値が上がれば上がるほど金額は上がるでしょう。

フリーになると自分の代わりはいませんので、体の管理やスケジュール管理などに気を配ることも大切な仕事となります。

拘束時間

一般的に、マスコミ関連の仕事や締切のある仕事は拘束時間が長いといえます。

カメラマン、デザイナー、美術スタッフなどはクライアントがいて成り立つ仕事です。

相手のイメージを具現化することが大切な仕事になるため、クライアントからのOKが出なければ仕事は終わりません。

動画のカメラマンや美術スタッフなど、映画やドラマに関わる仕事は拘束時間が長く、睡眠時間も十分に取れないことが多いでしょう。

体力があり、家族からの理解がなければ難しい仕事です。

まとめ

「好きなことを仕事にしている」「かっこいい」というイメージを持たれることも多い芸術関連の仕事。

しかしその裏側には、大変なことや耐えなければいけないことが多くあります。

その代わりに、完成したときや人に届いたときの達成感はひとしお。

簡単な仕事でないからこそ、得るものも多い仕事ですね。


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