歯科衛生士は、国家資格を必要とするプロフェッショナルなお仕事で、安定感があることから年々人気が高まっている仕事の1つです。

今回は歯科衛生士の将来性について待遇やお給料の面から、私が考えるこのお仕事をずっとやっていたいと思う理由について詳しく解説していきます。

歯科衛生士の仕事内容は?

まず、歯科衛生士の仕事内容について簡単に説明します。

診療補助

歯科衛生士ときくと、歯医者でドクターの隣にいる女性を思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

これは診療補助といって、診療中のドクターに器具を渡したり、バキュームで患者さんの唾液を吸ったりする仕事です。

なお、この仕事については一部について歯科助手もでき、国家資格は必要ありません。

ただし歯科助手は医療行為にあたる患者さんの口腔内を触ることは一切できません。

この点が歯科助手と歯科衛生士の大きな違いです。

歯科予防処置

歯科予防処置では、主に虫歯予防としてフッ素を塗布したり、虫歯・歯周病予防として歯ブラシではとれない歯石や歯垢を除去する、予防的なお仕事です。

このお仕事は歯科医院にもよりますがドクターではなく、歯科衛生士が主に担います。

歯科保健指導

歯磨きの仕方を指導することも大事なお仕事の1つです。

毎日する歯磨きも正しくしなければ虫歯になり、お口の健康状態が悪くなってしまいます。

歯の生え方は人によってそれぞれ異なるため、個々人に合った歯磨きを指導するのはとても大切なお仕事です。

また、噛み方や食べ方にも個人差があるため、1人1人にあった口腔ケアの方法を患者さんに指導します。

この仕事をずっとやっていたいと思う7個の理由

私がずっとこのお仕事を続けたいと思う理由は、給料が安定していて勤続すると昇給が望めること、将来パートタイムになっても働き口に困らないことが主な理由です。

他にもいくつか理由があるので詳しく述べていきます。

給料の安定

統計的には平均月収は25万円程度、平均年収は335万円程度です。

これは小さい個人医院から大きい病院まで含んだ平均のため、給与の差は働く医院によって異なります。

また、賞与や給料の待遇面でも歯科医院によってかなり差があるので、働き始める前に確認することをおすすめします。

しかしながら歯科衛生士は国家資格がなければ働けない仕事ということもあって、給料は安定しています。

就業時間が一定

一般的に歯科医院では午前診と午後診にわかれ、最終受付の時間も決まっています。

最終受付の時間を越えれば、基本的にはそれ以上患者さんは受付できなくなるため、患者さんの数や診療内容によっても多少前後しますが就業時間が比較的安定し、残業も少ないことが魅力的です。

自分の頑張りでキャリアアップ

最近、歯のホワイトニングやインプラントなど新たな技術が着々と進歩しています。

また、それに伴って審美歯科や矯正歯科などある分野に特化した歯科医院も増えてきました。

そこで活躍するには、様々な分野で認定歯科衛生士と呼ばれるエキスパートとなることがキャリアアップのカギとなります。

また一般的に歯科衛生士は勤続年数が長くなるにしたがって給与も増えていくため、働きながらキャリアアップすることが可能です。

毎日が新鮮

当たり前ですが、自分と全く同じ口腔を持つ人は誰もいません。

毎日多くの患者さんと触れ、多くの口腔内をみても、新鮮な気持ちで、患者さんに合った口腔ケアの方法や予防的処置などを提供することができます。

また、新しい薬や治療方法も随時更新されていくため、日々学ぶことが多いことも魅力的です。

患者さんと接する時間が長い

歯科衛生士が患者さんと接する時間が1番長いです。

ドクターは歯科医院にもよりますが、複数台掛け持ちで治療を進める所では患者さんと治療以外で話す時間がゆっくりとれないことも多いです。

しかし、歯科衛生士は患者さんの導入から患者さんの問診など、多くの場面でコミュニケーションをとります。

特に予防的処置では最後の口腔チェックのみドクターであとは全て歯科衛生士と患者さんのマンツーマンで行われることも多いです。

そのため、患者さんと接する時間が長く、患者さんが歯科衛生士には心を開いて人には言いにくいお口の悩みを打ち明けることができることもあります。

再就職に困らない

みなさん、自分の近所を思い浮かべてみてください。

ぱっと思いつくだけでも何か所か歯科医院が頭にうかぶのではないでしょうか。

現在、歯科医院はコンビニよりも多く存在しているといわれています。

しかしながら、歯科衛生士の数は常に不足しているといわれており、求人を出している歯科医院も多いのが現状です。

さまざまな理由で働いていた職場を辞めなければなかった、新しいところで働いてみたい、そう思ったときに再就職先の選択肢がたくさんあるのって素晴らしいと思いませんか。

選択肢がたくさんあるということは、自分の希望によりあった医院が見つかる可能性が高いということです。

また、歯科医院に限らず、大学・総合病院や地域の保健センター、介護施設、歯科関連企業と様々な場所で働くことができます。

パートタイムなど、自分に合わせた働き方ができる

独身時代にフルタイムで働いていて、結婚や出産を期に仕事を辞める人は多いです。

子供がまだ小さいから幼稚園・保育所に預けている間だけ働きたい、少しの時間でも外に出て働きたい、そう考える人も多いのではないでしょうか。

そんな時、歯科衛生士の国家資格を持っていれば、パートタイムで働くこともできます。

また、パートタイムでも一般的な仕事と比べ、専門性が高いため時給は高い傾向にあります。

けど、歯科衛生士って大変なところも・・・。

どんなお仕事も苦労はつきものですが、歯科衛生士にも大変なところがあります。

歯科医院によって大きく異なる待遇

歯科衛生士として働くにあたって、歯科医院で働く場合、その待遇はかなり差があります。

交通費やガソリン代の支給の有無、ボーナスの有無、有給休暇のとりやすさ、研修体制が整っているか、保険には加入できるかといった様々な面での待遇は実際に面接にいくまで細かいことは分かりません。

実際に働いてみるまで待遇面で本当に満足するかどうかは完全には分かりかねますが、まずは自分の譲れない条件を絞り、待遇面での質問にも正直に快く答えてくれる医院を探すことをおすすめします。

実は多い、裏方の仕事

最初に歯科衛生士の仕事について説明しましたが、それ以外にもたくさんの仕事があります。

患者さんと接する時間が長い歯科衛生士ですが、それ以上に裏方の仕事が多いかもしれません。

まず朝は診療開始の準備です。

医院の清掃、前日に滅菌した器具の片づけ、インプラントのオペが入っていればその準備、当日来院する患者さんのカルテ準備、電話対応と診療開始時間ぎりぎりまで準備しています。

診療時間内でも、器具の滅菌や洗い物、自分の担当する患者さんのカルテ記入を時間があるときにしなければなりません。

そして診療後には後片付け、カルテの整理と翌日の来院予定の患者さんのカルテの準備などやることは山積みです。

しかし、どの仕事も歯科医院で働く上では欠かせない大事なもので、この裏方の仕事をいかに効率的にするかで診療スピードがかわってきます。

歯科衛生士不足で辞めさせてもらえない

先ほど常に歯科衛生士は不足しているとお伝えしました。

ということは、新しい人員を確保することは難しく、どの医院も今いる歯科衛生士に辞めてもらっては困るのです。

辞める事情は個々人で異なると思いますし、労働基準法上は辞める14日前までに退職届の申し出をおこなえばよいのですが、歯科医院の体制や担当の患者さんの予約によってなかなかすぐには辞めれないことが現状です。

長時間労働

先ほどメリットとして、就業時間が一定とお話ししました。

しかし、歯科衛生士は看護師と違い、勤務が交代制ではありません。

そのため、フルタイムで働く場合、診療前の準備から診療後の後片付けまで拘束時間は長いです。

大体診療の30分前に始業、最終受付の約1時間後に終業(患者さんの数や診療内容で終業時間は前後あり)が多いです。

昼休憩は午前診と午後診の間にありますが、午前診が長引けば昼休みは短くなります。

昼休憩中もミーティングや打ち合わせが入ればゆっくり休む暇がないので長時間労働はしんどい時もあります。

とくに家庭を持っている場合には夜遅くまで働けず、フルタイムではなく朝から夕方までの時間短縮で働く歯科衛生士が多いです。

歯科衛生士の将来性とは?

では、これからの歯科衛生士、どうなっていくのでしょうか。

歯科衛生士という職に将来性があるとわたしは思います。

給与、待遇面の改善

先ほど述べたように歯科衛生士は人手不足です。

そのため、様々な手で人員を確保しようと、多くのところで給与や待遇面を改善をしています。

また、医院は歯科衛生士に辞めてもらいたくないため、あなたが優秀な歯科衛生士の場合、働いている所でも直接待遇面の改善を求めると意外と応じてもらえるかもしれません。

個人院の場合、院長が決定権を持っているので院長を納得させることができれば、職場はそのままで待遇面の改善も望むことができます。

歯科治療の進歩

歯科治療は日々進歩しています。

昔は、永久歯が抜けたら入れ歯やブリッジにしなければならないと考えられていました。

しかし、今ではあごの骨に人工的にインプラントを埋め込み、審美的にも違和感のない歯が作られるようになりました。

また、新たな予防的処置としてリグロスと呼ばれる歯周組織再生療法も取り入れらるようになってきました。

これは歯茎を切開して、歯茎の中にあった歯垢・歯石を取り除いた後、リグロスとよばれる薬を塗布し、歯周病で破壊された血管の再生と歯周組織の再生をおこなうものです。

昔にはなかった治療方法が新たに確立され、歯科衛生士が担う部分も増えてきます。

歯科治療の進歩によって、歯科衛生士の需要もさらに高まっていくでしょう。

口腔ケアの需要の高まり

8020運動と呼ばれる運動をご存知の方も多いと思います。

これは80歳になっても自分の歯を20本保持しましょう、という運動のことです。

親不知が生えてなければ、健康的な口腔では上下左右に7本ずつ、計28本の永久歯が生えています。

この28本のうち20本を保持することは容易なのでしょうか。

もし、定期的に歯医者に通い、予防的処置を受け、適切な口腔ケアがなされていたら達成できる本数です。

口腔内を健康に保つことは、食事をおいしくしっかりと食べ、楽しくお友達や家族とお喋りするために必要不可欠です。

歯の健康を保つことは同時に体の健康を保つことでもあります。

現在、日本は少子高齢化が進み、高齢者の数が大幅に増えてきました。

これから、更に口腔ケアの需要は高まり、同時に予防的処置や口腔ケアの指導の需要はどんどん増えていくことが予想されます。

今まで以上に、歯科衛生士が活躍できる場が増えることと思います。

また、この需要の高まりが先ほど述べた給与・待遇面の改善に直結するのではないでしょうか。

働く場所が増える

上に述べたように、高齢者の方を中心に口腔ケアの需要は高まっていくことでしょう。

それに伴って、今まで以上に介護・福祉施設や在宅での訪問治療が増えていきます。

今働いている歯科医院が合わない、高齢者に特化した口腔ケアに携わりたい、など今までは歯科医院が主な働く場所だった歯科衛生士にとって新たな選択肢が増えていくことと思います。

また、5年以上歯科衛生士として臨床で働けばケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格を取得することができ、更なるキャリアアップが望めます。

まとめ

以上、歯科衛生士の将来性について給与や待遇面での働き続けたいと思う理由をまとめました。

歯科衛生士という仕事は医療現場であり、直接患者さんの口腔を触るため、細心の注意を払わなければなりません。

さまざまな患者さんがいて、時にはつらい思いもすることでしょう。

しかし歯科衛生士というお仕事があるからこそ、みなさんの口腔は健康に保たれ、おいしく食事できる手助けができるのです。

これを読んでいるみなさんが、少しでも歯科衛生士というお仕事に将来性を見出し、長い間満足して働けることを願っております。


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