介護福祉士の仕事内容4個の業務と向いている人・向いていない人の特徴・仕事のやりがいについて経験者が教えます
介護の仕事をしている方で、「違う施設に行きたいな〜」とか「どこかいい職場はないかな」と考えている方は多いですよね。
今の職場環境や人間関係に恵まれないのであれば、職場を変えることは決して悪いことではありません。
今の状況で仕事をしていても、介護という仕事自体が嫌になってしまいます。
働く環境や自分自身のスキルアップのために転職をすることは次へのステップアップになります。
数多くある施設です。
今の施設だけで介護の仕事を辞めてしまうのではなく、自分に合った働きがいのある職場を探してみてはいかがでしょうか。
介護福祉士が転職を成功させるために知っておくべきことや見極め方などを解説します。
今、転職を考えている方の参考になると幸いです。
目次
閉じる介護福祉士の転職で成功させるために知っておくべき3個のこと
雇用条件は書面でしっかり確認すること
介護施設はどの市町村にも多く設立されています。
しかし今は、法人運営の施設よりも民間運営の事業所が多く存在します。
ですから、俗に言うブラック企業と呼ばれるものが介護業界でも、多く存在することはしっかりと把握してほしいのです。
そこで、最も重要なのが雇用条件です。
正社員で雇用されると思っていたのに、いざ就職してみたら契約社員扱いであったり、臨時職員や準社員であったなどという話も聞きます。
ですから、雇用条件については必ず詳しく確認をして書面にしっかりと記載してもらうことが大切です。
勤務時間についても、面接の時点では夜勤なしという条件でも良いとのことで入社したのに、入社後は夜勤を強要され、夜勤ができないのであれば正社員扱いはできないなどのこともあるからです。
そのような雇用条件はしっかりとした確認が必要です。
研修制度が充実している施設は良い職場のことが多い
介護の施設は入れ替わりが激しい施設は研修制度がしっかりとしていないことが多いです。
新卒で入社してもすぐに辞めてしまうのは、介護という仕事にまだ慣れていなく、分からないことだらけなのにも関わらず、研修や育成制度がしっかりとしていないことで、新入職員を放置してしまう傾向にあります。
その状態では、新しく入った人は全く施設の状況や業務も理解できず、「私にはできない…」と感じてしまいます。
また、きちんとした研修をしないままで業務につかされることで、多くのストレスを抱えてしまうのです。
研修制度がしっかりとしているところは施設での理念をしっかりと持っています。
ですから、新入職員に対して、施設の方針や体制などの説明、「介護とは」についてしっかりとした研修を行っているのです。
民間運営施設で事業所が多数あるところは要注意!
民間企業の運営でもきちんとしているところもあるのですが、介護業界に民間企業が参入してから、施設が急増しました。
それは確かに介護施設の需要があるので増加しているのは事実ですが、民間運営で短期間に多くの施設を運営しているところは、多少の危険性があります。
介護施設は、建てることは簡単です。
しかし、運営となると決して簡単なものではありません。
人材の確保や安定した利用者の確保、介護保険制度を理解した上でのクリーンな運営です。
全国ニュースで問題となった介護報酬の不正受給や人員配置を満たしていない状態での運営、これらは指定取り消しといった処分が免れません。
多くの施設運営をしていると人材が確保できなく、その施設のグループ内での頻繁な異動など運営自体がきちんとされていないことが多くあります。
お金儲けのために施設を開設しても、このような問題を抱えているところも少なくないのです。
介護福祉士に転職するに当たっての必要な心構え
介護という仕事を続けたいかどうか
現在働いている施設に関して、少なからず何かしらの不満や不安があり転職を考えるきっかけになったとは思います。
しかし、現実的に今の介護現場の状況はどこも同じような問題を抱えています。
人材不足や仕事の負担の増加などどこの施設も同様ではあります。
そして給与も決して高いといったわけではありません。
介護士の給与の基準自体が低いので、全体的に低くなっています。
それでも自分は介護という仕事が好きで更にスキルアップをしたいのか、目指していきたいものがあるのかどうかを明確にする必要があります。
しっかりとした自分自身の目的を持っていないと、介護施設を転々としてしまうだけの転職となってしまうので、注意しましょう。
どんな人材を必要としているのか
何度もお話しているように、人材確保、人材不足は深刻な問題です。
だからと言って誰でも良いわけではないのですが、施設運営側がただ人を増やせば良いと思っていることもあります。
ただの人員補充にしか過ぎないのか、あなた自身の経験を評価してどのようにしてほしいと考えているのかでは、大きく違いがあります。
経験者が欲しいのは業務をこなしてくれる即戦力の人材としてなのか、経験者がいなくリーダーの存在を確保したいのか、重要なポイントです。
後者であれば、その施設は施設の改善やこれからを見据えている会社となるでしょう。
介護福祉士転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
介護福祉士以外の資格も取得する
介護福祉士だけでは年収が上がることは難しいでしょう。
ですから、介護福祉士以外にも資格を取得することをおすすめします。
ケアマネであったり社会福祉士、理学療法士や作業療法士など取得できる資格は持っていて損はありませんね。
介護福祉士は今は最低限の資格になりつつありますので、国家資格ではありますが大きく収入に影響するまでには至りません。
大規模な施設の役職に就く
経験があるのであれば、これが一番収入のアップへの近道だと思います。
大きな施設では役職手当など手厚くなっています。
現場での介護経験と相談員などの相談業務の経験などを生かして役職に就くことができれば一番良いでしょう。
しかし、責任はかなり大きくなってくることはしっかりと理解しておきましょう。
おすすめ転職先の見極め方
どの仕事でも同様なのが、実際に働いてから、「なんとなくイメージと違った」「こんなにずさんな会社だったのか」と後悔してしまうこともあるとは思います。
それは多少は仕方のないことではあります。
しかし、見極める方法があれば失敗せずに転職をすることができるでしょう。
面接や施設見学などの際に見極めをする材料となる項目をご紹介します。
信頼でき且つ業務内容についてしっかり説明できる上司がいること
転職をするにあたって、面接は必ず行います。
しかし、面接官はほとんど施設内の業務に携わっていないことがほとんどです。
ですから、施設見学をして業務内容についてなどを詳しく説明してれる現場のスタッフと接触を持つことが重要です。
面接をするのはあくまでも施設長などのトップの人間です。
トップは運営には関わっていますが、現場がどのような動きをして、どのような問題を抱えているかはさほど把握していません。
しかし、実際に私たちが働くのは現場です。
その現場にどのような上司がいて、施設をどのくらい理解しているかが重要です。
施設内の見学の際にしっかり自分の施設の良いところや改善点などを説明できる上司がいる施設は、良い施設と言えるでしょう。
自分のキャリアプランを実現できる場所であること
これまでの介護経験を無駄にしないためにも、キャリアを活かすことのできる施設を選びましょう。
全く違う分野で力を発揮したいのであればそれはそれで良いですが、更にキャリアを積んでいくことも目標とするのであれば、どのような部分で経験を活かせるのか、どうなれるかを明確にイメージする必要がありますね。
職員および利用者が笑顔でいること
施設見学の際にここは最も注意してみてください。
まずは利用者が笑っていない施設、職員が殺伐としている施設はNGです。
これは毎日業務に追われ、利用者との関わりを持っていないために利用者は楽しさを見出せません。
そうなることで自然と笑顔は減ってきます。
職員もイライラしながら仕事をしているので、当然笑顔は出ませんね。
挨拶ができない職員がいる
これは、もはや社会人としての基本ですが…。
悲しいことに挨拶ができない施設は多いのです。
介護施設はほとんど施設内で全てのことを行っています。
ですからあまり外部との接触が少ないのは事実です。
そんな中で見たことのない方が施設に入ってきたときに、挨拶ができない、しようともしない…これでは社会人としての基本ができていませんね。
誰に対しても笑顔で挨拶をする。
それができない施設はスキルが低く、向上心なども少ないでしょう。
現役介護福祉士が解説!上手な転職方法
せっかくのスキルや資格、経験を活かした転職をしてこれまでよりも良い条件で働くことができるような転職をしましょう。
自分の目指す年収を明確にする
転職のきっかけとなる理由としては、やはり収入という部分は大きいですよね。
ですから、自分が望む金額を明確にして求人を探す必要があります。
ここまで目指したいという金額のためにどのような形態の施設を選ぶべきかを考えてください。
夜勤があれば、夜勤手当で収入は増やすことができます。
また、役職などを与えてくれるような先のある施設を選ぶことも大切ですね。
介護専門の転職サイトに登録し情報収集する
自分で探すのには限界があることもあります。
公共職業安定所またはハローワークへも仕事をしながらではそうそう行けません。
ですから介護の転職サイトに登録をして、情報を収集するのは時間の短縮にもなりますし、効率良く情報を収集することができます。
また、転職エージェントによってスカウトを受けることもできますので、あなたのスキルをしっかりと認めてくれる施設と出会うことができる可能性が高くなりますね。
気になった職場に実際に行ってみる
とにかく、情報は自分自身で見て決めることが最も良いでしょう。
サイトなどで口コミを見たりすることも良いのですが、あくまでも参考程度にしてください。
性別別!転職時の注意点
こちらでは性別別に転職の際の注意点を紹介します。
男性と女性では違った部分がありますので、それぞれ必要な部分をしっかりと抑えておきましょうね。
女性介護福祉士の場合
女性には結婚や出産があります。
特に重要なのが産休、育休です。
産休や育休の制度が整っているのかどうか、出産後、同条件で職場復帰できるのかなどは重要ですね。
あまりないかもしれませんが、産休や育休がなく、一度退職という形になってしまうと大変ですから、きちんと確認しておきましょう。
また夜勤ができない場合でも正社員での雇用条件なのかなどの確認は必要ですね。
男性介護福祉士の場合
男性の介護士はどこも少なめではあります。
施設で一人だけというのも息苦しい部分もありますよね。
男性社員がいるかのチェックもしましょう。
そして何よりも、家族を養っていくことになる男性は昇格や昇給も重要な要素です。
全く昇格や昇給がないといった施設では未来はないです。
ですから、未来を考えることができる職場を選ぶことが良いでしょう。
まとめ
介護業界は慢性的な人材不足となっています。
しかし高齢者は増加する一方です。
介護福祉士になる人は減少している状況です。
これからの時代、介護福祉士の存在は貴重な人材となってくるでしょう。
介護の仕事をしている人は、日々利用者のために頑張って仕事をしている事実をもっと経営する側も理解した上で、スタッフを大切にする体制を整えなければならないと思います。
それができていないため、優秀な人材すらも逃してしまっていることを深刻に考えるべきだと思います。
もっと、介護福祉士の待遇が良くなれば離職率も減少するでしょうし、介護の仕事をしたいと思ってくれる人も増えるでしょう。
今の職場に対して、不満や働く環境に疑問を抱いている人は少なくないでしょう。
ですから、自分がどのように仕事をしたいか、今後どうしていきたいかをきちんと考えた上での転職をおすすめします。
全てが悪い施設ではありません。
しかしきちんとした見極めができなければ失敗してしまい、介護の仕事をすることが嫌になってしまいます。
そうならないように、しっかりと考えて転職をしましょう。
介護福祉士の皆さんが、素敵な職場で働けるよう願っています。
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