歯科衛生士は、比較的求人が年間通して多く、歯科衛生士不足と言われている昨今は、退職後も再就職に困ることはあまりありません。

しかし、採用する側の医院もすぐに辞められないように、人選には慎重です。

1回の面接では、その人の人間性まで見極めることは難しく、面接担当者が参考にするのは、履歴書の内容と面接時やスタッフに対しての挨拶などの態度です。

歯科衛生士は、経験年数が多いほど即戦力として活躍してもらえるのですがその反面、今在中している若いスタッフと上手くやっていけるかなども採用点に大きく関わってきます。

特に50代の歯科衛生士の転職は、迎い入れる医院側も少し構えます。

今回は、既存スタッフよりも経験も年齢も重ねている、50代の歯科衛生士の転職での注意点などをお話していきます。

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まずは「歯科衛生士」の仕事例をチェック

50代の歯科衛生士って多いの?

50代というと、一般的には子育てもひと段落した人が大半で、私が今まで一緒に勤務した50代の歯科衛生士は、子供が社会人や大学生といった人が多かったです。

もちろん、独身の人もいました。

正社員で働いている人は少数で、パート勤務の人が大半です。

まだ子供が小さく、子育てに忙しい30代と比べて、50代は時間に融通を利かせてもらえるので、医院側も助かる点が多いと思います。

そういった点からも、50代は歯科医院で働きやすい年代でもあるので、多いでしょう。

50代の歯科衛生士が働く上での悩み

国家資格である歯科衛生士は、歯科医院の募集がある限りずっと活用できるライセンスです。

しかし、医院側も即戦力を望む一方で、スタッフとの調和も考え、年齢制限なしと記載しつつも、慎重に選ばれる年代でもあります。

そういった壁を作らないような、印象を与える必要があります。

では、具体的にどういう行動をすると良いのか、お話していきます。

50代の歯科衛生士が周囲に与える印象

高校卒業して、専門学校をストレートで卒業した50代の歯科衛生士は、育児で歯科衛生士をしていない期間があった人もいるかと思いますが、経験年数は約30年近くとなり、かなり経験豊富と印象付けられます。

また、スタッフの年齢が若い場合、大先輩といったイメージで迎えられることが多いと思います。

指導の難しさ

経験は豊富であったとしても、医院のシステムや治療方針は様々です。

入社してしばらくは、もちろんスタッフから、教えてもらう必要があります。

その時に、自分よりも年齢が下のスタッフは、やはり指導しづらいものです。

指導を受ける際の姿勢は、新人時代と同じような聞き方でないと、これから先のスタッフとの関係に溝ができやすいので気をつけなければいけません。

実際、私の職場でも50代の方が入社しましたが、説明を全部終える前に「あ~、はいはい」といった感じでした。

もちろん経験豊富なので、全部言わなくても大丈夫だろうし、言わない方がいいのかな・・と思ってしまいます。

結局、その方は出来ない事が多かったので、1から説明し直しましたが、やはり聞く姿勢に問題があるので、指導しづらかったのが本音です。

ですので、教えてもらう際は、指導するスタッフが気持ちよく伝えられるように、聞く態度を気をつける必要があります。

自分の経験は院長の方針により臨機応変に対応する

経験が豊富である事は、歯科衛生士としてかなり強みとなります。

しかし、その経験を全て出して良いわけではありません。

医院のカラーは、院長で決まります。

院長も様々な考え方があり、経験豊富な歯科衛生士の考えをしっかり聞き入れてくれる柔軟な院長もいれば、自分の考え方以外は受け入れない、否定的な院長もいます。

前者の院長であれば、経験で学んだ事を発揮し、周囲に発信していっても良いでしょう。

しかし、後者の場合はこちらが折れないと揉める原因となるので注意が必要です。

私が一緒に働いた50代の方も、他院での経験が多く知識も技術も、多方面において尊敬できる人でした。

しかし、後者の院長にはそれが通用せずに、逆に嫌味な言い方をされていました。

ですので、院長の考え方をしっかり把握しながら、その医院に合った経験を活用していくようにしましょう。

体力的な問題

歯科衛生士の業務は、日によっては立ち作業ばかりの日もあります。

メインテナンスの業務が多いと、座っての作業となりますので悪い姿勢でしなければ、体力的には問題ない範囲でしょう。

しかしその医院のスタイルにもよりますが、大半の医院がドクターの治療の介助は立って行います。

立ち作業が多いと、体力的に辛いことも出てくることもあります。

自分の体力をしっかり把握して、勤務時間も自分に無理のない医院を選ぶようにしましょう。

実際、私が経験した医院は、拘束時間が12時間弱。

勤務時間が11時間強。

メインテナンス予約が全く入っていない日は、帰宅後は動けないほどクタクタでした。

また精神的な疲れも重なると、余計に負担もかかります。

体に支障が出てくる事が多かったので、結局退職しました。

責任感から無理をしてしまいがちですが、自分の身体は自分で守ることが大事です。

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歯科衛生士の仕事は、定年まで働けるの?

歯科衛生士に、定年はあるのでしょうか?

定年制を設けている医院もあれば、働けるまで働いてOKという医院もあり様々です。

実際、60歳を超えて、歯科医院で働く歯科衛生士も存在します。

資格は、亡くなる日まで有効なのです。

現在は、高齢化社会に伴い、訪問歯科や介護施設で、利用者さんの口腔ケアをする歯科衛生士も多くいます。

実際私が、以前ヘルパーの資格取得の為に訪れた施設実習先の介護士さんから、「これからの時代は、こういった施設での歯科衛生士さんの存在と活躍が、とても重要になりますよ」と言われた事があります。

現に、昔と比べると口腔ケアに関しての資格もいくつかあります。

歯科医院を退職して、残りの歯科衛生士ライフは、高齢者などの口腔ケア専門に活躍する50代の方も沢山います。

歯科衛生士の仕事を続けるメリットとは?

歯科衛生士は、とても魅力ある仕事です。

生涯の永久ライセンスでもありますので、全国場所を選ばずに仕事が出来ます。

しかし、大変なことも多かったり、一度結婚や出産などで現場を離れてしまうと、復帰しにくいと考える歯科衛生士もいます。

しかし、ずっと歯科衛生士を続けて活躍されている人もいます。

一体どんなメリットがあるのでしょうか?

具体的にお話していきます。

一般の職務よりも、時給が高い

生活をしていく為には、お金が必要です。

歯科衛生士は国家資格でもあるので、やはり他の一般職務に比べると時給が高く設定されているのがメリットだと思います。

実際私も、歯科衛生士から離れたい時期があり、他の職種で求人検索をしていましたが、同じ時間で時給に差があるとやはり、時給の高い歯科衛生士に戻っていました。

私の周囲でも、生活の為に歯科衛生士を辞められない人が多いのは現実です。

就職先に困らない

全国には、沢山の歯科医院があります。

現在では、コンビニエンスストアよりも多いとされています。

そして、歯科衛生士は大半の医院で不足している為に、求人の数も多く、転職先にも困らないのが大きなメリットです。

現在は、結婚や育児で離れてブランクがある人でも復帰しやすいように、教育システムに力をを入れている医院も増えてきていますので、ブランクがあっても転職しやすい環境になっています。

実際、私も何度か退職・転職を繰り返していますが、就職活動を始めたらそれほど苦労せずに、職に就けています。

手に職がある強味は、転職する上で最大の強みと言えるでしょう。

完全週休2日制である

大半の歯科医院は、診療自体を週休二日に設定していますので、その二日間は休日が確保されています。

中には、一週間診療をしている医院もありますが、シフトを組んで週休二日~二日半で設定されています。

求人件数が多い歯科医院は、休日が少ない設定だと、それだけで応募が来ない事が多いので、例えば日曜日を診療日と設定している医院は、シフトを組んで週休二日半にしたり、工夫をしている医院も増えてきています。

私が以前働いた職場では、毎日の拘束時間が長かったので、週休二日半+有給休暇もありました。

しかし、毎日の拘束時間が長い上に、有給休暇もなしの医院もありました。

やはり後者の医院は、退職者が多かったです。

転職する際は、休日日数もしっかりチェックしましょう。

歯の知識に詳しくなる

歯科衛生士は、歯に関しての勉強を学校で2年~3年し、就職します。

その後も日々勉強し、実際患者さんの口腔内を診て症例経験を重ねて、学びます。

経験が多くなると、歯に関しての知識が増えますので自分の事はもちろん、家族や友人など周囲の人の歯の健康にも携わることが出来ます。

歯が健康であれば、食事もおいしく摂れ、長生きにも繋がります。

自分だけでなく、周囲の人にもプラスの発信を出来る事は、素晴らしくメリットであると思います。

人とのコミュニケーション力が格段に上がる

歯科衛生士は、毎日沢山の患者さんと接し、会話をします。

コミュニケーションが取れないと致命的といっても過言ではないでしょう。

歯科衛生士全員が、最初からコミュニケーション能力が高いわけではありません。

毎日、沢山の患者さんと会話をしてコミュニケーション力を養っていくのです。

また、0歳児~高齢者まで年齢も幅広いので、年代に合わせた接し方も学べ、対応できるようになっていきます。

そうすると、様々なタイプの患者さんと会話することが楽しくなり、仕事のモチベーションも高くなるのです。

私自身、10代の頃は人見知りがとても激しい方でした。

歯科衛生士になり、患者さんとの会話がうまくいかず、苦労した時代もありましたが、それを乗り越えて現在では、老若男女の患者さんとの会話を楽しめています。

また、診療時間内で院長と嫌なことがあった時も、患者さんとの会話で気持ちが落ち着き、癒される日も多々あります。

そういった効果もでてきます。

様々な年代の方と会話ができるということも、歯科衛生士ならではのメリットであると思います。

やりがいを感じられる仕事である

どんな仕事でも、やはり長く続けていくには何か理由があるのだと思います。

もちろん、金銭面的な事が多いのかもしれませんが、50代の一緒に働いた方達は、やはり「やりがいがあって、楽しいから」と多く方が言っていました。

沢山の経験を積み重ねてきたからこそ、出る言葉でもあると思います。

このやりがいは、色々な意味があります。

担当患者さんと自分とで一緒に歩んできた過程での、結果や成果でのやりがいも一つです。

また、自分の行った業務を院長に認めてもらえた事で感じるやりがい。

そして、教育した後輩が立派に成長した姿をみた時のやりがいなどです。

そのやりがいを感じるまでは、沢山の苦労もあったかと思いますが、それを経て楽しい!と思える仕事であるのは、大きなメリットであり、経験してみる価値があるメリットだと思います。

まとめ

私は、50代の方と何件かの医院で一緒に働いてきましたが、やはり経験豊富で教えてもらえる事が多く、とても勉強になりました。

ただ、私より後に入社した50代の方もいます。

その方の人間性にもよりますが、やはり教える立場である私たち年齢が下のスタッフは、その方の態度一つでずいぶんとやりづらかったのが、正直なところです。

私も、転職を何度かしているのですが、だんだんと自分よりも年齢が下のスタッフの職場が増えてきています。

ですので、そのスタッフとこの先も良好な関係を築けるように、まず年齢のハードルを下げてもらえるように、必ず敬語で話をし、教えてもらう時の姿勢は新人の頃と同じ気持ちで聞いています。

そして、自分のフォローをしてもらった時や、指導をしてもらった時は、必ず「ありがとうございます」などの感謝の気持ちも伝えています。

当たり前の事のように思いますが、それが出来ていない方もいるのです。

歯科医院という、狭い人間関係の中で、良好な関係を築いていくには、経験は関係ありません。

その医院では、新人なので、新人としての心得は必要なのです。

私は転職の度に、この事に関してはかなり意識をしています。

その結果、スタッフとの関係で困ったことはほぼありません。

自分の宝である豊富な経験を活かすも殺すも自分次第なのです。

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