バーテンダーの仕事は女性でもできる?女性経験者の私が、できること・大変だったことを解説します
私がバーテンダーになったのは、とある映画のワンシーンがきっかけでした。
パリッと整ったシャツとベストでシェーカーを振るバーテンダーの姿があまりにかっこよくて、私もあんな風にやってみたいなぁという思いからアルバイトの募集を探すようになったのです。
実際バーテンダーの募集はあまり多いとは言えず探すのには苦労しましたが、希望していた銀座のオーセンティックバーでのアルバイトにこぎつけることができました。
そこで働いていた時に経験したことは、私の人生に大きな影響を与えてくれました。
今回は私の経験をもとに、仕事探しや資格、バーテンダーになるための心構えなどをご紹介していきたいと思います。
以前の私のようにバーテンダーの仕事をしてみたいと思っている方のお役に立てれば幸いです。
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目次
閉じるバーテンダーになった私の経験をご紹介します
バーテンダーになって一番変わったことは日常的にお酒を飲むようになったことです。
それまでは友達と外食する時くらいしかお酒を飲みませんでしたが、週4日〜5日働いて仕事中お客様からご馳走してもらう機会が増えたため、自然とお酒を飲む機会が増えました。
そのおかげで程よくリラックスして働くことができましたし、何よりお酒やカクテルの種類と味を覚えることができました。
お酒自体にもだいぶ強くなった気がします。
バーテンダーを目指したきっかけは?
映画が大好きで、子供の頃からかっこいいバーのシーンに憧れていたのです。
バーテンダーのグラスを拭く仕草やお酒を注ぐ音に見入っていました。
お酒が飲める歳になってからは、いつかはバーで働いてみたいなと漠然と思っていました。
バーテンダーになるまではこんな道筋でした
私は特にバーテンダーの専門学校に通ったり資格を取ったり、どこかのお店で修行してこの世界に入ったわけではありません。
飲食店で働いていたときに縁があって飲みに行ったお店がバーテンダーを探しているということで採用してもらったのが始まりです。
そのお店は銀座でも歴史のあるオーセンティックなバーだったので、入ってからはとにかくお酒の種類やカクテルの作り方を必死に勉強しました。
お客様は上質な方が多く、皆さんお酒に詳しい方ばかりでした。
なので、お客様からお酒の歴史やラベルの秘密などを教えてもらうことも多々ありました。
会話の中で学ぶことができたので、とても楽しかったです。
最初はおつまみの買い出しや洗面所の清掃などの雑用も多くて大変でしたが、様々なカクテルを作れるようになってからはとても楽しく働くことができました。
それぞれのお客様の好きなお酒を覚えてお出しするのも大きな喜びでした。
今、バーテンダーとして、こんな風に働いています
最近は家庭の事情もあり、後輩も増えたため人が足りないときにだけ出勤しています。
マスターがとても理解のある方で本当にありがたいです。
これは、個人経営ならではの融通の利き方だと思います。
しかし、昔からお世話になっているお客様から予約があったときは、できる限り顔を出すようにしています。
また、マスターが忙しい時は新しく入った人にカクテルの作り方を教えたりすることもあります。
バーテンダーになるには?
バーテンダーとして働くにはどのような準備が必要なのでしょうか?
アルバイトとして働くのか、一生の仕事にするのかで必要とされるスキルは違ってくるでしょう。
取っておくべき資格、習得しておくべきスキルとは?
取っておくと信用度が高いのはNBA(日本バーテンダー協会)の検定試験で手に入れることができる資格です。
この資格を持っていると採用率はグッと上がるでしょう。
ちなみに資格は「NBA認定バーテンダー資格証書」「NBA認定バーテンダー技能検定合格証書」「IBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書」「NBA認定マイスターバーテンダー称号証書」の4種類です。
それぞれ実務年数によって受けられる検定が異なります。
バーテンダーの資格取得ルート
バーテンダーの資格を取るにはどのようにしたら良いのでしょうか?
取り方は一つではないので、自分の都合や予算に合った方法を選びましょう。
資格取得ルート1:バーテンダースクール
バーテンダースクールではバーテンダーになるための「いろは」を教えてくれます。
シェーカーの振り方やカクテルの分量、氷の削り方やグラスに添えるフルーツの切り方まで丁寧に教えてくれます。
短期集中コースや個人授業コースなど、いくつかのコースから選ぶことができます。
バーテンダースクールに通うメリットとしては、インターンシップとして実地研修を受けられるところです。
開業に向けても相談にのってもらえるのでオススメですよ。
お金よりもしっかりしたカリキュラムの中で学びたいという人は、バーテンダースクールで勉強するのが良いでしょう。
資格取得ルート2:通信教育
最近は通信教育が人気のようです。
仕事や学業などで学校に通うことができない人にオススメです。
金額も学校より安く、スマホで気軽に勉強することができます。
自宅にいながら自分のペースで学べるのが最大の特徴であり魅力です。
電話やメールでのサポートが付いているので安心ですよ!
資格取得ルート3:独学
バーテンダーの資格は独学でも取得可能です。
参考資料を自分で揃えたりするのは大変ですが、金額的には一番安く済むでしょう。
実際にバーテンダーとして働いている人であれば現場での経験からすでに学んでいる部分も多いと思いますので、独学でも合格者は比較的多いようです。
独学で勉強した人に独学のコツなどを聞いてみるのも良いでしょう。
バーテンダーの合格率はどれくらい?
合格率は公式には発表されていませんが、資格取得の中ではかなり高い方だと言われています。
事前にテキストなどでしっかり勉強すればほぼ合格できるくらいの難易度に設定されているようです。
なので、あまり気負いせずに臨んでみましょう。
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おすすめのバーテンダーの仕事ってどうやって探すの?
まずは自分がどんなお店でどのように働きたいかを明確にしていくことが大切です。
いくつか探し方をご紹介しますが、応募する前に数回お店に足を運ぶことをオススメします。
求人募集を探す
アプリやネットの求人募集を探してみましょう。
最近は職場の写真などが多く掲載されているものも多く、良い参考になると思います。
時給や就業時間など、気になる部分は電話で確認してみましょう。
紹介
飲食業界は横の繋がりが多いので、知り合いのお店を紹介してもらうという手もあります。
実際、私も飲食業界の知り合いに紹介してもらってバーテンダーになりました。
知り合いからの紹介だとハズレが少ない点がメリットと言えるでしょう。
その分気軽に休んだり辞めたりはできないので、くれぐれもよく考えてから紹介してもらってくださいね。
自分で飲み歩いてみる
店構えやお客さんの層などは実際にお店に入ってみないと分かりません。
なので、気になるお店には片っ端から足を運んでみることをオススメします。
求人情報サイトでは分からなかった細やかな部分が見えてくるでしょう。
マスターに顔を覚えてもらうことも大切です。
お客さんとして行ってみて心地良く過ごせれば、それは良いお店の証拠。
焦らず自分が働きたいと思えるお店を地道に探してみましょう。
バーテンダーの就職先や募集状況は?
バーテンダー専門の就職先は、正直そんなに多くはありません。
バーの数自体も年々減ってきているのが現状です。
その中でバーテンダーとして働ける環境はどのようなところなのでしょうか。
バーテンダーの主な就職先
バーテンダーとして専門的に働けるのはバー(ホテルを含む)です。
お酒を扱うだけであれば飲食店全般で範囲はかなり広がります。
いわゆるベストに蝶ネクタイを着用するような本格的なバーで働きたい人は、高級ホテルのバーなどに狙いを定めると良いでしょう。
バーテンダーに人気の就職先はどんなとこ?
バーテンダーに人気の就職先は、繁華街に位置するバーや高級ホテル内のバーです。
ビリヤードやダーツなどが置いてあるプールバーも最近は若いバーテンダーに人気です。
繁華街のバー
立地によってお店の雰囲気やお客さんの層も変わってきます。
銀座や赤坂などは落ち着いたお店が多いです。
数十年続くような古くて歴史のある名店もあります。
新宿や渋谷になると客層も若く、比較的カジュアルでリーズナブルなお店が多くなります。
ローカルなバーも地元密着型の面白さがあってオススメですよ!
ホテル内のバー
高級ホテルにはラウンジやルーフトップバーなど、お酒を取り扱うお店が多数入っています。
ホテルの看板を背負う訳ですから、髪型や服装などそれなりに条件は厳しくなりますが、修行するには最適でしょう。
独立前の働き先として選ぶ人も多いようです。
経験者が語る!できるバーテンダーはこんな人
私もバーテンダーの端くれとして、数々のお店に足を運んできました。
中には感心させられるような素晴らしいバーテンダーさんもいらっしゃいました。
できるバーテンダーとはどんな人なのでしょうか。
オリジナルカクテルを持っているバーテンダー
バーテンダーの世界では大会に出ている人も多く、オリジナルのカクテルメニューを持っている人もいます。
彩りが美しく目で楽しめるものや、強いお酒が苦手な女性でも楽しめるものを出してくれたりすると一目置いてしまいますね。
探究心の強さ、おもてなしの心遣いは見習わなくてはいけないと思いました。
お客様のニーズに合わせられるバーテンダー
バーでは仕事の話や人生相談など、大切な会話が多く繰り広げられます。
中には人生を左右するような場面もあり、バーテンダーの役割はとても重要です。
お客様も周りの雰囲気を気にされますから、存在感を消して話しやすい雰囲気作りができるバーテンダーさんは凄いなと思いました。
中には逆に話を聞いてほしいお客さんもいらっしゃいます。
お客様の希望を見抜いてそれに順応するバーテンダーさんを見ると流石だなと思います。
フードメニューにこだわるバーテンダー
バーには、チーズやフルーツの盛り合わせやオムレツなどの軽食を出すお店もあります。
この盛り付けが美しく美味しいとこだわりを感じて、このお店に来て良かったなと思います。
歴史のある古いバーだと、昔から変わらない味を求めて来店する方も多いと言います。
バーテンダーはお酒を作るのがメインの仕事ですが、他のメニューにもしっかりと気を配れるバーテンダーさんは素敵だなと思いました。
バーテンダーが気をつける点
バーテンダーは様々な才能が求められる職業です。
お酒の知識やスキルはもちろんですが、雰囲気作りや細やかな気遣いも求められます。
飲食業ですから衛生的に見えることも大切です。
またお客様からお酒をいただくこともあるので、ある程度お酒が飲めることも必要でしょう。
夜遅くまで働くことになるので体調管理も大切です。
長時間の立ち仕事になりますから、体力面も自信がないと厳しいですね。
お酒の場ではたまに言い争いなどのアクシデントもありますから、そのような場の対処が上手くできることも大切です。
私はバーテンダーという仕事は、究極の接客業だと思っています。
だからこそ、なかなか軽い気持ちで働ける仕事ではないということを心得ておいてほしいなと思います。
しかし厳しい仕事だからこそ、その分得るものは多く、充実した時間を過ごすことができるはずです。
尊敬できる先輩バーテンダーを見つけて、日々勉強する気持ちを忘れず仕事に臨みましょう。
まとめ
バーはお客様がほっと一息つくための大切な場所です。
1日の終わりにリラックスしに来る方、ストレスを吐き出しに来る方、会話を楽しみに来る方、目的は様々ですが多くの方に必要とされていることは確かだと思います。
先程も書きましたが、私はバーテンダーは究極の接客業だと思っています。
飲食店やホテルなどのサービス業のプロを目指す人にも大変勉強になる仕事だと思います。
お客様に明日からも頑張ろうと思ってもらえるような素敵な時間を提供できるバーテンダーをぜひ目指してもらいたいと思います。
最近は一言にバーと言ってもカジュアルからオーセンティックなところまで、形態は様々です。
あまり深く考え過ぎず、自分の理想に合うお店を見つけてくださいね!
実際にバーテンダー求人を探す時は、こちらの記事を参考に!
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