ある程度歯科衛生士としてベテランになってきて、毎日充実しているはずなのに、歯科衛生士というお仕事に飽きてきた...患者さんとのコミュニケーションは楽しいけれど、歯を見る以外のお仕事も経験してみたい....そう感じる瞬間がある歯科衛生士は少なくありません。

では、他の職業に転職するとき、歯科衛生士で培ったスキルを活かして働くためには、どのような職が向いているのでしょうか?

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まずは「歯科衛生士」の仕事例をチェック

歯科衛生士の仕事に飽きてしまう時ってどんな時?

私自身が歯科衛生士として働く中で、飽きてきたな、他の職業も経験してみたいなと思う瞬間は、冬の退勤時です。

診療中は忙しくて飽きたと感じる瞬間もなく、時間が一瞬で過ぎ去っていきます。

また、午前診療はお昼休憩を楽しみにできるのでモチベーションを保つことは難しくありません。

しかし、午後診療を始める時は太陽の位置も高く、陽が良く当たっていたのに、帰る頃には真っ暗、家に帰るともう後は家事をして寝るだけという生活です。

特に冬の退勤時は寒さも相まって、どこか寂しく感じ、毎日歯科医院で日のほとんどを過ごして老いていくのかな...と感じると歯を毎日何時間も見ることに飽きてきたなと感じる瞬間はあります。

定時が5時~6時の会社で勤めていたら平日でも仕事終わりに友達とご飯に行ったり映画を見たりできるのにな、と羨ましくなり、思わず転職を考えてしまうことも少なくありません。

歯科衛生士の経験で他の仕事にも活かせるスキルにはどんなものがある?

歯科衛生士はプロフェッショナルなお仕事であるだけでなく、専門的な知識が必要とされるお仕事です。

一度歯科衛生士になってしまうと、その先歯科衛生士として働くことしかできないのではないかと考える人もいますが、歯科衛生士として働く中で自然と身についているスキルは意外と多いです。

そしてそのスキルというのは、歯科医院に限らず、ほとんどの職場で必要とされるスキルです。

それでは、他の仕事にも活かせるスキルを見てみましょう。

コミュニケーション能力

歯科衛生士にとって、患者さんとのコミュニケーションはとても大切です。

多くの歯科医院で、コミュニケーション能力を持っている人が採用され、歯科衛生士として必要不可欠なスキルと言えます。

毎日多くの人と触れ、誰もが分かるように人によって説明の仕方を工夫したり、関わり方を変えたりするのは、歯科衛生士が患者さんのことをしっかり考え、向き合っているからこそできることです。

コミュニケーション能力は、社会でどの職業にも共通して当てはまる大切なスキルではありますが、苦手としている人も少なくありません。

歯科衛生士としてベテランに近づいて来た頃には、初めての人と話すことに抵抗は無くなっているでしょう。

そして、多くの患者さんとのコミュニケーションを通して、新たな知識を知る喜びや人と関わる事のおもしろさに気づき、むしろ好きになっている人も多いです。

一歩先を読み、自分から率先して動く能力

歯科衛生士として働く中で、常に一歩先を読むスキルが必要とされます。

この能力は社会人として当たり前のことのように思えますが、上司からの指示待ちをすることに慣れ、自分で考えて動くことができないという人は意外と多いのです。

その点、歯科衛生士には、このスキルが必要なので、経験を積むほど自分から動くことに慣れてきます。

また、忙しい診療中も、自分の仕事に集中してスピーディーかつ正確にこなすことはもちろん、歯科医院全体の動きを見ながら、少しでも手の空いた時間に何をしなければいけないのか考えることが癖になっています。

そのため、たとえ未経験の職業についたとしても、新人の頃から全体を見ながら自分のできる働きをし、分からないことは積極的に聞けるなど、周りからも信頼されるようになるでしょう。

特に診療補助では、先生によって治療方針ややり方が異なる中で、次に何を必要とするのか指示の前に準備し、次々に器具を手渡すことができるスキルはとても誇りに思っていいものだと私は思います。

手先の器用さ

たとえ最初の頃は不器用でも、経験とともに誰でも手先が器用になってきます。

仕事中は細かい作業も多く、失敗が許されない緊張感のもとで行うため、自然とスキルはあがっていきます。

手先が器用なことは、日々の生活で何かと便利なだけでなく、職業として手の器用な人にしかできないものもあります。

ケーキの飾りつけや、ネイリストがいい例です。

これらのお仕事は手先が器用かで技術の習得に大きな差が出るため、かなり有利であるといえるでしょう。

また、雇う側もあなたが歯科衛生士として働いていた経験があるなら、細かい作業には慣れているだろうと信頼することができ、未経験でも採用してもらえる可能性は高いです。

医療事務としてのスキル

歯科衛生士は、歯科衛生士法で決められている業務以外にも受付やレセプト管理など、医療事務がする仕事を任されることも少なくありません。

最初はもちろん分からないことだらけですが、徐々にシステムが分かってくることでしょう。

その知識があれば、医療事務の資格を取ることは比較的簡単だといえます。

すでに実務経験がある程度あるため、勉強したわけではないのにすでに身についている知識も多く、また勉強するうちに疑問に思っていたことや知らなかったことを知れて、楽しく資格の勉強もできるでしょう。

実際に、歯科衛生士として働き始め、歯科衛生士業よりも事務作業のほうが自分に向いていると確信した私の同僚は、少しの勉強で医療事務としての資格を取り、今は医療事務で働いている人もいます。

働く場所や役職によっては、歯科衛生士ほどの給与がもらえるところもあるようです。

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他の仕事に転職するならオススメな4つの仕事とは?

歯科衛生士にとって、転職と言うのは他の歯科医院に移る事が多く、歯科衛生士を辞めるには大きな覚悟が必要になるでしょう。

しかし、他の職業でも、歯科衛生士の経験や知識を活かして働けるお仕事があると知れば、その不安は小さくなるでしょう。

私がオススメする4つのお仕事について紹介します。

営業

一般企業で営業になるというのも1つの選択肢です。

営業職の主な仕事内容は、自社のサービスや製品を顧客に売り込み、買ってもらったり使ってもらったりすることです。

インセンティブを取り入れていることが多く、自身の成功とともに給料は上がっていきます。

また、以前はほとんどが男性の仕事として考えられていましたが、現在では女性の柔らかい話し方や相手に不快感を与えにくいことから、女性の営業職が注目を浴び始めています。

コミュニケーション能力を活かせる

営業はコミュニケーション能力が歯科衛生士以上に必要とされます。

歯科医院に来る患者さんは、歯を綺麗にするという目的のもと、その医療サービスを受けることを既に選択された方ばかりです。

それに対して、営業では顧客の要望をくみ取り、それにあったものを提供し魅力を伝えなければいけません。

話を聞いてくれたりプレゼンテーションの機会を与えられたりしたからといって、必ずしも顧客がその製品やサービスを選んでくれる保障はありません。

しかし、歯科衛生士としてのコミュニケーションと共通する点は、初対面の人と話すということと、相手との信頼関係を築くことです。

歯科衛生士として働く中でこのスキルが身についていれば、営業でも成功できる可能性は高いでしょう。

歯科関連の企業

歯科関連の企業では、歯ブラシや歯磨き粉、歯間ブラシなど日常で必要不可欠な製品の開発や、歯科医院で用いる新たな歯科資材や器具、機械の開発・研究を行っています。

歯科関連の企業では、歯科衛生士のように直接的に患者さんの治療や予防に関われない一方で、とても身近な歯科関連グッズを開発でき、歯科治療を必要としていない人にも幅広く製品を提供できるというメリットがあります。

患者さんに限らず、全ての人の歯について関わりたい人にはピッタリではないでしょうか。

歯科衛生士としての知識と経験を活かせる

歯科関連の企業では、歯科衛生士の資格を持っている人を求人サイトで募集している場合もあります。

歯科医院で用いるスケーラーなど、歯科衛生士が主に用いる機械や器具については、歯科衛生士の専門知識が必要であり、また自身の経験からどのような製品が開発したら役に立つことができるのか誰よりも分かっているでしょう。

私も働きながら、今使っている機械や器具がもう少し○○だったら、もっと使いやすいのにな~と感じることが多く、自分だったらこのような製品を開発してみたい!

というアイデアに溢れています。

歯科衛生士として経験を積んだからこそ、その企業に貢献できる点はたくさんあると考えます。

ケアマネージャー

歯科衛生士が5年以上の臨床経験でケアマネージャーの受験資格を取得できることは知っている人も多いのではないでしょうか。

ケアマネージャーとは介護支援専門員のことで、ケアが必要な高齢者やその家族のため、限られた介護保険の中でいかにその人に合ったサービスを提供できるかのアドバイスをするお仕事です。

実現可能な範囲で具体的な目標や課題を決めるケアプランの作成や、介護サービスを提供する側と受ける側の橋渡しをすることも大切な業務内容です。

在宅と施設から選べ、在宅の場合は地域の支援センターなどに勤め、在宅で介護を行う際の訪問介護サービスとの連携や自立して生活ができるようなプランの作成をおこないます。

施設の場合は、介護施設や有料老人ホームなどに勤め、ケアマネージャーの仕事の傍ら介護の仕事も任されることが多いようです。

歯科衛生士とのダブル資格で働くことができる

何と言っても強みはダブル資格を取得できることです。

ケアマネージャーの資格は国家資格ではありませんが、毎年合格率は20%程度と低く、信頼度が高い資格です。

今後ますます日本の高齢化は進み、介護が必要になる人は増える一方で、介護をする働き手が深刻な人員不足になると言われています。

歯科衛生士の経験を活かして、ケアマネージャーで担当する高齢者の口腔ケアにも携わることができます。

高齢者にとって、つい元気に歩くことや自分で食事ができることなどを目標にしがちですが、元気の源は口の健康から、つまり口腔ケアをすることも必要不可欠だと考えます。

介護の仕事をしながらも、歯科衛生士として高齢者の口腔ケアに関わることができるのはとてもやりがいがあるお仕事でしょう。

歯科衛生士養成学校の先生

歯科衛生士養成学校では常勤や非常勤問わず、募集している学校が多いです。

通常は求人サイトではなく、各学校の公式サイトで募集要項を発表しています。

直接患者さんと触れることはありませんが、未来の歯科衛生士を育て、社会に優秀な人材を送り出していくという点では、歯科衛生士の資格を取ったからこそ就けるお仕事の1つです。

クラス担任制を設けている学校も多く、授業や実習も担当します。

何も知らない生徒たちに1から歯に関する知識を教え、自身が培った歯科衛生士としてのテクニックを直接指導することができます。

教師経験や資格は必要ない

通常、学校の先生になるには、教員免許が必要であり、多くの場合では大学生で教員資格を取得します。

しかし、歯科衛生士養成学校は歯科衛生士の国家試験に合格することを最終目標としているため、教職課程がありません。

また、教えることは学年によって決まっており、歯科衛生士の国家資格を持っている人なら誰でも通って来た道です。

教師経験や資格がなくても、歯科衛生士の資格と臨床経験さえあれば募集条件には当てはまるでしょう。

学校によっては指導教員への福利厚生が厚いところや日曜日は必ず休みであることなど、メリットもたくさんあるので選択肢として考えてみてください。

教えることが好きな人や塾講師や家庭教師の経験がある人にはとてもおすすめのお仕事です。

まとめ

今回は歯科衛生士に飽きると感じる時と、職業を変えるならどのお仕事が向いているかについてお伝えしました。

もちろん、得意なことや向いている職業は人によって異なります。

しかし、歯科衛生士として働く中で身に着けた経験や知識、能力は、歯科衛生士の職に限らず他の職業でも発揮することができます。

ぜひ、興味がある職業があって今歯科衛生士のお仕事自体に飽きてきたと悩んでいる人は、思い切って行動してみることをおすすめします。

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