2020年12月23日

ルート営業とは実際のところは、どんな事をしているのでしょうか?

そもそもルート営業の仕事と言うと、求人などでよく目にしたり耳にしたりすることがあると思います。

今回は10年以上ルート営業として働いてきた経験なども踏まえて、ルート営業のやりがいや詳しい業務内容、会社においての役割、なり方など詳しく解説したいと思います。

皆さんがルート営業の仕事内容をこの記事で詳しく知る機会になれば幸いです。

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ルート営業とはどんな仕事?

ルート営業とは、決まったお客様に定期的に訪問し、営業する仕事です。

分かりやすく言うと、現代版の御用聞きのようなイメージです。

しかし、ルート営業と言ってもその内容は様々です。

取引先や扱う商品によって様々なバリエーションがあります。

ルート営業の役割とは?

ルート営業は企業にとってどのような役割を担っているのか紹介します。

売上を上げること

ルート営業も営業であることには変わりありません。

営業である以上、売上を上げて会社に利益をもたらす必要があります。

これが何よりも大切な役割となり、上手くいかなければ会社の運営にも影響するので、しっかりと励まなければなりません。

お客様と会社の間における中間管理職

ルート営業は、お客様と会社の中間管理職と言えるかもしれません。

お客様だけを喜ばせてもダメですし、会社だけを喜ばせてもダメです。

両方が喜ぶように、間に立って仕事をする必要があります。

これはなかなか難しいものですが、その試行錯誤が楽しかったりもします。

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ルート営業の具体的な仕事内容とは?

具体的な業務

取引先への訪問

ルート営業にとってメインの業務です。

会社にもよりますが、決まったお客様を訪問しながら、イレギュラーで呼ばれたお客様なども訪問していきます。

その日の訪問先の順番や移動経路などで1日の忙しさが決まってきます。

効率良く訪問できれば心に余裕を作ることもできますが、下手をすると余裕のない1日になりかねません。

提案営業

訪問した取引先でメインに行うのは提案営業です。

ルート営業は飛び込み営業とは違い同じ取引先を複数回訪問するので、様々な話ができるのがメリットです。

話をしながら商品を提案したり、お客様のニーズを聞き出したり、市場の動向や他社の動向をチェックすることができます。

納品や搬入など

扱う商品や会社によっても異なりますが、訪問営業するのと同時に納品や搬入をすることがあります。

納品や搬入をどのようにするかで仕事の大変さも変わってきます。

体力を使うこともあるので、将来的に仕事を続けていくのなら大切なポイントになるでしょう。

見積や資料の作成

営業と言っても、ただトークをすれば良いわけではありません。

商品やサービスを提案したら、それに関する資料や見積書を作成したり、時にはサンプルなどを準備してお客様に提示しなくてはいけません。

サンプルの準備は他の部署の協力も必要になります。

外出中にはできない作業であり、外回りと内勤の時間配分を考えないと残業時間が増えることにもなるので、効率良く進めたい業務です。

仕事の流れ

取引先へ訪問、営業

まずは、取引先への訪問から始まります。

本当はお客様の新規開拓からなのですが、ルート営業の話なのでここでは省略します。

訪問する中でお客様のニーズを探り、商品やサービスを提案営業します。

資料や、見積書の作成

提案営業をした結果、お客様が興味を示したらサンプルや資料を持参して再度訪問します。

具体的な話に進み、お客様からの要望をヒアリングし見積書を提出します。

納品、搬入

回数はまちまちですが、営業や打ち合わせを重ねてお客様との契約が決まったら納入となります。

商品にもよりますが、納期や納入方法をお客様と打ち合わせて商品を納入します。

日時の設定が必要な場合もあります。

請求、入金、お客様へのフォロー

商品を納入したら終わり、というわけではありません。

請求書の発行処理や、その後の入金チェックも大切な仕事です。

会社の規模にもよりますが、営業としてはここまで携わっておきたいところです。

また、納入後のフォローも大切です。

何か不具合があれば今後の取引にも影響しますし、商品の改善に繋がる可能性もあります。

ルート営業はどういう人と仕事で関わるの?

ルート営業は、ただお客様とだけ関わるわけではありません。

仕事をする上で様々な人たちと関わりながら働かなくてはならないのです。

では、どのような人たちとどう関わるのか紹介します。

お客様

一番大切な相手です。

お客様との関わりによって会社へも大きな影響があるので、ある意味とても怖い存在でもあります。

そのため、お客様より信頼されるような営業でなくてはいけません。

社内の人

一緒に頑張ってくれる仲間たちです。

社内の人たちの協力を得られなければ、いくら営業を頑張っても満足のいく対応はできなくなってしまいます。

また、お客様の方ばかり見て仕事をしていくと社内で対応してもらえず、お客様の要望に答えられなくなることもあります。

よく言われる社内営業も、円滑に仕事を進める上で大切ということです。

他の企業

全てを自社で製造販売できる会社でしたら良いのですが、それができない場合には様々な企業や業者に協力してもらう必要があります。

製造や宣伝、搬入などを他の企業に依頼することもそれなりに多いです。

自社内ではないので、こちらの都合通りにいくわけではありません。

コミュニケーションをしっかりと取るべきでしょう。

ルート営業の給料事情は?

給料面で言うと、仕事の内容によって違いはありますが基本的には良くないです。

その分、ストレスが少なかったりノルマが緩かったりとメリットもあるのは確かです。

ルート営業の年収は、こちらの記事を参考に!

ルート営業でやりがいを感じること

どんな仕事でもやりがいを感じることがあると思います。

ルート営業にも同じようにやりがいを感じることがあります。

ルート営業ならではのやりがいを紹介します。

お客様との関わり

ルート営業では、特定のお客様と長い間お付き合いをすることになります。

中には社内の同僚より会っている時間が長いと思われるお客様もいます。

そのため、付き合いも深いものになります。

そんなお客様からの依頼を親身になって取り組み感謝をされたりする時は、やっていて良かったと思います。

達成感

ルート営業は売上ノルマがないと思われていることが多いようですが、決してそんな会社ばかりではありません。

ノルマと言っていなくても、簡単な目標などが設定されていることがほとんどです。

この数字が営業にとっては大変なプレッシャーになるのですが、逆に言えばこの数字をクリアしたときの達成感は良いものです。

また売上にも関係してきますが、大きな商談が成立した時も達成感を感じることができると思います。

ルート営業に向いている人のタイプは?

ルート営業の仕事には、お客様との信頼関係がとても大切です。

そんなルート営業に向いている人はどんな人なのか、少しまとめてみたいと思います。

コツコツと仕事をこなせる人

ルート営業は、毎日が同じことの繰り返しになることが多いです。

また定期的に訪問していることもあり、細かな仕事をついつい後回しにしてしまうこともあります。

しかし、お客様との信頼関係が大切なルート営業では、そういった細かな仕事もコツコツこなしていかなくてはいけません。

そのため、細かなことも嫌がらずにコツコツできる人はルート営業に向いていると思います。

細かいことに気がつく人

営業をしていると、お客様との会話の中から得られる情報はとても重要です。

しかし、会話以外から見えてくる情報もあります。

この情報に気づくことが大切です。

例えば、お客様の会社内のちょっとした変化によって、人事異動や新入社員の入社、また新しい機械が入ったりと、そこから商談に結び付くことも沢山あります。

このような細かなことに気がつくことができる人は、ルート営業に向いていると言えます。

誰かのために動くことが好きな人

ルート営業では、お客様の信用、信頼を得ることが大切です。

その為、信頼関係を築くために、お客様の要望に応えていくことが必要です。

簡単に調べられそうなことでも、お客様の為に動かなくてはいけないこともあります。

調べものだけでなくプラスアルファのサービスとして動くことが必要な時もあります。

このように誰かのために動くことができる人は、ルート営業に向いていると言えます。

その他、ルート営業に向いている人の特徴は、こちらも参考に

ルート営業の仕事で大変なこと

ルート営業の仕事は楽だというイメージが一般的にあるようですが、もちろん大変なことはあります。

ルート営業への理解を深めるために、いくつか紹介します。

時間の管理

ルート営業では時間の管理がとても重要です。

お客様への訪問時間、移動の時間などスケジュールをきちんと管理しておかないと大変なことになってしまいます。

しかし、思い通りにならないのが時間です。

焦れば焦るほど上手くいかないこともあり、そんな日は本当に辛い1日になってしまいます。

逆に言えば、この時間の管理を上手くやっていれば案外のんびり回れることもあります。

やり方次第ですが、パニックにならないようにはしていきたいものです。

細かな作業

ルート営業は、お客様をどんどん回って営業したり納品したりしていて行動的なイメージがあるかもしれません。

しかし、外回りの訪問営業と同じぐらい社内で行う細かい業務があります。

事務作業や手配などの業務です。

この業務をきちんとやっておかないと営業活動お客様に影響が出てしまうので、適当にはできません。

外回りで時間がない中でやりくりしなくてはいけないので、外回りの営業にとっては辛いところです。

売上を上げること

ルート営業にとって、売上を上げることが何よりも難しく辛い業務ではないでしょうか。

もしも売上に関係なく営業ができたらどんなに気持ちが楽かと思います。

しかし、現実的には日々売上に追われることとなります。

営業なら、売上をやりがいにして頑張っていくというぐらいの気持ちが必要でしょう。

ルート営業になるためにはどうしたらいい?

最近は、求人紙や求人サイトなどで様々なルート営業の仕事が紹介されています。

では、ルート営業の仕事に就くにはどのようにしたら良いのでしょうか。

ルート営業の仕事に就くために

まずは、情報を集めましょう。

そうするとルート営業と言っても様々な種類があることが分かると思います。

配送・配達を兼ねた営業や電車や徒歩で回る営業、メーカー相手のものから工場や工事現場に訪問するものまで、本当に多種多様なルート営業があります。

この中から自分が興味ある商品やジャンル、また自分に向いている営業が何か見つけることができればベストだと思います。

資格は必要?

ルート営業をするにあたって、運転免許以外にはこれと言って特別な資格はなくても問題ないケースがほとんどです。

ただ、扱う商品によっては専門的な資格を持っている方が給与の面では有利かもしれません。

また、専門的な資格を持っているとお客様に与える印象も違うので、資格を持っていて損はないでしょう。

必要なスキルや資格、経験は?

どんな仕事でも、経験者は大きな武器と言えるでしょう。

ただルート営業においては、新規開拓ではなく前任者がいるなどフォローもあると思うので、未経験でも充分に対応できると思います。

資格は給与の面でも影響がありますが、扱う商品によって必要な資格も違ってくるので、就職してから資格を取っても遅くはないと思います。

ルート営業で転職を成功させるために

転職でルート営業を考えているのであれば、まずは給与の面からしっかり考えなくてはいけません。

転職する理由は様々だと思いますが、ルート営業の給与は特別高くはないことを知っておいた方が良いでしょう。

その上で、勤務地や実際回るルート範囲、扱う商品の情報を集めて自分に合った仕事を見つけることが大切です。

更に細かく解説したいと思います。

給与を確認する

これは、転職にあたってはとても大切な部分です。

ストレスやプレッシャーなどから転職を考えてルート営業を選択する方も多いと思いますが、転職して仕事上のストレスが軽減されたとしても、給与が思ったよりも少なく、そのことがストレスになってはどうしようもありません。

そうならないためにも、給与面で納得できるのかしっかりと情報を集めておくことが、転職を成功させる上でとても重要になると思います。

勤務地、ルート範囲を調べる

これも重要な部分です。

通勤時間なども大切ですが、営業で回る範囲は実際の仕事上重要度は高いと思います。

車で営業すると考えると、移動の大変さが場所や範囲によって大きく変わってくるからです。

都市部などでは車での移動は大変かもしれませんが、お客様が密集している分移動時間は少なく、また少ない時間で多くのお客様を訪問できます。

だとしたら車の移動は楽かもしれませんが、移動時間は長くなる可能性があります。

どちらを選ぶかは人それぞれですが、給与に関係してくる売上のことも考えると近いから選ぶなど簡単には決められないことだと思います。

扱う商品などを調べる

扱う商品によって仕事の状況も大きく変わります。

自身で納品や搬入をするのか、別のルートや配達でするのかなど普段の行動に関わってきます。

扱う商品を調べることによって、ある程度把握することができると思います。

転職してみたら、ルート営業と言っても配送業務だけで給与も安く想定していたものと違うなどという事態になると、また転職活動をしなければならなくなってしまいます。

そうならないためにも、しっかり把握しておきましょう。

取引先を調べる

どういうお客様の所を訪問し営業するのかも調べておいた方が良いと思います。

相手の勤務状況によって、こちらの勤務状況も変わってくるからです。

例えば残業などもなくしっかりとした勤務体制のお客様が相手だと、こちらも訪問する時間はきちんとしているので、残業も少なくて済むかもしれません。

逆に相手の会社が遅くまで勤務している状況なら、こちらもその状況に合わせて残業する必要があるかもしれません。

色々と見えてくることもあるので、チェックしておいて損はないでしょう。

ルート営業の将来性は?

ルート営業の将来性はどうでしょうか。

様々な種類があるので一概には言えませんが、まだまだ充分に需要はあると思います。

逆に、これからは対面営業の役割が重要になってくると思います。

インターネットや通販などが主流になりつつありますが、だからこそ人対人の対面営業が信頼関係の部分で力を発揮できるのではないでしょうか。

幾つか解説したいと思います。

信頼関係

ルート営業で一番重要なのが信頼関係です。

この信頼関係がなければ、いくら訪問しても意味はありません。

この信頼関係を築くことができる点が将来的に重要になってくるポイントではないでしょうか。

対面営業の強みだと思います。

これからの社会でも、今までと同じように人対人の繋がりがまだまだ必要でしょう。

情報が溢れている状況で、どの会社、どの商品、誰を選ぶかの選択肢において、信頼が重要な選択肢の一つになることは間違いありません。

次の取引への繋がり

ルート営業で繋がりのある取引先が売上を確保する上で重要になってきます。

インターネットなどでは簡単にはいかないのではないでしょうか。

検索する度に新しい情報が出てくるインターネットでは、次の取引への繋がりを確保することが容易ではありません。

その点ルート営業は継続訪問できることから、次の取引に繋がる営業をすることができます。

この点においても将来性があると言えるでしょう。

ルート営業の仕事がおすすめな理由

時間や仕事のやりくりできる。

ルート営業は、日中ほとんどが外での業務になります。

また、1日に訪問する件数などもある程度決まっていることがほとんどです。

そのため自分なりに工夫して効率良く回れば、時間の余裕を作ることができます。

また、時間に余裕を作ることで残業を減らすことも可能になります。

仕事で時間に追われることがストレスになっていたり、もっと自分の時間が欲しい人におすすめです。

また、できた時間を利用して売上を上げることもできます。

プレッシャーが少ない

ルート営業だと、飛び込み営業などとは違いノルマや目標の設定が緩い所が多いようです。

ある程度見込める売上があることなどがその理由です。

売上のプレッシャーが少ないことは、営業にとってはストレスの軽減になります。

この点も、おすすめしたいところです。

しかしノルマが緩いというだけで、全くないわけではありません。

これは営業であれば仕方がないことだと思います。

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まとめ

ルート営業には様々な仕事内容があります。

これは、扱う商品や訪問や納入方法の違いによるものです。

しかし、仕事内容が多いということは、その中から自分に合ったルート営業を選択できるということです。

就職や転職でルート営業を考えている方には、一般的な営業よりも、未経験者にも優しいルート営業をおすすめします。

将来的に営業を目指す上でもきっと役に立つ経験が積めると思います。

また、時間的な面でやりくりができてノルマなどのストレスやプレッシャーが少ないルート営業の仕事をすることで、プライベートを充実させることもできると思います。

やり方次第でより良い生活を目指すことのできるルート営業に挑戦してみてはいかがでしょうか。



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