家庭教師や進学塾講師などの「教育関連サービス」のアルバイトは、他職種に比べて高単価(高時給)でありシフトの融通も利きやすい、といった理由から人気があります。

今回はその中でも塾講師のアルバイトに絞って、仕事の特徴を紹介していきます。

とは言え、今回のテーマはこの仕事を「辞めたい」と思ったときにどのようにすれば良いのか、というものです。

そのため、現在すでに塾講師としてアルバイトの仕事をしていて、もう辞めようかなと感じている方に特に有益な情報を提供していきます。

メリットが多くありとても魅力的な職場なので、「辞めない」という選択もおすすめですが、まずは以下の内容を確認して、実際に辞める場合にはどのような手順を踏んでいくのか、といったことをイメージしてみてください。

バイト塾講師のおおまかな仕事内容

まずは、アルバイトとしての塾講師の仕事はどのようなものなのかを、簡単に紹介しておきましょう。

塾講師の主な仕事は、学習塾で中学生や高校生、場合によっては小学生や浪人生などを対象に特定科目の授業を行うものですが、それぞれの塾の形態や、どれくらいのレベルの生徒を教えるのかによって、さまざまな種類・職種が考えられます。

例えば、一般的な学習塾では通常の学校で受ける授業と同じように、一人の塾講師に対して複数名(十数人~数十人)の生徒が在室して「集団授業」を受けています。

一方で、最近増加傾向にある「個別指導塾」は、その名の通り一人の塾講師が一人、多くても二人の生徒を対象に「個別ブース」で授業を行うスタイルです。

その他にも、集団授業と個別指導の両タイプを備える塾や、集団授業よりも生徒を少なくした少人数クラスで授業だけでなくフォローも行うような塾もあります。

このように、授業を行う相手である生徒の数が異なると、それに伴って当然授業計画や進め方も異なってきます。

集団授業スタイルでは、それぞれ異なるレベルである各生徒の学力の差を意識しつつも、特定個人に合わせた授業ではなく、なるべく全ての生徒が理解できて満足しうる内容の授業を行う必要があります。

といっても、集団で行う授業だけで全ての生徒が満足できる状況を醸成することは容易ではなく、授業についていくのが大変そうな生徒には授業後に質問する機会を与えたり、逆にハイレベルな生徒には学力相応の宿題を出したり、といった「アフターフォロー」の部分が大切になります。

対して、個別指導スタイルで授業を行う塾講師は、目の前の生徒に合わせたペースやレベルで授業を行うことができるので、講師には個別指導塾の持ち味である勉強内容の「カスタム化」を実現することが求められていると言えます。

また、一人一人の生徒に合わせた授業ができることは大きな利点ですが、それは同時に「まわりのペースが把握できない」という事態に陥るリスクの裏返しでもあります。

そのため、個別指導塾の講師には、しっかりとしたスケジュール管理と生徒の進捗管理を行い、場合によっては勉強以外の私生活に関することまで「指導」する必要がある場面も出てきます。

塾講師の仕事内容は、こちらの記事を参考に!

塾講師バイトを辞める時の理由とその伝え方、私の実体験

塾講師のバイトは時給も高く、比較的シフトの融通が利きやすく、また生徒との交流を通じて自身の成長も期待できることから人気の職種ですが、就職や転職・転居など、何らかの事情が絡んで、このバイトを辞める時も訪れます。

ここでは、私の実体験に基づき、塾講師を辞める際の様子を解説していきます。

私がバイト塾講師を辞めた理由

私がバイト塾講師を辞めた理由はいくつかありますが、以下にその中でも最も大きなものを2つ挙げておきます。

ちなみに、塾講師の仕事は一度辞めてもまた復職することが比較的容易な職種だと感じます。

以前働いていた教室に戻ることに加え、同じ会社の異なる場所にある教室でバイトとして勤務することも可能です。

実際、私自身もそのようにして複数の教室を渡り歩きました。

割に合わないと感じた

塾講師のバイトは、高時給がメリットとしてよく挙げられ、実際に時給は最低でも1,500円くらいからの教室が多く、「プロ講師」のような存在になれば、時給3,000円オーバーで働いている方も少なくありません。

しかし、塾講師として働き始めてから「割に合わない」と感じる方の多くは、この仕事の特性をしっかり理解していないケースが多いようです。

というのも、塾講師の仕事は、いくら時給が高いといっても実働時間が非常に少なく、週に2~3時間だけということも珍しくありません。

他の一般的なアルバイトのように、1日7~8時間程度を週3~4日ほどのペースで続けることができれば、この時給額で満足のいく収入が得られると思いますが、塾講師のバイトでそのようなペースで働いている方はまずいません。

そのため、時給が高いわりに稼げないバイトだと感じ、「割に合わない」という理由で辞める方も多いのです。

かくいう私も、最初にこのバイトを始めたときにはこれ一本で月20万円ほどを想定していたので、最初に給料が入ったときに自分の想像力不足をうらんだものです。

案件が減った

もう一つ、塾講師のバイトのデメリットとして見落としがちなことが、稼ぐも稼げないもすべて「案件次第」ということです。

この仕事は授業や担当生徒、つまり「案件」があればこそ成り立つものなので、教室に同じ科目を担当する講師が沢山いることや、閑散期で教室の生徒数が少ない、といったことで案件は減ってきます。

通常のアルバイトの仕事であればシフト通りに働けば給料をもらえますが、塾講師の場合は授業を行うことができて初めて時給が発生するので、どれだけやる気があっても自分の担当する授業がない、もしくは生徒がいない、という状況であればどうしようもありません。

私の場合は、個別指導塾で複数の高校3年生を担当していた際、彼らの卒業・進学とともに担当生徒数が減って、収入額が半分以下になってしまった、ということを経験しました。

私がバイト塾講師を辞めたときの辞意の伝え方と辞めるまで

上述のような理由が重なり、私は塾講師のアルバイトを辞めることを決断しました。

ここでは、その時に私がどのように教室長に伝えたか、またその後の引継ぎ等の業務にはどの様なものがあったのか、解説します。

私は辞める時にこう伝えました

私が個別指導塾を辞める時には、率直に教室長に辞意を伝えました。

自分の生計を立てるためには給与額が圧倒的に足りないこと、案件が不足したり生徒の状況次第では収入が安定しないことが不安になった、といったことを伝えたように記憶しています。

その際に特に教室長から慰留されたり叱責を受けたりはなかったですが、「教育サービス」という業種であることや、担当生徒の将来をも左右し得る責任の大きい仕事であることから、退職日までの1カ月間で次の講師への引き継ぎや、生徒に対するケアなどを最優先で行うことを求められました。

辞意を伝えた後、実際に辞めるまでの状況はどうだった?

辞意を伝えた後、次の担当講師を選抜するのは教室長の仕事ですが、その講師に対して授業の進捗状況や生徒の様子・状況、学問以外の情報(部活動や学外活動、趣味など)をしっかり伝達するのは、私の最後の責務としてこなさなければなりませんでした。

また、生徒に対しても担当の講師が変わることを伝えなければなりませんでしたが、正直に「稼げないから」「割に合わないから」とは絶対に言えないので、なるべく理由については濁しつつ、次の講師の紹介をしながらこれからも勉強を頑張ってね、と背中を押すことに努めました。

辞めようと思ってから実際に退職するまでの流れは、こうするのがおすすめ!

最後に、今現在塾講師のアルバイトをしていて、「辞めよう」と思っている方のために、辞意を固めてから実際に退職するまでの流れを簡潔に示しながら、こうするのがおすすめ、と私が考えている方法をお伝えしておきます。

参考までに一度目を通してみてください。

具体的な日にちを決める前に、まずは周りに伝えておく

塾講師のバイトを辞めようと考え始めた時にまず覚えておきたいのは、事前にまわりの同僚に伝えておくと辞めるまでの流れがスムーズにいきやすいということです。

塾講師の仕事は授業自体を自分一人で行う職場なこともあり、一人一人の講師が独立して仕事をこなすイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、実際には生徒情報や受験・試験情報の共有や引き継ぎ、授業内容に関するアドバイスなどを通して、講師同士でコミュニケーションをとって、生徒にとってより有益な授業にしていくことが大切になります。

例えば、私が勤めていた個別指導塾の教室でも、授業はそれぞれの講師が個別ブースに入って生徒と1対1で行っていましたが、複数の教科を受講している生徒のケースなどでは、複数の講師で一人の生徒を担当することもあります。

そのようなケースでは、それぞれの授業における生徒の様子や学外における活動の有無など、授業の質向上に関わることはなるべく全て把握するようにしていました。

塾講師の仕事をやめようと決断した際には、まず周りの講師の方々、とくに同一の生徒を担当していたり同じ教科を指導している同僚には、辞めようと考えていることを伝えて、なるべく早く引き継ぎ等の作業を始めることが大切になります。

生徒にも伝えて円滑な引継ぎをする

「立つ鳥跡を濁さず」で円滑に塾講師のバイトを辞めるためには、自分と関係している塾講師の同僚や教室長に、あらかじめ辞意を表明しておくことに加えて、担当している生徒にも、自分が辞めるということを伝えておくことが重要です。

もちろん、生徒に何も言わず辞意を伝える機会を持たずに急に教室に来なくなる、という事態はありえないとしても、生徒に担当講師が交代することを伝えるタイミングはしっかり考える必要があります。

あまり早すぎてもその後の授業の緊張感がなくなってしまいますし、ギリギリのタイミングで伝えるのも生徒の気持ちの整理や切り替えといった面で好ましくありません。

一つの目安としては、具体的な日にちを決める前に周りの同僚に相談した後、辞意を固めて教室長に辞める旨を伝え、正式に退職日が決まったタイミングで生徒に伝えるのが良いでしょう。

また、教室長から担当生徒本人や保護者の方に先に講師交代の連絡をすることになると思いますので、その後に生徒に講師本人からも伝える、という流れになるでしょう。

大切なのは、塾講師の仕事における顧客は「生徒」でありその「保護者」であることを理解することです。

本来、講師や会社の都合で担当講師が変わることは望ましくありません。

そのため、自分が辞めることで「イレギュラー」な対応になってしまうこと、その分引き継ぎにはしっかり時間をかけて、授業の進捗がスムーズにいくように対処すること、などを確実に生徒に伝えましょう。

もし機会があるのであれば、保護者の方にも同じことをしっかり伝えることは言うまでもありません。

まとめ

塾講師の仕事は、高時給であること、シフトが比較的組みやすいこと、そして生徒に勉強を教えることを通じて、自分自身も成長できることなどを理由として、常に人気のアルバイト先の一つに挙げられます。

しかし、どの職場においてもデメリットや辛い部分があるということは塾講師の現場も例外ではなく、この仕事が自分には「合わない」と感じて離職する方もちらほら存在します。

今回は、実際に辞めるタイミングが訪れたときに役に立つ情報をいくつか紹介してきました。

私の実体験をもとにした解説なので、異なるシチュエーションの方もいらっしゃるかと思いますが、一つの参考程度に考えていただければ幸いです。

また、最後に付け加えておきますが、上述したように塾講師のアルバイトは比較的「出戻り」、つまり一度辞めた方がまた復職することが多い職場でもあります。

復帰場所が前回と同じ教室でない場合も含めると、私のように複数回「離職→復職」を繰り返している方も少なくありません。

今回は「辞めたい」と思っている方を対象に、この仕事の特徴を解説しましたが、またやる気になればいつでも再挑戦してみても良いのではないでしょうか。

とても魅力的な職場なので、個人的にはそう感じています。

塾講師バイトを辞めるときは、こちらの記事も参考に!


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