デイサービスで正社員として働いて感じた4個の課題と仕事を選ぶ時に気を付けたほうが良いと思ったこと
デイサービス仕事について詳しく皆さんはご存知ですか?
今回は介護職の中でもデイサービスの仕事に絞って色々と書いていきたいと思います。
私は認知症専門のデイサービスと一般的なデイサービスの両方で勤務したことがあります。
その経験からデイサービスの仕事内容を詳しく紹介していこうと思います。
デイサービスに向いてる性格の人の特徴やメリット、やりがいについても必見です!
この職業に興味のある方はぜひ具体的な内容を知っていただけたらと思います。
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目次
閉じるデイサービスってどんな仕事?
デイサービスと聞くと、あまり介護について知らない人でもどんな所なのかというイメージはしやすいと思います。
朝から夕方までを施設で過ごします。
自宅での生活が基本となっている方が利用するので比較的元気なお年寄りが行っているというイメージがあります。
職員の目線で言うと、夜勤がなくて送迎があるというのがデイサービスの仕事の特徴的な部分と言えると思います。
下記でデイサービスの仕事内容を詳しくご紹介していきます。
デイサービスの仕事は大きく4個の役割に分けられる
デイサービスの仕事の役割1:送迎
デイサービスは基本的には利用者を家に迎えに行って、帰りは送り届けます。
もし送迎がなく、自分で来所される場合は、送迎分の単価が引かれる仕組みになっています。
車での送迎で、一台に数人が乗り込む事がほとんどで、デイの仕事の中では1、2を争う重要な業務です。
後にも詳しくご説明しますが、介護保険上は現在「ベッド上から送迎算定」となっていますので、必要な人はベッドで寝ている状態から車へ乗り降りさせる事となります。
送迎専門の運転手を雇っているデイも多いです。
デイサービスの仕事の役割2:入浴介助
デイサービスを利用するにあたり、一番多い理由が「家でのお風呂が難しくなった」というもの。
高齢になったり、何らかの事情があり、家での入浴が難しくなった、もしくは不安になったという方には、ケアマネとしてはまずデイの利用を勧めます。
ですので、デイの利用をする方はほとんど入浴をされます。
基本的には毎日入浴業務があり、入浴担当になる頻度も高いです。
ただし、半日リハビリデイではほとんどの所が入浴は実施していません。
デイサービスの仕事の役割3:レクリエーション
デイといえばレクリエーションや行事に力を入れている所がほとんどです。
入浴や食事以外の時間を、いかに楽しく充実して過ごしてもらえるかでデイの集客率は変わります。
こちらも半日リハビリデイではレクはしていませんが、その代わり集団体操などは行われています。
デイサービスの仕事の役割4:体調管理
デイでは必ず利用者の体調の確認を行います。
看護師がいれば看護業務の一環になっている所がほとんどですが、もちろん介護職員も行う業務です。
送迎の3個の業務
送迎の業務1:運転ルート、乗車メンバーを決める
一台の車で数人の利用者を乗せ、効率的に送迎をしなければなりませんので、ルートの確認と乗車する利用者を決定する作業はとても大切です。
家が近い利用者同士を同じ車にするのはもちろん、乗り物酔いをする人は出来るだけ乗っている時間を少なくするであるとか、相性の悪い利用者は違う車にするとか、しっかりと利用者の事を考え、配車を組みます。
みんなが同じ利用時間であればいいのですが、家が近くても一人は長い時間、一人は短い時間の利用となると送迎の手間が増えます。
複数の利用時間を設けているデイでは、利用の開始の段階で「この地域の人ならこの時間利用して下さい」だとか、空き状況を尋ねた時に「この曜日であればその方の近くにいる利用者がいるので、その日でお願いします」という提案をしたりします。
空きがあっても利用者を断る理由のほとんどがこの送迎の兼ね合いです。
それほど重要なポイントであるといえます。
送迎の業務2:送迎、必要時はベッドまで行う
介護保険上、デイの送迎に関してはベッド上から始まるとされています。
つまり、寝たきりの人がベッドで待っていれば、その方を車イスに移乗させる所からお迎えは始まり、ベッドに寝かせて帰る所までを行います。
とはいえ、この業務を行ってくれるかどうかは各デイによって様々で、玄関の外で待っていて下さい、マンション等であれば下の車を乗る所まで来て待っていて下さい、と言われる所もあります。
法的にはそれはベッドまでお願いしますと言えるのですが、実際どこまで行うかは各デイによって様々で、上記の理由で指示を出された場合は、送り出しにヘルパーを利用するとか、もしくは希望通りの送迎をしてくれるデイを探す事になります。
送迎の業務3:運転、同乗
もちろんですが、車の運転は必須です。
通常規模のデイであれば、ほとんどの所が送迎専門職員がいますが、小規模デイでは一般職員も送迎を行います。
運転手の他、大きな車であればもう一人が乗り込み、車の誘導や車内の確認、乗り降りの介助を行う事があります。
入浴介助の5個の業務
入浴介助の業務1:浴室準備
お湯を溜めたり浴室を温めたり、バスタオルを用意したり、物品の管理を行ったり、朝一番の業務として浴室の準備を行います。
特に温度設定やお湯張りは早めに行わなければなりません。
入浴介助の業務2:誘導、脱衣
浴室に利用者を誘導し、服を脱いでもらいます。
必要な人には介助を行います。
この時にはきちんと浴後の着替えを準備しておく必要があります。
入浴介助の業務3:洗身介助、浴槽誘導
デイによっては、脱衣所介助の「外介助」、浴室内介助の「内介助」に分かれています。
浴室内での介助を行う場合は半そで、短パンに着替えて万全の体制で臨まないとびしょびしょに濡れてしまいます。
浴室内は気を抜くと重大な事故につながるので、細心の注意を払わなくてはなりません。
洗身介助は、出来るところは自分で洗ってもらい、届かない所は介助を行います。
体を洗い終わったらいよいよ浴槽誘導です。
ここでは、たとえ普段自立されている方でもきちんと介助をしておかないと、滑って転倒の危険性があります。
利用者によってはリフト浴(座位浴)の機会を利用したり、ストレッチャーで入浴してもらう事もあります。
高齢者は長湯の方もいらっしゃいますが、湯あたりする恐れがあるので、ある程度の所で上がってもらいます。
入浴介助の業務4:着衣
しっかりと体を拭いてから服を着て頂きます。
介助が必要な人はもちろん、意外と体が濡れていると服が着にくかったりしますので、背中のシャツを下ろすなどの介助は自立している方でも希望される事があります。
この着衣時は、湯あたりや血圧変動で非常に急変の多い時間です。
何かあればすぐに横になってもらうなどの対処を行いましょう。
浴後はしっかりと水分を取ってもらう事も大切です。
軟膏の塗布や湿布貼付等ある方には処置を行います。
最後はしっかりドライヤーをかけ、髪を乾かし終了です。
入浴介助の業務5:掃除
最後に必要であれば掃除をして終了です。
この時忘れ物が無いかしっかり確認を行いましょう。
デイでのトラブルで一番多いのが紛失物で、それも入浴時に起きる事が多いです。
レクリエーションの3個の業務
レクリエーションの業務1:月間予定
ほとんどのデイは一ヶ月のレクリエーション、行事予定を作成し、利用者に交付します。
曜日毎に利用者が違いますので、公平に行事を楽しめるように工夫している所が多いですが、中には第何週の何曜日に大きな行事をすると決めていて、その日は臨時利用希望の方は来てもらう、としている所もあります。
春はお花見、秋は敬老会や運動会、冬はクリスマス会や新年会と、季節を感じられるように工夫されています。
レクリエーションの業務2:物品準備
レクで何かするとなれば少なからず物の準備が必要です。
手作業をするならその道具、手作りおやつなら材料、風船バレーをするにも風船が必要ですし、限られた予算内で物品を取りそろえ、用意しておきます。
レクリエーションの業務3:レクリエーションの実施
レクの時間はとにかく楽しく行わないと、しらけた雰囲気になったり、それこそ居眠りしてしまう人も現れてしまいます。
職員が盛り上げ、皆に楽しんでもらえるように、何より自分自身が楽しまなければなりません。
行事の司会等行うと、声が枯れてしまう事もしばしば。
初めは恥ずかしいと思うかもしれないですが、必ず慣れますので大丈夫です。
体調管理の2個の業務
体調管理の業務1:血圧、体温測定
デイサービスでは必ず上記の測定を行い、体調に変わりは無いか確認します。
特に入浴をされる方はこの数値がおかしいと入浴を中止したり清拭に変えるなどの判断を行わなければなりません。
血圧、体温はカルテに記載し、利用者ノートがあればそれにも記載、持ち帰って家族が把握できるようにします。
自宅で訪問介護や訪問看護を利用している人はこの数値を確認される事もありますので、大切な記録です。
体調管理の業務2:食事、水分量の確認
同じく、デイの食事をどれくらい食べたか、水分をどれくらい飲んだかも必ず記録し、カルテ、ノートに記載します。
問題のない方なら良いのですが、普段から食事や水分が取れていないような方は、意識して介助や声かけを行い、しっかりと摂取するよう促します。
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デイケアとの仕事内容の違い
同じような施設として、デイケアというものがあります。
老人保健施設や病院、クリニックに併設している事が多い医療系の通所施設です。
デイケアはPTやOTなどリハビリ専門職が常在していて、リハビリに特化しているのが特徴で、制度的には医療系サービスに位置づけられます。
内容は大きく変わりは無いのですが、利用目的がリハビリですので、入浴に力を入れておらず全員は入れなかったり、レクにも力を入れていなかったりします。
ただ、特色はおのおのデイケアによって違いますので、デイサービスと同じように入浴やレクを重視している所もあります。
デイサービスの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと
デイサービスの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと1:送迎ルート、車の操作
送迎ルートの把握はデイ職員にとっては最も重要です。
これによって利用者の獲得や逆にお断りするが出たり、利用時間を決める事もあり得ます。
近くに住む人を同じ曜日に同じ時間利用してもらう事によって、デイの回転率は格段に上がりますので、重要なポイントです。
また、多少なりとも介護が必要な人が乗り込むわけですから、どういった順番で足を出して座るとか、車の乗り降りの介助方法を学ばなくてはいけません。
車イスごと乗り込むリフト車であれば、もちろんその操作方法を覚える必要があります。
デイサービスの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと2:そのデイでの入浴方法
一口に入浴といっても、デイによってお風呂場は様々。
個浴といって、普通の家の様なお風呂に一人づつ入る場合、大浴場にいっぺんに入浴する所、リフト浴やストレッチャー浴がある所と、色々なタイプがあります。
もちろんシャワーの使い方や物品の補充方法、果ては掃除の仕方まで違いますので、そのデイにあった入浴方法を覚えなくてはいけません。
デイサービスの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと3:レクリエーション、体操
繰り返しになりますが、デイでのレクは大変重要な業務です。
しかしながら毎日レクをしていると、どうしてもネタ切れになってきます。
いつも情報を収集し、新しいレクや体操を仕入れる必要があります。
デイサービスの仕事はどんな人に向いている?
ここからデイサービスに向いている人はどんな人なのかを書いていこうと思います。
向いている人1:賑やかな雰囲気が好きな人
施設の利用者様より元気な方が多いので、自然とデイサービスの部屋は賑やかな雰囲気になります。
認知症専門のデイサービスの場合は静かなところが多いのですが、一般的にイメージされるデイサービスは賑やかです。
これについては、普段から明るい人が職員として向いているということではなく、仕事の場面で明るく振る舞うことが出来るということです。
利用者様側からしてもせっかく家から出てきたのにそこにいる職員が暗い、しんみりとしていたら次からは来なくなるかもしれません。
向いている人2:人前で喋ることが出来る人
デイサービスでは利用者様全員の前に立って何かを話す機会が割と多いです。
レクリエーションの時間のみではなく、朝の挨拶や帰りの挨拶、食事前の口腔体操などが話す機会となります。
人前で話すことが好きな人、というのは少ないと思いますが慣れてくると難なく出来るようになります。
しかし、どうしても喋れなくなってしまう人もいると思いますので「人前で喋ることが出来る人」という書き方をしました。
向いている人3:日曜、祝日が休みが良い人
最近は曜日に関係なく毎日営業しているデイサービスもあるようですが、日曜・祝日が休みのデイサービスが多いのが現状です。
子供がいるなどの家庭の事情で日曜・祝日が休みだと良い人は、デイサービスで仕事をするとそういった面で他の職員に迷惑をかけたり自分で気を遣うということがありません。
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逆にデイサービスの仕事に向いていない人の特徴は?
ここでは、逆に向いていない人を書いていきます。
向いていない人1:介護の仕事でしっかりと稼ぎたいと思っている人
残念なことに給料の低さで有名な介護の仕事。
その中でもデイサービスの職員は夜勤が無いので同じ介護士の給料でも低い方に分類されます。
介護の仕事を続けていこうと思っているけど、ある程度の給料は欲しいという人はデイサービスの給料では少し物足りないと思います。
デイサービスの職員でも給料に差が出ないようにしている施設もありますが、どうしても夜勤をしている職員の方が給料は多いです。
向いていない人2:1対1でしっかりと介護をしたいと思っている人
利用者様一人あたりに対する職員の人数が手厚く配置されている「認知症専門のデイサービス」でさえも、実際に働くと利用者様と1対1で関わる時間というのはかなり少ないです。
認知症専門のデイサービスよりも職員の配置が薄い一般的なデイサービスならその時間はさらに少なくなります。
どの介護の仕事でも1対1での関わりの時間というのは限界がありますが、デイサービスの場合は特に少ないので1対1での時間を出来るだけ長くとりたいと思っている人は向かないと思います。
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デイサービスの仕事で活かせる経験
私自身、現在は介護老人保健施設で仕事をしていますが、介護の仕事のスタートはデイサービスでした。
個人的には介護の仕事を始める時、最初に配属されるのはデイサービス(特に認知症専門のデイサービス)にした方が良いとさえ思っています。
そのデイサービスでの経験が今に生きているというポイントもありますのでその部分について紹介していきます。
デイサービスの仕事で活かせる経験1:色々な利用者様と関わることが出来る。
施設での介護士の仕事だと利用者様は毎日同じ人を相手にします。
しかし、デイサービスは違います。
毎日のように利用する人もいますが、週に2、3回という人が多いです。
そのため、関わる利用者様の数はデイサービスの職員の方が多くなります。
利用者様によって性格などは当然違ってきますので、多くの利用者様と関わりを持つとそれだけで勉強になります。
デイサービスで働いている間は実感としては無いかもしれませんが、後々入所の方で仕事をするようになっても過去の○○さんのような人だな。
というようにイメージを持って対応することができるので得をする部分だと思います。
また、対応が難しい利用者様を相手にしたときに過去の経験から○○さんの時のような対応をしてみよう。
というように自分の中で引き出しが多くなり、試行錯誤もしやすくなります。
デイサービスの仕事で活かせる経験2:人前で話す機会が多い
先述していますが、人前で話す機会が多いです。
部署異動後に行事の司会などを任されたとしても特に抵抗なく出来ると思います。
デイサービスの経験の有無によって行事の司会の出来は大きく違ってくるというのが実感としてあります。
ほとんどの場合デイサービスの経験がある職員の方が司会が上手で聞いている方も不快にならないです。
デイサービスの仕事で活かせる経験3:家族との関りが多い
一つ目の多くの利用者様と関わるという部分に似てきますが、利用者様が多いということはそれだけ家族との関わりも多くなってきます。
家族にも色々な人がいるので、多くの家族と関わることで今後に活きてきます。
デイサービスの仕事で活かせる経験4:認知症の方の対応方法が学べる
これは「認知症専門のデイサービス」で働いた場合に限られると思います。
文字通り認知症の方しか利用することが出来ないデイサービスです。
全員が認知症というのは一般的なデイサービスしか知らない人が見ると全然違ったもののようです。
認知症専門のデイサービスでの経験は、その後の認知症の方の対応はもちろん認知症になりかけている人への対応についても、その方に失礼のない対応ができます。
また、同僚の方の手本にもなります。
認知症の方の対応とは簡単なものではありません。
経験がものをいう場面もありますので、役に立つと思います。
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デイサービスの仕事の良いところ
デイサービスの仕事の良いところ1:働きやすいポイント
デイは、未経験者や無資格者でも充分に活躍でき、働きやすさはピカイチです。
その理由をご説明いたします。
勤務時間が決まっている
デイサービスで一番働きやすいポイントがこれでしょう。
利用時間が法的に決まっており、夕方には利用者は帰りますので、その後雑用や事務仕事があるにしても、利用者がいない分集中して行う事が出来ます。
一部のデイでは延長サービスやお泊りサービスを提供しているのでこの限りではありませんが、それでもほとんどの利用者は夕方にはサービスが終了しますので、施設のように一日中忙しいという事はありません。
年中無休のデイもありますが、土日休みのデイも少なくないので、そういったデイで働けば決まった休日が確保できます。
他の介護職は定休日が無い事も多いので、確実に休める日があるというのはとても大きなポイントになります。
介護量が少ない
規模にもよりますが、デイに来られる方のほとんどは在宅生活を送られていますので、超重度の介護量の方というのはあまりいません。
介護が必要な方でも、デイは職員一人になる事は無いので、必ず誰かと協力して介護を行う事が出来ます。
休んでも人が回る
デイで働く職員は子持ちの主婦が多いのですが、その理由は先に挙げた勤務時間が決まっている事と、この休みやすさにあります。
よほどの小規模デイ以外は、職員がいつも複数人出勤しているので、一人休んだ位で仕事が回らないという事はありません。
介護職はたくさんありますが、休んでも何とかなる仕事というのはデイ位しかないでしょう。
子供が急に熱を出して休みます、という事が多い働くお母さんには、一番人気の職種です。
自分にあったデイが選べる
レクはどうしても嫌だという人なら半日リハビリデイ、逆ににぎやかな事が好きなら行事に力を入れている所、しっかり稼ぎたいのであれば延長や泊りをしているデイ等、自分の性格や状況によって合うデイを選ぶ事ができます。
始めにしっかりと自分にあった所を選べばストレスが少ないので、条件をまとめてから仕事を探しましょう。
デイサービスの仕事の良いところ2:面白いポイント
デイはとても魅力のある介護職です。
そのポイントを二つお話します。
レクリエーション
レクの仕事が始めから得意な人はほとんどいませんし、毎日レクをするのが嫌だからデイでは働かない、という人もいます。
でも、やっていくうちに必ず慣れます。
コツは唯一つ、自分がとことん楽しむ事。
職員が楽しんでいれば利用者が笑って下さり、利用者が笑えば職員はもっと楽しくなります。
介護職の中でも一番のサービス業がデイサービスです。
笑いが一番多いのもデイ。
楽しむために利用する介護サービスですので、おもてなししながら自分も楽しむ事が出来ます。
ゆっくり話をする事ができる
これもデイならでは。
時間に追われる仕事ではないので、利用者の隣に座ってゆっくり話を聞く事ができます。
というよりも、これも大切な仕事です。
年を重ねた方のお話はじっくり聞けば本当に面白くて、勉強になります。
普段話し相手がいない方はとても嬉しそうにお話して下さるので、笑顔で傾聴する事も大切な介護業務です。
それが認められる余裕があるのはデイサービスだけでしょう。
その後のキャリアについて
この仕事についた後のキャリアアップの道は?
デイサービスの職員は圧倒的に女性が多いです。
管理職の人も女性という場合が多いです。
しかし、男性がデイサービスの職員として頑張り、その後デイサービスの管理職となった時に、今までとは違った視点でデイサービスを変えていけるということを言われたことがあります。
また、女性の管理職の方から「デイサービスの管理者は男性がした方が良い」と言われたこともあります。
一般的に男性の方が数字に強いということをその方は理由として上げていました。
デイサービスは介護施設の財政面で一番重要な部署となります。
そのため、毎月の利用者数や平均介護度などのデータを見るのが重要となるそうです。
女性とは違った目線でデイサービス全体を見ることが出来るうえに、客観的にデータの分析も出来るということで男性が管理者をした方が良いという考え方でした。
デイサービスの男性職員ということで、昇進も有利になるというケースもあるかもしれません。
ケアマネジャーになった時にも役に立つ
デイサービスの正社員として働いていると「担当者会議」や「利用者様との契約」に出席する機会が多くなってくると思います。
担当者会議や契約は利用者様の自宅にあつまり、その利用者様に関わるすべての業種の人が集まり今後のことについて話し合いをするというものです。
その場面にはケアマネジャーも必ず出席します。
デイサービスの時からそういった場面に出席しているとケアマネジャーの資格を取得し、仕事をするようになったとしてもある程度慣れたところから担当者会議などに出席することが出来ると思います。
デイサービスの職員をしていたが、部署異動や腰を痛めるなどの身体の事情でケアマネジャーをするという人も多くいます。
デイサービス職員→ケアマネジャーというルートも普通にありますので、役に立つと思います。
転職に役立つ!?
デイサービスで働いていると数多くの職種の人と関わりをもつことがあります。
リハビリ関係の人や福祉用具人などです。
そういった職種の人から実際に話を聞くことで転職のイメージを持ちやすいのかもしれません。
私の同僚の中でもデイサービスから福祉用具の会社やPT(理学療法士)を目指して学校に通うという選択をした人もいます。
デイサービスの仕事紹介で転職の話はどうかとも思いますが、こういった一面もありますので参考程度に紹介しておきます。
まとめ
今回はデイサービスにテーマを絞って書いてきました。
文中にもありますが、私は介護の仕事のスタートは「認知症専門のデイサービス」です。
一般的なデイサービスとは違い精神的にかなり疲れている日々を過ごしていました。
しかし、その当時の経験がその後の介護士としての自分にとても役に立っています。
認知症についての知識・経験が少ない人が認知症の方に対応しているのをみると、失礼な言い回しや発言をしているのを残念ながら耳にすることが多いです。
全員がそうではありませんが、やはり認知症専門のデイサービスでの経験は重要だと思います。
そうはいっても認知症専門のデイサービスは数自体が少ないのが現状です。
そういったデイサービスがあることすら知らない介護士の人も多いと思います。
認知症専門のデイサービスに限らずデイサービスでの経験ということで見ても今の自分に役に立っていると実感しています。
多くの利用者様やその家族様と関わることで経験という面で大きく違ってきます。
また、人前で話すことも多いので部署異動したあとの行事の司会をすることになったとしても、楽にすることが出来ると思います。
デイサービスでの経験の有無で行事の司会の出来というのは雲泥の差があります。
これはデイサービスでの経験がある人にしか分からないと思います。
デイサービスでの勤務経験で良い点を書き続けてきましたが、現実に目を向けるとやはり「給料の低さ」が欠点となってしまっています。
私も給料の少なさが原因で異動の希望を出していた時期もありました。
デイサービスは好きだけど給料が少なくて・・・という人も多いと思いますので、デイサービスの職員の給料も施設の介護士の給料と変わりないくらいになれば良いなと思います。
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福祉職に興味がある人で、日勤の時間帯に固定で働いて福祉に携わりたいと思う方も多いと思います。福祉職は特殊な職種で施設の利用者や職員など、多種多様な人とかかわりを持つことができる仕事です。このように福祉職に興味があり、働く時間が固定の時間と希望がある方にお勧めなのがデイサービスです。デイサービスは稼働時間が日勤帯ですから勤務時間が不規則ではありません。では、デイサービスに転職するにはどんな備えが必要なのでしょうか。ここでは経験がある方も未経験の方も転職を考えにあたり、転職活動がスムーズにできるようなポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。せひ、ご参考までに。デイサービスってどんな仕事?未
デイサービスの正社員求人の特徴と非正規社員の求人との違いとは?
デイサービスで働く際に、正規社員として働くか非正規社員として働くかという点では、転職をお考えの方で悩む方が多いようです。デイサービスの中で、正社員として働くことと非正規社員として働くことでどうして悩むのかというと、福祉職の中でも特にデイサービスは日勤業務のみの職種でもあるからです。では、何が違うのか。ここではデイサービスで働いている中で雇用形態に相違があることで何が変わってくるのかをご紹介していきます。求人情報から読み取れる雇用形態の違いに、ぜひ転職活動をしている方は比較する際にご参考にしていただけたらと思います。正社員と非正社員の違いとは?そもそも正社員と非正社員とは何が違うのでしょうか。デ
デイサービスバイト求人でよくある仕事内容と選ぶ時の注意点
デイサービスバイトを検討中の方はぜひご一読ください。バイトのデイサービスと一言でいっても、施設の在り方やその中でおこなっている内容はさまざまであります。今回こちらの記事では、デイサービスの中でも身体的な機能回復訓練に特化した施設での働き方や、メリット・デメリット、気になる給与形態などをご紹介していきたいと思います。デイサービスアルバイトの詳細を知ってから求人探しの参考にしてみてください。デイサービスバイトの仕事内容機能回復訓練に特化したデイサービス施設では、数種類のトレーニングマシーンでの運動と、柔道整復師による肩や足腰などのマッサージなどが行われています。アルバイトスタッフとしての仕事内容は