レストラン、カフェ、ホテルなど様々な場所で美味しいお料理を作ってくれる調理師という仕事。

料理のプロである調理師免許を保有している人しか調理師と名乗ることはできません。

飲食店で働いていると調理師はたくさんいますが、一般企業で勤めているとなかなか知り合うことの少ない意外と外から見えづらい職種でもあります。

真っ白いコックコートを着てプロの技術を用いて料理を作ってくれる調理師に憧れている方も少なくないのでは?

料理の世界への転職を考えた時に一番気になるのがそのお給料ですよね。

生活に余裕が持てるだけのお給料はいただけるのでしょうか。

今回は、調理師の仕事とそのお給料に注目してお話していきます。

「調理師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

調理師の給料の相場はどのくらい?

平成27年度の厚生労働省の発表によると、調理師の年収は平均して330万円ほど。

一般企業に勤めるサラリーマンに比べるととても低く思えますが、中には年収1000万円以上を稼ぐ調理師もいます。

調理師の仕事は経験と技術が全てで、自分の腕によっては十分なお給料を頂けることも少なくありません。

正社員で新卒入社した場合

正社員として調理師の道を進み始めたばかりの新入社員の場合のお給料は、大体18万円から20万円ほどからスタートです。

高卒・専門学校卒・大学卒で少しずつ初任給に差が出るお店や企業もありますが、個人店の場合学歴はあまり考慮されません。

中には月給が10万円台前半になる職場も珍しくなく、調理師見習いとして働き始める当初は生活もなかなか厳しいのが現実です。

調理技術を習得できる代わりに新卒社員のお給料は低いと言うのが料理の世界では当たり前とされています。

正社員で転職した場合

しばらく経験を積み、中途で正社員として転職する場合のお給料はその人の経験によりまちまちです。

誰が見てもしっかりとした技術や経歴を持っている人の場合、きちんと評価をしてくれる会社であれば新卒と同じ給与からと言うのはありえません。

例えば私の友人で、調理師としての経験が10年以上あり、それなりに名前の通ったお店で働いていたにも関わらず転職先から月額18万円の給与を提示された方がいましたが、それは技術の無駄遣いと言うもの。

一度は働き始めましたが、お給料に納得がいかずすぐに退職してしまっていました。

調理師としての経験があるのなら、お店と交渉するか経験を考慮してくれる転職先を選びましょう。

中には前職の給与を保証してくれるお店もあります。

パート・アルバイト

パート・アルバイトで調理師として働きたい方もいらっしゃるでしょう。

パート・アルバイトは個人のお店よりも学校給食を作る調理師や病院食、介護職などを作る企業での募集が多く見られます。

最近は保育園で給食を作る調理師の募集も多いですね。

パート・アルバイトの調理師は時給制で、働けば働いた分給与が増えます。

時給は地方によっても差がありますが、大体1000円ほどからと考えておくと良いでしょう。

調理師の給料の決まり方

調理師の給与の決まり方はお店や企業によって様々です。

しっかりと技術を持つ人からどんどん昇給していく体制のお店もありますし、勤続年数によって変わるところもあります。

個人的には技術や仕事に向かう姿勢、取得した資格などを正当に評価してくれるお店に勤めることをおすすめします。

勤続年数だけでお給料を決めるお店だと大幅な昇給には時間がかかってしまいます。

では、勤続年数以外でお給料が決まる場合、一体どのような基準で給与が決まるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

調理師としての経験

調理師として経験を積み転職に挑めば年収を落とさず働くことができるでしょう。

きちんと評価をしてくれる求人を選ぶことがポイントです。

保有資格

調理師資格以外にも料理に関係する資格を持っていると評価に繋がります。

最近は食に関する検定もたくさんありますよね。

国家資格である管理栄養士や栄養士などを始めとしフードコーディネーター、野菜ソムリエ、ワインエキスパートなど民間の資格も幅広く存在します。

その中からご自分の職種にあったものを取得していると給与決定の際にも有利になるでしょう。

役職

一口に調理師と言っても、シェフやスーシェフなどの役職が付くと給与も上がります。

シェフとはそのお店の料理を全て取り仕切る役目の調理師のことで、スーシェフはそのひとつ下の副料理長です。

ホテルのレストランなどではシェフ・スーシェフの役職が必ずあり、有名な方になると名前が全面に出ていることもあります。

「調理師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

調理師で給料をあげるためにやるべき6個のこと

年収が低い、修行期間が長いと思われている調理師ですが一方で年収1000万円クラスの調理師もいると言う夢のある仕事でもあります。

調理師の仕事が好きで生涯続けたいと思っているのなら、調理師として頂けるお給料のアップを狙いましょう。

続いて調理師として給料を上げるためにやるべきことをご紹介しましょう。

給料アップの交渉をしてみる

調理師の給与の決まり方はオーナーの裁量一つでもあります。

具体的な基準を設けにくく昇給の制度があいまいになっているお店も多いので、給与アップの交渉は有効に働くことも多いでしょう。

給与アップの交渉と聞くと少しためらってしまいますが、調理師として働く上で自ら交渉するというのはとても有効な手段です。

特に海外で働く調理師たちはこの給与アップの交渉は当たり前とされています。

自分の技術に自信があり、お店の役に立っていると感じているなら遠慮なく交渉をしましょう。

スキルアップを図る

知識を広げたり資格を取ったりというスキルアップも欠かせません。

食のトレンドは日々変化しますので、調理師は勉強をし続けなければいけない仕事でもあります。

転職の際も知識を持っているという基準になる資格はぜひいくつか保有しておきましょう。

役職を目指す

調理師にも役職があると先程お話しました。

調理師としての経験や知識が十分にある方は、この役職付きの転職をおすすめします。

一般の調理師とシェフ・スーシェフなどの役職付きの調理師であればお給料はもちろん違います。

スーシェフ募集や料理長募集と言う求人に応募し転職をするのも給与アップに繋がります。

海外も視野に入れる

これは和食の料理人の方に限りますが、今世界中で日本食ブームで和食の料理人は良い働き口がたくさんあります。

海外で寿司職人として働いている方は日本で働くよりも給与が高く、労働時間は短い傾向にあるので視野に入れてみてはいかがでしょうか。

日本の企業からの赴任と言うことであれば労働ビザや住居の心配もいりません。

独立する

調理師として給与のアップを目指す場合、独立して自分のお店を持つことも有効な手段です。

いつかお店を持ちたいと思いながら調理師として働く方が多いと思いますが、通常の調理師の給与だと貯金も難しく感じるのではないでしょうか。

腕に自信のある方は思い切って独立し自分のお店を持つことを考えてみてはいかがでしょうか。

職種を変える

今現在個人店で働いている方は、ホテルや結婚式場への転職で給与がアップする場合もあります。

個人経営のお店はオーナーとの距離が近いので修行期間にはとても良いのですがお給料の面ではホテルや結婚式場には劣ります。

調理師の働き口はたくさんありますので、職種を変えるのも手です。

給料をアップさせるための求人の選び方

給与をアップさせるために決心した転職でも、いわゆるブラック企業に入社してしまったり全てが勤続年数で決まり新卒と同じ給与からでは意味がありません。

飲食業は特に現在人手不足が深刻で、求人数も他のどの業種よりも多くなっています。

あまりに数が多いので、どれが良い求人なのか一見見分けがつきません。

しかし良い求人には特徴があります。

給与アップが成功するように、求人の選び方を見ていきましょう。

給与相場が今よりも高いところを探そう

同じ様な個人の飲食店でも腕の良い調理師を求めている、または人材を確保して事業の拡大を考えている職場は他のお店に比べると給与相場が高くなる傾向にあります。

近年人手不足に苦しんでいるお店は多く調理師の給与も上昇していますので相場の高いお店を見つけることはそう難しいことではありません。

求人欄の◯◯円から◯◯円と書いてある項目に注目して探しましょう。

賞与や昇給制度をチェック

調理師の職場できちんと労働条件を文書に起こしてくれるお店は多くありません。

ですので、入社前に必ず確認が必要です。

特に賞与のある無しは年収に大きく影響しますのでよほどの理由がない限り賞与のないお店での就労はおすすめできません。

求人の見つけ方は「賞与は業績による」ではなく、昨年度の実績をきちんと示している募集を選びましょう。

賞与が出るからと入社を決めたにもかかわらず、実際は寸志程度だったり業績を理由にいただけないとなると不満に繋がります。

昇給についても何年勤続でどのくらい上がるのかは必ず確認しましょう。

残業代はちゃんと出る?

残業代の有無も収入に大きく影響します。

特に調理師の働く飲食店は長時間労働の職場が多いです。

また、職人気質の経営者が多く一人前の料理人になるための修行だからと言う理由で残業代が出ない職場も他業種に比べるととても多いのです。

個人的にはこの辺りの労働条件の曖昧さが飲食業の人手不足に繋がっていると思っていますが、残念なことにまだまだ改善されておらず残業代がきちんと出るお店は少ないです。

入社前に必ず確認をしましょう。

交通費や福利厚生は?

遠方へ通う場合は交通費の有無もチェックしましょう。

交通費は支給されるお店が多いです。

福利厚生も給与を重視する場合にはとても重要です。

厚生年金や健康保険は会社で加入出来たほうが私達労働者は安心です。

飲食業は少し前まで福利厚生が何も整っていないお店も多かったのですが、最近は社会保険完備の求人が大半です。

個人店でオープン直後などの場合を除いて福利厚生が整っていない求人は避けるようにしましょう。

副業のできる求人を選ぶ

収入を上げるために副業を考えている方は多いのではないでしょうか。

規則で副業を禁じている会社が多かったのですが、この考え方はここ数年で大きく変わってきています。

インターネットを使ったビジネスが一般的になり、副業での収入も得やすくなっていますし副業を認める会社も増えています。

調理師として働きながら空いた時間に料理教室で講師として働くなど副業も視野に入れてみても良いでしょう。

転職エージェントを利用して求人を選ぶ

飲食専門の転職エージェントを利用し、その中にある求人から選ぶのもとても良い手段です。

転職エージェントの利用は労働者には全く負担がかかりません。

転職エージェントを通して人材が見つかり、入社した場合企業側からの支払いが発生します。

人材の確保にもお金をかけることのできる会社は成長している企業であり、これから大きく飛躍することが期待できます。

また、お金をかけても良い人材を見つけたいという考えを持っている企業だと言う一面もあります。

加えて転職エージェントは非公開求人を持っており、登録するとその求人を見ることもできるのでおすすめです。

働いている従業員の年代や人数を確認しよう

良い求人を見つけたら、応募する前に必ず行ってみましょう。

訪れた時にチェックしてほしいのが従業員の年齢層です。

オーナー以外の調理師の年齢層が30代から40代の中堅の調理師であればそのお店の労働条件は比較的良いことが多いです。

年齢が上がるに連れて家族を養うだけの収入が必要になりますし、中堅の調理師は自分の積んできた経験に誇りを持っている人が多いので極端に給与の低いお店には集まりません。

また、従業員の人数もチェックしましょう。

お店の規模に対して人数の少ない職場は入社に対して退職が多いのです。

働いている人の雰囲気も大いに参考になります。

「調理師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

まとめ

今回は調理師として働いた場合の給与や給与の決まり方、転職を考えている調理師の方が良い求人を見つけるポイントについてお話しました。

調理師の仕事はとてもやりがいがあり楽しいことも多々ありますが、社会人として生活していく以上お給料から目をそらすことはできません。

給与が低くてもご自分のやりたい業種を選ぶのももちろん良いですが、給与で基準に仕事を選んでも良いでしょう。

納得の行く働き方ができるよう、自分が何を優先するのか一度整理してみましょう!


関連キーワード

調理師求人