転職エージェントとは？転職する人にとっての10個のメリットと、自分に合ったエージェント・担当者を見つけるための具体的な方法を紹介

今、転職をお考え中のあなた。

どのように転職先を探していますか？

転職サイトやエージェントのサイトを見たり、ハローワークを見たり、知人からの紹介を受ける方もいるかもしれませんね。

なかなか良い求人が見つからず転職に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。

では、転職エージェントにはもう登録しましたか？

難しそうだから、どんなサービスかよく分からないからと避けている方は勿体ないです。

転職をお考えなら、転職エージェントへの登録は必要だと思います。

今回は、転職エージェントを使うことで転職する方にどんなメリットがあるかや、自分に合ったエージェントの選び方をご紹介します。

こちらを見たら、早速転職エージェントに登録してみてください。

転職エージェントとはどのようなもの？

まず、転職エージェントと転職サイトの違いがあまりよく分からない方も多いのではないでしょうか。

転職エージェントと転職サイトとの大きな違いは、「人が介在するかどうか」です。

転職サイトではあなたが求人を探して応募し、企業とやりとりをしながら選考を進めていきます。

転職エージェントでは、自分で求人を探しません。

自分で企業とやりとりをすることもありません。

転職エージェントではあなた専任の担当者がつき、担当者があなたに合った求人を紹介します。

企業とのやりとりも、転職エージェントがあなたに代わって行います。

あなたは企業ではなく転職エージェントの担当者とやりとりするだけで転職活動が行えるのです。

その他にも応募書類の添削や面接のための対策など、転職が成功するまで全面的にサポートしてくれるサービスが転職エージェントです。

転職エージェントって、転職する人にとってどんなメリットがあるの？　

転職エージェントがなんとなく便利なサービスであることは伝わりましたでしょうか。

次に、転職エージェントを使うメリットを10個お伝えします。

登録を悩んでいる方は是非参考にしてみてください。

非公開求人がある

転職エージェントを使わないと得られないもの、それが「非公開求人」です。

転職活動で転職エージェントを使うべき一番の理由は、この非公開求人があることでしょう。

非公開求人とは、転職サイトや企業のホームページにも載っていない、公にされていない求人のことです。

多くの応募が来ることを避けたい場合や他社に知られたくないようなポジション、専門職の求人がこの非公開求人とされると言われています。

実際には中身は一般的な求人だけども転職エージェントに応募者のスクリーニングを行ってもらうために非公開求人としている場合もありますので、かなり多くの求人が非公開扱いになっているのです。

この非公開求人は転職エージェントに登録している方にのみ紹介される求人ですので、自分でいくら調べても見つけることはできません。

応募ごとに履歴書や職務経歴書を送る必要がない

転職エージェントは「人が介在する」サービスです。

求人に応募する場合は担当者が、事前にあなたが作った履歴書や職務経歴書のデータを企業に送り書類選考の依頼をします。

応募求人に手書きの履歴書を用意したり職務経歴書を印刷して送る必要はありません。

自分に合った求人を紹介してくれる

自分で求人を探す場合、どんな企業で自分が採用してもらえるのかよく分からず、とりあえず応募してみるということが多いのではないでしょうか。

転職エージェントでは、専任の担当者があなたに合った求人を紹介します。

あなたの経験やスキル、希望を把握した上で、豊富にある企業の詳細な情報とを照らし合わせ、最適な求人を提案するのです。

自分では思いつかなかったような業界や職種に転職できる可能性もあるかもしれません。

業界・職種の情報が豊富にある

別の業界や職種への転職活動で一番大変なのは、業界・職種研究です。

転職エージェントでは幅広い業界・職種を取り扱っているので、それぞれの業界や職種についての情報が豊富です。

わざわざ調べなくても担当者から話を聞くだけでも理解が深まります。

担当者自身が転職経験者であることが多いので、その業界の出身者から直接話を聞くことも可能です。

企業の細かい情報がある

転職エージェントには求職者を担当する担当者の他に、求人を出している企業を担当する企業担当がいます。

企業担当の役割は、求人の獲得から採用まで企業側のサポートを行うことです。

企業と繰り返し打合せを行い、出している求人における求める人材や社風、職場の雰囲気まで細かく情報を把握し、場合によっては面接に同席して面接の傾向を確認することもあります。

このような企業担当がいることで、あなたは通常知り得ないような細かい情報を知ることができるのです。

企業やエージェントにもよりますが、面接で訊かれることや面接官がどの立場の人でどんな雰囲気なのか、好まれる話の内容まで教えてもらえます。

応募書類の添削や面接対策がある

転職活動が初めての方は、職務経歴書を作るのも初めてだと思います。

この職務経歴書は、あなたがどんな業務を行ってきて、今後どんなスキルを活かして活躍してくれるかを判断するとても大切な書類です。

担当者は職務経歴書など応募書類を全て確認し、必要に応じて添削を行います。

転職のプロが最大限あなたのスキルをアピールできるようアドバイスをしますので、初めての転職でも安心です。

面接についても、1次面接、2次面接、最終面接と全ての面接に対し企業ごとに面接対策を行うことが可能です。

転職活動の面接の場合、転職理由と志望理由に統一感がないと上手くいきません。

言い回しや上手にまとめる方法など基本的なところから、転職エージェントのオフィスで行う疑似面接まで希望に合わせてサポートを行います。

求人への応募や日程調整をしてくれる

担当者から求人を紹介され、その求人に応募したいと思ったとき、あなたは応募したい意思を担当者に伝えるだけです。

応募の意思を受け取った担当者は、あなたに代わって履歴書や職務経歴書を応募先の企業にデータで送り、選考の結果も企業からエージェントに伝えられますので、あなたは担当者からの連絡を待つだけです。

日程調整も担当者が行いますので、融通が利きます。

もし在職中の仕事の都合で面接の日程を変更したいという場合でも担当者があなたに代わって対応してくれますので、企業に悪い印象を残すことなく再調整できます。

また、転職エージェントを使わない転職活動の場合、在職中などで忙しい方は企業から電話をもらっても出ることができないかもしれません。

かけ直そうと思っても、企業の営業時間中に電話をかけ直すことができなかったりしたら心配です。

転職エージェントであれば、担当者とのやりとりは電話やメールなどあなたの都合に合わせた方法で行いますので、大切な連絡を逃すことはありません。

諸条件の確認や交渉をしてくれる

応募先の企業の諸条件はとても重要です。

年収はもちろん、手当や有給休暇の取得がしやすいか、残業がどれくらいあるのか、女性なら産休育休の実績があるかも気になるのではないでしょうか。

しかし面接では訊きづらいですし、条件を詳しく質問すると印象が悪くなることもあります。

こういった訊きにくい条件の確認を、転職エージェントは行ってくれます。

もともと情報を持っていたり、既にその転職エージェント経由でその企業に転職した方がいれば、その実績から伝えることもあります。

また実際に内定が出た際の諸条件で交渉したい部分があった場合、この交渉も転職エージェントが行います。

企業にとっても、中途採用のプロであるエージェントからの提案なのでスムーズに交渉を進めることができます。

あなたを企業に売り込んでくれる

求人に応募する際、担当者は履歴書や職務経歴書の他に「推薦状」を付けて企業に提出ます。

この推薦状とは、担当者があなたに会って感じた印象やスキルが企業でどのように活かされるか等、履歴書や職務経歴書だけでは伝えられない部分を補完し、あなたを推薦するために応募する企業ごとに丁寧に作りあなたが選考に通過できるようアピールするためのものです。

書類だけでなく面接前後に意欲や入社意思の強さを企業に伝えたり、面接で伝えきれなかったことをフォローするなど、様々な方法であなたを企業に売り込んでくれます。

利用は無料

ここまで、転職エージェントを利用するメリットを沢山お伝えしてきました。

とても便利で手厚いサービスですが、全て利用は無料です。

どれだけ使っても何度使っても無料です。

お試しで登録してみても損はありません。

転職エージェントを使う際の注意点

メリットばかりお伝えしてきましたが、転職エージェントを利用する際にはいくつか注意点があります。

これだけを気をつければ、上手に転職エージェントを使うことができます。

転職のスケジュールを考えておく

転職活動が始まるとあっという間です。

応募～内定までは早ければ1週間～2週間程度、内定が出てから入社を承諾するかどうかはおおよそ1週間程度で返事をするといった流れです。

退職済みの方は問題ありませんが、在職中の方はタイミングによっては業務の多忙や都合でなかなか退職できない時期があると思います。

内定が出た場合、入社日は1ヶ月程度は待ってもらえますが2ヶ月～3ヶ月も待ってもらうことはかなりレアなケースで、殆どないと思って良いでしょう。

どの時期であれば退職が可能か考えた上で、その時期をゴールと定めて転職活動を始めるようにしましょう。

トラブルにならないように、事前に引き継ぎ用のマニュアルを作成しておくことも考えておきましょう。

なぜ転職したいのかを考えておく

あなたはどうして転職したいのでしょうか。

年収を上げたいから、キャリアアップしたいから、仕事が辛いから、勤務時間が長いから…色々と思いつくことがあると思います。

転職エージェントに登録すると担当者との面談を行いますが、その際にこの転職したい理由を訊きます。

できれば自分の中でどうして転職したいかを明確にしておいてください。

どうして転職したいかが分かっていれば、どのような転職先が良いのか担当者が提案しやすくなり、ミスマッチが起こりにくくなります。

転職先でどうなりたいかや転職先にどんなことを期待するのかまで考えておくと良いでしょう。

転職理由や転職先でどうなりたいかの考えが曖昧だったりぶれていると担当者も的確なアドバイスができず、求める求人が上手く紹介されずに転職活動が長引いてしまったり、せっかく転職をしても転職先で転職前と同じ悩みを抱えることになりかねません。

とにかく今の仕事が辛く何でも良いから辞めたい、転職したいと追い詰められた気持ちの方は、なぜ転職したいかや転職先でどうなりたいかまでは考えられないと思います。

その場合は率直に担当者に相談してみてください。

担当者は数々の転職をサポートしてきた転職のプロです。

具体的に何がどのように辛く、辞めたい理由の一番の原因が何か一緒に探っていってくれます。

そして転職したい理由や問題がはっきりすれば、どんな転職でその問題が解決できるか分かってきます。

もしかしたら担当者がとりあえずどこか企業に応募してみたら？と言うかもしれませんが、できればじっくり考えて気持ちが固まってから転職活動を進めることをおすすめします。

気持ちがはないと面接でそのぶれている気持ちが出てしまい、良い結果に繋がりません。

上手く内定を得るに至ったとしても、このような場合ではなかなか入社の決心ができない方が多いです。

しっかりと自分の気持ちや転職活動の方針を定めてから転職活動を始めるようにしてくださいね。

最終判断は必ず自分で決断しましょう

第一志望の企業から内定が出れば迷わないと思いますが、志望度がそこまで高くない企業からの内定や複数の企業から内定が出た場合は入社を迷ってしまうと思います。

そのなときに相談に乗ってくれる心強い存在が、転職エージェントの担当者です。

担当者は一生懸命アドバイスをしてくれます。

しかし、このアドバイスは参考として受け止めて、決して担当者の考えに流されないでください。

働くのはあなたです。

どうするかの判断は必ずあなたが判断してください。

担当者から強く入社を勧められることもあります。

転職エージェントは入社が決まると入社先の企業から報酬が発生する仕組みになっていますので、担当者も内定が出たら入社してほしいと思うのです。

担当者に説得されるともうこれ以上の会社から内定を貰うことはできないかもしれないと焦ってしまう方もいます。

迷っているときは一度立ち止まって自分と向き合ってから返事をしてください。

企業に対して不安な点があれば、担当者経由で企業に確認してもらうようにしましょう。

できれば友人や先輩など客観的な意見をいくつか聞いてみるのも良いでしょう。

転職したい気持ちが強いことを明言しておく

転職する気があまりない、すぐに転職したいわけではないと転職エージェントが判断した場合、あまり積極的にサポートしてもらうことができません。

転職エージェントは求職者の入社が決まると応募先の企業から報酬を貰う、完全成功報酬制となっていますので、転職したい気持ちの強い方やすぐに転職を考えている方を優先的にサポートします。

本当に話を聞くだけ、どんな求人があるか確認しに来ただけという場合でも、転職意思について訊かれたらできるだけ転職したい気持ちが強いと答えるようにしてください。

実際にすぐに転職活動をするつもりではない人は、求人の紹介を受けた上で、何月くらいからであれば転職活動ができるからその時に改めて紹介してほしいと伝えたり、転職活動を行う時期になったらご自分から連絡するのでその時またサポートしてほしい旨を伝えてください。

そして本当に転職活動をする時期になったら、自ら転職エージェントに連絡して再度面談するようにしてください。

自分に合った転職エージェントを見つけるための3個の方法、ポイントとは？

実際にどんな転職エージェントに登録すれば良いのでしょうか。

この転職エージェント選びがとても大切です。

自分に合わない転職エージェントを使ってしまうと、大切な転職活動が長引いたり失敗してしまうかもしれません。

これからお伝えするポイントを参考にして、自分に合った転職エージェントを見つけてください。

転職エージェントは二つ以上登録する

転職エージェントを検索していただくと分かると思いますが、とても沢山あってどの転職エージェントを使えば良いか迷ってしまいます。

何社使っても利用は無料なので、気になる転職エージェントがあればどんどん登録してみましょう。

面談を受けたり求人の紹介を受けていくと、エージェントごとに方針や紹介される求人が異なることに気づくと思います。

担当者のタイプも様々です。

実際に登録した転職エージェント全てを使わなければならないということはありませんので、登録してみて自分に合う、自分の希望に沿った求人を紹介してくれるエージェントに絞って使うようにすると良いでしょう。

特に担当者との相性は面談してみないと分からない部分が多いです。

実際に色々と登録して判断してください。

ポイントとしては、二つ以上の転職エージェントに登録するということです。

一つしか登録せずに転職活動を進めた場合、そのエージェントがたまたま自分に合っていれば良いですが、実際のところ比較できないので合っているかどうかの判断ができませんよね。

エージェントごとに扱っている求人も異なるため、別のエージェントにも良い求人があるかもしれません。

自分の経験でどんな転職ができるのかについて複数の担当者の意見を聞くということも大切です。

必ず二つ以上の転職エージェントに登録するようにしてくださいね。

転職エージェントの特徴を意識する

転職エージェントを調べてみると、転職エージェントごとに得意な年齢層が違ったり、業界・職種などの強みがあることが分かってきます。

業界や地域専門の転職エージェントや高年収・役職向けのハイクラス専門の特化型の転職エージェントもあります。

ご自身の年齢に合ったエージェントや、転職したい業界・職種が決まっていればその分野に強い転職エージェントや専門の転職エージェントを選ぶと良いでしょう。

もしまだはっきりと分からない方は、まず大手のエージェントに話登録することをおすすめします。

扱っている業界・職種も幅広く求人数も多いため、どの方でもあてはまる求人が見つかる可能性が高いです。

紹介される求人が少ない・希望に沿わない場合は理由を聞く

転職エージェントをこれまで使ったことがある方の中には、なんだか求人が全然紹介されない、希望と全然違う求人ばかり紹介されると感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

転職エージェントってこんなものなのかな…と思ってがっかりしたと思います。

しかし、実際の理由は何でしょうか。

もしかしたらあなたの経験ではオーバースペックもしくは経験不足でそのエージェントに紹介できる求人が少なかったのかもしれません。

あなたの希望がエージェントの得意分野に合致しないのかもしれません。

担当者にあなたの希望がしっかり伝わっていないのかもしれません。

エージェントに登録して面談を行ったものの、紹介できる求人がないことは実際にあります。

しかし、担当者がはっきり「うちのエージェントでは紹介できる求人がないので他のエージェントをおすすめします」とは言わず、「合う求人があったら紹介しますね」と言って一つ二つの求人を紹介しておしまい…と遠まわしな態度を取ってしまうことも。

これでは理由が分かりません。

いくつか転職エージェントに登録して全てのエージェントで同じ対応なら、あなたの希望が高望みすぎる可能性もあります。

転職しないのに充分に求人の紹介がないようでは進みませんので、エージェントから紹介される求人が少なかったり希望に沿わない場合は担当者に理由を訊いてみましょう。

その上で別のエージェントに登録し直したり、希望条件を見直したり、担当者と意識のすり合わせを行ってみると改善してくると思います。

まとめ

転職エージェントがあなたの転職活動にとってとても便利なものであることが伝わりましたでしょうか。

自分に合った転職エージェント・担当者さえ見つかれば、とてもスムーズに転職活動がす進みす。

もしかしたら2週間後には内定が出ているかもしれません。

そのためにも複数の転職エージェントに登録して、上手に転職エージェントを活用してください。