医療事務の悩みで多い5つのこととその解決法。
医療事務は未経験でもできると思いますか?
医療事務の求人を見ていると、結構経験者や資格ありの所が多い気がしませんか?
未経験は難しいの?と思うかもしれませんが、実は未経験でも大丈夫なんです。
本来国家資格が必要な職業ではありませんの、未経験でも問題はありません。
ここでは、医療事務という職業の業務内容やどんな人に向いているかを経験者としてお伝えしていきます。
医療事務の大まかな仕事内容
医療事務の主な仕事内容は三つあります。
受付業務、会計業務、レセプト業務です。
他にも医師や看護師のサポートや様々な雑務があります。
病院に行ったことがある方は、受付業務や会計業務はイメージしやすいのではないかと思います。
レセプトという言葉はあまり聞き慣れないと思いますが、医療事務の仕事の中で最も専門的な業務になります。
では、主な仕事内容について詳しく説明したいと思います。
患者さんへの対応
医療事務の主な仕事の一つが受付業務です。
病院の顔と言われるように、医療事務が一番最初に患者さんと応対します。
診察前に保険証を預かり確認し、問診票に記載をしてもらうよう説明をします。
これを来院された患者さんに対して随時行います。
詳しい状態を聞くために、患者に直接問診することもあります。
診察後に会計をして保険証を返却し、薬の処方箋もしくは薬を渡して終了となります。
病院には患者さんだけでなく、業者の方なども来ます。
来院者の対応や電話の対応も医療事務の仕事です。
診療科にもよりますが、インフルエンザや花粉症などのシーズンは、患者さんが多く多忙になります。
カルテ入力
最近では、紙カルテよりも電子カルテを導入する医療機関が増えてきました。
初診の患者さんは、まず名前や住所などの個人データを入力しなければなりません。
またどんなが何の処置や検査をしたかなどにより、診療報酬の点数が変わってきます。
診療費はこの診療報酬によって決まります。
患者さんの治療行為を電子カルテに入力し、診療費を算定するのも医療事務の仕事です。
そのため、算定方法を間違えてしまうと患者さんにも病院側にも迷惑がかかることになるので、充分に気を付けなければなりません。
レセプト業務
レセプトという言葉は、普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉です。
では、レセプト業務とはどのような業務なのかを詳しく説明したいと思います。
レセプトとは、診療報酬明細書のことです。
病院の診療費は患者さん本人と、患者さんが加入している各保険機関に請求をします。
保険機関というのは国民健康保険や社会保険のことです。
毎月10日までにレセプトを作成し、保険機関へ提出しなければなりません。
提出期限があるため、月初めは多忙になる所も多いです。
私は透析施設のクリニックで働いていたため、他の診療科と比べレセプトの枚数は少ない方でした。
他の病院やクリニックでは、初診の患者さんも多いため、一日で処理できる量ではないと聞いたことがあります。
また私が働いていたクリニックでは、全員でレセプト業務を行っていましたが、他のクリニックでは、リーダーやサブリーダーが行うようにしていたようです。
院内の環境整備
院内の環境整備とは、待合室やトイレなどの掃除やカルテ整理などのことを指します。
基本的に医療事務が院内の清掃を行うことが多いです。
しかし、私が働いていたクリニックでは清掃員を雇っていたので、医療事務は診療終了後に、患者さんのロッカーや下駄箱を綺麗にしていたくらいでした。
病院やクリニックは清潔感が必要な場所なので、環境整備は毎日行わなくてはならない業務です。
医療事務の仕事はどんな人に向いている?
医療事務の仕事は、真面目な方や注意深い方、気配りができる方に向いていると思います。
仕事に対して真面目であるのは当たり前かもしれませんが、医療機関は他の職種と異なり、患者さんの命に関わる仕事だということを認識して下さい。
医療事務のミスによって患者さんの健康を阻害する可能性もあるのです。
そのため、大雑把な性格や仕事を先送りにしてしまうような方には向いていないと言えるでしょう。
真面目な人
真面目な人は、仕事において責任感を持つことができます。
基本的に医療事務という仕事は、チームワークが必要な仕事です。
個人で受け持っている仕事もありますが、それ以外は大体同じ業務となります。
そのため、誰か一人でも報告・連絡・相談を怠ってしまうと、多方面に支障が出てしまいます。
真面目な方は仕事に対して責任感を持ってくれるので、事前にミスを防ぐことができます。
注意深い人
物事を注意深く観察できる方は、医療現場に向いているでしょう。
医療の現場では、基本的にミスが許されません。
修正できるミスであれば大丈夫なのですが、中にはできないミスもあります。
自分の担当以外は防ぎようがないのですが、注意深く観察することによって、自分のミスだけでなく他者のミスに気が付くようになります。
カルテ入力時は医師がミスをしている可能性もあるので、医療事務は細かいところまでチェックしなければなりません。
気配りができる人
医療事務は、受付業務などで患者さんへの対応が必要になります。
そのため相手を気遣うことができる方は、医療事務に向いていると言えるでしょう。
病院には長期間通院している患者さんもいます。
フレンドリーな方もいますが、中には気難しい患者さんもいます。
どのような患者さんに対しても、思いやりを持って対応するように心がけなければなりません。
医療事務の仕事にスムーズに就くには?
医療事務に一番必要なのは、相手の話を傾聴して理解することです。
それが難しいのであれば、医療事務の仕事は大変だと感じるでしょう。
患者さんへの対応は、医療事務の基本的な業務の一つです。
その他には、やるべき業務の優先順位を付けて上手に時間の管理をすることも必要でしょう。
傾聴する
医療事務は患者さんに症状を聞いたり、質問を受けた際には答えなければなりません。
傾聴というのは、相手の話を最後までしっかり聴いて理解することです。
傾聴には自信がないという方も非常に多く、中には苦手な方もいます。
患者さんから聞いたことは、メモを取るようにした方が良いでしょう。
ToDoリスト
ToDoリストとはやることリストです。
医療事務は沢山の業務をこなさなければならないため、何を優先しないといけないか判断がつかなくなってしまうこともあります。
そのためリストを予め作成しておけば、時間の管理ができて業務のやり忘れをなくすことができます。
医療事務の仕事に就く上での4つの注意点
医療事務の仕事に就く上で注意して頂きたいことがいくつかあります。
それは、クリニックか病院かなど医療機関によって休みの形態や状況が変わってくるということです。
まずどのような診療科で働くのか、クリニックなのか病院なのかによっても違ってきます。
結婚・出産の予定がある方は、産休制度があるのかも確認しておくと良いでしょう。
固定休みやシフト制か
病院勤務であれば、基本的に土日祝日が休みですが、クリニックの場合は、診療日通りの休みになるでしょう。
シフト制で休日を決める所もあります。
例えば毎月20日頃に来月分のカレンダーを貼り出して、自分が希望する休日を記載するといったシステムなどです。
朝番中番夜勤があったのですが、シフト制ではその要望にも応じてもらえました。
勤務先を選ぶ際には、休日の確認もしておいた方が良いでしょう。
有休に関して
医療事務にも基本的に有休はあります。
ただし、希望すればいつでも取得できるというわけではないようです。
医療機関にもよりますが、有休を取得できる月が決まっていたり、レセプト業務がある期間は取れないなどという話も聞きます。
最近では働き方改革が推進され、有休が取得しやすいと言われていますが、勤務先の規定に従い業務に支障が出ないようにして決めると良いでしょう。
診療科によって異なる
個人のクリニックの場合、どのような診療科に就くかによって勤務形態が大きく異なるので注意が必要です。
私は以前、透析施設と耳鼻咽喉科で働いていました。
透析施設の場合残業はありませんでしたが、祝日やお盆・年末年始などの長期休暇がありませんでした。
透析の場合、患者さんは長期休暇に関係なく通院するため、スタッフも必然的に休みが取れないのです。
耳鼻咽喉科の場合休みは取れましたが、花粉症などの時期は残業時間が長いため、23時に帰宅することもありました。
医療事務の仕事は診療科によって勤務状況が大きく変わるので、勤務先を選ぶ際には考慮した方が良いでしょう。
産休・育休制度
現在働く女性のための制度として産休や育休制度を設ける医療機関は多いです。
大きな病院なら産休・育休制度はあるのですが、個人クリニックの場合はほとんどありません。
ただし、これから先に作られる可能性もあります。
実際私が働いていたクリニックも産休制度はありませんでしたが、リーダーの方が産休に入る時に産休・育休制度が作られました。
まとめ
医療事務に必要なのは、体力と精神力と言っても過言ではないでしょう。
基本的に座りながら作業することが多いのですが、業務によっては走り回ることもあります。
医療事務は毎日こなさなければならない業務が多いため大変ですが、とてもやりがいのある仕事です。
みなさんも医療事務を目指してみませんか?
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