介護仕事の大変さを皆さんは具体的に考えたことはありますか?

この記事では、介護職が一般的に大変だと思われている理由と、それを踏まえた上で問題点を乗り越える方法や考え方についてご紹介していきます。

未経験の方、今後介護の仕事を始めてみようと思っている方の参考にして頂ければ幸いです。

介護の仕事は大変ですが、なぜ頑張れるのでしょうか?

この職業のやりがいについてもお話しさせていただきます。

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介護士の大まかな仕事内容とは?

介護は、高齢者や障害者の身の回りのお世話や生活する上で必要なことを、その人の主体性を尊重しつつ、できる限りの自立支援をしながら足りないところを援助するというのが主な仕事になります。

大まか過ぎてピンとこないかもしれませんが、これが介護職の基本となっています。

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介護の仕事が大変と言われる7個の理由とは?

介護の仕事はキツい、汚い、給料が安いなど、昔から3Kと言われてきました。

確かに身体を酷使する割に給与が低いというのが、一般的な介護職へのイメージでしょう。

これから、介護の仕事について説明しながら、問題点と克服方法を提案していきます。

身体的な負担が大きい

介護の仕事は肉体的にとても疲れます。

特に腰を痛めたという話をよく聞きます。

腰痛は慢性化しやすく、悪化させると、仕事を続けることが困難になってしまう場合があります。

それを乗り越えるための方法とは?

ボディメカニクスの原理を踏まえた余分な力を使わない技術を身につけること、これだけでも腰痛や労力の負担を抑えることができます。

特に腰痛を引き起こす要素として挙がるのが、ベッドから車いすへ、車いすからベッドへと移すトランスファーという行為です。

これも正しい技術を身につけることで腰痛を予防できます。

低い位置から力任せに持ち上げようとすると、どうしても腰に負担がかかります。

利用者を身体により近い位置に近づけ、重心を下げ腕だけで持ち上げるのではなく、全身を使って引き寄せるという感覚で行うことにより大きく負担軽減が図れます。

四勤交代制になる(介護系施設の場合)

大体の福祉施設は、日勤、早番、遅番、夜勤(または宿直)の四勤務交代制のシフトであることが多いです。

慣れるまではこれが大変と感じる方が多いかもしれません。

殆どの場合、勤務をシフトで組み込まれるため、日によって勤務時間が異なり、夜勤もあるので慣れるまでは身体のリズムを整えるのに苦労するでしょう。

暦通りの休日ではないので、個人的な予定を立てるのもシフト次第ということになります。

それを乗り越えるための方法とは?

これは、単純に慣れるしかありません。

最初はキツいと感じると思いますが、慣れてくると気にならなくなります。

勤務時間帯が少しずつズレていることで、利用者の生活に関わる時間帯もズレてきます。

それによって仕事内容にも変化が生じるので、毎日同じことの繰り返しというマンネリ感は和らぐでしょう。

また、殆どの事業所はシフトを組む前に休日の希望を聞いてもらえるので、むしろ用事に合わせて休みを取りやすい面もあるでしょう。

私の場合、通勤時間が必要以上にかかることで身体的な負担を感じたことがありましたので、そのような状況を見越した職場選びも必要かと思います。

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職員の定着率が低い

介護の仕事は離職率が高く、同じ事業所に職員が定着しない傾向にあります。

人手不足が深刻化し、急なシフト変更があったり、残業しなければ仕事が終わらないという事態になることもあります。

そのような過酷な労働によって、離職者が増えてしまうという悪循環に陥るのです。

それを乗り越えるための方法とは?

現実は現実として今は受け止めるしかありません。

介護職の人材の確保は、厚生労働省の施策を活用し、各事業所が待遇の改善を図る必要があります。

それは私たち現場で働く者の役目ではありませんが、利用者の一番近くで働く立場として声を上げていくべきです。

しかし、現状は受け止めるしかありません。

仕事だと割り切り、少しでも精神的・身体的負担を軽減できるように工夫していくことが大切です。

仕事は楽ではありません。

その中で自分が施設や利用者を支えていることに誇りを持ち、頑張っている自分を褒めてあげましょう。

同僚職員との「介護観」の違い

複数の職員で協力し合うことが必要な介護の仕事に於いて、必ず突き当たる問題と言って良いでしょう。

介護観が違うということは、利用者へのサービスの仕方が職員によって微妙に違うということです。

例えば、A職員は「この時間にはテレビをつけてあげた方が、この利用者さんは寂しくなくて済む」という意見、B職員は「この時間は少しでも休ませてあげたほうが、食事に集中して食べることができる」という考えがあったとします。

A職員は利用者の心情を思いやり、B職員は少しでも食事が進むように配慮したわけです。

こういった介護観の違いはよくあることです。

それにより、自分の考えが周囲と合わないという結果に至る場合があります。

それを乗り越えるための方法とは?

A職員とB職員には必ず上司にあたる責任者もしくは管理者的な存在がいます。

個々の話し合いではまとまらない意見も、第三者が入ることで解決の糸口が見つかるかもしれません。

時には主張が通らず、我慢をしなければならないこともあるでしょうが、ここは業務と割り切って、お互いの関係にひびが入らないようにすることが大切です。

自分の介護感を大切にしたいという気持ちも分かりますが、仕事は集団でしているので、いつも個人の意見が通るわけではありません。

そこに拘るより、他者の意見もある程度受け入れ、何が利用者にとって最善かを図るという姿勢でいることも大切です。

ストレスが溜まりやすい

同僚も利用者も感情を持った人間です。

時には高圧的な言い方をされたり、不快だと感じる接し方をされることもあるかもしれません。

他にも、いつもと同じように介護をしているのに上手くいかないこともあります。

そういったことで過度なストレスが溜まってしまうこともあり、それが負担で仕事を辞めたいと考えてしまう方も少なくありません。

それを乗り越えるための方法とは?

社会で人と関わって行く以上、誰でもストレスが溜まるものです。

自分と同じように周りの人もストレスを抱えており、時には強い言葉や不快な態度をとることもあります。

基本的に相手を受け入れる(受容する)という姿勢でいれば、何か嫌なことを言われても、傷つき落ち込むのではなく、きっとあの人は今は辛いんだろうなと共感できるようになります。

自身の中でそのように考えを変えることができるようになると、ある程度何を言われても何が起こっても受けとめられるようになり、過度なストレスを溜めないで済みます。

人の死に直面することもある

福祉施設を利用する方は高齢者であり、何かしらの疾患を抱えている方が多いです。

そのため、状態が急変して亡くなる方もいます。

そんな状況に立ち会うことが精神的な負担になり、仕事を続けていくことが辛くなることがあります。

それを乗り越えるための方法とは?

死は誰にも訪れます。

それがいつかは誰にも分かりません。

人の死に進んで立ち会いたいと思う人はいないと思います。

しかし介護職員である以上、目を背けることはできません。

ではどうしたら良いのでしょうか?

死が避けられない状態になった時、介護職員として何をすれば利用者が安らかな最期を迎えられるのか、利用者や家族の思いに寄り添った行動が求められます。

そのような時に真摯に立ち会う経験をすることにより、人の死に対して一時的な喪失感はあるかもしれませんが、また頑張ろうと思えるようになります。

理想と現実に困惑する

どこの事業所にも運営理念や方針があります。

大抵は毎日唱和するところが多いでしょう。

しかし、理想と現実にギャップを感じる職員も数多くいるのが実態です。

例えば、「一人一人を大切にする」という理念に対し、実際は流れ作業のように動いて一人一人に向き合う時間などない、というのが現状です。

そんなところから、職場に対して不満を持つようになり、仕事へのモチベーションが保てなくなってしまう可能性があります。

それを乗り越えるための方法とは?

理念とは、事業所が理想として掲げている方向性の根本的な考え方です。

分かりやすく言えば、その根本は今実行できていなくても忘れてはいけないことであり、職場や職員の行動指針にあたります。

どのようにすれば理想通りにいくのかを、常に考えながら仕事に従事しなくてはなりません。

とは言え、全て理想通りにはいかないものです。

しかし、理想がなければ計画も作れませんし、実行もできません。

理想と現実が違うなら、理想に近づけるよう日々努力をすれば良いのです。

事業所全体がそのような気持ちであれば、きっといつか誰にとっても良い結果が訪れるでしょう。

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大変な時もあるけど、介護の仕事をおすすめする理由

自分の成長に繋がる

介護の仕事を長くやっていると、知識や情報が豊富になります。

つまり、自身の引き出しが増えることにより、次の資格取得に向けて勉強したり、思いきって転職を考えることができます。

これまで培ってきたものは、今後の自分を大きく成長させてくれるはずです。

日々の仕事は大変ではありますが、全ての経験は次のステップに繋がっていきます。

自己肯定感や自尊感情に良い刺激が生まれる

この大変さを克服すると、利用者やその家族から大変感謝されます。

人に感謝されて嫌な気持ちになる人は恐らくいないでしょう。

相手に認めてもらい、感謝してもらうことで、自分の存在価値や自己肯定感が上がります。

相手から貰える感謝の言葉は、自分にとってとても大きな価値があります。

人に感謝され、自分のスキルアップにもなる仕事は簡単には見つけれないのではないでしょうか。

人脈が広がる

これもこの仕事の魅力といっても良いのではないかと思います。

介護の仕事をしていると、看護師やケアマネージャー、社会福祉士、精神保健福祉士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士など、様々な職種の方々と出会います。

そういった出会いが自分にとって良い影響を生み出します。

どのような良い影響があるのか、いくつか紹介します。

まず一つ目に、更なる資格取得に向けて良き相談相手になってくれます。

私の知り合いには、介護福祉士から看護師資格を取得した方や、作業療法士の資格を取得した方もいます。

これも介護の仕事を通じてできた人脈があったからこそ、目指す職種の先輩に助言を貰い、更なる飛躍を遂げた良い例です。

二つ目に、転職相談もすることが可能です。

同じ福祉業界だけでなく、医療機関とも通じている面々になりますので、日頃から良い関係を築いていれば転職のきっかけを与えてくれることもあります。

生涯学習に繋がっていく

私自身、介護の仕事を始めた当初は利用者にどう触れて良いのか分からず不安でした。

それは私に介護の知識も技術もなかったからだと思います。

不安という心理は、知らない、分からないことに対して芽生えるものです。

私は不安要素を取り除くため、介護の知識と技術を習得しようと努力しました。

利用者にはそれぞれ特徴があり、その人に合った介護をしなければなりません。

新しい利用者との出会いは、その人にどのような介護が必要かを考え、工夫する機会です。

大変な思いをすればするほど、どんな困難な状況にも対応していけるようになっていきます。

私がここまで成長できたのは、数多くの利用者の方々に出会い、経験を積ませて頂いたおかげだと思っています。

つまり様々な事例に触れることで専門職として磨きがかかるということなのです。

介護の仕事は生涯学習と言っても過言ではないでしょう。

そんな介護の仕事で働きたいと思った人は、こちらから仕事を出して貰うと良いでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

介護の仕事は決して楽ではありません。

しかし極端に大変過ぎる仕事でもありません。

一人で頑張ろうとしないで仲間と協力し合いながら根気良く経験値を積み重ねていくことができれば、自信を持って働けるようになりますし、やりがいを感じられるようになります。

これから介護の仕事を始めてみようという方は、介護職に対するマイナスなイメージに臆することなく、まずは一歩を踏み出してみることをおすすめします。

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