介護福祉士の仕事内容4個の業務と向いている人・向いていない人の特徴・仕事のやりがいについて経験者が教えます
これから介護の仕事に就こうと考えている方も、ヘルパーの資格を持っていてもっとスキルアップをしてから介護の仕事をしたいと考えている方もいるでしょう。
この先、介護の仕事を続けていく中でスキルアップは大切ですよね。
また今は、介護の仕事をするために介護福祉士の資格を絶対条件としている介護事業所も少なくありません。
自身の更なるスキルアップや介護の仕事の幅を広げるためにも、介護福祉士の資格を取得することをおすすめします。
今回は、介護福祉士の勉強法から試験、取得後の就職や転職までをご紹介します。
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介護福祉士になるには?
介護福祉士の資格については、皆さんも聞いたことがあると思います。
介護の仕事をしている人や介護の仕事に就こうと考えている人は、一番初めに取得するか考える資格ですね。
では、介護福祉士になるためにはどうすれば良いのかを説明したいと思います。
介護福祉士とは?
介護福祉士は、老人介護施設や福祉施設、訪問介護などで、身体的や精神的な理由から生活に支障が出ている方に対して生活支援や身体介護をします。
大まかに言うと、食事・入浴・排泄介助などの日常生活の支援を行います。
高齢者であれば、寝たきりの方や認知症がある方の生活を全般に介助を行います。
車椅子への移乗や歩行の介助を行い、日常生活が安全に送れるように支援をします。
自力での生活が困難な方のために一人一人に合った介助法で行います。
介護福祉士に合格した勉強法
これから介護の仕事に就きたいと考えている方や、資格がない状態で介護の仕事をされている方がスキルアップや給与のアップのためにまず取得しようとする資格が「介護福祉士」だと思います。
介護福祉士は国家資格です。
今回は、介護福祉士の資格取得を考える方に合格するための勉強法と対策をご紹介します。
勉強方①:参考書を読む!
まずは、介護福祉士についてよく知る必要があります。
様々な参考書がありますが、どれもほぼ内容は同じです。
自分自身で読みやすいものを選んだ方が良いですね。
ここでは、覚えるというよりは、介護福祉士の試験を受験するにあたってどんな内容が出るのかを知るといった感じで良いです。
勉強方②:とにかく過去問を解く!
介護福祉士の試験には様々な科目があります。
一つ一つを勉強しようと思うと、仕事をしながら1年で取得することが難しくなってしまいます。
なので、過去問をひたすら解きましょう。
過去問には、過去に試験に出た頻度なども記載してあります。
そのため、重要なポイントが分かりやすくなっており、問題を解きながら覚えることができます。
科目によっては、日常的に使用している用語や介助方法から分かることが多いものもあります。
なので、スムーズに解くことができる科目もあるでしょう。
そして、過去問を解きながら自分の得意・不得意を確認し、再度勉強する方が効率が良いでしょう。
勉強方③:苦手分野の克服!!
一番、大変だと感じるのが、日々の業務の中であまり関わりを持たない介護保険制度などの法律や制度についてだと思います。
苦手分野を、参考書と過去問を使用して徹底的に学習します。
これは、繰り返し行うことで知識として身についていきます。
勉強方④:実技試験のための対策!!
実技試験では細かなチェック項目があります。
まずは介護士の質を見るための試験だと考えてください。
基本動作は勿論、何よりも重要視される項目があります。
それはインフォームドコンセントです。
何をするにも利用者の同意を得ているかどうか、利用者とのコミュニケーションが図れているかどうかなどです。
日々の業務でも行っていることですが、実務経験が長くなってくると流れ作業のように介助をしてしまいがちです。
しかし、それは最もしてはいけないことなのです。
利用者への説明をして、利用者が納得してから行動に移しているのか、その確認を忘れてはいけません。
これを忘れてしまうと、どんなに基本介護動作がしっかりしていても実技試験の合格はできません。
そのため、日頃から利用者への説明や同意をしっかり得ることを身につけてくださいね。
試験時の秘策!注意点!
介護福祉士の試験はマークシートです。
ここで最も注意しなくてはならないのが、「介護保険制度には改定がある」ということです。
その度に制度が変わっています。
友人から参考書を借りたり貰ったりしても良いですが、改定していることを知らずに覚えてしまうと、不正解となってしまいます。
なので、できるだけ過去問は最新のものを使用しましょう。
試験の内容は?
試験内容は、筆記試験と実技試験です。
筆記試験に合格してから実技試験となります。
最近の傾向としては、筆記試験に合格しても実技試験で不合格になることがあるそうです。
昔は筆記試験に合格すると実技試験で落ちることは比較的少ないことでしたが、今は介護福祉士の質の向上のために実技試験も重要視する傾向にありますね。
介護福祉士の合格率は?
介護福祉士の合格基準は、総合得点が125点に対し、得点75点以上。
11科目全てで、最低1問は正解することが条件となっています。
毎年の総合得点の60%程度を基準に、その年の問題の難易度によって補正されます。
また、毎年合格基準が変わってきますので、80点以上を目指していくと確実でしょう。
合格率とすれば50%〜65%となっています。
決して高いとも言えませんね。
一発合格するための術は?
試験は1年に1度しかありません。
できれば、一発で合格したいですよね。
そのためには、やはり少しずつでも学習していくことが重要です。
そして今は「実務経験3年以上」と「実務者研修の受講が必須」となっています。
仕事をしながらでは、独学での学習は難しいと思います。
したがって、講習できちんと学ぶことが一番の近道になるでしょう。
そして、仕事中でも「医療に関しては看護師だから」とあまり関心を示していなかったことでも積極的に知識として取り入れるようにするなど、業務中も試験を意識した姿勢が必要です。
介護福祉士の就職先の選び方体験談!
ここからは、私自身が介護福祉士として特養で勤務した体験についてお話したいと思います。
私は、介護の専門学校へは行かずに、20歳の時に施設へ就職して実務経験3年を経て介護福祉士を取得しました。
どのような基準で選んだ?
20歳の時の私は、全くの介護経験のない状態での就職でした。
法人運営ということもあり、昇給制度や福利厚生がしっかりしていること。
そして、介護福祉士取得のための知識と技術を基本からしっかりと学べることを基準としました。
何よりも、給与や賞与の面で待遇が良いということがポイントとなりましたね。
特養施設は、他の施設と比べて夜勤でもスタッフが多いので、経験がなくてもゆっくりと学ぶことができる体制があります。
働いてみて実際どうだった?
初めの頃は、利用者の名前や身体的な特徴、介助の仕方や業務内容など覚えることが沢山ありました。
しかし、特養では経験できることや学ぶことが多く、今の私のほとんどの知識やスキルは特養で養われました。
利用者の人数が多いことで様々な認知症や身体状況の方への対応ができ、医療的な知識も自然と身につきました。
施設外への研修や資格の取得など様々な面で勉強をさせていただき、とてもやりがいのある仕事でした。
職場探しで妥協したポイントは?
妥協という面では、一人一人違いはあるとは思います。
給与面での譲れない部分や休日など、その時の状況で変化していきますね。
子供がいる方であれば、介護の仕事に日曜日や祝日は関係ないので、妥協のポイントになるかもしれませんね。
私自身も、休みの部分では妥協しました。
就職先を決めるときに一番大切なことって?
まずは、介護施設の実績をしっかりと知ることです。
今は特に介護施設が増えています。
その中でも、やはりお金儲けのみで施設を運営している民間企業も少なくありません。
ですから、介護の本質とずれている部分があれば、あなたの目指している介護はできないかもしれません。
実際、介護現場は忙しいです。
利用者にどれだけ安心して生活をしてもらえるかを考えたいのに、お金儲けばかりに走ってしまっている施設では良い介護は提供できません。
それが今の介護現場の現状です。
高齢者虐待などもその大きな原因です。
利用者のための職員研修がきちんと行われていないのでこのような悲しい事件が起こってしまうのです。
ですから、施設が表向きの方針ではなく、社会福祉としてどのような取り組みをしているのか、どのようなことに重点を置いているのかを知ることが必要だと思います。
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介護福祉士になって良かったエピソード3つ
資格があることで自信が持てる!
資格がない時は、どこか自分に自信がありませんでした。
学校も卒業していないし、専門的な知識もないままに仕事をしていました。
施設の中のことしか知らないので、これで本当に良いのかな?とどこか不安があったのですが、きちんと勉強をして資格を取ったことで、これまで自分が学んできたことが間違っていなかったのだと思えることができました。
私達介護する側が不安を持っていると、家族はより不安に思ってしまいます。
そうすることで、信頼関係も築くことができなくなってしまいます。
家族とのコミュニケーションでも自信を持って伝えることができると、家族との距離が近くなり「担当してくれてありがとう」という温かい言葉をいただけました。
更なる挑戦ができる!
スタッフとして勤務していましたが、介護福祉士になって経験を重ねることで相談員などの仕事もできるようになります。
相談員はこれまでの業務とは違い、入居の相談や受け入れなども行います。
そうすることで、在宅でのリアルな介護現場の状況を理解することができます。
これは介護をしている人にとって重要な情報です。
施設の中では見えない高齢者の現状を見ることができます。
この経験を通して、これからの介護の現場について深く考えることができました。
それは、介護福祉士としての新たなステップアップになりました。
何よりも高齢者からの感謝の言葉が嬉しい
毎日の介護業務は決して楽なものではありません。
しかし、介護福祉士として働いていて一番嬉しいのが、高齢者からの言葉です。
私の顔見ると「今日来てくれて良かった」と笑顔で言ってくれるのです。
そんな時は、どんな疲れも吹き飛んでしまいます。
施設では認知症の方がほとんどです。
認知症だからと言っても何も分からないわけではありません。
名前は覚えていなくても、顔は覚えてくれます。
いつも一緒にいると、自分の子どもや孫のように優しい言葉で話しかけてくれます。
そんな時、この仕事をしていて良かったと一番感じます。
まとめ
今は介護福祉士になりたいと思う人が減少し、慢性的な介護現場の人手不足が深刻な問題となっています。
この記事を読んでくださっている方は、介護福祉士を目指している方だと思います。
今後、介護福祉士は貴重な存在になってくることでしょう。
福祉の専門学校への進学をする人が減っているため、なかなか新たな介護福祉士が増えません。
仕事をしながらの試験は確かに大変でした。
仕事で疲れている中での勉強となると、なかなか進まないのもです。
しかし、いつもの現場でしっかりとやっていることを発揮できれば、試験合格は夢ではありません。
毎日の業務をただこなすだけではなく、この業務を行っている意味や利用者とのコミュニケーションの意味、様々なことを考えながら、疑問に思ったら質問をしたり調べるなどすると、必然的に知識は身についてきます。
これまでの自分の経験や周りに教わったことを忘れずに、自信を持って試験に挑んでください。
介護福祉士になることで、更なる一歩が踏み出すことができると思います。
これまでは考えもしなかったことを考えたり、更にスキルアップを目指してケアマネを取得したいと考えるようになるかもしれません。
介護福祉士を目指している皆さんが合格できるように祈っています。
私の経験が少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。
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