最近では虫歯の治療を行う一般的な歯科医院のほかに、ホワイトニングやインプラント治療など専門に特化した歯科医院が増加しています。

また、人々の口腔ケアへの意識も高齢化とともに高まってきました。

その流れの中で今、歯科衛生士というお仕事の需要が高まり注目されています。

今回は、そんな歯科衛生士ってどんなお仕事をしているの?

歯科衛生士になるにはどんな資格がいるの?

どんな事を勉強しておいたらいいの?

といった疑問に、基本的なことからお答えしていきます。

歯科衛生士というお仕事に少しでも興味があるなら必読です。

歯科衛生士ってどんな仕事をするの?

まず歯科衛生士のお仕事内容について簡単に説明します。

歯医者さんに行くとドクターの隣にいるお姉さん、というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

もちろん、それも歯科衛生士の「診療補助」というお仕事の1つです。

しかしそのほかにもいくつか歯科衛生士ならではのお仕事があるのでみていきましょう。

歯科衛生士の3大お仕事

歯科衛生士には大きく分けて3つの歯科衛生士だからこそできるお仕事があります。

もちろん、この他にも働く医院によって事務作業や受付、雑用も同時に任されるところもありますが、以下の3つはどの医院でも歯科衛生士になると任される共通するお仕事です。

予防処置

歯の予防的処置を担います。

歯のぐらつきや歯肉の状態、歯周ポケットの深さを測ったり、歯ブラシではとれない歯石・歯垢を機械を用いてクリーニングしたりします。

歯周病や虫歯にならないように患者さんの歯の健康を保つためのお仕事です。

歯科医院によっては、治療枠と予防枠で予約が分かれており、30分~1時間かけてしっかり歯の検診や歯石取りを行うところもあります。

定期的におこなうことで虫歯の予防だけでなく、早期発見・早期治療をすることができます。

また、小さなお子さんにはフッ素を塗布することで虫歯予防が可能です。

小さいころから歯医者に通うことで恐怖心をなくし、将来的に治療が必要になった際にもスムーズにできるように慣らしておく、という点でも予防処置の1つであると捉えることができます。

この予防処置はドクターではなく歯科衛生士が主体的に行うことも多いので、いわば歯科衛生士の花形ともいえるお仕事です。

診察補助

歯科衛生士ときいて頭に思い浮かぶのがこの診察補助ではないでしょうか。

患者さんの治療チェアへの導入や、診療準備をはじめとして、診療に用いる器具の受け渡しや唾液の吸引をドクターの横で行い、診療後の後片付けまでします。

常にドクターが次に何を必要とするのか、どのような治療を進めていくのかを考えながら、また患者さんの緊張をほぐすために適切な声掛けも同時にしないといけません。

治療の最初に行う問診も大切です。

患者さんの症状がどういったものなのか、どのように治療を進めてほしいのかなど患者さんの意見をくみとり適切にドクターに伝えます。

ドクターと話す際には緊張するけど女性の歯科衛生士さんには気軽に話したり質問したりできる患者さんは意外と多く、歯科衛生士が直接患者さんの虫歯の治療をすることはできませんが、患者さんとドクターの橋渡し的存在といえます。

保健指導

保健指導とは、適切な歯磨きの仕方を患者さんに分かるように指導するお仕事です。

人の口腔内は歯の生え方やかみ合わせなど全てが人それぞれのため、毎日の歯磨きもそれにあった適切な磨き方をしなければなりません。

保育所や幼稚園、小学校での指導が主ですが、最近は高齢化に伴って高齢者の口腔ケアが注目され始め、老人ホームや介護施設でも保健指導が行われるようになり、活動の幅を広げつつあります。

毎日のブラッシングを適切にすることで口腔内の健康がより保たれやすくなるため、これも重要なお仕事の1つです。

また地域の保健センターで勤める場合、この保健指導が主な仕事内容となります。

歯科衛生士の業務範囲って?

歯科衛生士の3大お仕事を紹介したので、歯科衛生士が様々な面から歯科医療をサポートするお仕事であることはお分かりいただけたと思います。

ここでは、歯科衛生士の業務範囲についてどこまでできてどこからできないのか説明します。

歯科衛生士法によると、歯科衛生士は臨時応急の手当てを除き、あくまで歯科医師の指導の下で行うことが表記されています。

また、歯科医師の指導の下であっても、レントゲン撮影やインレーなどの技工物の装着はできません。

歯科医師の指導の下で行うことができるお仕事を担うことで、歯科医師はより患者さんの治療に専念することができ、歯科衛生士は直接的・間接的に患者さんの治療に携わることができるのです。

もちろん、この業務範囲を超えるお仕事をすることはたとえ国家資格を持った歯科衛生士でも違法行為にあたるので注意が必要です。

経験者が語る!私はこんなところで歯科衛生士をしていました

私は大阪のある市にある歯科医院で働いていました。

市の中でも1,2をあらそう患者数を誇り、チェアー数も7台と比較的多いところでした。

近くに大きな団地があるためファミリー層の患者さんや、高級住宅地にも近かったため、インプラントなどの自費診療の治療も多く内容は多岐にわたるものでした。

時には1日の来院数が100名を超える事もあり、医院内では常に早歩きでどんどん仕事が降って来るようなところでした。

また、予防処置に力を入れていたので歯科衛生士が担う仕事量も多く、忙しくも楽しく充実した毎日でした。

しかしその中でも、患者さんと積極的にコミュニケーションをとるように心掛け、忙しい中でも患者さんと1対1で話す時間を大切にしていました。

また、歯科衛生士同士も密にコミュニケーションをとりあい、どのように患者さんと向き合うか常に考えながら働く雰囲気があったので自身のスキルアップにも繋がりました。

働いていた歯科医院では、伝統を重んじることよりもよりよい医院にみんなでしていく、良いものはすぐ取り入れるという方針だったので、月1回の会議でも上下関係なく全員が変えていきたいところや現状でうまくいっていないところを話し合っていました。

わたしは海外移住のため退職せざるをえなかったのですが、機会さえあればまたその医院でもう一度働きたいと思うくらい素敵な職場でした。

歯科衛生士になるには?

では、歯科衛生士になるためには何が必要なのでしょうか?

ここでは資格の取り方から勉強しておくと役に立つことまで紹介します。

歯科衛生士には資格は必要?

歯科衛生士になるためには資格は必須です。

患者さんの口腔を触ることは医療行為にあたるため、ドクターのほかには国家資格をもった歯科衛生士のみが患者さんの口腔に触ることができます。

この資格を得るためには、厚生労働省による歯科衛生士国家試験に合格することが必須です。

受験資格を得るためには、大学の歯学部口腔保健学科や歯科衛生学科などの短期大学、歯科衛生士専門学校を卒業しなければなりません。

正答率60%以上で合格、合格率はほとんど毎年95%を超えています。

合格率だけを見ると一見簡単そうですが、試験内容は、人体(歯・口腔を除く。)の構造と機能、歯・口腔の構造と機能、疾病の成り立ち及び回復過程の促進、歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み、歯科衛生士概論、臨床歯科医学、歯科予防処置論、歯科保健指導論及び歯科診療補助論と多岐にわたります。

試験方式はマークシートで行われ、2019年3月3日に行われた第28回歯科衛生士国家試験では7207名が受験し、6934名が試験に合格しました。

歯科衛生士になるために勉強しておくべきことは?

それでは歯科衛生士になるために勉強しておくべきこととは何なのでしょうか?

下にあげる3個の勉強すべきことは、どれも歯科衛生士になる上で非常に大切な基礎となっていくものです。

勉強法を身につける

勉強法を勉強する、勉強する癖をつける事が大切です。

まずは自分に合った勉強法を見つけてください。

例えば、暗記が得意ならテキストを何度も読み返し、満遍なく知識を暗記してから試験形式の問題を解いてみる、暗記が苦手な場合はとにかく問題を何度も解いてみてから間違えたものを効率的に覚えるなど勉強の仕方は無限にあり、どれが正解で不正解かは人によってさまざまです。

おすすめは、何冊も問題集に手を出すのではなく、1冊もしくは2冊の問題集を繰り返し解き、間違えた問題に関しては解説を暗記できるくらい読みこむ方法です。

こうすることで知識の抜けをカバーし、問題を解く際に根拠を持って正解を導くことができます。

国家試験で必要な知識は必ず学校の先生が教えてくれますが、その知識をしっかりと理解し身に着けることは自分自身でしなければなりません。

日ごろの授業で習った知識を確実に覚えていれば、試験前に焦って1から覚えなおす必要もなく、落ち着いて試験に取り組むことができます。

また、国家試験前に集中しようと考え日ごろの勉強を後回しにすることは危険です。

勉強する癖をつけなければ、国家試験前の大事な時期も集中力が続かず、効率のいい勉強ができないからです。

高校までの知識(特に化学、国語)

歯科衛生士の勉強は歯に関することばかりではありません。

高校までの内容で特に歯科衛生士の勉強に関係しているのは化学です。

中には化学が苦手な人もいると思いますが、基本的知識が歯科衛生士学校入学前に身についているのと身についていないのでは授業内での理解度に差がでてきます。

新たに覚える知識が山のようにあるので、せめて高校までの知識を完璧にしておくとかなり楽になります。

また、基本的なことですが、実習が始まるまでは座学で多くの読み物があります。

国語力をつけておくことで、文章を読む際に苦手意識を持たず要点を整理できる力がつき、必要な知識を得ることができます。

歯科衛生士になるためには予想以上に勉強することが多く、最初は驚くかもしれませんが基礎的な教養があれば理解できるものばかりですので心配しすぎる必要はありません。

語学

働く歯科医院のある地域によっては、患者さんが外国人が多いこともあります。

特に最近は外国人労働者も増加し、外国人の患者さんが歯医者に来院することも稀ではなくなってきました。

歯科衛生士国家試験を受けるにあたり、学校でも歯科英語や英語コミュニケーションといった授業があります。

しかし実際働いてみると、患者さんが日本語が話せない場合、その英語だけでは不十分です。

コミュニケーションをとることが大切だからこそ、基礎的な外国語コミュニケーションをとれることが望まれます。

歯に関することは学校で1からみんなが同じスタート地点から学び始めます。

英語に関しては高校までの英語で十分コミュニケーション可能なので、患者さんと日常会話ができるレベルを身に着けておくことをおすすめします。

また、ベテランの歯科衛生士・ドクターの中には英語が全くできない方も多くいるので、そんな時にも重宝される人材になることができます。

英語ができるだけで、外国人の患者さんの歯科医院に対する信頼度はあがり、定期的に通院してもらえるきっかけになります。

雑学

意外に思われるかもしれませんが、患者さんと接する時間が長い歯科衛生士にとって雑学はあった方がいいものの1つです。

患者さんとのコミュニケーションの中で、歯とは全く関係のない話題もでてきます。

むしろその中でいかに患者さんに話を合わせられるか、というのは信頼関係を築いていくうえでとても重要なことです。

患者さんとの心理的距離を縮めることは、患者さんが少しの不調でも歯科衛生士に伝えやすくなり、定期的に歯科検診やクリーニングのために通院してもらいやすくなります。

患者さんも初めは緊張しています。

仲良くなることで処置中もリラックスしてもらうことができ、必要以上に痛みを感じにくくなるという利点もあります。

歯医者に「行かなければならない」よりも少しおしゃべりのついでに「行こうかな」と思ってもらえる雰囲気づくりにも雑学は非常に役立つものです。

日々の生活の中で勉強しようと思って身につくものではないですが、少し今までよりもアンテナを張って生活することで気づかなかった雑学を知ることができるかもしれません。

歯科衛生士になるために必要なスキルは?

歯科衛生士にはどんなスキルが必要なのでしょうか。

医療行為に従事するため、知識の広さ、深さはもちろんのことそのほかにも様々なスキルが必要とされます。

今回はその中でも大事になるスキルを紹介します。

手先の器用さ

口腔内はとても繊細な神経がたくさんあります。

少しの刺激でも患者さんが痛いと感じることもあります。

特に機械を使っての歯のクリーニングは痛いと感じる患者さんも多く、苦手意識を持っている方も多くいます。

複雑な口腔内で小さな歯石・歯垢をとるには手先の器用さがものをいいます。

そのほかにも細かい作業がお仕事の中でたくさんある歯科衛生士にとって手先の器用さは必要不可欠なものです。

といっても、最初から手先が器用でないとできないわけではありません。

臨床で経験していくうちに自然とコツがつかめ、スムーズにお仕事ができるようになります。

器具の中には先がとがったものがあり口腔内では特に慎重に処置を進めなければならなかったり、正確な歯型をとったりと想像以上に細かい作業が多くあります。

また、手先の器用さが患者さんに必要以上の痛みを感じさせないことにも直結するため、重要なスキルです。

コミュニケーション能力

お仕事中、常に処置は正確に行わなければならない歯科衛生士。

しかしそれと同じくらい大切なのがコミュニケーション能力です。

患者さんが不信感を抱く原因はコミュニケーション不足にあります。

自分が思ったのと違う治療をされた、予想以上に治療費がかかったなどの不満は積極的にコミュニケーションをとろうとしないことに原因がある事も多いです。

患者さんの不安や痛み、理解できていないことをしっかりと把握してあげることで気持ちよく治療を受けてもらうことができます。

また患者さんは小さな乳幼児から高齢者まで幅広いため、その人にあったコミュニケーションをとることを心がけなければいけません。

患者さんの不安を声掛けによって取り除いてあげる事も重要なお仕事の1つなのです。

患者さん目線になるスキル

このスキルはコミュニケーション能力と通じるところがあります。

治療を進めていくうえで、ドクターよりも歯科衛生士がゆっくり患者さんと話す時間があるため、説明を任されることも多いです。

また、予防的処置では歯科衛生士が主体となって行うため、患者さんに説明する機会は非常に多いです。

その中で、重要になってくるのが「患者さん目線で話す」能力です。

専門的な歯科用語を並べても患者さんは全く理解することができません。

いかに患者さんに分かりやすく、誤解が生じないように話すかということは大切であり難しいことです。

自分が全く歯に対する知識がないとして、自身の説明で理解できるのかどうかを念頭に置いて説明することが必要です。

こちらが分かりやすく説明したつもりでも、患者さんが理解できていなければ、それはのちに「説明されてない治療をされた」「説明と異なる治療内容で、高い診療代を請求された」というクレームにつながります。

確実に相手に伝わっているのか、どこがどういう風に理解できていないのか把握し、患者さんに分かるように説明する事が必要です。

協調性

歯科医院ではチームワークが重要です。

専門的な知識をもったスペシャリストが集まる場で、それぞれの患者さんにどんな治療内容が適切なのかを第一に考えて進めていくことが必要です。

自身の判断を過信することなく、チームワークを念頭に置いてまわりの意見も冷静に受け入れて判断する力もなくてはなりません。

また、歯科医院の従業員みんなが協力することで医院内の効率もあがり、より質の高い医療を提供できることにつながります。

忙しい歯科医院では、1人の患者さんにつきっきりで最初から最後までドクターが治療することが難しく、それに伴ってアシストも入れ替わりが激しいです。

そこで重要になってくるのが協調性です。

その場にいる全員が同じレベルの認識をしていなければスムーズに治療を進めていくことができません。

自己中心的な考えではなく、働く歯科医院というチームの一員という自覚をもって働かなくてはなりません。

向上心、好奇心

歯科衛生士は国家資格に合格すればなれるお仕事ですが、そこで勉強が終わったわけではありません。

むしろそこからが臨床のスタートであり、1年目は特に学ぶことの連続です。

また、歯科医院によって治療方針も治療の進め方も異なるため、教科書通りが常に正解とは限りません。

臨床でしか学べないこともたくさんあります。

自分が知らないものに出会ったとき、分からないことは積極的に先輩歯科衛生士やドクターに質問し教えられるのを待つのではなく、自分から積極的に学んでいきましょう。

最初は全て新しいことを学ぶので大変かもしれませんが、働いている内に頭より先に身体が技術を覚えていくので大丈夫です。

そして自分から質問したことで得た知識は忘れにくく、その知識を自分のものにすることができます。

また、たとえ長く勤めていても、医療は日々進歩し、歯科治療でも新たな発見や治療法の開発、新薬の導入や新しい機械の導入の連続です。

新しい知識をどんどん吸収し、向上心・好奇心をもつことが大切です。

先見能力

歯科衛生士として働くにあたって、一歩先を見る能力が必要になってきます。

例えば歯科医院でドクターの診察のアシストに入ったとき。

次に何の器具が必要なのか、何を用意しないといけないのか指示を待つのではなく自分から能動的に動きましょう。

治療にはある程度のパターンがあるので、慣れてくるとドクターの動きが読めるようになります。

そして予防的処置においても先見能力は必要です。

今のままのブラッシングでよいのか、このまま放っておいて後々治療が必要になる箇所はどこなのかを見極めることで、患者さんにとっても負担の少ない治療を提供することができます。

仕事中は常に一歩先を考えて心配り、気配りを心がけ、治療全体がスムーズにいくようにしましょう。

臨機応変な対応力

同じ症状でも治療法は患者さんやそれを治療するドクターによって変わります。

ある症状に対する治療法は1つではないため、その時々で患者さんにはどれが最適なのかを考え、ドクターの考えもくみ取らなければいけません。

また、歯科医院には多くの急患が毎日のように来るため、どんな状況でも患者さん優先で考え、それに適応できるスキルが必要です。

歯科衛生士の就職先や募集状況は?

歯科衛生士になると初めに頭に浮かぶのは歯科医院ではないでしょうか。

実はそのほかにも様々な就職先があります。

また、歯科衛生士は常に人手不足と言われており、常に人材を募集している歯科医院は多数あります。

歯科衛生士の国家資格を取得したけどどこにも就職できなかった...とならないのが歯科衛生士の強みです。

また結婚や出産を機に一度離職しても雇ってもらいやすいことも強みです。

歯科衛生士の主な就職先

ここでは歯科衛生士の主な就職先を4つ紹介します。

歯科医院

歯科衛生士の約9割が一般歯科医院に就職していると言われるくらいメジャーな就職先です。

規模は大小さまざまですがその中でも多いのが個人開業の歯科医院です。

コンビニの数よりも多く存在するとされている歯科医院。

ドクターと同じくらい医院には必要不可欠な存在です。

新卒ではまず個人の歯科医院で臨床経験を積み、スキルアップしてから異なる就職先を見つけるという方が多いです。

虫歯の治療を中心に行う一般歯科のほかにも、最近では矯正歯科や審美歯科などの専門に特化した歯科医院も増えてきて、一口に歯科医院といっても就職先の幅は広がりつつあります。

これからも歯科治療は進歩していくため、まずは歯科医院で経験を積んで学校で学んだ知識を自分のものにしていくといいでしょう。

介護施設

口の健康は体の健康とも言われるくらい、口腔内の健康を保つことは心身の健康に密接に関係しています。

健康に楽しく食事をしたりおしゃべりをしたりすることで、病気の予防につながったりリスクの低下に貢献したりします。

高齢化が加速してきた日本社会だからこそ、最近では高齢者の口腔ケアが徐々に注目をあびています。

そのため、介護施設で歯科衛生士を募集するところも増えてきました。

特に5年以上実務経験を積めばケアマネージャーの受験資格を得ることができるため、ダブル資格で活躍している歯科衛生士も多くいます。

保健センター

市町村の保健センターでは、歯の磨き方を指導する歯科保健指導や歯科検診の補助を行うことが主なお仕事です。

市町村によっては無料で歯科検診を行ったり歯磨き指導を積極的に行ったりするところが増えてきました。

毎日する歯磨きだからこそ、正しいブラッシング方法は口腔ケアの第一歩です。

一般的な歯科医院よりも福利厚生が整っていることが多いことから人気の就職先となっています。

歯科関係の企業

歯科衛生士としての知識を活かすことができる歯科関係の企業での就職も選択肢の1つです。

歯科医院のように直接患者さんと接して予防的処置や診察補助に関わる事はないですが、歯科衛生士で身に着けた知識を元に、更に効果的な医療器具や治療薬の開発に携わる事ができます。

自身の知識を生かした研究・開発が多くの患者さんの口腔の悩みを解決する手助けになると考えると直接関わる事はなくても達成感や使命感があるのではないでしょうか。

現在も歯科研究は日々進歩を続けています。

歯科衛生士の視点から、特に予防的処置においてよりよい医療を提供する機会を作り出すことができる魅力的な就職先です。

歯科衛生士の働き口はどの程度あるの?

上に挙げたように歯科衛生士の就職先は様々です。

現在、歯科衛生士の有資格者よりも求人数の方が多いといわれており、科衛生士の人手不足から就職先は引く手あまたと言えます。

就職難といわれる時代でも歯科衛生士においては状況が異なります。

歯科医院では特に新卒でも有資格者は重宝され、むしろ来てほしいという所が多いです。

歯科衛生士養成学校では、100%就職率をうたっている所も多く、歯科衛生士の国家資格を取得したのにどこにも就職できなかったというのはあまり聞きません。

ホワイトニングやインプラントなどの新たな治療法の確立や口腔ケアへの注目度が高まって来た今だからこそ、歯科衛生士の仕事への需要度も以前より高まってきています。

歯科衛生士の転職事情

歯科衛生士で転職を行う人は多いです。

職業柄、女性が多いため結婚や出産を機に新卒で働いた歯科医院を退職し、子育てを終えてからまた復職するパターンもあります。

また、子供が小さいうちはパートタイムの歯科衛生士として活躍している方も多くいます。

自身の更なるスキルアップのため、数年間個人開業の歯科医院で実務経験を積んだのち、昇給の望める大学病院などに転職するかケアマネージャーの資格もとって介護施設で働くなど転職の幅も広いです。

個人開業の歯科医院では、待遇や給与の面でかなり差があり、現在働いているところに不満がある場合、待遇面や給与面で自分の希望に合った他の医院に転職する人も多くいます。

そして何より、歯科衛生士の資格は一生ものなので、自身のライフステージに合った働き方、就職先を選ぶことができます。

他の仕事に比べて転職先が見つかりやすいことも歯科衛生士の特徴です。

歯科衛生士の仕事に興味がある方へ(まとめ)

以上、歯科衛生士になるための資格やスキルを紹介しました。

多くのスキルを紹介しましたが、もちろんこれらが今ないと勤められないものではありません。

臨床で働いていく中で、誰しもが必ず身につけるスキルなので心配しなくても大丈夫です。

しかし、コミュニケーション能力や一歩先を読む力、協調性といったものは日常生活の中で取得できるもので、歯科衛生士の仕事のみに限らず、社会生活でとても重要なものです。

歯科衛生士になる前に身に着けておいて損はありません。

また、歯科衛生士国家資格は歯に関することのほかにも覚えることが山のようにあるとお伝えしましたが、もちろん努力なしには取得することは難しいですが、歯科衛生士になりたいという熱い思いと自分に合った勉強法を知っていれば大丈夫です。

歯科衛生士はとてもやりがいのあるお仕事なので、これを読んでいるあなたが、いつか歯科衛生士として輝いて働いていることを心から願っております。


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