歯科衛生士の休日事情が気になる方も多いのではないでしょうか。

歯科衛生士は、働き方によってシフトや休日の組み方が異なります。

働く上で、休日が多いのか、連休が取りやすいのかどうかはとても気になるところですよね。

今回は、雇用形態別に歯科衛生士の休日事情についてご紹介します。

有給休暇の取り方や歯科衛生士の勤務時間についてぜひ参考にしてみてください。

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歯科衛生士の休みは多いの?

歯科衛生士の休みは、正社員や派遣社員では月8日程度のところが多く、アルバイトでは比較的自由に休みの日数を決められます。

では、具体的に勤務形態別に紹介していきます。

正社員

正社員は基本的には休診日に加えて1日休みがある場合が多いです。

働く歯科医院によっては、その休日にプラスして1日の半休が取れるところもあります。

多くはシフト固定制で、休日の決め方は他の社員と重ならないように設定する場合がほとんどです。

また医院長がメインで歯科医として働いている歯科医院では、医院長が休みの日に正社員も休みとするところもあります。

年末年始やゴールデンウイーク、お盆なども祝日扱いとしてお休みになることが多いです。

働く職場が介護施設の場合は早番や遅番、夜勤もあり、お休みがバラバラになる場合もあります。

派遣社員

多くはありませんが、派遣社員として働く歯科衛生士もいます。

派遣社員は、働く歯科医院によって休日は変わります。

しかし休みの日数は基本的には正社員と変わらず、特に出勤人数が少ない日に出勤をお願いされます。

また契約の際にシフトが決まっていて、それに合わせて働けるのであれば契約成立とするところもあります。

正社員との休日で一番異なる点は、有給休暇は正規契約の歯科医院が正社員に付与するものなので、派遣会社が契約主となる派遣社員には歯科医院から有給休暇を与えられることはありません。

アルバイト

アルバイトの歯科衛生士として働いている場合には、シフトが固定されている場合とシフト自由な場合があります。

週1日~週5日まで、週に何日働きたいのかを面接の際に訊かれれる所がほとんどです。

シフトの融通が利くところでは、普通のアルバイトのようにシフト提出日までに働きたい曜日や時間帯を書いて提出する形です。

他の人との兼ね合いもあり、人が足りない日には出勤を頼まれたり、シフト決定後は代わりの人を見つけないと休めないこともあります。

しかし、上の二つの雇用形態に比べ、自分の予定に合わせて比較的自由に休日を決められる点がメリットです。

ただ、担当する患者さんがいる場合には、その患者さんが来院する日は休めないと思っておきましょう。

また、アルバイトが最もシフトが固定されていないため、正社員が有休消化をする時に穴埋めとして出勤をお願いされることもあります。

パートタイム

パートタイムは、シフトがある程度固定されていて、フルタイムより短縮した時間で働く勤務形態です。

そのため、休みは基本的に社員と同じです。

しかし、勤務時間は朝から夕方までや午後診療から最後の片づけまでなど、希望の時間帯に働くことができます。

パートタイムではアルバイトよりも担当の患者さんを持つことも多く、固定されたシフトを変えたい時も、担当の患者さんにとって都合が悪くならないか気を遣わなければなりません。

休日のスケジュールはどんな感じ?

多くの歯科医院で、日曜祝日は休診日としています。

しかし最近では、日曜日も診療している歯科医院が増え、祝日も短縮した時間で診療を行っているところもあります。

週休2日の歯科医院がほとんどですが、休みが平日になることもあります。

シフト固定制では一年を通して休みが変動することが少ないので、前もって予定を立てることができます。

繁忙期や閑散期は?

繁忙期は10月~12月がピークです。

悪い箇所は全て年内に治したいと皆さん思われるようで、特に12月の年末ぎりぎりは予約が取れない程に混みます。

そして何故かこの繁忙期に急に歯が痛くなり急患で来られる患者さんも多いので、余計に忙しくなります。

寒くなると、自然と身体に力を入れてしまうことも関係しているようです。

それ以外では、連休明けの日や季節の変わり目も忙しくなります。

6月は、特にお子さんが多く来院する時期です。

学校の歯科検診を受けて治療勧告書を持参される方が多いです。

閉散期は1月~3月が比較的空いています。

年末年始に歯の詰め物が取れるなどして来院される方もいらっしゃいますが、1年の内でも比較的落ち着いた時期になります。

連休は取りやすい?

カレンダー上で連休になっている場合は、休診日であれば連休になりますが、自分の希望により連休にする場合は少し難しいです。

歯科医院によっては夏休みを何日間か連続で取れるところもあるので、働いている歯科医院の連休の取り方のルールで異なります。

また、自分の休みの前日や翌日に有給休暇を取り連休を作りたい場合、他にその日に有給休暇を取りたい人がいなければ希望が通ることが多いようです。

休日は取得しやすい?

有給休暇は法律上、働き始めて6ヶ月以上経過し尚且つ出勤率が80%以上であれば歯科医院より与えられます。

有給休暇の取りやすさは働く歯科医院によって異なり、全員が100%取得している所もあれば、取得率が半分にも満たない所もあります。

特に予防的処置である歯のクリーニングは歯科衛生士主体で行うことが多く、また担当する患者さんの中には他の歯科衛生士が臨時で担当することを良く思わない患者さんもいるため、急に有給休暇を取りたいと申し出ても取れないことがほとんどです。

患者さんに迷惑をかけるような休みの取り方はできないと、心に留めておきましょう。

歯科医院によっては何日前までに休日希望の申告しなければならないと決まっているので、期日までに申請し、許可を貰えれば有給休暇を取得することは可能です。

有給休暇の計画消化って?

歯科医院に限らず、日本では有給休暇の取得率が世界でもワーストであることが知られています。

それを問題視する声が高まり、近年では有給休暇の計画消化が行われる企業も増えてきました。

計画消化とは、企業側(ここでは歯科医院)から「この日は有給休暇で休んでください」と決めて計画的に有給休暇を取得しようという制度です。

歯科医院では特に患者さんの予定もあり自由に有給休暇を取ることが難しい面もあるため、この計画消化によって有給で休める日が増えるメリットがあります。

有休日数の全てが計画消化で失われるわけではなく急用や体調不良の日に使うこともあるため、5日分は残しておくことができます。

面接の際に有給休暇の取得率を訊いてみて、そこで働いている方がどのように有給休暇を取得しているのかを知ることも一つの方法です。

体調不良でも休めないの?

自己管理を徹底していても年に何日かは体調不良で出勤できない...ということもありますよね。

朝起きてどうしても出勤できない程体調が悪い場合、歯科衛生士は休むことができるのでしょうか。

基本的に休むことはできます。

もちろん休まないに越したことはありません。

しかし、歯科衛生士は患者さんとの身体的距離がどうしても近くなってしまうので、マスクや手袋をしていても感染する可能性があります。

また免疫力が落ちている時に、感染する恐れのある病気を持っている患者さんと接してしまうと、通常よりも感染してしまうリスクが高まります。

特にインフルエンザが流行っている時期の体調不良は、無理して出勤した結果、診断してもらったらインフルエンザで歯科医院内にインフルエンザが蔓延した...ということになりかねません。

その日に来院予定である担当の患者さんや同僚に迷惑をかけることにはなりますが、体調不良でどうしようもない時は早めに連絡をして休ませてもらいましょう。

早めに連絡することで、代わりに出勤できる人が名乗り出てくれるかもしれません。

特別休暇って?

特別休暇とは、福利厚生の一環として与えられる、法律で定められた法定休暇以外に企業が自由に設定できる休暇のことです。

メジャーなものでは年末年始休暇、慶弔休暇、病気休暇などがあり、有給か無給かは歯科医院により異なります。

産前産後休暇や育児休暇も導入している歯科医院はありますが、休暇後に戻ってくることが確実ではないという理由から退職を余儀なくされるケースも多くあるようです。

歯科衛生士は女性がほとんどであり同僚も女性が多いため、このような休暇を設けている歯科医院では理解してくれる人も多く、特別休暇を基準に歯科医院を選ぶ人もいるようです。

土曜日も休みたい!

お子さんが学校のない土曜日に休みたいと思う歯科衛生士もいると思います。

しかし、考えることは誰でも同じです。

一般職で働いている親御さんは、日曜日に休診の歯科医院が多いため土曜日に子供を連れて行こうと考える人がとても多いです。

また患者さん自身が普段は夜遅くまで働いているため、土曜日でなければ歯科医院へ行けないという方も多くいます。

そのため、最近では土曜日に休診している歯科医院は少なくなってきました。

そして土曜日は、前述の理由で1週間の中でも連休明けの日並みに混む曜日です。

より多くの人手が必要になり、土曜日出勤を必須としている歯科医院も多くあります。

そのため、どうしても土曜日に休みたいと考えているのであれば、求人数は少なく人気は高いですが、土曜日に休診している歯科医院を探しましょう。

都心部のオフィス街であれば、地元密着型の歯科医院に比べて土曜休診が多いです。

また診療があったとしても来院する患者さんは少ないので、土曜日を休みにできる可能性が高いです。

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有給休暇や休みの取り方で気を付けること

私用でどうしてもこの日は休みたい、外せない用事が入っているということがあります。

そんな時、有給休暇は休みながらも給料は出るという素晴らしい制度ですよね。

では、有給休暇を使いたい場合、どんなことに気を付けて取得したら良いのでしょうか。

タイミング

有給休暇を取る場合、歯科医院としては繁忙期よりも閉散期に取ってほしい気持ちはあるようですが、基本的には有給休暇の希望日を申告し医院長が許可すればいつでも取ることはできます。

ただ、同じ日に複数の従業員が有給休暇を取ることを禁止している歯科医院もあるので、他の人との兼ね合いも考えなければいけません。

大きな歯科医院では、人が足りない時に分院からヘルプが来てくれる所もあるようですが、人数ギリギリでやっている小さな歯科医院では有給休暇の取りやすさはあまり期待できません。

日数

働き始めてから6ヶ月後に10日、1年半後に11日、2年半後に12日、3年半後に14日....と、働き始めて6ヶ月後から1年ごとに少しずつ有給休暇の日数は増えていき、最大で20日付与されます。

働く歯科医院によっては、これより多く有給休暇を取得できるところもあります。

また、この有休日数の増え方も歯科医院によって異なる場合があるので、確認してみましょう。

また有給休暇には消化期限があり、付与から2年以内に消化しなければ使えなくなるので注意が必要です。

他の人のシフト

小さい歯科医院では特に、他の人のシフトを気にしなければなりません。

人があまりに少ない場合には有休申請をしても、希望が通らないこともあります。

また、先ほど述べたように1日に1人しか有給休暇を消化できないというルールがある歯科医院もあるので、同僚といつ有給休暇を取るのか相談しましょう。

他の人のシフトを確認してから希望日を決定することをおすすめします。

患者さんへの対応

有給休暇を取る場合、普段は出勤している曜日に出勤しないことになります。

患者さんは担当の歯科衛生士の出勤曜日を把握している方も多く、その曜日に合わせて前もって予約を取られる方もいます。

定期的に来院される担当の患者さんには予め出勤できない日を伝えておくと、患者さんにとっても予約をずらしやすく、トラブルを回避することができます。

まとめ

今回は歯科衛生士の休日事情について、有給休暇の取り方を含めお伝えしました。

歯科衛生士はアルバイトでない限り比較的シフトや時間帯が固定されているので、前もって予定を組むことができます。

そして、アルバイトでも自分の予定に合わせてシフトを組める歯科医院もあります。

働く歯科医院によって休暇の日数や有給休暇のルールが異なるので、働く際の一つの判断基準にしてみるのも良いかもしれません。

プライベートを充実させることのできる職場で働きましょう!

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