ケアマネージャーは以前は介護職の中では高給取りのイメージがありましたが、今はそこまでではありません。

しかしながら、介護職の中ではやはり年収は安定しています。

そして、上手な転職をすればさらに給料アップが見込める職種です。

ひとつずつ解説していきましょう。

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ケアマネージャーの給料の相場はどのくらい?

正社員で未経験入社した場合

実務経験が5年以上無いと試験すら受けられませんので、ケアマネージャーの資格を取得している以上、全くの業界未経験という事はあり得ません。

ですから、ここでいう未経験は「ケアマネとして」という意味になります。

大体の給料の相場は18万円~21万円程度プラス賞与で、年収としては300万円~350万円程度の募集が多いかなと思います。

ケアマネージャーの仕事は一件いくらで、担当できる件数も決まっているので、一人当たりの収益というのは上限があります。

ですので、余りにも給料が安い場合もそうですが、高すぎる場合も敬遠した方がいいかもしれません。

正社員経験者で転職した場合

ある程度他で経験を積んだケアマネージャーの場合は、20万円~25万円程度に賞与で、年収330万円~400万円くらいが相場です。

ただし、この経験年数が5年以上ある場合ですと、後に述べる理由からもっと給料アップが見込めるかもしれません。

正社員で施設ケアマネージャーとして転職した場合

上記二つの給料は、在宅の利用者のケアプランを作成する、居宅介護支援事業所勤務の場合です。

ケアマネージャーの勤務先としては、施設もあります。

特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護付き有料老人ホームやグループホームには、人数に応じてのケアマネージャーの配置基準がありますので、そういった場所でケアマネージャーとして勤務する選択肢もあります。

施設ケアマネの給料に関しては、他に何か仕事を兼務するかどうかで決まる事が多いです。

純粋な施設ケアマネのみの勤務の場合ですと17万円~20万円プラス賞与で、大体300万円~330万円位の給与のところが多いのですが、これに加えて当直や夜勤をしたり、施設長等他の役職を兼務していると、月給が30万円近くなる施設もあります。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?  

賞与

ケアマネージャーの求人を見ていて、あ、月給が高い!と思う事業所は賞与無しのところが多くあります。

特に民間が経営しているケアマネ事業所は、賞与無しをよく見かけます。

賞与が無くても月給が高い方がいい方もおられると思いますので、そういった場合は問題無いのですが、賞与を見込んで仕事を探す場合は、何か月分出るかもよく調べておきましょう。

社会福祉人や医療法人では、年3回賞与が出るところもあります。

そして、どれくらい出るかはかなり差がありますので、働き出してから後悔しないように先にしっかりと確認しておく事をお勧めします。

昇給

こちらも賞与同様、いくら昇給するのかの他に、そもそも昇給制度があるのか確認しておいた方がいいでしょう。

介護業界は、昇給しないところは本当に何年経ってもしないです。

どちらかといえば、手広く介護事業を手がけている法人の方が、きちんと昇給するイメージがあります。

各種手当

資格手当に関しては、ケアマネ手当はもちろん、元職の資格分も出れば尚良しです。

ちなみにケアマネ手当がない事業所も存在しますので、注意しておきましょう。

私がケアマネとして働いた3社は資格手当がありませんでした。

また、その他残業手当や休日手当、通勤手当等もしっかり出るところが望ましいです。

歩合

要介護度や要支援かによってケアマネの売り上げは明確に決まります。

それに応じて一件いくらという歩合が付く事業所もこのところ増えてきています。

元々の給料が多少安くても、歩合があれば給料に結びつきますし、モチベーションも上がります。

給与が高い人は何が違うの?

では、ケアマネージャーの給料が高い人の特徴をまとめてみましょう。

経験年数

ケアマネージャーとして経験年数を積めば積んだだけ、担当したケースの数が増えていきます。

その分知識も増えますし、同じような事例が発生した時にスムーズに対応できる訳ですので、働いてきた年月は決して無駄にならず、経験年数が給料に反映される事も多いです。

さらに、経験年数が5年あれば、主任ケアマネの資格を取得する事ができます。

この資格は今後需要が増えますので、転職の段階で取得はしていなくても、受講できる5年の経験があれば、高い給料での採用が見込まれます。

役職

ケアマネージャーの事業所で付く役職としては管理者が多く、会社内の位置付けとして主任等役職が付く事もあります。

介護事業所での管理者の役割は重要で、届出にも経歴を書いて提出する程ですので、その役職手当が見込めますし、給料に上乗せされている場合ももちろんあります。

施設ケアマネの場合、兼務として施設長や相談員をこなす事も少なくないので、そういった場合はその分給料が上がる事が多いです。

スキル

ケアマネはとにかく研修が多く、日々勉強する機会を持たなくてはならない職種です。

介護保険の改正も定期的にありますし、その他の医療、介護的な事も知っておかなくてはいけません。

そして、ケアマネとして働いていると、そういった研修の案内がたくさん来ます。

市町村が開催するものから民間企業、病院、地域包括支援センター、各事業所がテーマを決めて研修をしているのです。

日々の仕事をしながらそういった研修に出るのはなかなか大変で、面倒くさいなと思う事も多いのですが、できるだけ参加するようにしましょう。

研修に参加した分知識やスキルは向上します。

参加した研修の資料やその感想等をきちんとまとめておけば、転職の際に「こういった研修を受け、こういったスキルを身に付けています」とアピールする事ができます。

地域

処遇改善加算のないケアマネージャーですが、地域加算は事業所に付きますので、もし迷っている仕事先が複数ある場合は地域加算の高い方を選ばれた方が給料も高くなりますし、そちらを選ばれた方がいいでしょう。

資格

ケアマネージャーになるまでの元職の資格が注目される事もありますが、やはりこれからは主任ケアマネを取得しているか否かが給料を大きく左右させます。

今後居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネが必須になりますし、この資格を持っているケアマネを多く雇えば、特定事業所加算が取得できます。

研修はかなりハードですが、試験がある資格ではないので、ある程度経験年数を重ねた方は主任ケアマネを取得される事をお勧めします。

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ケアマネージャーの給料の決まり方

保持資格

上記に書きましたように、主任ケアマネの有る無しはかなり給料に違いが出ます。

しかしながら、医療系列の事業所で働く場合であれば、元職が看護師であればその資格手当が付く事もありますし、逆に介護施設等であれば介護福祉士の資格に対しても資格手当が付いたりします。

資格手当があるかないか、そしてその額については事業所によりかなり差がありますので、きちんと調べておきましょう。

経験年数

今まで述べましたように、主任ケアマネの取得ができるかどうかや、そもそも経験してきたケースの数によって給料が決まりますので、経験年数はとても大切です。

ケアマネージャーの仕事はこなせばこなすほど知識が付きますので、その経験を評価してくれる事業所は多くあります。

逆に言うと、経験年数を評価してくれない事業所は余りケアマネージャーの仕事をわかっていないかなと思います。

担当ケース数

ケアマネの売り上げはきっちり介護報酬で決まっていますので、担当のケース数が多ければ多いほど利益が出ます。

持っている件数が多くてもその月に介護サービスを利用しなければ報酬は発生しないのですが、それでもやはりこの件数が増えるほど給料は上がる傾向にあります。

ケアマネージャーで給料を上げるため転職術とは?

できるだけ給料のいい仕事に転職する為にはどうしたらいいのかまとめてみました。

主任ケアマネを取得する

繰り返すようですが、これは確実に給料が上がります。

管理者が主任ケアマネ必須になると決まり、研修は駆け込み受講が増えていますので、もし今すでに主任ケアマネを取得している方は今この時期の転職はかなり有利な条件を提示する事ができます。

主任ケアマネの募集の年収は400万円を超えるところもちらほら出てきていますので、取得できる方は必ずしておきましょう。

特定事業所加算が付いている事業所を選ぶ

ケアマネに関する加算はほとんどないのですが、主任ケアマネの人数や事業所の体制が整っている事業所は特定事業所加算を取得しています。

この加算のあるところは介護報酬が増える訳ですから、その分給料が高い事業所が多いです。

この加算を取っている事業所は、実地指導が多かったり、細かく仕事内容をチェックされたり、いろいろと厳しい面はありますが、勉強になる事も多いです。

仕事が定期的に見込めるところを選ぶ

ケアマネの事業所はある程度上限ギリギリまで担当を持たないと赤字になる事が多く、業績不振で閉鎖したり、毎日のように営業に行くように言われる事業所も少なくありません。

しかしながら、定期的に仕事が保障される事業所であれば話は別です。

忙しくはありますが、売り上げやノルマに悩まされる事がないので、定期的に仕事が来る事業所を選べば給料も安定します。

病院系列や、同一法人に地域包括支援センターがある事業所は仕事が確保される傾向にあります。

経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

件数が30件を越えた時

私は実はフルタイムのパートでケアマネをしているので、正職員ではありません。

仕事を始めて8年経ちますが、一番最初の時給は1500円でした。

これは相場としては高い方だと思います。

ちなみに近隣の施設でケアマネのパートで一番時給が高いのは1800円ですが、一番安いところは1000円です。

大体パートの時給で多いのは1200円~1400円といったところでしょうか?

私の時給が上がったのは働いて3年経ち、平均的な件数が30件を越えた頃です。

ちなみに、要支援者のケアプラン料は要介護者の半分以下ですので、この時は要介護者が30件を越えたのだと記憶しています。

これくらい件数を取ってようやく事業所としては黒字になりますので、時給が20円上がりました。

正職員の場合も、ある程度結果を出さないと昇給も無いですし、賞与の査定は下がるようです。

とにかくこの仕事は件数が全てです。

経験が5年を越えた時

何度も書いていますように、5年働けば主任ケアマネ研修を受講する事ができます。

これはやはり節目の1つですので、この時も時給が10円上がりました。

上がり方としては少ないですが、元々の時給が高めなので満足しています。

ちなみに、この5年の経験を積んでからは、他事業所からの引き抜きの話をいくつかもらいました。

どこの事業所も、主任ケアマネの成り手が欲しいので、条件は正職員で月給25万円等、良い給料での提案でした。

主任ケアマネを取得したとき

うちの会社は実はケアマネ手当が付きません。

この業界ではかなり珍しいと思います。

とはいえ、管理者の社員が主任ケアマネを取得した際は、給料が1万円上がり、1万円の主任ケアマネ手当が付いたそうです。

何度も書いていますが、この先居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネ取得が必須になります。

しかしながらこの資格、研修がハードな上に取得するのに5万円以上かかり、さらにはケアマネ同様5年に一回の更新研修が必須になっており、最近ではその大変さから取得を避ける人が増えていました。

ですので、今現在すでに主任ケアマネを取得している人はかなり転職に有利で、強気な条件交渉ができると思います。

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まとめ

ケアマネージャーの年収は、事業所によってかなり違いがあります。

現場の介護職よりもずっとずっと給料が低い事業所もみかけますが、そういったところはケアマネの仕事を過小評価している部分もあり、実際働くと働きにくい環境であることが多いようです。

儲けの出にくい仕事ですが、実務経験を積んで難しい試験に合格し、さらに長い研修を受けてようやく取得できる資格ですので、安売りせずにしっかりと納得のいく給料が出る職場を探して頂ければなと思います。


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