「食育」という言葉と共に「管理栄養士」という肩書をテレビや雑誌でも見かける機会が増えてきたように感じます。

そんな「管理栄養士」という仕事ですが、メディア以外にも病院や老人ホーム、給食施設、商品開発、フリーランスとして料理教室開催など様々な現場で活躍しています。

あなたにとっての管理栄養士とはどういうイメージでしょうか?

「献立を立てて、ごはんを作る人」

「病院での栄養指導など難しそうなイメージ」

「料理の先生として楽しそうに仕事をしているイメージ」

仕事をしているイメージは人それぞれだと思いますが、今回は管理栄養士の仕事の辛いと感じるところと、その乗り越え方を実体験を元に詳しく解説し、その上で管理栄養士をおすすめしたい理由などもお伝えしたいと思います。

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管理栄養士の仕事って大変なの??

管理栄養士の仕事は、はっきり言って大変なことも多いと思います。

非常にやりがいを感じることのできる仕事である反面、労働条件やコミュニケーションに関することなどを理由に退職する人も少なくありません。

では実際にはどのようなことが大変なのか見ていきましょう。

管理栄養士が辛いと感じる3個の瞬間とその乗り越え方とは?

栄養をパソコン上で管理するだけでなく、人と接する仕事であるが故に上手くいかなくて難しいな、辛いなと感じることがあるのだと思います。

しかし、落ち込んでばかりいても仕事ははかどらないので、時には切り替えも大切です。

ここでは、辛いと感じる瞬間と、その乗り越え方をお伝えしたいと思います。

事業所に対して管理栄養士の人数が少ないため辛い

管理栄養士の職場は様々なので一概には言えませんが、病院や老人ホーム、学校、給食関係の職場での管理栄養士の配置は各施設に一人ところも少なくありません。

規模が大きい場合は数名の管理栄養士が勤務する場合もありますが、ほとんど少ない人数しか募集枠がありません。

そのため、他部署との連携を取ることがとても重要になってきます。

例として、管理栄養士は病院や施設において、医師・看護師・薬剤師・検査技師などとチームとなり栄養に関する専門的なアドバイスをしていく必要がありますが、人数も少ないため立場が弱く自分の意見が通りにくい場合があります。

また、人数が少ないので困ったときに相談できる同じ立場の人がいないことは、時に不安になることもあります。

その乗り越え方とは?

栄養に関する専門家としての立ち位置を確立するために、普段から他の職種の職員ともコミュニケーションを取り、患者様・利用者の栄養に関する問題や不安点などを聞いて回り一緒に解決できるよう導いたり、問題が挙がった時は早急に対応することにより信頼されるような状況を作ることが大切です。

誠実な対応を普段から行うことにより、ここぞという時において自分の意見が通りやすくなると思います。

また、どの職場の管理栄養士にも言えることですが、管理栄養士の場合資格の更新がないため、常に新しく正しい情報を取り入れることが大切です。

それでも困った時は相談できるような、学校時代の知り合いや栄養士会などの研修などに参加し人脈を大切にしておくと心強いです。

委託会社勤務の場合、板挟みになって辛いこともある

給食業界だと委託会社に勤務することも多いと思います。

その場合、施設側の依頼と厨房側の要求を上手にバランスを取り、利用者のために一番良い対応を考えながら進めることが大切です。

しかし施設側の依頼はコストや労力を要するものが多く、厨房側の委託会社としては利益や人件費も考慮する必要があるので、その板挟みとなってしまう時があります。

その乗り越え方とは?

まずはお互いの要求を全て聞き出し、その上で本当に利用者のためになるにはどうすれば良いかの優先順位をつけ、上手にバランスを取ることが大切です。

その時の言葉選びはとても重要なので、命令口調にならず同じ立場になって考え導くことにより、同じ方向性を目指して乗り越えることができるでしょう。

また、これは委託会社に限ったことではなく、役所や保健所などでも言えます。

一つの事業を成功させるためには他部署との連携は必須なので、コミュニケーションを上手に取ることはとても重要だと思います。

勤務体制がハードで、体力勝負なのが辛い

学校や役所関係、料理教室などは食事を出さないお休みの日があります。

しかし、病院や介護施設においては、365日3食必ず必要になってきます。

もちろん、お盆休みや正月休みもありません。

早番シフトの時は5時前に現場に入り遅番シフトと入り混じる時もあるので、慣れるまではなかなか体が追い付かずに体調を崩してしまったり退職する人もおり、勤務体制においてはハードで辛いと感じる人も多いと思います。

その乗り越え方とは?

まず言えることは、仕事の「オン、オフ」をしっかりとし、なるべく自宅に仕事を持ち帰らず睡眠と栄養をしっかりとることで乗り越えられると思います。

そのためにも、勤務時間内に業務が終わるような工夫を職場全体で試行錯誤し、作業の効率化を図ることが重要になってくると言えるでしょう。

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キツい時もあるけど、管理栄養士がおすすめの理由

管理栄養士の辛い場面、キツい場面をいくつが挙げましたがどうでしたか?

少し心が折れてしまった人もいるかもしれませんが、でも大丈夫です。

それでも管理栄養士を続ける人が多いのはやはりそれ以上のやりがいを感じられるからです。

いくつかご紹介していきます。

「おいしい」「ありがとう」

この言葉は最高の褒め言葉であり、管理栄養士冥利につきます。

人それぞれ「食」に対する悩みはあると思いますが、この言葉を聞けるからこそ頑張ることができるのです。

頑張った栄養指導が相手に伝わり、データとなり返ってきたときの達成感

栄養指導をしていると、病状の状態が様々なのは当たり前ですが、本人のやる気も人それぞれです。

しかし、実行していただかないことには結果が出てこないので、本人のやる気を引き出せるようなアドバイスをし、それが伝わった時の嬉しさは言い表しようがありません。

そして、しっかりと伝わった場合は血液検査の結果などにより返ってくるので、また頑張りたいなと思えるでしょう。

まとめ

管理栄養士の仕事の辛さと乗り越え方、それでもおすすめしたい理由について書きましたが、いかがだったでしょうか?

人と関わることができる仕事だからこそ大変さもあり、それ以上にやりがいを感じることができます。

ぜひ、管理栄養士となり、実際にやりがいを体感してみてください。

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