時代が進むにつれ、職業だけでなくその働き方までも自分で選択できるようになってきました。

それは歯科医療においても例外ではありません。

歯科衛生士として働く上で、働き方が多様化してきたからこそ、働き方自体に悩む場合があります。

この悩み、どうやって解決したらいいんだろうと思っているみなさん、今回はみなさんの悩みへの解決方法をお伝えします!

歯科衛生士の働き方で皆が悩む5個のこととその解決方法

どのような働き方が自分に合っているのか、自分にとって楽に仕事ができるのかという働き方に関する悩みは、自分にぴったり合った職場に巡り合うまで尽きることがありません。

歯科衛生士のお仕事自体は好きなのに、働き方への悩みでその楽しさが半減してしまうのはもったいないです。

なるべくならその悩み、早く解決したいですよね。

ここでは、皆さんが悩んでいるであろう5個のことと、その解決方法についてお話ししていきます。

フルタイムだと拘束時間が長い

夜遅くまで診療している歯科医院でない限り、フルタイムの場合は時間交代制ではなく、開院準備から閉院作業まで働きます。

お昼休みが長いと言われている歯科医院ですが、午前診療が長引くと実際は1時間程度しか休めない場合もあります。

一般の企業では定時だと午後5時のところも多いですが、歯科医院ではそれより遅い午後8時、9時も普通です。

特にお子さんをもっている家庭では、夜ご飯の時間に間に合わないことも多く、帰る頃にはもう子供が寝ていた...なんてことも起こります。

フルタイムの良さは、やはり収入面で安定していることですが、拘束時間が長い割にはあまり給与はよくないと嘆く人も多いです。

解決方法

拘束時間の長さに悩んでいる場合、パートタイムでの勤務も視野に入れてみましょう。

もちろん、保険や待遇面でフルタイムの方が優遇されやすいですが、家庭との両立という面ではパートタイムの方が調整しやすいです。

給与はその分少なくはなりますが、労働時間も短くなるので身体への負担は大きく減ります。

また、家庭を持っている方はパートタイムで朝から夕方まで、という方が多いので、パートタイムへの周りの理解もあります。

フルタイムからパートタイムに切り替える場合、契約内容が変わったり、歯科医院が夜入れるスタッフを募集しなければいけないこともありますので、医院長や責任者には早めに相談しておきましょう。

人間関係で悩まない職場はないの?

歯科衛生士の退職理由と言えば人間関係での悩みです。

職場のほとんどが女性のため、やはりいろいろと問題はあるようです。

妬みや嫌味、仕事の押しつけ、時にはイジメなどを耳にすることがあります。

長く勤めている人がお局化して歯科医院を仕切っていることもあります。

お局に嫌われると仕事がやりづらくなるために、機嫌をうかがうなど本来の業務以外に気を遣わなければいけなくなります。

面接では基本的に医院長としか話さず、職場の内部の雰囲気まで知ることはできません。

働き始めてから歯科医院内の人間関係に問題があることを知るでしょう。

実際、人間関係で悩まない職場はないのでしょうか...?

解決方法

私の経験や同僚の話によると、人間関係が良好な歯科医院は無いことは無いです。

ただ残念ながら多いとは言えません。

人と人との付き合いですから、合う合わないはあって当然です。

しかし私が今働いている職場では人間関係で悩んだことは無いです。

職場の内部事情までは見学で知ることはできませんでしたが、見学者の私に声をかけてくれる人が多く、少しのことでも「ありがとう」とお互いに言い合っていることが印象的でした。

情報共有がなされていて、みなさん真剣にお仕事しながらも患者さんには笑顔で対応し、中でも印象的だったのは、少しの時間に歯科医院と衛生士、歯科助手がお喋りしてて立場の違いを感じさせないことでした。

とても雰囲気が良いなと思い、ここで働こうと思ったのを覚えています。

なので、見学で雰囲気を感じるのはとても大事な事だと思います。

人間関係で悩むと仕事に行く事が辛いと感じたり、仕事を楽しいと思えなくなってしまいます。

そのため、解決方法としては、見学の際に従業員同士がコミュニケーションを自然と取れていれるか、患者さんだけでなく同僚にも笑顔で接しているかというのが1つの判断基準となります。

医院長と合わない!

残念ながら人が良い医院長ばかりではありません。

医院長は歯科医院のトップであるため、ワンマンになったり歯科衛生士を見下したりする人もいます。

無駄な仕事を押し付けたり、理不尽なことで怒られたりしても、雇われている側なので強く反発もできず、心の中でイライラはつのるばかり...そう悩んでいる人も多いです。

また、医院長と歯科へ医療の考え方が異なる事もあります。

あまりに賛成できない場合、医院長に不信感を抱くこともあるでしょう。

歯科医師は治療面に集中し、歯科衛生士は予防面も治療面も仕事を担うため、それぞれの考え方が相違する事が起こるようです。

自分の考えを否定され、結局ボスである医院長の考えに従わなければならない歯科医院もあります。

何度もこれが続けば、医院長とは合わない、辞めたいと思うようになってしまいます。

解決方法

医院長と根本から合わないと思った場合は転職が一番です。

歯科医院ではホームページで治療方針を公開しているところも多く、それぞれの医院長の考えを比較することが出来ます。

また、歯科のセミナーや歯科材料のフェアなどに参加すると、他院の医院長と交流する機会もあるので、直接話してみるとその人の考えを知ることができます。

とはいっても、治療方針がぴったり合う人はほとんどいません。

どう妥協し、自分が納得した上で患者さんと向き合えるのかが大事になってきます。

また、意見が割れた場合に、威圧的に自分の考えを押し付ける医院長は考えを変えることをまずしないので早めに転職し、たとえ医院長の考えと合わなくても、最後まで意見を聞いてくれ、場合に応じてあなたの考えの方が患者さんに適切だと判断できる医院長の下で働くことを強くお勧めします。

有給休暇が取得しにくい

歯科医院にももちろん有給休暇の付与はあります。

しかし実際には歯科衛生士が少ないから、みんな有給を使っていないからと有給消化がされていないところも多いです。

人数ギリギリで仕事をしているのは分かるのですが、急用や前から予定していたイベント等で有給を使いたい場合、どうすればいいのでしょうか。

解決方法

法定通りであれば、働き始めてから6ヶ月後に10日有給が付与されます。

そして勤続年数ごとにもらえる有給の日数は増えていき、最大で20日付与されることが決まっています。

有給は使わなければ2年間で有効期限を迎えてしまいます。

働いている従業員として、有給休暇を使うことは1つの権利であり、企業側が有給を使わせないということはあってはならないことです。

人数がギリギリすぎるなら歯科医院はもう少し人を雇うべきであって、あなたの問題では無いですし、みんなが有給を使っていないからといって、あなたも使うべきではないと言うのは権利の否定をしています。

有給は付与されたら使う権利があります。

堂々と有給申請をしましょう。

何度も不当に許可されない場合は、外部に相談するのも1つの手です。

当たり前のように有給を使いたいと思う人は、面接の時点で有給休暇の取り方や有給消化率を聞いてみることをおすすめします。

フリーランスの歯科衛生士ってどうなの?

フリーランスとは、ある1つまたは複数の企業や団体に所属することなく、個人契約でお仕事をする働き方を指します。

一般的には、歯科医院が歯科衛生士を雇って従業員として働くことが多いですが、フリーランスの歯科衛生士は個人契約でいくつもの歯科医院や企業と個人契約することが多いです。

また、業務は多岐に渡り、通常の歯科衛生士業だけでなく、歯科の専門性に特化した情報を発信するライターや、歯科医院の経営のコンサルとをするコンサルティング業務などもあります。

複数の歯科医院と契約して臨時スタッフとして必要になったときに出勤したり、経営という面から歯科医院にアドバイスを行い、それで得られた利益から一定の割合を払ってもらうという形です。

1つの歯科医院に縛られることなく、かつ1日中勤務しなくてもよいので、短時間で報酬が得られ、自分の能力次第で大きな収入が望めます。

しかし、このフリーランス、どう始めたらいいのか、本当に今よりも多くの収入が望めるのか不安に思い、思い切ってフリーランスになることができない歯科衛生士も多いです。

解決方法

まずは自分の得意分野を見直してみましょう。

歯科衛生士業が得意なら複数の歯科医院と契約し、その中でも自分の得意な専門を活かせる契約先を見つけましょう。

同時にいくつも契約しすぎると、スケジュール管理が難しくなっることもあるので慣れるまでは2~3個で様子を見ましょう。

慣れてくれば増やすことも可能です。

またフリーランスとしての経験を積み、確かな技術力を付ければ時給が上がっていくでしょう。

そして、歯科衛生士業よりもコンサルティングが得意な場合には、コンサルティング業務に集中することも1つの方法です。

どうしたら利益が上がるのか、何が原因で他の歯科医院より患者来院数が少ないのかをデータで示し、解決策を提案します。

利益が上がれば上がるほど、自分の元に入ってくる収入もあがるので自分の腕に自信がある人は挑戦してみましょう。

転職という選択は?

転職も1つの手です。

新卒で働き始めてから同じところでずっと働き続ける歯科衛生士は少なく、多くの人が転職を経験しています。

より自分に合った職場を見つけるため、引っ越しの関係で、結婚したので働き方を変えたい、など理由は様々です。

最も多いのは、前の職場が働きにくかったからでしょう。

より自分の働きやすい環境を求めることは自然なことです。

また、歯科衛生士は職業柄、転職活動をしても比較的早く次の職場を見つけることができます。

何度も転職を繰り返すと印象はあまり良くなくなるので、転職期間中に十分リサーチし、何個も見学したうえで働き始めることをおすすめします。

また、希望条件が多すぎるとマッチする歯科医院は少なくなるので、何が自分にとって譲れない条件なのか、優先順位を決めておくと妥協できるポイントや必須条件が明らかになり、歯科医院選びに役立つでしょう。

今の自分に合った働き方とは?

歯科衛生士という資格を持っているからこそ、重宝され、貴重な人材として自身に合った働き方を選択することができます。

自分の性格やライフステージによって、自分に合った働き方は人によって異なります。

フルタイムがいい人、パートタイムの方が都合がいい人、人間関係をとにかく優先して職場選びしたい人、歯科衛生士業以外のこともやりたい人など希望は様々で、だからこそ需要と供給の関係が成り立っているともいえます。

「自分に合った働き方」とは、お仕事をしているうえで働き方に大きな不満を持たず、違和感なく働けるということです。

だからこそ、自分に合った働き方というのは、ライフステージによって大きく変わっていきますし、考え方を変えれば働き方も変わっていくのでしょう。

「今」の自分がその働き方を望んでいるのか、理想の働き方をしているのか向き合ってみましょう。

そして自身にぴったりの働き方を見つけてみてください。

まとめ

以上、歯科衛生士が働き方で悩む5個のことと解決方法でした。

これ以外にも、もちろん悩むことは多いと思います。

1日の大半を仕事場で過ごすからこそ、自分に合った働き方を選択することは、人生をより充実させることと言っても過言ではありません。

人からどう思われようと、自分に合った働き方でいきいき働いている人は輝いています。

みなさんにはぜひ、「皆が〇〇の働き方をしているから」という理由ではなく、「○○の働き方のほうが自分に合っているから」という理由で働き方を選択してほしいと思います。

転職も選択肢の内の1つであり、職場や自分に合っていない働き方で仕事に行きたくないと思うくらいなら、歯科衛生士のお仕事自体を嫌いになる前に、自分が働きたいと思うやり方で働かせてくれる職場を選びましょう。



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