バーテンダーという仕事に憧れを持っている人も少なくないのではないでしょうか?

バーと一言に言っても、一流ホテルの最上階にあるバーや銀座などに多いオーセンティックバー、穴場のデートスポットになるようなバーまで形態は様々です。

最近では女性のバーテンダーも多くなってきているのだとか。

寡黙で黙々と仕事をこなす渋いバーテンダーさんは女性からも憧れの存在です。

最近では飲食店やチェーンの居酒屋、アミューズメント施設でもバーテンダーを雇用しているところがあります。

今回は、そんな気になるバーテンダーとしての仕事内容をまとめてみました。

どんな人がバーテンダーの職に向いているのか、その特徴や転職後に活かせる仕事などもご紹介したいと思います。

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バーテンダーとはどんな仕事?

バーテンダーの仕事とは主にお客様にお酒を提供することです。

おすすめのお酒を紹介したり、リクエストされたお酒を使ってカクテルを作ったりします。

お客様の中にはバーテンダーさん目当てで来店される方も多くいらっしゃいます。

お酒の提供をしつつ、お客様と日々の話をするのも醍醐味であり仕事の一つなのです。

バーテンダーの大まかな仕事内容

バーテンダーの仕事はお酒を作るだけではありません。

お客様と会話したり、洗い物や清掃もバーテンダーの仕事です。

お酒の場なのでたまに面倒な場面にも遭遇しますが、その回避の仕方も腕の見せどころ。

来てくださるお客様全てが居心地良いと感じる空間を作るのがバーテンダーの仕事と言えるでしょう。

バーテンダーが向いている人の8個の特徴とは?

私が過去出会ってきたバーテンダーには共通点がいくつかありました。

そしてその要素はバーテンダーには欠かせないものなのだと思います。

その共通点をまとめて、バーテンダーに向いている人がどんな人なのかを探っていきましょう。

聞き上手

 

「仕事の愚痴や家庭の悩みなどを吐き出したい…」

そんな悩みを持つお客様は少なくありません

モヤモヤした気持ちを受け止めて、うんうんと聞いてあげるだけで、お客様は楽になれるのです。

聞き上手なバーテンダーは男性からも女性からもモテます。

過去に、話を聞いてもらいたくて遅い時間にふらりとやって来て閉店まで話し込むお客様もいました。

聞き役に回り相手の気分をスッキリさせてあげる。

するとお客様は「また来たいな、話を聞いてもらいたいな」という気持ちになり、結果的にお店にもメリットとなるのです。

何より必要とされている、誰かの助けになっていると実感した時は、バーテンダーをやっていて良かったなと思いました。

自分が聞き役に回れる、相手の話をしっかり聞いてあげられる人は間違いなくバーテンダーに向いています。

話し上手

会話するのは嫌いではないけれど、どんな話題を持ち出したら良いか分からない、きっかけを作れない、という人は少なくありません。

そんなタイプのお客様は会話を弾ませることができる、話上手なバーテンダーさんを求めています。

会話はちょっとしたことで思いがけず盛り上がるものです。

出身地が一緒だったり共通の趣味があったり…。

一度打ち解けるとその後はポンポン話題が出てくるものです。

話し上手なバーテンダーさんは話のネタになりそうな引き出しをたくさん持っています。

そしてお客様によってどんな話題が盛り上がるか、直感で感じ取ることができるのです。

どんな人ともお喋りできる話好きの人はバーテンダーの仕事に向いているでしょう。

お酒好き

お酒を扱うお店ですから、お酒好きにはたまらない仕事でしょう。

綺麗なラベルのお酒に囲まれて働く、バーテンダーはそんな充実した環境で仕事ができます。

基本的にはお客様に提供するお酒ですが、バーテンダーだって飲めないわけではありません。

バーテンダーはお客様からお酒をいただく機会もあります。

お客様の中には一緒にお酒を飲んで語るのが好きな方もいらっしゃるのです。

ワインを開けてみんなで飲もう、なんてこともよくあります。

お店の利益にも繋がりますから、お酒好きで強い人には向いているでしょう。

気配りができる人

お客様にとって居心地の良い空気を作るのもバーテンダーの大切な仕事です。

バーには様々なお客様がいらっしゃいます。

デートで意中の女性を連れて来ている方、仕事の大切な話をしに来ている方、大事な話を打ちあけようとしている方…そんな時、できるバーテンダーはどのように行動するのでしょう。

きっとその場を離れて他のお客様と会話をしたり、背を向けてグラスを拭いたりするはずです。

そういった気配りや空気を読める人はバーテンダーの仕事に向いていると思います。

お客様が変な気を使わずに過ごせるというのはとても大事なポイントです。

そのような気の利いた行動ができればお店自体も重宝されるでしょう。

私は銀座のオーセンティックバーで働いていた時、プロポーズの場に居合わせたことがありました。

前々から計画を聞いていたので、成功した時は本当に嬉しかったです。

昔から通ってくださっていたお客様だったので、マスターの計らいで当たり年のワインを開けてお祝いしました。

大事なプロポーズの場にそのお店を選んでくれたことが本当に嬉しかったのを覚えています。

お酒の知識が豊富

本物のお酒好きはお酒に関しての知識も豊富です。

お客様の中にはその知識や情報について語り合うのが好きな人もいます。

例えばとある酒蔵のエピソードや、商品が誕生した経緯など、マニアックな話で盛り上がることもしばしば。

なかなか出回っていないお酒を紹介したり、安くて美味しいお酒を教えるとお客様にとても喜ばれます。

お客様の知らない情報を話題にすれば一目置かれる存在になるでしょう。

初めて会ったお客様と会話の内容に困った時にも使えますよね。

私が働いていたバーでは各自が空き時間にネットやカクテル辞典などを見て勉強していました。

そんな努力が報われた時は頑張って良かったなと嬉しくなりました。

探究心のある人

カクテルの種類は作ろうと思えば無限に作ることができます。

膨大な種類のお酒を自分なりに組み合わせて、まだ世間にないオリジナルのカクテルを作るという、楽しみがあるのです。

また、バーに来る人が必ずお酒を飲めるわけではないので、ノンアルコールカクテルの種類が多いと、女性やお酒の弱いお客様に喜ばれます。

ノンアルコールカクテルのバリエーションを増やしたり、オリジナルレシピの開発などに探究心を燃やすバーテンダーも多く、お店の人気メニューを生み出すことができるかもしれません。

そういった意味で探究心がある人には向いている仕事だと思います。

新鮮な気持ちで働きたい人

お店には常連さんだけでなく、その日初めて訪れるお客様もいらっしゃいます。

毎日新しい出会いがあることは、バーで働く楽しみの一つでもあります。

最近では外国人観光客のお客様が来店されることも多く、英語で会話したりすることもあります。

自分が会話したお客様が再度訪れてくださると嬉しい気持ちになりました。

毎日同じことを淡々と繰り返すより、新鮮な気持ちで働きたいという人には向いていると思います。

夜型の人

バーテンダーの仕事は深夜までなので、夜型生活の人には向いていると思います。

立ち仕事なので体力も必要です。

お店によっては閉店後にお客様と飲みに行ったり食事をしたりすることもあるので、朝まで元気でいられる人はお客様にも可愛がってもらえるのです。

時給も一般的なアルバイトよりは高く、チップやタクシー代をもらえる場合もあるので、メリットは多いでしょう。

このお付き合いによって同業者との新たな出会いがあったり、情報交換を行うことができるようになります。

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バーテンダーが向いていない人の5個の特徴とは?

どんな職種にも向き不向きはあります。

バーテンダーの場合、どんな人が不向きと言えるのでしょうか?

人を立てることができない人

当たり前ですがお店での会話の主役はお客様です。

お客様が楽しいと思えなければ客足は遠のき、お店のためになりません。

性格的に聞き役に回れない、話の主役が自分になってしまう人は不向きと言えるでしょう。

お世辞を言う必要はありませんが、お客様を立てたり謙遜したりすることは接客業では当たり前のこと。

それができない人はバーテンダーにはなれません。

清潔感のない人

バーは飲食店ですから、清潔感のない人はもちろんNG。

髭を生やしていたり長髪の人もいますが、不快感を与えない清潔感のあるスタイルにしているはずです。

爪が伸びていたり、ボサボサの髪でお客様の前に出ることはありえません。

お客様は実は細かいところまでチェックしています。

お店に立つのに身だしなみに気を付けられない人は向いていないでしょう。

人見知りが激しい人

バーテンダーの中には寡黙で喋らない職人のような人もいます。

そんなバーテンダーさんでも必要な会話や対応はしているはず。

ですが、あまりに人見知りが激しくて会話が続かなかったり、挙動不審になってしまう人はやめておいたほうが良いでしょう。

自分自身が辛くなってしまうはずです。

ある程度の金額を取るお店ならお客様も上質で紳士的な方が多いので、人見知りを直したいというなら良い機会かもしれません。

お酒が全く飲めない人

バーテンダーはお客様にお酒をすすめられることもよくあります。

誕生日や何かのお祝いなどには一緒にお酒を飲みながら働くことになるのです。

弱いくらいなら調節しながら飲めば良いのですが、全く飲めない場合は大変だと思います。

眠くなったり気分が悪くなったりしてしまう人だと仕事にならなくなってしまいます。

もしお酒が全く飲めない場合は、面接の際に相談してみることをおすすめします。

タバコ(電子タバコを含む)が苦手な人

バーは基本的に喫煙が可能なので、愛煙家が集まります。

むしろタバコが吸える場所を求めてやってくるお客様も少なくありません。

最近は禁煙のお店が増えて肩身の狭い思いをしている分、堂々と吸えるバーは愛煙家にとって最高の息抜きの場なのです。

実は私がバーを辞めた理由がこのタバコでした。

銀座の少々高級なオーセンティックバーだったので、タバコはもちろん葉巻を吸われる方もいらっしゃいました。

もともとタバコは吸わないし苦手だったので、気分が悪くなってしまうこともあり、最終的には辞める決意をしました。

お客様として来ていただいている以上、苦手なので吸わないでくださいとは言えませんからね…。

空気清浄機や換気設備がきちんとしているところであれば、多少苦手な人でも我慢できるかもしれません。

バーテンダーのスキルを活かせる職種・仕事にはどんなものがある?

飲食店の経営・独立

バーで修行をしてから自分のお店を持つ人は少なくありません。

バーを経営する人もいればお酒を扱う飲食店を開く人もいます。

バーテンダーとして働く最大のメリットは、人脈ができること。

バーに訪れるお客様は義理堅い方が多く、気に入ってもらえると、お店を移ったり独立した時も足を運んでくれるのです。

ホテルの高級バーやオーセンティックバーに訪れるお客様は社会的地位のある方が多く、独立の際に手助けをしてくれたり、開店のお花を贈ってくださる方もいらっしゃいます。

バーテンダーとして培った会話術や、お酒の知識を最大限に活かせるのは、やはり同じ業界と言えるでしょう。

営業職

バーテンダーとしてお客様と会話をしているうちに、話術が自然と身に付いているはず。

その話術を利用して営業職で実績をあげている人も多くいます。

私が働いていたバーでも保険の営業に転職した人がいましたが、良い成績を残していると聞きました。

バーテンダーとして働いていれば、自然とコミュニケーション能力が上がるというメリットがありますね。

お酒に纏わる会社

大手酒造やお酒関係のメーカーだと、お酒の知識を持っている人は重宝されます。

実際面接でバーテンダーをやっていたと話すと、興味を持たれて会話が弾むそうです。

お客様との会話を参考にすることで、企画に反映されたりすることもあると聞きました。

この年代にはこんなお酒が人気だった、最近流行っているカクテルはこれだ、などの具体例が話せるとなお良いでしょう。

接客業・サービス業全般

バーテンダーは立派な接客業ですから、同じ業界で活かせる部分はたくさんあると思います。

お客様が何を求めているか感じ取る力は、人一倍身に付いているはずです。

聞き上手、話し上手はサービス業の基本ですから、どこに行っても役立つでしょう。

これからバーテンダーの仕事をはじめるには、どうしたらいい?

バーテンダーの仕事をはじめるにはどうしたら良いのでしょうか?

インターネットで求人を探してみてもあまりヒットしないのが実状です。

だからと言って飛び込みで働かせてくださいというわけにもいきませんよね。

ではどのようにして仕事先を探すのでしょうか?

お客さんとしてお店に行ってみる!

まずは働きたいお店やそのお店と関係が強いお店にお客さんとして行ってみましょう。

顔馴染みになり、人柄を分かってもらえたほうが話がスムーズに進むからです。

バーは同業との繋がりが強いので、働きたいという意思を伝えれば、紹介してくれる人が出てくるでしょう。

しかしバーテンダーは長年働いている人が多いので、くれぐれも軽い気持ちでなく本気で挑む姿勢を見せないと、あしらわれてしまう可能性もあります。

最低限の知識とスキルを身につけてから働き先を見つけましょう。

また、お酒に関わる仕事をしたことがない人は、まずはカジュアルなバーでアルバイトなどをすることをおすすめします。

最近は普通の飲食店やアミューズメント施設でもバーテンダーを雇用しています。

本格的なバーのバーテンダーとして働くには即戦力でなければなりません。

ある程度のランクのバーで働きたいのであれば、まずはアルバイトでスキルを身につけましょう。

その他にはバーテンダーになるためのスクールに通うという手もあります。

バーテンダースクールは全くの初心者でも入学することができます。

シェイカーの振り方やステアの仕方など、基本中の基本から教えてくれますよ。

費用はスクールにもよりますが、入学金や教材費などで数万円〜数十万円のようです。

スクールによってはその後の就職先の相談にのってくれるところもあります。

しっかりと学んで自信をつけたい人にはオススメです。

資格は必要?

バーテンダーになるのに特に資格は必要ありません。

ですが、知識を深めたり、独立するに当たっては持っていた方が良いでしょう。

実際に資格を取得するにはいずれも実務経験が必要となります。

そもそもバーテンダーが取得すべき資格にはどんなものがあるのでしょうか?

NBA認定バーテンダー資格証書

  • 1年以上の実務経験がある満20歳以上の者。
  • 研修を受けた後、面接試験を受ける。
  • 交付手数料1万円
  • 春と秋の年2回開催

NBA認定バーテンダー技能検定合格証書

  • 協会に3年以上在籍している必要あり。
  • 実務経験5年以上で「NBA認定バーテンダー資格証書」をすでに取得している満23歳以上の者。
  • 交付手数料1万円
  • 年に1回開催

IBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書

  • 協会に6年以上在籍している必要あり。
  • 実務経験7年以上の会員で、NBA認定バーテンダー技能検定合格証書を取得して2年を経過した満25歳以上の者。
  • 交付手数料2万円
  • 年に1回実施

NBA認定マイスターバーテンダー称号証書

  • 本協会の会員で、入会後20年間継続して在籍している必要あり。
  • 実務経験25年以上でIBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書の資格を取得したもので、希望者にはマイスターバーテンダー称号証書を授与する。
  • 交付手数料2万円
  • 年に1回実施

必要なスキルや経験は?

アルバイトであれば初心者でもバーテンダーとして働くことは可能です。

最初はアルバイトとしてお酒やカクテルの種類、作り方を覚えるところから始まります。

常識レベルの接客能力と対応力があれば大丈夫でしょう。

年数が経つにつれ時給もアップするはずです。

働いている中でスキルアップを図るのであれば資格を取ったり、自分の希望するバーに転職したりすることも考えていくと良いと思います。

どの職業もそうですが、はじめは何も知らなくても学んだり覚えたりする気持ちを持つことが1番大切です。

一生懸命仕事をしていけば自ずと実力はついてくるはず。

お酒やカクテルの種類は膨大なので覚えるのは正直大変ですが、楽しみながら取り組めば良い結果に繋がるでしょう。

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まとめ

バーテンダーの仕事についてお分りいただけたでしょうか?

バーテンダーという仕事は、向いている人にとってはとても楽しい仕事だと思います。

好きなお酒に囲まれてお客様をおもてなしすると、気持ちも引き締まり特別な気分を味わうことができるでしょう。

お客様から気に入ってもらえば共に楽しい時間を過ごすことができるのです。

バーはお客様にとって息抜きの場であり気分転換をしに来る場所です。

時には相談にのってあげたり、時には仕事の愚痴を聞いてあげる。

そこでお客様は、辛いことを吐き出し楽しい時間を一緒に共有することで、明日からまた頑張ろうという気持ちになるのです。

私はそんな場所で働けることが何より嬉しくて、誇りに思っていました。

常連のお客様から「いつも話を聞いてくれてありがとう」と言われたこともありました。

バーは多くの人から必要とされている、コミュニケーションツールとして欠かせない場所なのです。

また、バーテンダーという職業は、将来的に選択肢が多くなるような仕事だと思います。

仮に、全く違う仕事に移ったとしても、ここで培ったコミュニケーション能力は必ず活かされるはずです。

他の飲食店でも重宝されますし、独立の道だってあります。

自分次第でいろいろな道を選ぶことができるのです。

バーで毎日人と関わり会話をしながら働いた経験は、様々なところで役立つはずです。

バーテンダーとして働く前から、気配りのできる人になりたい、お酒に詳しくなりたいなどの目的があれば、それを身につける練習と思って働くのも有りでしょう。

私はバーで働いた経験が今の接客業にとても活かされています。

最初は周りの空気が読めませんでしたが、働いていく内に様々なことが客観的に見れるようになり、だんだんと空気が読めるようになりました。

それが自信にも繋がり、積極的にお客様と会話できるようになったのです。

私はお酒が強い方ではありませんが、お酒に詳しいお客様にいろいろと教わったおかげで、知識は人一倍。

豆知識的に話すとよく驚かれて盛り上がります。

過去働いてきた中で最も楽しかったのがバーテンダーの仕事でした。

バーテンダーという仕事の魅力を多くの人に感じてもらいたいなと思います。



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