ケアマネージャー

ケアマネージャーの仕事といえば大変なイメージをお持ちの方も多いかと思います。

そしてそれはあながち間違いでもありません。

では何が大変なのか?うれしいことはないのか?気になりますよね。

実際のところをお伝えいたします。

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そもそも、ケアマネージャーってどんなお仕事なの?

介護保険を利用するには、必ず「ケアプラン」が必要です。

これを作成することができるのがケアマネージャーです。

しかしながら仕事内容は多岐に渡り、利用者のみならずその家族の支援も行いますので、仕事は決して簡単ではないですが、自分に決定権が大きくありますので、非常にやりがいのあるお仕事です。

お年寄り、家族の介護相談

介護相談

65歳になると役所から介護保険証が送られてきますが、ではこれをどうしたらいいのか、これがあれば何ができるのか、理解されている一般の方はほとんどいません。

介護保険といえば、漠然とデイサービスやヘルパーのイメージはお持ちですが、そのほかにもたくさんのサービスがあります。

事業所には、飛び込みで介護相談にこられる方も少なくないのですが、お年寄りご本人が来られたり、家族が来られたりと様々です。

そういった方は、介護保険の使い方はおろか、何をどう相談したらいいかわからない方がほとんどで、何から話せばいいのかわからないけど今の生活に困っているとか将来に不安があるとか、漠然とした状態でいらっしゃいます。

それをアセスメントの技術を使い、ひとつづつ紐解いていきます。

例えば病名、既往歴、家族構成や経済状況、どういう家に住んでいるのか、どういった状態で寝ているのか、お風呂やトイレはどうしているのかなど、細かく聞き取る上で問題点が浮き彫りになってきますので、そこでこういったサービスがありますよ、こういう風に使えますよ、と説明していきます。

必要でかつ希望があれば介護保険の認定調査の代行申請をしたり、ケアマネとして契約を結びます。

ケアプランの作成

以上のように本人や家族の状況を細かくアセスメントし、サービスが必要となれば契約を結んでケアプランを作成します。

なぜこのサービスを必要としているのか、本人、家族の意向はどうか、利用するサービスで今後どうなっていきたいか、デイやヘルパー等を利用するのであればその細かい内容等を逐一記載し、本人、事業所に交付します。

ケアプランに記載していないことは介護保険が利用できませんので、サービスが変わるたび、介護保険が更新するたびに作り直さないといけません。

これだけみれば本人の様子やサービスの注意点がわかるというように作成していきます。

お年よりも目を通すものですので、専門用語は使わず、わかりやすい文章で作りましょう。

要介護認定の書類作成

要介護認定の代行申請もケアマネの大切なお仕事です。

基本的に自分の担当する利用者の代行申請は行うのですが、飛込みでの申請依頼も引き受けます。

各保険者ごとに申請用紙も異なりますし、申請方法も若干違いがあったりしますが、基本的には介護保険証を預かり、用紙に記入、必要な箇所には本人の自署をもらい、役所に代行で申請に行きます。

要介護認定の際には必ず主治医の意見書が必要なのですが、こちらに関しては役所から主治医に書面を送付、主治医が役所に送り返す場合と、自分で主治医に意見書をもらいに行く場合があり、保険者、医療機関によって違いがあります。

また、直近で受診していれば問題はないのですが、そうでなければ書けないので受診してくださいという医療機関と、半年に一回程度しかかかっていないけれども問題なく書いてくれる所と、こちらも様々です。

そのあたりの確認は必ず行いましょう。

モニタリング

ケアプランを作成し、サービスを利用している利用者に対し、必ず月に一回モニタリングを行います。

要介護者の場合は自宅で本人に会わなければなりませんが、要支援者は三ヶ月に一回の訪問でよく、そのほかの月は電話でのモニタリングで済ますことができます。

今のサービスで問題ないか、不満がないか聞き取りを行い、必要であればサービスの変更します。

お年寄りや家族によっては、サービスに不満はあるけど言い出せない方もいらっしゃいますので、そのあたりを上手に聞き出す必要があります。

そのためには利用者や家族との良好な関係作りが必要となります。

モニタリングは非常に重要なお仕事で、きちんと行っていないと処分の対象となりますので、内容を書面に残しておく必要があります。

介護保険の手続き

介護保険

更新申請以外の介護保険の手続きで多いのは、ショートステイ等入所のサービスを利用するときに必要な負担限度額認定証の交付手続きや、状態が変わったので調査し直してほしいという区分変更申請などがあります。

負担限度額認定証の申請に当たっては、本人、配偶者の預金残高のコピーを添付し、書類に記入する作業がありますので、できれば本人か家族で行ってほしいところですが、そうも行かないのでケアマネにお願いしますという例もたくさんあります。

こちらは自動更新される保険者もありますが、年に一回手続きが必要なところもあります。

サービス調整・事業所検討

ケアマネが一番求められる仕事内容がこれではないでしょうか。

さあデイを利用しましょうとなったときに、デイケアがいいのか小規模な地域密着型がいいのか、リハビリに特化したところか認知症に強いところか、利用者には判断できませんので、こういうところがいいんじゃないですか、こういうところがありますよと提案する必要があります。

そのためには普段から営業に来られるところのパンフレットを集めたり特色を聞いておいたり、直接訪問して雰囲気をみたり、いくつもの施設を把握しておかなければなりません。

また、サービスがたくさん必要な人に関しては、限度額をオーバーしないように計算することもあります。

普段から各事業所とよい関係を築き、たくさんの情報を集めていきましょう。

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ケアマネージャーのお仕事に向いている人ってどんな人?

では、ケアマネのお仕事はどういう人に向いているのでしょうか?実は一回ケアマネをしたあと、元職の方がよかったと戻る人が少なくないこのお仕事。

それでも長く働いている人はたくさんいます。

そういった人の共通点はなんなのでしょうか。

人の話を聞くのが得意な人

一にも二にもこれにつきます。

ケアマネはアセスメント、モニタリング、とにかく情報を引き出すことが大切なお仕事です。

利用者や家族が話し好きで、座っているだけで情報が入ってくる場合はいいのですが、認知症がすすんでしまった人、家族関係が悪い、話はするが関係ないことばかりいう人も少なくありませんので、会話する上で上手く水を向け、必要な話を聞き取らなくてはいけません。

また、聞き上手なケアマネには利用者も心を許しやすいですし、他の人には言えないディープな悩みも聞かなくてはいけませんので、上手く相槌を打ちながら話をするスキルが求められます。

臨機応変な対応ができる人

利用者は少なからず介護が必要な人ばかりですから、急変や入退院で状況が変わることも多々あります。

その都度あたらしくどんなサービスを導入するか検討しなくてはなりません。

その他にも、台風等でヘルパーやデイが来られない、同居の家族が急に入院し緊急でショートやヘルパーの手配をしなくてはならないなど、突然対応が求められることも多々あります。

慌てず冷静に、どうして行くのが一番いいかを判断できる人が求められます。

外回りも事務仕事も苦にならない人

ケアマネの仕事は主に訪問と書類作成です。

一日中外に出ている日もあれば、パソコンに首ったけになっている日も。

どちらかだけでは仕事がはかどらないですし、外に出るのも事務作業も苦にならない人でないとこのお仕事は厳しいです。

だめなことはだめといえる人

介護保険は利用するにあたり、厳しく判断基準が決まっています。

同居家族がいる場合は原則生活援助は利用できないですし、レンタルや住宅改修に関しても、本当に必要な理由がないと利用することができません。

近所の人はしてもらえた、昔は大丈夫だった(自分の親御さんのときは良かったという人が実は非常に多いのですが、法律がめまぐるしく変わる制度ですので今とは違う判断基準になっているサービスがたくさんあります)、こうしてくれないと困るのに、何でだめなのと責められることの多い介護保険。

だめな理由をきちんと説明し、納得してもらわないといけないのですが、これが大変な作業です。

しかしながらここを許してしまうと、事業所のみならず自分の首も絞めることになりますので、だめなものはだめときちんと断らなくてはなりません。

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ケアマネージャーのお仕事に向いていない人ってどんな人?

では逆に、ケアマネに向いていない人はどういう人なのでしょうか?次のような人は、ケアマネとして働くと自分も利用者もしんどい思いをしてしまうかもしれません。

何でも引き受けてしまう人

ケアマネは基本的なお仕事内容のほかにも、とにかく雑用を多く頼まれる仕事です。

サービス事業所ができないことを利用者が頼んでくることはもちろん、家族や、時にはサービス事業所や病院も依頼してくることがあります。

できる範囲で引き受ける分にはかまわないのですが、なんでもしてくれる人に認定されてしまうとどこまでも利用されますので、本来の仕事以上に業務が膨れ上がり、やるべき仕事が回らなくなります。

特にお金を預かってほしいとかおろしてきてほしいとかの依頼が多いのですが、これはとんでもないトラブルにも発展しますし、絶対にやめましょう。

思い込みの激しい人

柔軟な発想でいろいろなサービスを提案し、その中から本人に選んでもらうというのが正しい形ですが、「これしかありません」「これを利用してください」と思い込みの激しいケアマネがたくさんいます。

自分に自信がないとできない仕事ではありますが、その裏返しで押し付けがましいケアマネも存在し、なぜこんなサービス内容になっているのか唖然とすることもたくさんあります。

知識不足の裏返しですので、そういった人はケアマネには向きません。

すぐに感情的になる人

利用者や家族から理不尽な訴えや無理な要求をいわれることはたくさんあるのですが、それに対して感情をむき出しにし、お説教するような人はとてもケアマネは務まりません。

感情的になるケアマネには利用者もおびえてしまい、実際の気持ちや状況を素直に話せなくなってしまいます。

あくまで利用者はお客さまなのですから、その意識を忘れてはいけません。

仕事が雑な人

聞いたことをすぐに忘れたり適当に書類を作ったりすると、利用者だけではなくサービス事業所にも多大な迷惑をかけます。

そもそも、ケアマネがきちんとした仕事をしないとサービス事業所が困ります。

給付管理等は特にそうです。

依頼や相談を受けたことはすぐに解決する、きちんとメモを取り一つ一つこなす、それを書面に残すという作業は確かに大変ですが、雑に仕事をしていると結局自分も困ることになりますので、迅速かつ丁寧に仕事をこなさないといけません。

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ケアマネージャーのお仕事で大変なことって?やりがいって?

ケアマネの仕事はすごくしんどくて大変なんでしょ、と思われがちですが、もちろん大変なだけではなくてやりがいもたくさんあります。

具体的にはどんな感じなんでしょうか?

大変だったことや苦労したこと

たくさんありますが、主にどんなことで苦労しているのか、いくつかご紹介します。

法改正が頻繁にある

一番はこれでしょう。

介護保険は3年に一度の改正、6年に一度の大改正がありますが、本当に生活を揺るがすくらいの大きな変更も多々あります。

そのたびに利用者に説明し、事業所とやり取り、レセプトの入力のし直しなど、この遠くなるような作業が求められます。

誰のせいでもないのですが、ケアマネが責められることもあり本当に大変です。

身寄りがない一人暮らしな人

まったく誰も身寄りがない、もしくは遠方に家族がいるがすぐには来られない、疎遠で関係が悪い人はたくさんいます。

そういう方が要介護状態となり、支援が必要となると、どこまでをケアマネが行うべきか線引きが難しくなります。

前述したとおり、ここできちっとできないことは断らないといけないのですが、このところ特に医療機関が「ケアマネは何でもしてくれる」と思って依頼してくることが多く、断れば他に誰がするのか、という状態にもなりますので仕方なく業務外の雑用をこなすことも多いです。

めまぐるしく状況が変わる人のケアプラン

順調に何年も同じサービスで生活している人もいれば、週単位で状態が変わりサービスの変更が必要な人もあります。

そのたびにケアプランを作成したりサービスの調整をしなくてはなりません。

業務といえばそれまでですが、こういった人が同時に何人も現れるとパニックになります。

サービス事業所と利用者の関係が悪いとき

利用者が事業所を気に入らない、事業所が利用者に手を焼いておりサービスを打ち切りたい、こういった場合間に立たされ、お断りを入れるのもケアマネの仕事です。

相手もうすうす感じていればそうでもないのですが、青天の霹靂の場合も少なくなく、正直に「こういうところが嫌だそうです」と伝えるのは非常に気が重いものです。

オブラートには包みますがそうもいかない事も多く、頭を下げながらお断りの連絡を入れる作業はいつまでたっても慣れません。

ケアマネージャーを辞めたいと思う理由と乗り越え方は、こちらの記事を参考に!

ケアマネージャーの仕事でやりがいを感じたこと、良かったと思えたこととは?

とはいえ奥が深くやりがいもあるのがこのお仕事。

やっててよかったと思うこともたくさんあります。

介護保険を卒業される人

少ないですが、介護保険のサービスを利用することによって状態が改善し、サービスを卒業もしくは介護度が非該当になる方もいらっしゃいます。

ほとんどが最初のきっかけが骨折だったり大きな病気だったりと一時的なものでその間だけ介護保険を利用し、よくなりましたのでもういらないですという終わり方ですが、こういった気持ちの良いさようならはほとんどありませんので、良かったなと心底思います。

サービスで生活が良くなった場合

閉じこもりがちで家から一歩も出なかった人が、紹介したデイサービスに楽しく通ってくれたり、食事をきちんと取れなくて栄養状態の悪かった人がヘルパーの導入で元気になったり、自分が提案したプランで利用者の状態が良くなっていく姿は本当にうれしく、ケアマネ冥利に尽きます。

利用者を口コミで紹介してもらう

ケアマネも一件いくらの商売ですから利用者が増えるのはもちろんうれしいのですが、よくあるのが利用者が他の人を紹介してくれたり、昔担当していて亡くなった方の配偶者があなたにお願いするわといってくれたりして担当するケースです。

純粋に、仕事ぶりを評価してくれているんだなとうれしくなります。

良いお別れができたとき

介護保険を卒業する方は少数で、大半が亡くなられるか施設に入られるかでサービスが終了します。

しかしながらあなたのおかげで助かりましたと最後に言っていただけることも多く、寂しさの中にも、人生の最後のお手伝いができた喜びを感じることができます。

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ケアマネージャーの仕事をお探しの方へ(まとめ)

いろいろと不安なことも書きましたが、ケアマネの仕事はやればやるほど奥が深く、非常にやりがいのあるお仕事です。

一番大切なのは人柄とフットワーク、知識は後からいくらでも追いつきますので、未経験でも大丈夫。

せっかく難しい資格を取ったのですから、ぜひぜひ挑戦してみてください。

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