一口にデイサービスと言っても、今は短時間から長時間、大規模から小規模まで、たくさんの種類があります。

事業所の数も多く、競争も激しい業界で、求人はいつでもたくさんあります。

比較的未経験者でも働きやすく、無資格者の募集も多い仕事ではありますが、実はデイサービスによっては職員の入れ替わりが激しいところも少なくありません。

門戸が広く働きやすいのですが、辞める人も少なくないデイサービスの仕事、その理由や辛さをいくつかご説明いたします。

経験者が紹介!デイサービスの仕事を辞めたいと思った理由やつらさとは?

私自身はデイサービスで5年働いていました。

比較的長く続いている人が多いデイサービスでしたが、それでも退職者が全くいなかったわけではありません。

その時の周りの職員が辞めた理由や、私が辛かった理由をお話します。

拘束時間が長い

デイサービスの多くは朝の8時半頃から18時頃までの勤務です。

デイサービスのタイプによって勤務時間は変わりますが、一般的なデイサービスは利用者が9時頃から17時頃までの利用となっていますので、基本的には一日通して仕事になります。

正職員の場合はもちろんフルタイム勤務が基本ですが、パートの場合も短時間勤務は認められない場合が多く、週三日で朝から夕方までの求人が多いです。

そうしないと人員配置がおかしくなるので仕方がないのですが、小さい子供がいたりするともう少し短時間で働きたいなと思う人も多く、意外とパートさんはこの勤務時間がネックで他の仕事に変わっていきました。

送迎業務がつらい

デイサービスは利用者を自宅まで車で送迎します。

ある程度以上の規模のデイサービスですとこの送迎業務専門の運転手を雇っているので、運転手と正職員数名が送迎に出て他の職員はただ同乗するだけであったり、デイサービスに残って他の仕事をしたりするのですが、運転手を雇っていないデイサービスですと、事業所によってはパートでも送迎に出ます。

ただ車を運転するだけならいいのですが、止めやすい場所に車を停め、雨の日も風の日も利用者を自宅から車まで連れていき、安全に乗せて走らないといけません。

もともと車の運転が好きな人ならいいのですが、そうでない人の場合この業務はかなり緊張して疲れますし、責任も重くつらいものです。

入浴業務がつらい

リハビリデイサービスなんかですと、もともと入浴サービスがなかったりするのですが、そうでないデイサービスの場合は毎日入浴業務があります。

家での入浴が難しくてデイサービスを入浴目的で利用される方も多いので、デイの規模によっては一日何十人と入浴させますし、小さいデイサービスの場合は人数は少ない代わりに、一人が全員を入浴させたりします。

濡れても良い服に着替えて、転倒させないように気を付けながら介助を行う入浴業務はなかなか大変です。

夏はものすごく暑いですし、冬は浴室は暑くてそこから出ると体が冷えるし、ある程度の温度管理ができているデイサービスでもつらい業務になります。

体力的につらいだけでなく、私の周りでは、シャンプーやボディーソープによる手荒れで入浴業務に入れなくなった職員が多くいました。

そこを他の職員と支えあい、入浴業務を避けられるデイサービスであればいいのですが、そういった余裕がなければ働き続けるのが難しくなってしまいます。

レクリエーションが大変

これもリハビリデイサービス等では関係のない業務ですが、デイサービスの売りは何といってもレクリエーションです。

デイサービスは介護サービスの中でも一番のサービス業ですので、毎日来る利用者を楽しませなくてはいけません。

その為にレクリエーションを行うわけですが、たくさんいる利用者を相手にゲームをしたりするのは苦手な人にはとても大変です。

大きな声を出して場を盛り上げないといけませんし、テンションを上げないといけないので非常に疲れます。

好きな人にはとても楽しい仕事ですが、嫌いな人は本当にこのレクリエーションが苦痛で、これが嫌で辞める人もいました。

そして、レクリエーションを行うことも大変ですが、それより大変なのがこのレクリエーションの内容を決めること。

私自身はレクリエーション自体は好きで得意だったのですが、とにかくネタを決めるのがつらかったです。

毎日同じことをすると飽きられますし、盛り上がらない内容ですととてもつまらなさそうにされたり、時にはうたた寝をされることもあります。

利用者みんなが楽しめるような内容を考えるために、本やネットで調べたり、自宅に帰ってからも下調べや勉強が必要でした。

利用者と合わない

どんなに仕事と割り切っていても、どうしても好きになれない利用者や合わない利用者が現れることがあります。

これは仕方がないことではありますが、顔に出すわけにはいきません。

週に一回程度来る利用者であれば我慢すればいいのですが、デイサービスには週三日四日ほぼ毎日と、けっこうな割合で来られる利用者もいます。

そういった方が苦手ですと、仕事に行くのが憂鬱になり、辞めてしまおうかなと思ってしまいます。

人間関係が悪い

どの職場でもある話ですが、実は女性の多い介護職では、人間関係でもめる職場は少なくありません。

その中でもデイサービスは、働きやすい時間帯であることから、子持ちの女性パート、女性職員の比率がものすごく高くなっています。

訪問介護等でも主婦は多いのですが、各々違う場所で働く職種ですので、そう人間関係が劣悪になることは少ないのですが、デイサービスの場合は、職員のチームプレイが非常に重要な仕事です。

そのせいか、人間関係が良くないと仕事に支障をきたし、仕事がしにくくなる職場でもあります。

他の職員と合わないだけでも気が重いのに、それに加えて仕事もしづらいとなると、毎日かなり出勤が苦痛になります。

経営が大変

実は介護業界の中でも、デイサービスの経営はなかなか大変で、経営難が原因で閉鎖することもあります。

利用者が高齢者や要介護者である以上、どうしても体調を崩したり、入院したり、入所したり、時には亡くなったりもするもの。

そして、その時期は季節の変わり目や寒波が来た時などに重なりやすく、一気に利用者が減ることが少なくありません。

特に、週に何回も来ていたような利用者の利用がなくなると、経営的には大打撃です。

私は今はケアマネージャーとして働いていますが、デイサービスの営業はひっきりなしに来ます。

かなりな田舎ですと、デイサービスの数が少ないので、需要が高く経営も安定していますが、ある程度人口の多い地域でしたら、利用者の数よりもずっとたくさんのデイサービスがありますので、利用者の取り合いになっています。

売り上げが減れば上層部から責められたり、営業に走り回らないといけなくなるので、かなりつらい状態になります。

給料が安い

デイサービスは介護職の中でも一二を争うほど給料が安いです。

資格のある相談員以外では、手取りが20万円いかないことも少なくありません。

日勤帯しか仕事がなく、夜勤や当直をしない分その手当が付かないですし、そもそものデイサービスの介護報酬も年々下がったり厳しくなったりしていますので、給料が高くなるというのは実質難しい面もあります。

数人の正職員以外は、扶養内のパートを雇って経営するのが多くのデイサービスのやり方ですが、パートの時給もほぼ最低賃金程度で、高くはありません。

そして働けば働くほど昇給するものでもないので、給料面が大変で辞める人も多くいます。

デイサービスの給料は、こちらの記事を参考に!

資格が生かせない

介護の仕事を続けていると、上級資格を受験できるようになります。

全くの無資格でも働くことができるデイサービスですが、3年働けば介護福祉士に挑戦することができますし、介護福祉士を取得してからさらに5年実務経験を積めば、ケアマネージャーの資格を受験できます。

ただし、資格を取得すればその分資格手当は付くかもしれないですが、デイサービスで働く以上仕事内容が変わることはありません。

現場で働いていた人が資格を取り、生活相談員になることはあるかもしれないですが、それもデイサービスにたくさん必要な役職ではないので、みんながみんななるわけにはいきません。

そうすると、せっかく一生懸命勉強して資格を取得しても、それをしっかり生かして働ける場合ばかりではないので、他の仕事に転職しようかなという気持ちになります。

実際、私はケアマネージャーの資格を取得したのをきっかけにデイサービスを退職しました。

ホントに辞める?辞める前にできることとは?

デイサービスのつらさや退職したくなる理由をいくつか述べましたが、この理由のほとんどはどのデイサービスでも同じ。

転職をして全く違う仕事に就くなら別ですが、またデイサービスで働こうと思うなら、今いる職場でもう少し何かできないか、考えてみましょう。

そうそれば、事態が好転するかもしれないですよ。

自分の得意な業務につかせてもらう

車の運転が苦手な人にとっては、送迎業務は苦痛でしかありません。

採用の際に車の運転の約束を交わしていれば別ですが、そうでないなら他の業務に回してもらうよう交渉してみましょう。

送迎に出ている間にも、事業所内で行うべき業務はたくさんあります。

浴室の準備をしたり、利用者が来る前にお茶の用意をしたり、順番に到着する利用者を出迎えたり。

そういった業務に回してもらえそうならその方が楽に仕事ができます。

逆に車の運転が得意で好きな人もいますので、そういった方と後退してもらうのも一つの手です。

同じように、体調が悪くて入浴業務が難しければ、事務仕事に回してもらったり、どうしてもレクリエーションが苦手なら、せめて司会からははずしてもらったり。

辞めるくらいなら相談してみる価値はありますよ。

仕事が楽しくなる工夫をする

とはいえ、苦手意識だけでは仕事も上達しませんし、他の職員との業務のバランスもあります。

嫌なことはやらない、が通用する場合ばかりでもないでしょう。

ならば、変わるべきは自分の意識です。

車の運転にしろレクリエーションにしろ、回数を重ねれば慣れるかもしれないですし、もしかしたらその業務が楽しくなってくるかもしれません。

私自身も、デイサービスで働く前はレクリエーション業務に非常に抵抗があり、絶対にやりたくないと思っていました。

しかしながら働き始めると、意外と自分がレクリエーションに向いていることに気づき、とても好きになりました。

まずは楽しく仕事ができるように自分でも努力をしましょう。

デイサービスは大変な仕事だけど、やりがいを見つけるポイントとは?

では、デイサービスでやりがいを持って働くポイントをまとめましょう。

自分に合ったデイサービスで働く

働くデイサービスを今から選ぶのであれば、職場選びは重要なポイントです。

今、デイサービスの種類はたくさんあります。

リハビリだけの半日デイサービス、一日過ごし、レクリエーションに力を入れる従来型、延長や時にはお泊りサービスもあるデイサービスに、認知症の方だけが利用するデイサービス…。

入浴業務やレクリエーションが苦手であれば、半日デイサービスを選べばいいですし、運転が苦手なら専属の運転手を雇っているデイサービスで働くといいでしょう。

泊りのあるデイサービスはその分手当が出ますので、給料も高くなります。

始めから自分に合ったデイサービスで働くことができれば、純粋に仕事を楽しむことができますので、やりがいも増します。

利用者と仲良くなる

デイサービスは利用者が生活を楽しむために利用する施設です。

始めは嫌がり、周りの勧めで渋々利用する方がほとんどですが、実際に利用を続けるうちにデイサービスに来る日をとても楽しみにしてくれるようになります。

そういった利用者と楽しく話をするのも大切な業務の一つ。

いろいろな話をしてお互いを知るうちに、利用者に喜んでもらおうと思うようになり、仕事に対する意識も変わってきます。

仕事の意義を考える

どんな仕事もそうですが、この業務は何のために行うのか、これをすることでどういったメリットがあるのか、その都度考えながら仕事をすることは大切です。

何のために働いて結果どうなるのかをきちんと理解できていれば、仕事に対するモチベーションも上がり、やりがいも出てきます。

デイサービスに関しては、「介護業界で一番のサービス業」ということを念頭に置いて、仕事の意義を考えていただければと思います。

まとめ

以上、デイサービスを辞める理由やそのつらさについてお話いたしました。

いろいろと書きましたが、介護職の中ではデイサービスが一番働きやすく、未経験の方にもおすすめです。

不満を抱きながらも、私自身5年働きました。

いい思い出もたくさんありますよ。


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