転職活動というのは人生の大きな転機のひとつですよね。

その中で現在市場規模が海外まで数限りなく広がっている飲食業界、その最前線の現場で働く調理師の転職活動に対しての、メリットやデメリットなどをいくつかの項目に分けてご説明していきたいと思います。

注意した方がいい点や、転職を成功させるための秘訣、「本当に転職をした方がいいのかな?」という疑問にもお答えしていきたいと考えておりますので参考にして頂ければ幸いです。

筆者は自身でも多数の飲食店で修行したのち都内で飲食店を独立開業、その後飲食に携わる様々な分野で活動を行う会社を設立いたしました。

そのため、飲食業界のすみずみまで把握していますので現場の生の情報をお届けできるかと思います。

飲食業界における調理師の転職実態をリアルな声を交えてご説明していきますので是非チェックしてみて下さいね!それでは、さっそくいくつかのトピックスをご紹介していきたいと思います。

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まずは「調理師」の仕事例をチェック

調理師の転職で注意したほうが良い3個のこと

調理師の転職で注意したほうが良いこと1:収入だけで判断しない

調理師の転職で収入だけを基準に新しい環境を探していると、なかなか痛い目を見てしまいます。

これは何故かといいますと、現在は働き方改革などの言葉に表されるように多くの企業が働きやすい環境を整える動きを活発に行っております。

しかし、飲食の現場ではまだまだ行き届いてないところも多くかつて「飲食=ブラック」というイメージがあったようにその名残がいまだに残っている飲食企業も少なくありません。

そういった企業の大半にいえることは、「求人情報誌などで書かれている給料の金額がやけに大きい」というところです。

すごく好条件だなと感じる部分も多いかもしれませんが、これは「高い金額を提示しないと人がこない=その企業では辞める人間が多い」というニュアンスを含んでいるからです。

実情ではサービス残業に代表される勤務超過の問題や調理師以外の専門外勤務内容も強いられることがあるかもしれないので注意が必要です。

実際しっかりとその企業に対してのリサーチを行うことをおススメします。

しかし!もちろんそういった企業ばかりではなく現在はクリーンでホワイトな企業も数多くあります。

筆者は以前、某国内飲料メーカー最大手が出資・運営している会社で飲食スタッフとして勤務していた経験がありましたが、正直ものすごく高待遇でした。

その前に働いていたお店の給料から30%はアップしたかと思います。

それでいてしっかりと休日も取れて福利厚生も完備、休憩時間なども細かく入れてくれるといった配慮がなされる超優良転職先でした。

このように一概にすべての企業が「提示金額が高い=ブラック企業」というわけではありませんので、ご安心下さい。

しかし、先程もご説明したようにあまりよくない環境の職場である可能性も捨てきれませんので転職を行う際には事前のチェックを怠らないようにして下さいね!

調理師の転職で注意したほうが良いこと2:キャリアパスやスキルアップを視野に入れて考えよう

調理師としてキャリアパスやスキルアップを目指すためにはどういった転職先や仕方がいいのか?そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。

さて、それに対してのすごく大きなくくりとしての正解をお伝えします!それは「現在勤めている飲食店の客単価よりも高いところへの転職」です。

これは何故かといいいますと、客単価が低いということは商品コスト=食材原価が安いということに直結します。

たとえば大手居酒屋チェーンの客単価がひとり3,000円だったとしましょう、こうした店で原価ひとつ3,000のトリュフやキャビアなどは使用しませんよね?

細かく使ったとしてもそれだけでひとり当たり500円はかかります、もちろんそれ以外の食事やドリンクを頼むわけですからこんな原価設定はしないわけです。

そうすると必然的に調理師、料理人として使用できる食材はその幅が限られてきます。

その現場ではなかなかスキルアップには繋がりませんよね?

こうした理由から現在勤めている飲食店より客単価の高いところに転職することが実際にスキルアップや見聞を広げる意味でもキャリアパスに繋がるのです。

これは調理師における転職活動の実に簡単な法則のひとつです。

しかし、もちろんこれが絶対ではなくその逆も存在しますのでご説明いたします。

今まで懐石料理屋で働いてきた方がいたとして、そこのお店は客単価10,000円以上だったとします。

しかし、その培ってきた和食の技術を使って串焼き割烹などを将来始めたいと考えたら次の転職先は人気や実績のある串焼き屋や老舗の焼き鳥屋が目指す転職先の場所であるケースも考えられますよね。

この場合は転職先の方が客単価は落ちるかもしれませんが、専門的な串打ちの知識や独自のノウハウを学べ結果としてスキルアップに繋がります。

客単価が高いところから低いところにいくことによって、原価を意識することにもなるのです。

こうしたように調理師の転職活動において大事なのは、提示されている収入の金額もさることながら「そのお店の客単価」という部分も押さえておきたいところとしてご紹介させていただきました。

調理師の転職で注意したほうが良いこと3:注意したい営業時間

飲食店というのは基本的に24時間いつでも営業していておかしくない場所です。

そのため、そこで勤務する人の拘束時間というものも千差万別です。

たとえばランチタイムとディナータイムの時間設定で営業しているお店で働いていた人が、24時間営業の飲食店へ転職したときに夜中から朝までの時間に勤務時間を割り当てられたらこれはなかなか大変ですよね。

そもそも転職して正社員になったとしたら24時間のうちその中で自分が働く時間を選べるのかどうかという問題があります。

はっきり言って答えはNOでしょう。

まず勤務時間を自由に選択することは無理だと思ってください。

24時間の営業をしているところは基本的にアルバイトの数もそうとうな人数かかえています。

その多くのアルバイトのシフトを調整して穴が空いている部分に勤務することになりますので休みや生活リズムを整えるのが大変になります。

しかし、その分給料や収入という面では待遇が良いケースも多く、体力に自信がある方にはおススメできる転職条件かもしれません。

転職を成功させるためには何をすれば良い?

転職を成功させるためにした方が良いこと1:本当に転職する必要があるのか考える

転職を考えているあなたにはもう一度考えてもらいたいのですが、現在の職場から他の飲食店に転職活動をする必要が本当にありますか?

転職活動はなかなかエネルギーを使いますし、ストレスもかかります。

もしかしたら転職先が決まらずに仕事がない期間が生まれてしまうかもしれませんよね。

慣れ親しんだ職場を離れるメリットが本当にあるのか、職場に辞表を出す前もしくは辞意を伝える前にもう一度よく考えることもひとつの方法だと思います。

転職を成功させるためにした方が良いこと2:転職の目的を明確にする

よく考えた上での目的がスキルアップや勉強したい料理を見つけたなどであれば転職はおススメできます。

なぜならそれは今の現状では解決しない問題だからです。

収入のアップや職場環境などは改善の余地がありますので、転職の目的を明確にすることでその場に留まるか次に探す転職先の候補を絞るかを決めることにも繋がりますね。

転職を成功させるためにした方が良いこと3:自分の経験値を再確認してみる

転職活動をするといっても、人材をひとつの商品として考えたときにあなたにはどれくらいの市場価値があるかを改めて考えてみましょう。

これが転職活動を成功させる最大のポイントです。

たとえば新卒で調理師の世界に飛び込み2年が経過したとして、今の職場に不満があり転職活動を考えたとしましょう。

そのときのあなたのスキルはどれくらいでしょうか?そして人材としてのその市場価値は?正直あまり高いとは言えませんよね。

およそ転職をしたとしても同じような待遇の職場しか選択肢にはないかと思います。

それであれば我慢してもう少し続けた方が勤務実績としても残りますし、信用アップにも繋がります。

逆に頑張ってレストランで副料理長までステップアップした人が転職先では小間使いから始めるのであればこれも時間がもったいないと思います。

もっといい待遇で迎えてくれる場所はあるはずなので、こうしたケースからも自分の経験値=市場価値を再確認するというのは転職活動において重要な点だといえるでしょう。

転職するに当たっての必要な心構え

転職するに当たっての必要な心構え1:転職で解決しない問題もある

転職する理由が現場を変えることで改善される問題であればどんどん進めていった方がいいかと思いますが、一概には全ての問題が解決するとは言えませんのでゆっくり考えてみたり人に相談したりするのもいいかもしれません。

たとえばですが、職場でパワハラに近いことをされているなど止むを得ない事情があるのであればすぐに転職を考えたほうがいいですし、そうではなく色々な理由から調理師を続けることに疑問を感じ始めているのであれば転職自体が解決策とはいえませんので。

転職するに当たっての必要な心構え2:辞める前に転職活動を始めよう

辞表を出したり辞意を伝える前に転職活動は始めましょう。

そうでないと仕事をしていない期間などが生まれて、収入の面や調理師としての腕が落ちたりとデメリットばかりが多くなってしまいます。

まず、いくつか新しいところへアプローチして、好感触をもてたり内定をもらってから今の飲食店に辞めたいという旨とその時期をちゃんと相談することをおススメいたします。

転職するに当たっての必要な心構え3:転職活動で妥協はしない

新しい職場だからといって気後れしたり、遠慮や妥協はしなくて大丈夫です。

今まで培ってきた自分のスキルや価値を信じて新しい職場選びに臨みましょう。

「なんでもやります、大丈夫です」と採用されたい一心で変に気を使ったり妥協をすることは自分の首を絞めることに繋がってしまうかもしれませんよ。

さきほども説明した通り、新しい職場でいきなり今までと真逆の時間帯で勤務することになったりしたら生活リズムが崩れたり最悪の場合体調を壊したりしてしまいますので、自分の希望は常にブレずに転職活動を行いましょう。

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調理師の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?

調理師の転職で年収を上げるためにやるべきこと1:給与や賞与・手当の多い所を探す

年収アップを目的としてそれをベースに転職先を探すのであれば、やはり大手企業が運営している飲食店が狙うべきところだと思います。

体験談も交えましたが、収入アップが見込めて福利厚生が整い勤務時間もしっかりと定まっている飲食店は必ずあります。

出来ることならそれまでの人脈を伝って探してみるといいところにめぐり合える可能性も高くなります。

調理師の転職で年収を上げるためにやるべきこと2:役職にチャレンジしてみる

今の職場や新しい勤務先でステップアップしていくことで収入アップを考えているのであれば、調理師以外のスキルを身につける必要があるかもしれません。

たとえば数字の管理に強くなると、売り上げがそのままだったとしても無駄なコストを削減し結果として利益アップに繋がります。

そうした功績を残していくことで、管理者などの立場になり役職手当が付いてきたりもしますのでご一考いただく価値はあるかと思います。

調理師の転職で年収を上げるためにやるべきこと3:交渉する

これは現在勤めているところでも使える手段です。

管理責任者に直接給料アップを交渉するという方法、実際効果的なので収入アップのひとつの手だと思います。

この場合は、交換条件として「1ヶ月あたりの売り上げを○○%上げるので給料を○万円アップして欲しい」など達成目標を提示してみるのが定石ですね。

ちなみに筆者が経験してきた中では、「今までの月の売り上げの平均より○○万円を越えたら給料に○万円還元するよ」という逆提案をされたこともあります。

ここで重要なポイントをひとつ!悪い意味ではなく良い意味として経営者というのは利益こそが全て、という考えの人が大半です。

売り上げを上げる=給料に反映されるというのをモチベーションに現場のスタッフが利益を上げてくれれば実際のところなんの文句もないのです。

ですから、こちらから提案して目標を達成すれば給料アップの交渉もしやすいといえるでしょう。

調理師の求人で人気な職種や業界とその理由

求人情報誌を眺めていると「料理人募集!」「調理師急募!」などが目に付きますが、人気のある求人とは実際どういったところなのか具体的な例を挙げながらご説明していきたいと思います。

レストラン・ホテル・料亭

こちらは定番で人気のある職種です、調理師の方ならまずここから見ていくと思います。

現在飲食業界は慢性的な人手不足、とくに腕のある調理師は引く手あまたの状態です。

ホテルやレストランや料亭は一定のクオリティを保ち続けたいわけですから、よりいい人材を求めて求人も多いですね。

人気な理由

まずはステップアップが狙えるところ、そして収入面や待遇が安定しているところが人気の理由です。

また世間的な評価が高いところであれば、自分自身の経歴にも素晴らしい価値を与えてくれますので調理師としては目指すべき目標でもあります。

学校や幼稚園給食

学生や園児に対しての給食を作る作業員としての求人もよく見かけますが、給食センターでの勤務というのは比較的人気があります。

人気な理由

安定した勤務時間が最大の魅力だと思います。

基本的に給食というのは時間が決まっていますから、そこに向けて調理して納品するということは他の飲食店とは違ったタイムリミットで働くことになります。

その為決められた作業時間の中で働くことが出来て、他のところより残業などの時間的不確定要素が少ないのが特徴ですね。

病院・介護施設

高齢化の波によって近年では特に増えてきたのが介護施設です。

また病院での食事管理などもこの先さらに需要が増えて重要になってくる仕事のひとつに挙げられますね。

人気な理由

病院や介護施設には大半が管理栄養士がついていて、栄養や食事のバランスを整えて提供しています。

健康面から考えて作る料理というものが勉強できて、さらには自身が管理栄養士の資格を取得するなど飲食店とは違ったスキルアップが望める職場環境として人気があります。

旅館などの宿泊施設

たまに求人情報誌に載っていますが、個人的におススメな転職先ナンバーワンです。

転職の理由として「職場の人間関係に疲れた」という人が多いかと思います。

そんな場合はリフレッシュもかねて現在の環境から大きく変えるという面でも人気のある転職先候補のひとつに挙げられますね。

人気な理由

最大のメリットは住み込みで働けるので家賃がかからない(もしくは給料の中に含まれる)という点。

つまり収入に対しての家賃の割合、負担が圧倒的に少ないということです。

普通に暮らしていれば家賃は収入の1/3くらいかかりますよね?それが住み込みで働けるとなるとおよそ収入に対して1/8から1/10くらいの負担で済みます。

さらに食事もつくところが多いので「衣・食・住」のうち2つもカバーしてくれるのも嬉しいポイントで人気の理由です。

年代別の注意点

新卒で入社したばかりの場合

市場価値という面ではまだまだその価値も上がっている途中ですので、まずはじっくりと自身のスキルと経験値を高めていくことが将来的に良い転職への近道かもしれません。

20代後半の場合

2~3軒ほどの飲食店での経験を持っているかと思いますが、今後の自分の目標を視野に入れた転職活動を目指す年代だと思います。

将来が独立であれば給料が多少下がったとしても、オーナーシェフがいて個人経営をしている飲食店で仕事のノウハウを覚えたりするのもひとつの手だと思います。

もしくは企業の飲食関係であれば職場ないでのステップアップを見据えて管理職としての勉強が出来るところや待遇を与えてくれるところへの転職をおススメします。

30代の場合

そろそろ一度独立を考える頃かもしれません。

たとえば自分が今後出店したい街やその近所で働いてみて、市場調査を目的とした転職を視野に入れるのも転職の中では得策と言えるかと思います。

管理職に就いている方であればその経験を活かして、さらに収入アップを目指し規模の大きい会社に転職してみるのもいいでしょう。

40代以上の場合

今後の安定を選択するか、「独立」という転職先を考える年代です。

莫大な貯蓄があれば50代60代での独立も良いかもしれませんが、現実的には40代でその決断を迫られる頃ですね。

現状に不満があり安定を求めるのであれば、福利厚生や休日と収入のバランスがいい大手へと転職をおススメします。

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よくある転職理由とその解決方法

転職理由として多いものをいくつかピックアップしました。

パターン別に解決策などもご説明させていただきますのでご参考までにご覧ください。

経験を積みたい・知識を増やしたい

現状よりももっと多くの新しい料理を作ってみたい、他のジャンルの料理を勉強したいという転職理由が調理師・料理人にとっては一番多いかもしれません。

そうした意欲に溢れている方はぜひとも新しい環境にチャレンジしてみて下さい。

そうすることで、今後の選択肢の幅も大きく広がります。

人間関係に疲れた

これも比較的多い転職理由ですね。

調理師の職場は基本的にキッチンの中に限られますから、ある程度のスペースの中で1日中ずっと一緒に同僚や上司といれば気持ちが疲れてきてしまうのもうなずけます。

そうした場合、可能であれば出勤日数を減らしてプライベートの時間を増やしたりして心を休めましょう。

それでも駄目であればそこの職場はあなたにとって適切な環境ではなかったときっぱりと断って、次の仕事場を探し始める方向に気持ちをシフトチェンジしていくと楽になれますよ。

給与や待遇に不満がある

働くということの基本は対価を得ることですから、これも転職理由としてはまっとうな考え方ですね。

ご紹介した給料アップ交渉などを試したあとに改善されないようであれば、収入ベースで条件がいいところを探し始めましょう。

体を壊した

調理師などは基本的に立ち仕事の長時間労働です。

筆者も一緒に働いていた同僚や上司で体の不調で休職している方を見てきたので、まずは無理せずお店側と相談して休ませてもらうのが先決です。

もし、それが解雇事由や契約延長不可となるようであれば別の仕事への転職を心からお勧めします。

まとめ

調理師の転職活動についての疑問や実態を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

調理師はまず求人が溢れていますから、焦らず慎重に自分の働き方にあったところを探すのが得策。

さらに自分の市場価値を正しく理解することによって適正な収入アップに繋げることが重要なポイントですね。

おススメの転職先をいくつかご紹介いたしましたが、やはり調理師としてスキルアップを目指すなら人気や実績のある有名店が望ましいもの。

しかし、収入アップをベースで考えるならチェーン展開している大手企業への転職もひとつの選択肢です。

なにを求めているかを再度確認して理解することが大切ですね。

料理のジャンルや役職の付きかたにもよりますが、基本的に調理師の転職は経験年数にもよって収入が多少上がっていくものですのでご安心下さい。

それでは、この解説を参考にあなたが調理師としてさらなるステップアップをしていければ筆者としても嬉しい限りです。




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