皆さんは農業と言われるとどのような印象を持たれますか?

この記事を読んでいる人は、きっと農業に興味がある人だと思います。

どんな仕事にもブラックだなーと感じる瞬間はあると思いますが、農業の場合はどのような時にそう感じるのでしょうか。

そんな瞬間を今回は紹介します。

さらにブラックと感じても、それに勝る面白さが農業の世界にはあります。

そんな点も今回は紹介したいと思います。

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まずは「農業」の仕事例をチェック

農業はどんな仕事?

普段何気なく口にしている食材を、生産する仕事が農業です。

日本の場合は、食に関して輸入に頼る部分が多いですが、スーパーに並ぶ野菜や果物などの生産地を見てみると、必ず国内で生産された物があるはずです。

そんな国産の作物の生産を担うのが、我々農家の仕事になります。

生産すると一言で言いますが、そこには、土づくり、栽培管理、収穫、選別・梱包、出荷などの過程を経て初めてスーパーに並ぶのです。

ここでは、そんな農業に関して、もうちょっと詳しく紹介していきます。

農業の仕事の役割

前述したとおり、農業の役割は、日本の台所を支える仕事です。

最近では、食品偽装などの問題を受けて、食の安全を求める消費者が増えてきました。

全国的に農協や農政課などの指導のもとに、農薬散布履歴や、生産物の管理日誌が無いと出荷できない地域もあります。

私たち農家としても農薬散布は、きれいな生産物を生産する際に重要な作業ですが、体への負担は大きい現状があります。

農薬を体に浴びるため、農家のガン発症率が高いというデータもあるんです。

米国では農薬の被爆により健康被害が出たと訴訟にまで発展した事例もあります。

私達農家は自らの健康も考えつつ、消費者のニーズに答えるべく、安全な野菜や果物の生産を行っています。

農業の仕事内容

農業の仕事内容を大きく分類すると、野菜生産、果物生産、花弁類生産、酪農、農協などの農業に関わる仕事の5つに分類できます。

主な仕事内容としては、まず土つくりがあります。

年に一度作物を作付けする前の大切な作業になります。

土つくりは、作物を栽培するうえで最も重要と言われるほど大事な仕事です。

良い土の準備ができると、その年は安心して、次の段階の栽培管理にとりかかることが出来ます。

土つくりが終わると次は播種(種まき)をします。

播種後は作物によって異なってきますが、栽培管理作業をします。

管理作業では、植物の成長が毎日観察できるので面白いですよ。

一日でも変化があり、管理作業で与えた肥料などがきっちりと効いたときは感動します。

そして次は収穫作業です。

収穫と同時に出荷・梱包の作業も行います。

ほとんどの野菜は、鮮度が命なので収穫した日に出荷します。

簡単に作業内容を説明してきましたが、このように一連の仕事が続いていくと考えてもらって結構です。

農業がブラックだと感じる瞬間

収穫の作業は、年間を通して一番忙しくなります。

時には時間を気にしていては、仕事ができない場合もあります。

残業が続く場合があるのもこの時期の特徴です。

ずっと残業が続くと体も疲れてきて仕事が嫌になるときもあります。

そんな時に、ふとこの仕事はブラックなんじゃないかなどと、気持ちが弱くなる時もあります。

どんな仕事でも多忙な時は、どこかにストレスをぶつけたくなるものです。

そんな「農業ってブラックなんじゃないのか?」と感じる瞬間をここでは紹介します。

朝が早い

朝は非常に早いです。

収穫時期などは、早く収穫して出荷準備をしなくてはいけないので、朝5~6時から作業する場合もあります。

また収穫時期ではないですが、真夏の朝の出勤時間を早めている農家もあります。

最近の夏は10時を過ぎるとすでに30度を超えてしまいます。

暑くて仕事がはかどらなかったり、健康上の点も考慮して朝早くから作業するのです。

その代わりに昼は3~4時間の休憩をとって、夕方の涼しい時間にまた仕事を再開します。

このように農業の朝は早い場合が多いです。

勤務時間が長い

勤務時間は基本的に8時間です。

ただし、例外として収穫期間は勤務時間が長くなる場合があります。

収穫期間は年間を通して一番忙しい時期になります。

この時期にできるだけ収益を上げておかないと、冬場の作物が育たない時期を乗り越えることが出来なくなっていしまいます。

そのため多少も無理をしてでも、収穫・出荷を優先します。

と言ってもそれは経営側の意見です。

従業員として働いている場合は、用事があったり自分のペースで働きたいなど、プライベートがあると思います。

そんな場合は、上司にはっきりと事情を伝えて休みましょう!

休憩がとれない

収穫時期は休憩が取れないほど忙しいこともあります。

収穫したと同時に出荷作業に手が取られて、気が付くと夜になっていたということも時々ありました。

しかしそれはあくまで年間数日だけです。

私の農園ではきっちりと休憩時間はとっています。

体を使う仕事が多いので、休憩時間はしっかりと休みましょう。

だらだらと仕事を長時間続けるよりも、よっぽど効率よく仕事ができます。

休みが少ない

はっきり言って休みは少ないです。

生き物相手なので1日管理を怠ると、最悪の場合枯れてしまう場合もあります。

シフトを組んで誰かは出勤する体制が作れると、みんなの負担も減りますが、休日は減ります。

休みが少ないのは、生き物を相手にする農業界全体の問題です。

忙しい、仕事が暇

収穫時期などははっきり言って忙しいです。

猫の手も借りたいとは、まさにこの時期のことを言っていると言っても過言ではありません。

一方で非常に多忙な収穫時期が終わると、冬などは逆に仕事が出来ずに暇な時期もあります。

暇な時期は暇な時期で、収入が減るので困るんです。

給与が低め

給与は他業種と比べると低めに設定されます。

自然相手なのでいつどこでどんな自然災害が降りかかるかわかりません。

そんなリスクを考慮すると、どうしても給与水準は低くなります。

体を使った仕事をあまりしたことの無い人が転職してきた場合、きつい割には給与が低いと感じるかもしれません。

そこには前述した理由があるんです。

しかし、そんなリスクが少なくなく、年間を通して順調に生産できた年は、業績ボーナスとして還元してくれる場合もあるので確認してみましょう。

体育会系

皆さんの農業に対するイメージが体育会系となるのも頷けます。

夏の暑い日に、真っ黒に日焼けして、肉体労働をしているとどうしてもそんなイメージが付きますね。

確かに仕事は体育会系かもしれません。

夏の暑い日でも、仕事は普段どおり行いますし、雨が降ろうと雪が降ろうと仕事はあります。

どんな環境でも普段通りのパフォーマンスを求められる点では、ある意味アスリートと変わりないかもしれませんね。

体力仕事

農業の仕事をする際、体力は必要です。

前述のとおりどのような自然環境でも、普段通りの仕事をしなくてはいけません。

雨の中での作業や、雪の中での作業は時々嫌になることもあります。

また合羽を着て普段通りの仕事をするのは、実はすごく大変なんですよ。

合羽を着て肉体労働をすると、合羽の中で蒸れて体力は思った以上に使われるんです。

また雨天の作業は足場もぬかるんだ場所での作業になるので、普段使わない筋肉を使って体を支えます。

このようにぬかるんだ畑は想像以上に体力が消耗するんです。

農業は晴天下のみの仕事ではないので、覚悟して仕事に臨みましょう。

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当然ホワイトな職場もある!

ここまでは農業の「ブラックかも」と思う瞬間を紹介してきましたが、もちろん悪い点ばかりではありません。

ちょっと昔には3kと言われた農業の仕事が、今では大きく改善してきています。

まず残業は当たり前。

むしろ美徳として称えられるくらいの時代がありました。

今では農業も、きっちりと勤務時間を設定して仕事に取り組んでいます。

また当然残業代もしっかりと支払われます。

さらに泥だらけになって、汗だくで仕事をする時代も終わりが近いです。

最近では農業機械が進化して、ほとんど力仕事はないほどになってきています。

さらに泥だらけになる機会も減ってきています。

機械を使って仕事をするので機械が泥だらけになり、人間はほとんど汚れることはありません。

機械を洗ってその日の仕事が終わります。

このように農業の仕事の環境は日々、改善されているんです。

さらに最近では、屋内で無菌室での生産物栽培も注目されています。

太陽光の波長に類似したライトを使って、植物を栽培生産することに成功しています。

大企業が農業に参入して、より新しい形の農業ができてきています。

コンピューター制御で水や肥料、日射量なども調節でき、葉物野菜に関してはおいしさ、栄養価に関しても屋外の物と遜色がないレベルまで到達しています。

いずれ農業もホワイトカラーの仕事と言われる時代が来るかもしれませんね。

農業の仕事の楽しいと思う理由

なんといっても植物の成長を肌で感じることが出来る点が私は楽しいです。

私はいちごの栽培をしていますが、芽が成長して花ができる瞬間が一番好きです。

実際に栽培してみるとわかると分かると思いますが、毎日見ているとちょっとした変化も分かるようになりますよ。

商品を育てて売る楽しみがある

作物を栽培している時は自分の子供のように感じます。

毎日成長していく様子はすがすがしさも感じます。

そんな作物が生産物として出荷する時は、我が子の旅立ちのように感じます。

思い入れのこもった生産物が、スーパーに並んだ様子を生産者になった当初は良く見に行ったものです。

「ちゃんと売れているかな」、「クレームが出ていないかな」など、不安とドキドキが共存する感覚を味わったものです。

そんな感覚は生産者しか体験することが出来ないので、農家の醍醐味と言えます。

自然の中で働ける

農家が所在する場所は基本的に田舎になります。

大きな敷地が必要になるので、田舎などでの自然が多い場所で仕事をすることになります。

春は桜が咲き、夏には木陰で涼み、秋には金木犀の香りがほのかに香っています。

そんな環境はのどかで、仕事でイライラしても自然に癒されることもありますよ。

満員電車での通勤が無い

毎日の満員電車の通勤は大変ですよね。

田舎では自然のなかを、朝の散歩がてらに通勤することが出来ますよ。

田舎の朝の空気は澄んでいて気持ちいいんですよ。

体を鍛えられる

農業の仕事をすると自然に体が鍛えられます。

仕事の中で毎日畑を歩き回らないといけなく、長距離歩くことになるので足腰は鍛えられます。

また太陽光を浴びることで医学的見地からも、体は健康になるんですよ。

しかし紫外線には気を付けなくてはいけませんがね。

学歴社会ではない

学歴は農業の世界では全く要求されません。

しっかりと栽培出来て、良い生産物が出荷できるとそれで仕事が成り立つんです。

学歴ではなく植物や生き物に情熱を注ぐことが出来ると、学歴なんて全く関係ない業種です。

勉強になる

農業とはどんな仕事か簡単に説明しましたが、実際は非常に奥が深い仕事です。

生き物が相手なので、予定通りにすべてが上手くいくことはほぼありません。

そんな時に原因を考えたり、書籍やネットなどで調べることも大切です。

また近所の先輩農家さんに理由を聞くこともできますね。

同じ人間がいないのと同様に、同じ植物でも個性があります。

同じ肥料を与えても茎がどんどん伸びる個体もあれば、たくさん実をつける個体もあります。

一概に知識だけで解決できない、特殊な世界が農業の世界です。

毎日の仕事を通じて、知識と農業特有のセンスみたいなものが身についてきます。

農業の仕事はどんな人に向いている?

さてここまでは農業のブラックなところと、それでも農業が好きな点を紹介してきました。

では実際にどのような人が農業に向いているのでしょうか?

ここではどのような人が農業に向いているか考えてみます。

地道な作業が好きな人

他業種の製品のように、機械が製品を作る訳ではありません。

生産物ができるまで時間がかかるのも農業の特徴です。

さらに毎日の作業は、水やりや草むしりなどの地味な作業が多いです。

そんな作業でも地道に、目的意識をもってこなすことが出来る人は向いています。

健康な人

体を使った仕事なので、健康な人が向いています。

しかし健康でなかった人が、農業をすることで健康になった事例もあります。

精神の病気になった私の友人は、リハビリとして農業を始めて、見事に回復することが出来ました。

自然の中でのんびり仕事ができたことが、彼には合っていたのだと思います。

体育会系に免疫のある人

前述したとおり、どんな自然環境でも普段通りに仕事をしなくてはいけません。

例えば雨や雪の中や、真夏の炎天下の仕事では、弱音や愚痴などを言っていると他の人の士気が下がってしまいます。

そんな時でも「よし、行くぞ!」とみんなで鼓舞しあいながら仕事を進めることが大事ですね。

体育会系のノリはそんなときに必要です。

素直な人

農業は説明した通り特殊な業種です。

自分で勉強したり、調べるだけだと解決できない場合もたくさんあるだけに、素直に人の話を聞くことが出来ると農業者として早く成長出来ます。

私も農業を何年もやってきましたが、わからないことがたくさんあります。

何年やっても分からないことを学ばないといけない仕事なので、素直に結果を受け入れ、次に進むことが出来る人は向いています。

まとめ

さて今回は農業がブラックと思う瞬間と、それでも農業が好きな理由を書いてきました。

ブラックと思う瞬間は沢山ありましたが、好きな点もいっぱいありました。

しかしこれから仕事を探したり、転職を考えている人は両者をしっかりと理解したうえで、納得して農業を選択してほしいです。

この記事が、良い転職や、良い就職につながると幸いです。

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