2020年12月4日

海外営業は海外を飛び回ったり世界を相手に仕事をこなしているイメージがあり、とても魅力的に思えます。

実際に国内で仕事するより様々な面で刺激的ですし、海外旅行好きにとっては海外へ出張に行けることは羨ましい限りです。

もちろん、楽しい仕事ばかりではありません。

国内でクレームや問題に直面するように、海外でも同様のトラブルは発生します。

また言語の違いがあり、日本国内で仕事するより苦労することも多いかもしれません。

ただ、そんなマイナス面を差し引いても、海外営業は刺激的で魅力のある仕事です。

今回は、海外営業の仕事に就くにはどうしたら良いのか、どんな勉強をしたら良いのかなどについて紹介します。

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海外営業になるには?

海外営業になるために必要な要素やステップはどんなことでしょうか。

海外営業というからには海外での留学や生活経験、駐在経験などが必須のように思えます。

他にもいくつか必要な要素をまとめてみました。

海外留学・生活経験

必須というわけではありませんが、海外営業の仕事に就く上で海外での経験があればより仕事がしやすくなります。

日本国内から出たことがない人でも海外営業として活躍している人もいますし、ある日突然会社から海外営業部への転籍を言い渡された人もいます。

海外営業をする上では、外国の文化に理解を示さないといけないことと、日本とは異なる習慣があったりもします。

海外留学や海外での生活があれば、これらを経験する機会がありますので良いと思います。

ただし、海外留学や海外生活をして外国語が話せるなど語学だけを勉強した留学経験では物足りません。

英語が話せてもビジネスでは商品の説明や細かな条件を交渉しなければならないため、日常会話ではなくビジネス語学が必要となります。

そのため海外留学や海外生活は、大学などで語学にプラスして何か他の勉強をしておくことをおすすめします。

プレゼンスキル

プレゼンスキルは、海外営業だけでなく営業として必要なスキルになります。

海外営業全てが外国語を流暢に操れるかというとそうではありません。

語学力だけでなくプレゼンスキルが必要な理由は、常に交渉相手がネイティブとは限らないからです。

例えばヨーロッパや香港などは英語ネイティブではないですが英語を操れる人が多いです。

そのため、商談は英語で行うことが多くなります。

しかし、お互いに英語ネイティブではないため、微妙なニュアンスやお互いの意思疎通に障害が生じる可能性があります。

こちらが伝えたいことや相手に理解してほしい点をプレゼンして伝えるのですが、プレゼンとプレゼンに付随する資料を作るスキルがあれば相手にも伝わりやすく、商談を円滑に進めることができるため、プレゼンスキルは必要です。

度胸

営業職全体に言えることですが、度胸は必要です。

机上であれこれ考えて先に進めなかったり、新規顧客にしっかりと商品説明や商談ができなかったりすると、海外営業としてやっていけません。

失敗しても良いので積極的に取り組めることや、多少の文法など気にせずはっきりと意思表示や説明を臆することなくできる度胸は、海外営業にはより必要となります。

高い順応性

海外営業は順応性が高いことが大切です。

海外で仕事をすると様々なカルチャーショックを感じます。

ビジネスマナーや一般常識だけでなく食事や日常生活についても、最初は驚いたり戸惑うことばかりです。

仕事で海外へ出向く以上、驚いたり戸惑って仕事をしないわけにはいきませんし、現地の食文化はお客様とランチやディナーを共にする上で信頼関係を築くのに重要です。

勧められた食事を断ったり食べなかったりすることが失礼にあたり、契約が白紙になることも少なくありません。

どの国や環境下であっても順応性が高いことは、海外営業として求められる素質の一つです。

海外営業の募集状況は?

海外営業の募集状況は増えていると言えます。

昔はメーカーも国内生産に重点を置いていましたが、現在ではコストの観点から海外に生産を移管・委託したりしています。

また顧客も、国内だけでなく海外に抱えている会社も少なくありません。

転職サイトなどを見ても、海外営業で検索すると多く検索結果が出ます。

求人は少なくないのでチャンスはあります。

募集勤務地としてはやはり東京が一番多い傾向にあります。

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海外営業の仕事のおすすめの探し方

ここまでの話を読んで海外営業に興味を持った人や、元々海外営業に興味を持っていた人もいるかと思います。

海外営業に興味を持って実際にチャレンジしてみようと考えると、次はどうやって海外営業の仕事を探したら良いかを知りたいところです。

ここでは、海外営業の仕事の探し方について紹介します。

大手転職サイト

多くの人がアクセスして検索するのが、大手転職サイトです。

リクナビネクストやen、DODAやキャリトレなどが代表的です。

時間を気にせず自分のペースで仕事を探せるのがメリットですし、ある程度の求人情報をその場で手に入れられるため、利用している人が多いようです。

デメリットとしては、質の高い求人かどうかは分からないですし、気になって細かなところのアドバイスを求めたくてもサイトでは直接企業に問い合わせるしか方法がないということです。

エージェントへ相談

急いで仕事を探す必要はないけれど自分に合った転職先を探したい人には、エージェントに相談するという方法もあります。

海外営業の場合、自分に適性があるかは分かりづらいところです。

自分の適性をしっかりと分析し適切なアドバイスを受けて、自分に一番合った海外営業の職にチャレンジしたいなら、エージェントはおすすめです。

代表的なエージェントとしては、ビズリーチ、JACリクルートメント、パソナキャリアなどがあります。

会社のHP

就職や転職で入社したい会社が決まっているなら、転職や就職サイト、エージェントを通さずに希望する会社のHPから直接応募するのも一つの方法です。

サイトやエージェントにリストアップされていなくても会社のHPで募集をしていることもあるので、希望先が決まっている場合は直接応募した方が良いでしょう。

海外営業の仕事を探す際の注意点

海外営業の仕事を探す際に注意点があります。

その注意点をまとめてみました。

他にも多々ありますが、今回ここでは特に注目、注意してほしい点を三つに絞って紹介します。

海外出張の有無

海外出張の有無は求人内容で確認しましょう。

もし記載がないなら、応募前に確認することをおすすめします。

海外営業と言っても、実際は海外に行かずに電話やメールのやり取りだけで業務を行うケースがあります。

固定の取引先が決まっていて新規開拓の必要がなく取引先からのオーダーや問い合わせを対応するだけなので、お客様のもとへ出向く必要はありません。

それで問題ない人もいますし、英語や他言語を使って仕事したいからむしろそちらの方が良いという人もいますが、海外営業として海外を飛び回りたい人は海外出張の有無については要チェックです。

代理店向けか顧客向けか

代理店向けか顧客向けかも募集内容で確認しておく必要があります。

海外出張の有無についてと少し重なりますが、代理店向けの場合は比較的内勤で外回りや海外に出ることは非常に少なく、電話とメールの処理が多いようです。

また、顧客向けか代理店向けかによって業務も異なりますし、自身の希望と異なる可能性があるので注意が必要です。

キャリアアップや待遇

海外営業と言ってもキャリアアップや待遇はモチベーションを保つ上で大切な要素になります。

管理職としての仕事が将来可能性としてあるのかどうか、どのような待遇が用意されているのかどうかなどを注目しておくことをおすすめします。

会社によっては海外出張の際に食事代の上限を決めて支給したり経費で処理してくれますが、会社によっては出ない所もあるのでチェックが必要です。

経験者が語る!できる海外営業はこんな人

筆者の周りで活躍している海外営業の特徴を三つにまとめてみました。

もちろん、これ以外の要素を持ち合わせて成功している人もいますので、絶対というわけではありません。

あくまでも筆者の周りで成功している人が持ち合わせている共通要素です。

コミュニケーション能力が高い人

国内営業だけでなく海外営業においても、コミュニケーション能力が高い人は成功しています。

流暢に言語を操って仕事を取ってくるだけではなく、国内営業同様にお客様の声をしっかりと聞いて理解できるかどうかが鍵になります。

喋るだけでなく、聞く、理解するといったコミュニケーション能力が高い人は海外営業としても成功している傾向にあります。

プレゼンスキルが高い人

プレゼンスキルの高い人も、国内営業だけでなく海外営業としても成功しています。

海外での商談や交渉は日本語にあるような微妙なニュアンスがないケースも多く、こちらの意図を伝えづらかったりします。

そのため、プレゼンして伝えるだけでなくプレゼン資料を活用して相互理解を深めることが上手にできる人は、海外営業として成功している傾向にあります。

度胸がある人

言語能力より度胸がある人の方が海外営業としては成功している傾向にあります。

いくら英語や他の言語が操れるからと言って使わなければ意味がありません。

宝の持ち腐れのように使うことを躊躇っている人より、間違ってもどんどん積極的に前に出られる人は商談も打ち合わせも上手くいきます。

間違っていても必死で自分の意思を伝える人、伝えようと頑張っている人の方が相手も一生懸命理解しようと話を聞いてくれますし、伝わった時の達成感がお互いに生まれるので、お客様との信頼関係を築くきっかけにもなります。

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経験者が語る!海外営業はみんな英語が話せるか!?

海外営業の仕事をしている人は、英語や英語以外の外国語ができる人というイメージが強いです。

もちろん、海外営業の担当者で英語を流暢に喋れたり他言語を流暢に扱う人も少なくありません。

ただ、留学経験がなく帰国子女でもない人であっても、海外営業として働いている人も少なくありません。

海外営業だからみんなが英語や英語以外の言語を流暢に扱うかというと答えは'NO'です。

共通するのは、英語ができなくても失敗を恐れず度胸を持って仕事に取り組んでいることです。

まとめ

海外営業について紹介してきました。

参考になれば嬉しいです。

海外営業に興味を持った人やこれから海外営業について調べてみようと思う人は、ぜひ調べたりチャレンジしてみて下さい。

また、海外営業の仕事に興味がある人へ伝えたいのは、言語ができることはもちろん大切な要素の一つであり、できるに越したことはありません。

ただ、できないから海外営業を諦めるというのはまた話が違います。

言語ができなくてもチャレンジする気持ちが大切ですし度胸がある人の方が多少英語や他言語が使えなかったとしても成功する傾向にあります。

また言語は使えば使うほど上達します。

最初は失敗しても当然なので、興味があるなら物怖じせずにチャレンジしてみて下さい。



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