2020年7月6日

海外営業と聞くと華のあるイメージを抱く人が多いと思います。

実際、海外営業で活躍することは会社として重宝されているところも少なくはありません。

しかも、海外を飛び回るイメージでニューヨークの摩天楼をバックに商談したり、パリのシャンゼリゼ通りを通ってお客様のところへ向かうなんて聞くと魅力的に思えます。

ただ、意外と知られていませんが、海外営業は、そんなかっこいい仕事ばかりをしているわけでもありません。

海外に行ったから何か特別なことをしているかというとそうではないですし、仕事の内容としては国内の営業と変わりはありません。

ただ、海外営業は、国内営業とは違った仕事の面白さや楽しさがあり、やりがいもある仕事です。

今回は、海外営業のやりがいについて紹介していきます。

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海外営業の大まかな仕事内容

海外営業の大まかな仕事内容は国内営業とさほど差はありません。

販路を見つけて販路を拡大したり、お客様に対してプレゼンテーションや商品・サービスの説明を行ったり、展示会やイベントで商品やサービスの説明をしたりします。

仕事上の役割とは?

海外営業の仕事上の役割も国内営業とさほど差はありません。

顧客開拓をすることでマーケットの拡大や拡販の役割を努めますし、顧客ケアなどで売上拡大をすることもあります。

ただ、これは国内営業も同様の仕事上の役割がありますのでここでの差はあまりありません。

海外営業は国内向け営業とどのように違う?

海外営業と国内営業、どう違うのか気になる人もいると思います。

外国語を使って仕事をする海外営業はかなりしんどい仕事だと耳にすることもあるため、どういった仕事内容が違ってどんな仕事をしているのか気になります。

ここでは、海外営業と国内営業の違いがどういうところにあるかについて紹介します。

仕事量の違い

海外営業はしんどい、大変、激務なんてよく聞きますが、正直国内営業よりマシです。

それは、日本のお客様の製品に対してのハードルほど海外のお客様のハードルは高くないからです。

国内営業の場合は、1mmのズレも許されないケースが多かったり、使わない箱に傷がついているだけでクレームだったりします。

求めるものが世界で一番高いと言われる日本での営業が一番しんどいと思います。

その反面、海外営業の場合はそこまで求めるケースは少なく、箱に傷があっても中身が大丈夫であれば何も言われることはありませんし、製品も使えたら問題ないと考えている人も少なくないため、クレームに発展するケースは少ないです。

担当エリアが広い

担当エリアは海外営業が圧倒的に広いと言えます。

国内営業の場合、例えば、東京都内や大阪市内といっても区で分けたり、場合によっては区の中の道の名前や町で細かく担当分けして何人もの営業パーソンを配置したりします。

それに対して海外営業の場合は、日本国内の顧客数に比べると少ないということもあるかもしれませんが、アジア担当とか北米担当と大陸やエリアで分けているケースが多いので担当するエリアがかなり広いのが特徴です。

習慣や文化の違い

海外営業を始め時に言語以外で直面する問題は、習慣や文化の違いです。

日本とは違うので最初は戸惑いますが、現地の習慣や文化を理解しないと仕事にならないため、現地のパートナーやお客様に教えてもらいならが理解する必要があります。

この過程は、国内営業にはないため、海外営業との違いになります。

求められるスキル

海外営業と国内営業では求められるスキルが異なってきます。

海外営業は、語学力や交渉力、貿易知識、現地の文化や習慣などへの理解を必要としますし、国内営業の場合は、顧客との関係性作り、忍耐力、根気強さなどが求められます。

特に国内営業にはあまり関わりない、現地の文化や習慣などへの理解であったり、貿易の知識であったりは最初覚えることが多くて大変です。

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海外営業の仕事でやりがいを感じる5個の瞬間とは?

海外営業は、華やかなイメージですが、実は単独で仕事することが多いです。

会社にもよりますが特に出張となると会社に出社したり、帰社することはありません。

そのため、しばらく同じ部内のメンバーだけでなく会社の人たちと関わることがないこともあります。

それでも海外営業の仕事のやりがいにはそれを帳消しにするやりがいがあります。

どういった瞬間にやりがいを感じるかまとめてみました。

契約を獲得した時

国内営業をしていても契約したり、実際に商品やサービスを使ってもらったりすると嬉しいものですし、もちろん、モチベーションややる気にもなります。

ただ、海外営業の場合は、日本語以外の言語を使って文化や習慣の違いを乗り越えてビジネスを獲得した喜びややりがいが大きいため、国内営業より契約を獲得した時の喜びや達成感が大きいと言えます。

目標値を達成した時

契約を獲得した時と似たような理由になりますが、会社から課されたノルマを達成した時も喜びややりがいは大きいです。

日本ではなく海外で自分のプレゼンや交渉力が通用したことや、仕事を実際に獲得したことなどから目標値が達成されるので、やりがいや喜びだけでなく、今後の海外営業活動をしていく中での大きな自信にもつながります。

お客様の仕事が上手くいった時

国内営業とは異なり、海外営業として仕事を獲得した時は、大きな喜びややりがいにつながりますが、同時にお客様にとっては新たな試みになります。

自国の業者から仕入れたものとは異なる国の部材や商品などを仕入れて実際に使うのですから不具合が生じたり、何か問題が起きるリスクを抱えています。

そのため、そういったリスクを乗り越えてお客様の仕事が円滑に進むと海外営業として大きなやりがいにつながります。

ニュースなどで自分が携わっている仕事が報道された時

毎回というわけではありませんが、たまに自分が携わっている海外の仕事を報道されたりする時があります。

例えば、ワインの仕入れをしている輸入業者の海外営業は、毎年季節限定で商品を仕入れますが、どれだけ仕入れるとかどれくらいの価格で仕入れるなどの交渉をお客様とします。

その結果、契約がまとまると空輸で送られてきますが、これが報道されたり、注目を浴びると自分が携わってた仕事ということもあり、嬉しかったりやりがいを感じたりします。

ワインだけでなく、ものづくりであったり、実際に出店した海外の展示会などの様子を報道されたりしてもやりがいにはつながっていきます。

異文化交流ができる

海外営業は、異文化との交流ですので自然に異文化交流ができます。

探さなくてもお客様自体が異文化の出身なので色々と学ぶことができますし、日本の文化や習慣についてもシェアする機会があるので興味を持ってもらったり、信頼関係を築くきっかけにもなったりします。

もちろん現地の食事や建物などにも触れる機会があるため刺激を得ることもできます。

また、発展途上などのプライベートではあまり行かないところへ行く場合は、普段日本にいたら体験できないような貴重な体験をすることがあります。

海外営業の仕事はこんな人におすすめ!

海外営業に興味を持って頂いた方、海外営業にチャレンジしてみたい方色々といるかもしれませんが、海外営業の仕事がどんな人におすすめなのか気になります。

ここでは、特に5つのタイプに絞って海外営業がおすすめな人を紹介します。

参考にしてもらえたら嬉しいです。

チャレンジ精神が強い人

国内営業に比べてチャレンジすることが多い海外営業は、チャレンジ精神が強い人ほど向いています。

国内営業とは違い、言語や文化・習慣の違いを乗り越えて仕事をしないといけませんし、仕事をするだけでなく、仕事をとってこないといけません。

そのため、様々な障壁が待ち構えています。

障壁が立ちはだかるごとに気持ちが萎えてしまったり、気後れしてしまっては仕事を続けることができませんので、チャレンジする気持ちが強い人ほど海外営業の仕事はおすすめです。

英語や英語以外の言語を使って仕事をしたい人

海外営業の仕事と言えば、日本語以外の言語を使う機会があることです。

そのため、英語や英語以外の言語を使って仕事したい人にはもってこいの仕事と言えます。

メールや電話で使う機会も増えますし、海外出張時に使う機会も多いです。

海外出張に行くと仕事だけでなく、現地のホテルや移動時にも英語や英語以外の言語を使う機会に恵まれるので、英語や英語以外の言語を使って仕事したい人にはおすすめの仕事です。

根気強い人

根気強い人も海外営業の仕事に向いているといえます。

海外の仕事は日本国内に比べると決定するスピードが早いことでも有名ですが、その反面、思うように話が進まなかったり、トラブルが発生した際には、根気が必要となります。

なぜなら国内営業であっても契約や仕事の話が思うように進まなかったり、トラブルが発生したりしますが、海外営業の場合は、それぞれの国の独特の習慣であったり、文化であったりが思うように話を進めさせなかったり、トラブルを起こす原因になるため、何か問題やトラブルに直面する度にイライラしたり、やる気をなくしてしまうのではなく、根気強く、「これも海外やから仕方ないか」と取り組み続けれることが大切です。

そのため、根気強い人に海外営業はおすすめです。

コミュニケーション能力が高い人

海外営業は当然ですが、日本人以外の人とやりとりする機会が多いです。

そのため、英語はもちろん英語以外の言語を使ってコミュニケーションします。

もちろんですが、コミュニケーションをするにあたり、相手の文化や習慣・宗教などを理解しておく必要がありますし、わからない場合は相手に聞かなければなりません。

その違いを理解してうまくコミュニケーションを取らないと海外営業の仕事は務まりませんので、コミュニケーション能力が高い人は海外営業の仕事がおすすめです。

また、異文化に興味があったり、異文化を前向きに理解してコミュニケーション取れることで、お客様との信頼関係の構築にもつながります。

国内営業以上に相手の話をよく聞き理解しようとしないで誤解をしたまま仕事をしてしまうとトラブルにもなりかねませんので、コミュニケーション能力は大切になります。

好奇心が強い人

好奇心が強い人も海外営業におすすめです。

日本とは色々と異なるものが多く、文化や宗教・習慣、食事など色々と受け入れていかないといけません。

そのため、好奇心がない人には興味もないですし、楽しいものではなく、場合によっては苦痛になってしまいます。

その反面、好奇心が強い人は、色々なことに興味を持ち、みたり、聞いたり、調べたりしますので異文化について理解を示しやすいです。

また、好奇心の強い人は、比較的異文化を楽しむ傾向にありますので好奇心が強い人には、海外営業の仕事をおすすめできます。

視野が広がる

海外営業は、異文化交流や異文化への理解をし、日本では出会えない人たちとの出会いが多く刺激的です。

そのため、それらの経験を通じて人間的に成長することができます。

国内営業では得られない刺激と体験を元に考え方の視野が広がったり、物の見方が変わったりします。

発展途上国などプライベートで行く機会のないような場所へ出張で行けば、日本にいると考えもしなかったことを考えさせられる機会に恵まれたりもします。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

海外営業の仕事でのやりがいは色々ありますが、国内営業との差は大きくないことがお判り頂けたかと思います。

もちろん、日本では経験できないことや刺激的なことも多いですし、国内営業より楽だったり、大変だったりします。

ただ、仕事の内容は国内営業とさほど差がなかったとしても異文化の中で仕事をする海外営業は、様々な障壁を乗り越えた上での仕事獲得は嬉しさが国内営業より大きく、達成感も大きなものです。

海外営業の仕事に興味を持ったり、やってみようと思った方はぜひチャレンジして欲しいです。

もちろん、今の仕事でも満足しているけど、何か他に刺激的な仕事をしてみたいとか、もっと色々な文化に触れてみたいとか今の仕事と違ったことにチャレンジしてみたいなどの願望がある人は、海外営業の仕事にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

日本にはない刺激と文化があり、きっと面白いもの、興味深いものになると思います。

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