バーテンダーの仕事は女性でもできる?女性経験者の私が、できること・大変だったことを解説します
高層ビルの最上階や素敵なバーのカウンターでお酒を楽しむ光景は大人になったようでドキドキしますよね。
そんなバーには必ず素敵なバーテンダーがつきものです。
さて、もしあなたがバーテンダーに興味があるとしたら、バーテンダーになるにはどうしたら良いのか疑問だらけですよね?
そんなあなたの疑問に徹底的にお答えします。
筆者である私は19歳からバーで働き26歳で都内に小さなバーを独立開業した経験がありますので、どんな小さな疑問にもアドバイスできるかと思います。
ここではバーテンダーという仕事に就いて、その後どんな就職先や展望があるのかを詳しくご紹介していきますので参考にしてみてください。
まずは入門編からさっそく見ていきたいと思います。
バーテンダーになるには?
バーテンダーになるためには、まず求人情報誌やインターネットのサイトでバーの求人を調べるやり方があります。
もちろん、街を歩いていて看板などにバイト募集などの紙が貼ってあるパターンも考えられますが、闇雲に探しても見つかりませんので、まずはどんなバーで働きたいかをイメージしましょう。
また、現在ではバーテンダースクールや調理関係の専門学校でもバーテンダーの技術は磨けます。
そのあたりのお話からしていきたいと思います。
バーテンダーの専門学校やスクールとは?
バーテンダーになるには特殊な免許は必要ありませんが、いきなり現場で働くのが不安という方にはこうしたスクール制度もあります。
実際に筆者も、スクール卒業経験のある方と働いたこともあります。
学べること
基礎的なバーテンダーの技術とお酒の知識、あとは接客などに関するマナーを学べます。
入学金や入学資格
バーテンダースクールなどのいわゆる「習い事」の部類に入るものであれば、その授業料は10万円〜20万円(だいたい20回程度の授業回数)ほどです。
また専門学校になるとバーテンダー以外の能力や知識を養ってくれたり、就職先を斡旋してくれる意味も込めて1年間で100万円前後の費用が掛かります。
入学資格はスクールに関しては特になく、専門学校においては一般常識レベルのテストをクリアすれば誰でも入学可能となっています。
卒業の難易度
基本的には真面目に授業を受けていれば卒業できます。
途中で辞めたり興味がなくなったりしない限りは確実に卒業できると言えるでしょう。
バーテンダーの資格とは
バーテンダーという職業には、厳密に言って必要な資格はありません。
自分のスキルアップや人脈を広げるための資格はいくつかありますが、これがなければカウンターに立ってはいけないというようなものはありませんので、ご安心ください。
それではバーテンダーとして働いていく上で取得する可能性がある資格をいくつかご紹介していきます。
ちなみにご紹介するものは全て民間資格で、現在国が定めるバーテンダーとしての資格はないということだけ頭に入れておいてくださいね。
取得のメリット
バーテンダーが資格を取るにあたってのメリットはだいたい3つです。
「スキルアップ」「人脈を広げる」「個人のバーテンダーとしての信用度」といったところですね。
この中で一番重要なのは「バーテンダーとしての信用度」。
バーテンダーというのは常に勤勉でなくてはいけませんので、そういった部分で何かしらの資格を持っていると「この人はバーテンダーという仕事についてきちんと考えている人だな」と周りやお客さんから納得してもらえるメリットがあります。
バーテンダーの資格の種類
NBAやHBAの協会員としての資格
バーテンダーは大きく3つに分かれます。
NBAという「日本バーテンダー協会」、HBAという「ホテルバーテンダー協会」、そして最後に「無所属で街のバーで雇われるか独立するか」というように、どちらかの協会に入るか、それとも自分のスキルを磨くために一人で勉強していくかというように分かれています。
基本的にスクールなどを卒業するメリットとしては、この「NBA」に入れるように口を利いてくれることがメリットですね。
逆に専門学校などはホテルなどへの就職を斡旋してくれますので、「HBA」といった感じです。
ソムリエやビールマイスターなどのお酒に関する資格
これは様々なものがあり、ソムリエのワインから始まりビールや日本酒など実に多種多様です。
ちなみに筆者はウイスキーの資格として「ウイスキーコニサー」というものを持っています。
バーテンダーの資格の難易度や合格率
資格の難易度はそれぞれですが、分かりやすく説明するならば「1年間真剣に勉強して受かる確率50%ほど」といった感じです。
あえて言うなら、取りやすい資格には何の効果もありません。
一般のお酒好きの方でも取れるような資格ではカウンターに立つ上で意味を成さないからです。
ですので、ある程度難易度の高い資格を持っているとバーテンダーとしての信用度に繋がるわけです。
バーテンダーの就職先や募集状況は?
バーテンダーの就職先はそれぞれですが、基本的には街で「BAR」と書かれているお店全てが対象と言えます。
もちろん「和食ダイニングバー○○」のようなチェーン展開しているようなところは含まれません。
あくまでバーテンダーというのはカウンターがあり、そこで対面するお客さんがいて初めてバーテンダーとして仕事に就くわけですから。
バーテンダーの主な就職先
有名なバーやホテルのバーなどは人気の就職先ですね。
しかし、就職先というよりも「修行先」と捉えてもらった方が良いかもしれません。
正社員としてバリバリ働いて経験を積みたい人向け
「正社員」というものにこだわる場合は、やはりホテルに就職してバー事業部に希望を出すのが一番です。
経営母体がホテルですから福利厚生もしっかりしていますし、街の高級店のようなバーで働くのと変わらない上流階級のお客さんを相手することによって多くの経験を積めるからです。
ある程度プライベート優先で働きたい人向け
まだそこまで将来独立などの具体的な人生設計は立てていないけどバーテンダーに興味があるという方や、アルバイトとしてバーテンダーをやってみたいという方には、街で見かけるダイニングバーやダーツバーといったところをおすすめします。
こちらは正社員としてしっかり入らなければシフト制で休みもありますし、プライベートの時間も確保できます。
ただ、基本的には週末などは出勤になりますので、週末に何か趣味や用事がある方は止めた方が良いでしょう。
バーテンダーに人気の就職先
最初にバーテンダーになりたいというきっかけにもよりますが、やはり老舗のオーセンティック(正統派)バーは誰しもが修行してみたいと思う場所だと思います。
将来バーテンダーとして独立する際にもしっかりとした実績と「看板」になりますので、東京銀座などにいくつかある有名店は人気があります。
また、高級ホテルのラウンジや夜景の見えるバーなども人気です。
やはり客層も豊かですし、こちらも確かな実績になりますから。
バーテンダーの働き口はどの程度あるの?
バーテンダーの働き口は探そうと思えば無限にあると言って良いでしょう。
ちなみに筆者は、どうしても働きたいお店に直接お願いをしに行って、最初は断られたものの何度か通っている内に正式に採用していただいた経験があります。
自分のフィーリングに合ったところで勉強したり働いたりするのが上達の一番の秘訣ですから、自分がやりたいお店のイメージを強く持つことが大事ですね。
ちなみに飲食業界自体は万年人材不足ですので、お酒を少し学んでみたいという感じであれば、まずは近所のカウンターのあるお店を探してみても良いかもしれません。
恐らくすぐに働けると思います。
バーテンダーの転職事情
バーテンダーにとって、転職とは自身のスキルアップのために行います。
この店で勉強できることはなくなった!と自分が納得した人が次のお店へと移って行きます。
もしくは良いバーテンダーであれば引き抜きにあうケースもありますね。
そういった場合は、給料が飛躍的にアップしたりします。
バーテンダーの平均給与
未経験であればおよそ20万円弱、経験者で30歳前後であれば30万円弱といったところでしょうか。
40代となると、お店のチーフバーテンダーか独立している方が殆どだと思いますので、平均給与というのは自分の頑張り次第となってきます。
バーテンダーの将来性
バーテンダーという職業の将来性は無限です。
自分でカクテルの勉強を沢山してオリジナルカクテルが本に載るくらいまでにしてみせるか、はたまたカクテル大会で優勝して有名バーテンダーとして独立するか。
そんなバーテンダーの将来性とサクセスストーリーまでの道のりをいくつか見ていきましょう。
大会やコンクールに出場して有名になる
まずは年に何度か行われている大手飲料メーカー主催のコンクールやホテルでのコンペティションに出場して、そこで結果を出すことが一番分かりやすい目標です。
年齢別や男女で分かれたりもしていますし、出場するためには相当な勉強を必要としますので、自分の糧にもなりますね。
お店やホテルの管理職
お店でチーフバーテンダーやホテルのバー事業部部長などの管理職に就くことは社会的にも認められますし、ステップアップとしてはとても確実な方法です。
年数は掛かりますが努力していれば必ずなれますので、安定志向の方にはおすすめの働き方です。
独立開業
およそバーテンダーを目指す人の7割は独立開業を目指していると思います。
自分の好きな内装でお店を設え、自分の好きなお酒や音楽を店内に満たすというのは最高の喜びです。
私も若い頃に独立しましたが、やはりバーテンダーとしてのやりがいを何倍にも感じましたし、モチベーションも更に高まったことを覚えております。
働き先を選ぶ時の注意点
バーテンダーになりたいからといって、働くお店をすぐに決めるのは禁物です。
どのようなバーテンダーがいて、どのような想いで働いているのかをまず認識した上で応募したり面接に臨んだりしましょう。
知識や経験を積めるお店を探そう
バーテンダーに必要なのは知識と経験です。
いくらお店の雰囲気が自分に合っていたとしても、そこで働いている先輩バーテンダーが無知であったら勉強になりませんよね。
最低限のお酒の作り方くらいは教われるかもしれませんが、その先に必要な経験は伴ってきません。
なので、働くお店を決める際には、最低一度は下見のために自分で飲みに行ってみましょう。
バーテンダーは常連さんと一見さんで接客の仕方を変えます。
これは常連さんを贔屓にしているわけではなく、一見さんに対しての配慮なのです。
お店の雰囲気やお酒の好みや料金をその人が理解しているかどうかによって話しかけ方や作るお酒の味を変える必要があるからです。
居心地を良くするためにバーテンダーは最大限の努力をしますので、そういった配慮ができる人なのかどうかを確かめるためにも、事前リサーチは必須事項とも言えますね。
求人の探し方
求人情報誌やサイトを見ている際に、良いお店かそうではないかを見分ける単純な方法があります。
「バーテン募集」と書いてあるお店はまずハズレです。
バーテンダーという言葉には意味があります。
それを「バーテン」と表記するのは、いかにそのお店が不勉強かをさらけ出している行為であり、こういったお店で勉強になることはまずありませんので、スルーした方が良いでしょう。
ちなみに、そういったところは大概お給料が良いです。
目先のお金に釣られて行ってもバーテンダーとして大した経験にはなりませんのでご注意いただければと思います。
まとめ
バーテンダーという職業に興味を持ったあなたの疑問にお答えしてきましたがいかがでしたか?
読む前より少しだけバーテンダーという仕事について理解していただけたかと思います。
バーテンダーになるためにはいくつもルートがあり、自分の思い描く将来像に一番近いものを選べば間違いないと思います。
お店選びに関しましては解説した注意点をもとに、1度お店に行ってみることをおすすめします。
バーテンダーという仕事は本当にやりがいのある仕事です。
筆者である私も15年ほどの経験がありますが、未だに勉強することが多く、学ぶことに終わりのない仕事だなとつくづく思います。
しかし、やはり接客をしている時間が何よりも楽しいですし、そういった実感をこれを読んでいるあなたにも感じてもらえたらと思っています。
ぜひバーテンダーという職業に対して一歩踏み出してみてくださいね。
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